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漆黒ノ章
悪夢の主
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"原初のか…"
『ほう?わらわがわかると?』
ヒラヒラと舞う揚羽蝶の羽根から金の粉が空間に漂い、徐々に渦を巻きうねる。
魔力を練り込み、波立たせ、力の増強を産み出すように。
ビキビキビキと、空間から甲高い何かが形成されたような音が響く。
周囲を見ると部屋の壁、魔方陣がある壁以外全ての壁が金の粉を纏った氷に覆われていた。
光の乱舞。
その光は更に光沢を増し、魔方陣がある壁から頭部を覗かせている少女の様な者を覆うかの如く産み出されていく。
だが産み出されて行く氷は黒いインクの魔方陣により、全て阻まれる。
だらり、と。
氷は溶け、空間に蒸発してゆく。
まるで目の前の光景が当然のように、二人の少女(の様な者)は対峙する。
氷?
風の精霊では無かったか?
つい先程ハクに風の高位精霊だと言ったミトラは、右手人差し指と親指を敵対者に向け、其処から白い雷にも似た光が迸る。
指には風を纏い、目には強い力を込め威嚇する。
『ここはそなたが居ていい世界では無いのじゃ』
"くだら ぬ 結界 と、複合 魔 法 か"
にた~と、黒髪の女は微かに見える口元に、厭らしい笑みを貼り付ける。
違和感のある笑み。
長く垂れる髪の間から僅かに覗く白い肌は雪のように白い。
日の光等一度も浴びた事がないかのように、シミ一つ無い白く美しさのある肌。
整えれば光沢のある肌は美しさを称え、黒い髪は極上になるだろう。
だが目の前の女は一切の手入れなどしたことが無いのか、髪はバサバサの乱れ髪だ。
でも、と。
ハクは震える。
いや、この震えは恐らく…
"原初等、ほぼ 代替わりしたが残って い たのか"
『わらわは特殊故』
ミトラと名付けられた風の精霊の少女は不敵に笑う。
『御主もそうじゃろ?外なる邪神?』
震えるのは、マクスウェルのもの。
生前の記憶の欠片の彼が、震えている。
怖い訳ではない、恐怖に震えている訳ではない。
正反対の狂おしい迄の狂気に似た感情。
この感情をハクはまだ知らない。
ハクの自身の感情はこの世界に生まれでたばかりで、謂わば肉体的なものは背丈はあるが、精神的には赤ん坊のような真っ白な心。
名前の通り白(ハク)。
明確な意識はまだ低く、希薄なのだから。
ーーこの強烈な感情の起伏の意味はわからない。
マクスウェルから強烈に出てくる感情に溺れそうになる。
逢いたかった
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと!!!
マクスウェルが哭く。
ハクの中で泣き叫ぶ。
何十年、何百年、世界を渡らねば逢えないと天命が尽きる前の僅かな時にわかり、やっとの思いで来たと。
彼女に逢うためだけに、全てを擲って来たと。
他はいらない。
いらない。
今までの全て等、彼女を救いたい為だけの只のおまけに過ぎない。
返せ!彼女を返せ!!
彼女は、私のっ!!
「【テル…!】」
ハクは理解した。
いや、俺達は理解した。
この感情は
心臓が苦しく痛むまでに募る感情は、慕情、だ…
「【私のテルペンを返せ!!】」
『ぬ?』
"…っ"
『今なんと?』
怒りが込み上げる。
何勝手に彼女の身体を使ってやがるんだ!
生まれ落ちてからずっと縛り付けやがって!と。
マクスウェルは叫ぶ。
その横でシステムが何か言って居るようだが、ハクにはその言葉が聞こえて来ない。
恐らくマクスウェルも聞こえて居ないだろう。
哭いているから。
ただただ、目の前の男の声で話す彼女から目を背けず、戦慄く。
同時に。
ハクの身体の色が変わる。
銀髪赤目へと。
以前の様な幻が重なった姿ではなく、元の少年の姿形のまま。
ぶわりっと全身の毛が膨れ上がったような気配がし、その後ハクの背後の空間がゆらゆらと歪む。
何かが蠢いているかのように。
ぶれる空間。
『テルペンじゃと?魔王の娘ごは封じられとる筈じゃが』
"ひひ は はは"
"そうか 白面金毛九尾 か、これで 揃う 自由になれる!"
