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しおりを挟む『小林さん、これから着替えとか寝間着とか差し入れに行きたいのですけど、その。下着とかいりますか?あと、サイズ教えて下さい』
…ん?
サイズ?
購入ってことかー!
俺のサイズを聞くって購入ってことかー!
大事なことなので二度言いました、はい。
大きな総合病院とかだと売店があるから下着とか割高だけど着替えも買うことが出来るけど、ココはΩ用の入院施設もある個人病院。
もしかしたら着替えとか売っているかも知れないけれど、申し訳無いが嵯峨さんに頼んだほうが良いよなぁ?と言うかね、嵯峨さん。
「何故最後に『フンドシですか』って、おい」
幾ら普段和装、和服とか甚兵衛とかばかりを好んで来ているとは言え、下着は普通だぞ。
寧ろフンドシなんてはいたこと無いし、見たのはテレビで芸人とかが笑いを取るために身に着けているのを見たぐらいだ。
と言うか何処で売っているの?
やっぱ有名所のネット通販?
男性下着屋で売っていたりするのかな。
むむむと唸りつつも否定するため「下着は普通です」とメール。
速攻で『ブリーフですか、それともトランクス?もしや…紐パン?』。
「紐ってなんですか!」
思わず嵯峨さんに電話しちゃったよ。
個室だからもういいやって開き直ってしまった。
と言うか紐ってなんだ、紐って!
『いや、小林さんの声が聞きたくてつい』って。
ナニソレ、何イケメンみたいな台詞。でも話題が『紐』。
俺をからかって遊んでいませんか?
『小林さんって普段和装だから、下着の線が出ない物を穿いているのかと思いまして。因みに俺はボクサーパンツです』
「いらんネタぶっ込んで来ないで下さい」
『ははは』って爆笑している嵯峨さんの渾身のネタにツッコミを入れつつ、Mサイズの下着なら特にこだわりはありませんと答えると、『それじゃ、俺の好みのボクサーパンツにしましょう』と。
…あのね。
頭が痛い。
『それは兎も角、小林さん』
「ん?」
『小林さんの店には【店主急病中。暫くの間休みます】と張り紙をしておきました。それと、小林さんのお店の連絡先がわかる常連客には俺から入院中ですと伝えています。小林さんがヒートで倒れたとはあえて避けさせて頂きました』
「うわ、すいません」
『いいえ。急用の場合は小林さんのスマホに連絡が入ると思います』
そう言えばスマホのメールが何件か来ていたような、そうで無いような。電話終わってからチェックしよう。
『それで、あの』
「うん?」
何だか電話越しだけど嵯峨さんの雰囲気が変わった気がする。
声が先程とは違い、硬いような、そうで無いような。
緊張している?
『小林さんが倒れたのは…【運命の番】相手が現れたからですか?』
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◇◆◇◆◇ 更新中のお話 ◇◆◇◆◇
新作 BL ※ 商店街のお茶屋さん~運命の番にスルーされたので、心機一転都会の下町で店を経営する!~
https://www.alphapolis.co.jp/novel/789277952/192520360
BL ※ ある日突然Ωになってしまったけど、僕の人生はハッピーエンドになれるでしょうか
https://www.alphapolis.co.jp/novel/789277952/488408600
NL ※ 今日も学園はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。【連載版】
https://www.alphapolis.co.jp/novel/789277952/571182846
宜しかったら見て頂けると嬉しいです(*´ω`*)
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