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生れ落ちたたった一人のエルフ
意外とこのドラゴンさん気が小さいかも
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成程、雌だったんですね。
見ただけじゃ分からないよねTレックスっぽい容姿だし。
と言うかそのまんまだし。
かと言って他の恐竜みたいな容姿でも困るけど。
例えばプテラノドンとか。
嘴がながーいんだよねぇあれ。
あんな嘴で突かれたら体に穴が開きそうで怖い。
どうせならイモリならまだちょっと可愛かったのに、小さいし何より気が付き難い大きさだし。ちなみにイモリと言ったら某女性タレントさんと男性タレントさんの○モリって一瞬思ってサングラスな人を想像しちゃったよ。
そして、怒られたからアデルって呼ばなくなってるよドラゴンさん。
意外とこのドラゴンさん気が小さいのかも。
身体は大きいけど。
「レーベル、彼奴が可愛いと?」
明らかにむっとしたアデルさん。
そして吹き荒ぶ強烈な風。既に暴風状態になり時折竜巻の様なモノが幾つか天空に向かって柱を立てている。うわ~天変地異だわ、流石ドラゴン。でも何だかコノ目の前の蜘蛛男のアデルのが圧倒してる気がするんだけど。何て言うかな、魔力?威力?威風?そう言ったモノがガンガン出てるんだよね。
「ううん、イモリならって思っただけ」
「イモリ?」
「うん」
軽く首を傾げて居る美人さん。
どうやらイモリもこの世界に居るのか。割と生態系似てるのかな?ドラゴンや蜘蛛男は前世では空想上の生物であり、見た事無かったけど。
そして何故か上空に居るドラゴンがぷるぷるしている。
『あ、あの凶暴暴挙辛辣なアーデルベルトが、な、何て事、あの『血塗られたアヒム』『残虐王アーディ』『凶暴な毒蜘蛛』『劇薬の使者』が懐いて居るだと!そこな女ァ!貴様アーデルベルトを誑し込んだなぁ!』
「誤解だ」
何だか今物凄い言葉が聞えた気がする。
二つ名増えてるし。
劇薬の使者ってなんだ。凶暴ってのはさっきの第三の目からビームで納得したけど。
そしてアデル誤解って否定してるし。
「妙な二つ名は、向こうが勝手に大多数で殺しに来たので返り討ちにした結果、何故か勝手についてしまっただけだ」
へろっと何でもない顔で言うアデル。
何だか『なっ』とか言っているドラゴンに私も言い返す。
主張だよ、主張。
「誑し込んで等いません!」
少し遅くなったけどね。
『なっ、き、貴様』
何だかアデルから「おお?」とか聞こえて来るけど。
「流石我が妻レーベル、あのドラゴンの威圧を耐える所か反論するか。益々惚れ直した」
はい?
妻?
はい?
「あ、うん。まだ妻じゃ無かったな、は、はは…」
宜しい、あそこのデッカイトカゲにも訂正せよ。
と言うか”まだ”じゃない。
今後もだ!
『妻、じゃと』
「あ~…まだそうじゃない。いずれ妻にするが」
「はい?」
アデルさん、こっち向いてみようか?
「…予定」
「はい?」
「口説き落として見せる!」
こら、開き直るな。
そしてそこのドラゴン、ぷるぷる小刻みに揺れるな。水飛沫だか血飛沫だか変なのが彼方此方飛んでる。水飛沫ならまだいいけど、あの血溜まりはどうしよう。
この後妙な匂いが発生しそうで怖いんだけど。
それともドラゴンだから何かの素材に為るのかな?
素材に為るならいいけど、毒とか発生しそうで怖いんだけど。
現金な思考、我ながら呆れちゃうなぁ。
『つ』
「つ?」
『妻、わ』
うん?
『わ、妾を差し置いてアーデルベルトの妻じゃと!アーデルベルトの妻は妾じゃあああーーー!』
「断固拒否!」
うわーアデル即答で拒否ってるし。
『うるさい五月蠅い五月蠅いアーデルベルトぉぉー!この、妾と言う貞淑な妻が居ながら浮気とはぁー!』
貞淑って、そもそもこんな大声で叫ぶものじゃないと思うんだけど。
うーん、色々突っ込みたくなるなぁ。
「否定、そもそもデカいトカゲと私とはサイズが違い過ぎる。何処からどう見ても不可能。無理。どでかいトカゲも好かぬ。食われそうで嫌だし、寝首も掻かれそうだ。それ以前にお前嫌い」
『わ、妾の何処が嫌いじゃというんじゃー!こんな愛らしくて可愛くて美しい妾を!』
30メートル以上あるドラゴンをカワイイってのは無理じゃないだろうか。
少なくとも私には無理だよ?
美しい云々より大き過ぎて大迫力で、ここからじゃ美醜が判断できないよ。確かに鱗はとても輝いて居て美しいけど、もしかして鱗が美しいとかの基準とかかな?