『ぬぅ?』
"魔王の娘の身体に白面金毛九尾の肝と心臓、これで復活出来る!寄越せ小僧!"
スボリと音をたて、テルペンの身体は魔方陣から飛び出しハクに飛び掛かりーー
「【私は白面金毛九尾ではないっ!】」
寸での所でハクの手から出た光の盾魔法、ライトシールドで遮る。
"では何だと言うのだ?こんな所まで渡ってきた愚かな狐。我の贄になりにきたか?"
「【誰がお前の贄になど!】」
"では何ぞ?我欲強き浅ましき狐よ、この女はお前のではないわ!"
「【…っ】」
"既に断られて居ろう?我は知っておるぞ小僧。"
「【それでも、それでも私はっ!】」
『ぬ?』
部屋を覆った氷が解凍し始める。
それと同時に、魔方陣から這えつつあった少女の様子が変化する。
悪鬼や邪悪とも言える妖気の籠った雰囲気から一転、華が咲くが如く、柔らかな笑み。
マクスウェルが昔から知っている、彼女の穏やかな微笑み。
バサバサだった黒髪は、彼女の醸し出す雰囲気が変わっただけで印象が変わる。
黒檀の艶やかな黒髪に、雪のような真っ白な肌。
唇は赤く血のような朱を称え、死人の様な顔つきから色香が薫る女へ。
声は先程の厭らしい男の声ではなく、可愛いげのある鈴の音のような軽やかな音色。
柔らかな微笑みを称え、だが彼女はその顔を曇らす。
「だめ」
マクスウェル、否、ハクを見詰め切なげな表情を浮かべる。
「たゆら、だめ」
「【テル!】」
テルペンはハクを見詰めつつ、たゆらと呼ぶ。
切なげに、いとおしげに…
ハク、否、マクスウェルの前世での名を。
「…貴方に私は相応しくない。私のことは忘れて、お願い、幸せになって」
「【嫌だ!】」
解けた氷は結界を崩し、壁から熱を発し始める。
特に部屋の入り口の扉が熱量を帯び、湯気が発生する。
『外からか!このままでは持たぬっ!』
ドンドンドンッと、扉を叩く音が響く。
小さく「ご主人」や、「ハク君!」と聞こえて来る。
「たゆら、皆貴方を心配して来たわ。私は…っ」
"させぬ!小僧心臓をっ"
「だめ、邪神。たゆらはだめ」
「【テル!】」
"狐!寄越せ!その身を引き裂き寄越せ!"
「だめ、たゆらだけはダメ」
苦痛にテルペンの顔が歪み、その場で膝を折る。
喉をかき、呻く。
男の声と女の声。
話す言葉は寄越せとダメのみ。
ーー娘
ーー魔王の娘
ーーそなたに力貸す
ーー我ら微力なれど
ーー少し なら ば
ツプリと。
多数の黒一色の頭部が次々と湧き出、テルペンの周囲を囲い飲み込まれていく。
「…有り難う」
邪神と呼ばれた者の絶叫と共に、やがて全てが魔方陣に飲み込まれていった。
「【ッーー!!】」
残るはただ、ハクのものかマクスウェルのものか、それとも前世のたゆらのものか、分からぬ魂の叫びのみ…
『ほう?わらわがわかると?』
ヒラヒラと舞う揚羽蝶の羽根から金の粉が空間に漂い、徐々に渦を巻きうねる。
魔力を練り込み、波立たせ、力の増強を産み出すように。
ビキビキビキと、空間から甲高い何かが形成されたような音が響く。
周囲を見ると部屋の壁、魔方陣がある壁以外全ての壁が金の粉を纏った氷に覆われていた。
光の乱舞。
その光は更に光沢を増し、魔方陣がある壁から頭部を覗かせている少女の様な者を覆うかの如く産み出されていく。
だが産み出されて行く氷は黒いインクの魔方陣により、全て阻まれる。
だらり、と。
氷は溶け、空間に蒸発してゆく。
まるで目の前の光景が当然のように、二人の少女(の様な者)は対峙する。
氷?
風の精霊では無かったか?
