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97 脳内パーンッ
しおりを挟むす、凄かった。
何がどうなのかって言うと、滅茶苦茶凄かった。
眼の前が真っ白になったあと、脳内パーンッとなっていて他の表現を表す言葉が出てこない。
荷物を置きに嵯峨さんのマンションの自宅へお邪魔して、その際マンションもマンションのエントランスも高級そうで凄かったけど(学生時代のバース性の学園もその寮も高級感があって豪華だったけど、それ以上)。
エレベーターの外装も内装も中々だと思って居たけどこのエレベーター、鍵付きであれ?とか思って居たら嵯峨さんの自宅専用だったよ!
内心驚きつつエレベーターを降りた目の前には玄関が一つだけ。
「え?」と思っていたら、「専用なんです」って。え、え、え?ナニソレ凄い。
「ちょっと古いマンションですけど、これでもオーナーですから。ああでも、専属のコンシェルスタッフは別にいるんですよ。委託ですけど。」
金持ち凄い。発想が凄い。
他にも色々あったけど、でも今動揺している理由はそれじゃない。
嵯峨さんの家の玄関に入って荷物を置かせて貰ったなって思ったら、急に、その、額にチュッと…!
うわぁあああああああ!
叫び声は口には出さなかったけれど、ギリギリ耐えたけれど!
イケメンの顔がっ
接近してっ
俺の額にチュッて!!
頭がパーンッてなったよ!脳内パーンッて変な音が鳴ったよ!
ひぇぇぇって思っていたら、
「真っ赤」
等と嬉しそうに言われて。
そりゃ恥ずかしくて顔面が熱を持ったのは自覚しているから赤面しているのだろうなって思うけど、あえて声に出して言わないで~!うう、恥ずかしい。
「少しは意識してくれました?」
なんて台詞~!
意識どころかへんなドーパミンが!やばい幸福度アップなんてもんじゃ足りない~!
此処は天国ですか?
目の前にいるイケメンは天使ですか、神様ですか?
俺、今生きている!?
「急に頬をつねって、一体どうしました?」
「現実か夢か妄想かと思って」
「現実ですよ?」
痛くないですか?大丈夫ですか?と、つねった頬を擦られて。
俺、今一生分の運を使い果たしているんじゃない?
明日辺りその辺の壁や柱にでも頭をぶつけ、ひっくり返っているのでは?タンスの角とかに足の小指をぶつける呪いとかも受けていたりして。
誰が呪いをかけるんだって思うけど、一人?いや二人の親娘なら心当たりはある。しないよね?フラグ立てたりしていないよね?
そもそも意味がわからないことをされたのはこっちだし、被害者は俺の方。それを捻じ曲げ、変な方向に思考を変えて来たのはあの母娘の方。
等と変なことを思ってしまった。
…本当にしていないよな、あの母娘。
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