「ウザイ、キモイ、デカイ、無神経、拒絶されてるのを自覚しろ」
『はぐぅぅぅ!』
えー……
何か可哀想。
最も今は上空に居ながら号泣し始めて迷惑に為ってはいるんだけど。
身体も大きいから声も盛大で大きいし、さっきから耳がビリビリしていて鼓膜大丈夫かなぁ。アデルの方を向くと平然としているけど、これは為れているんだろうね。
告白されまくって居て、いや、妻にしろって押しかけかな?それも為れた風に拒絶してるって…
「ちなみにアデル、何時からあのドラゴンさんに迫られてるの?」
「数えるのも馬鹿らしいが、ずっと拒否して居るのに彼是100年程迫られている」
見ただけじゃ分からないよねTレックスっぽい容姿だし。
と言うかそのまんまだし。
かと言って他の恐竜みたいな容姿でも困るけど。
例えばプテラノドンとか。
嘴がながーいんだよねぇあれ。
あんな嘴で突かれたら体に穴が開きそうで怖い。
どうせならイモリならまだちょっと可愛かったのに、小さいし何より気が付き難い大きさだし。ちなみにイモリと言ったら某女性タレントさんと男性タレントさんの○モリって一瞬思ってサングラスな人を想像しちゃったよ。
そして、怒られたからアデルって呼ばなくなってるよドラゴンさん。
意外とこのドラゴンさん気が小さいのかも。
身体は大きいけど。
「レーベル、彼奴が可愛いと?」
明らかにむっとしたアデルさん。
そして吹き荒ぶ強烈な風。既に暴風状態になり時折竜巻の様なモノが幾つか天空に向かって柱を立てている。うわ~天変地異だわ、流石ドラゴン。でも何だかコノ目の前の蜘蛛男のアデルのが圧倒してる気がするんだけど。何て言うかな、魔力?威力?威風?そう言ったモノがガンガン出てるんだよね。
「ううん、イモリならって思っただけ」
「イモリ?」
「うん」
軽く首を傾げて居る美人さん。
どうやらイモリもこの世界に居るのか。割と生態系似てるのかな?ドラゴンや蜘蛛男は前世では空想上の生物であり、見た事無かったけど。
そして何故か上空に居るドラゴンがぷるぷるしている。
『あ、あの凶暴暴挙辛辣なアーデルベルトが、な、何て事、あの『血塗られたアヒム』『残虐王アーディ』『凶暴な毒蜘蛛』『劇薬の使者』が懐いて居るだと!そこな女ァ!貴様アーデルベルトを誑し込んだなぁ!』
「誤解だ」
何だか今物凄い言葉が聞えた気がする。
二つ名増えてるし。
劇薬の使者ってなんだ。凶暴ってのはさっきの第三の目からビームで納得したけど。
そしてアデル誤解って否定してるし。
「妙な二つ名は、向こうが勝手に大多数で殺しに来たので返り討ちにした結果、何故か勝手についてしまっただけだ」
へろっと何でもない顔で言うアデル。
何だか『なっ』とか言っているドラゴンに私も言い返す。
主張だよ、主張。
「誑し込んで等いません!」
少し遅くなったけどね。
『なっ、き、貴様』
何だかアデルから「おお?」とか聞こえて来るけど。
「流石我が妻レーベル、あのドラゴンの威圧を耐える所か反論するか。益々惚れ直した」
はい?
妻?
はい?
「あ、うん。まだ妻じゃ無かったな、は、はは…」
宜しい、あそこのデッカイトカゲにも訂正せよ。
と言うか”まだ”じゃない。
今後もだ!
『妻、じゃと』
「あ~…まだそうじゃない。いずれ妻にするが」
「はい?」
アデルさん、こっち向いてみようか?
「…予定」
「はい?」
「口説き落として見せる!」
こら、開き直るな。
そしてそこのドラゴン、ぷるぷる小刻みに揺れるな。水飛沫だか血飛沫だか変なのが彼方此方飛んでる。水飛沫ならまだいいけど、あの血溜まりはどうしよう。
この後妙な匂いが発生しそうで怖いんだけど。
それともドラゴンだから何かの素材に為るのかな?
素材に為るならいいけど、毒とか発生しそうで怖いんだけど。
現金な思考、我ながら呆れちゃうなぁ。
『つ』
「つ?」
『妻、わ』
うん?
『わ、妾を差し置いてアーデルベルトの妻じゃと!アーデルベルトの妻は妾じゃあああーーー!』
「断固拒否!」
うわーアデル即答で拒否ってるし。
『うるさい五月蠅い五月蠅いアーデルベルトぉぉー!この、妾と言う貞淑な妻が居ながら浮気とはぁー!』
貞淑って、そもそもこんな大声で叫ぶものじゃないと思うんだけど。
うーん、色々突っ込みたくなるなぁ。
「否定、そもそもデカいトカゲと私とはサイズが違い過ぎる。何処からどう見ても不可能。無理。どでかいトカゲも好かぬ。食われそうで嫌だし、寝首も掻かれそうだ。それ以前にお前嫌い」
『わ、妾の何処が嫌いじゃというんじゃー!こんな愛らしくて可愛くて美しい妾を!』
30メートル以上あるドラゴンをカワイイってのは無理じゃないだろうか。
少なくとも私には無理だよ?
美しい云々より大き過ぎて大迫力で、ここからじゃ美醜が判断できないよ。確かに鱗はとても輝いて居て美しいけど、もしかして鱗が美しいとかの基準とかかな?
「ウザイ、キモイ、デカイ、無神経、拒絶されてるのを自覚しろ」
『はぐぅぅぅ!』
えー……
何か可哀想。
最も今は上空に居ながら号泣し始めて迷惑に為ってはいるんだけど。
身体も大きいから声も盛大で大きいし、さっきから耳がビリビリしていて鼓膜大丈夫かなぁ。アデルの方を向くと平然としているけど、これは為れているんだろうね。
告白されまくって居て、いや、妻にしろって押しかけかな?それも為れた風に拒絶してるって…
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