つい先程ハクに風の高位精霊だと言ったミトラは、右手人差し指と親指を敵対者に向け、其処から白い雷にも似た光が迸る。
指には風を纏い、目には強い力を込め威嚇する。
『ここはそなたが居ていい世界では無いのじゃ』
"くだら ぬ 結界 と、複合 魔 法 か"
にた~と、黒髪の女は微かに見える口元に、厭らしい笑みを貼り付ける。
違和感のある笑み。
長く垂れる髪の間から僅かに覗く白い肌は雪のように白い。
日の光等一度も浴びた事がないかのように、シミ一つ無い白く美しさのある肌。
整えれば光沢のある肌は美しさを称え、黒い髪は極上になるだろう。
だが目の前の女は一切の手入れなどしたことが無いのか、髪はバサバサの乱れ髪だ。
でも、と。
ハクは震える。
いや、この震えは恐らく…
"原初等、ほぼ 代替わりしたが残って い たのか"
『わらわは特殊故』
ミトラと名付けられた風の精霊の少女は不敵に笑う。
『御主もそうじゃろ?外なる邪神?』
震えるのは、マクスウェルのもの。
生前の記憶の欠片の彼が、震えている。
怖い訳ではない、恐怖に震えている訳ではない。
正反対の狂おしい迄の狂気に似た感情。
この感情をハクはまだ知らない。
ハクの自身の感情はこの世界に生まれでたばかりで、謂わば肉体的なものは背丈はあるが、精神的には赤ん坊のような真っ白な心。
名前の通り白(ハク)。
明確な意識はまだ低く、希薄なのだから。
ーーこの強烈な感情の起伏の意味はわからない。
マクスウェルから強烈に出てくる感情に溺れそうになる。
逢いたかった
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと!!!
マクスウェルが哭く。
ハクの中で泣き叫ぶ。
何十年、何百年、世界を渡らねば逢えないと天命が尽きる前の僅かな時にわかり、やっとの思いで来たと。
彼女に逢うためだけに、全てを擲って来たと。
他はいらない。
いらない。
今までの全て等、彼女を救いたい為だけの只のおまけに過ぎない。
返せ!彼女を返せ!!
彼女は、私のっ!!
「【テル…!】」
ハクは理解した。
いや、俺達は理解した。
この感情は
心臓が苦しく痛むまでに募る感情は、慕情、だ…
「【私のテルペンを返せ!!】」
『ぬ?』
"…っ"
『今なんと?』
怒りが込み上げる。
何勝手に彼女の身体を使ってやがるんだ!
生まれ落ちてからずっと縛り付けやがって!と。
マクスウェルは叫ぶ。
その横でシステムが何か言って居るようだが、ハクにはその言葉が聞こえて来ない。
恐らくマクスウェルも聞こえて居ないだろう。
哭いているから。
ただただ、目の前の男の声で話す彼女から目を背けず、戦慄く。
同時に。
ハクの身体の色が変わる。
銀髪赤目へと。
以前の様な幻が重なった姿ではなく、元の少年の姿形のまま。
ぶわりっと全身の毛が膨れ上がったような気配がし、その後ハクの背後の空間がゆらゆらと歪む。
何かが蠢いているかのように。
ぶれる空間。
『テルペンじゃと?魔王の娘ごは封じられとる筈じゃが』
"ひひ は はは"
"そうか 白面金毛九尾 か、これで 揃う 自由になれる!"
『ぬぅ?』
"魔王の娘の身体に白面金毛九尾の肝と心臓、これで復活出来る!寄越せ小僧!"
スボリと音をたて、テルペンの身体は魔方陣から飛び出しハクに飛び掛かりーー
「【私は白面金毛九尾ではないっ!】」
寸での所でハクの手から出た光の盾魔法、ライトシールドで遮る。
"では何だと言うのだ?こんな所まで渡ってきた愚かな狐。我の贄になりにきたか?"
「【誰がお前の贄になど!】」
"では何ぞ?我欲強き浅ましき狐よ、この女はお前のではないわ!"
「【…っ】」
"既に断られて居ろう?我は知っておるぞ小僧。"
「【それでも、それでも私はっ!】」
『ぬ?』
部屋を覆った氷が解凍し始める。
それと同時に、魔方陣から這えつつあった少女の様子が変化する。
悪鬼や邪悪とも言える妖気の籠った雰囲気から一転、華が咲くが如く、柔らかな笑み。
マクスウェルが昔から知っている、彼女の穏やかな微笑み。
バサバサだった黒髪は、彼女の醸し出す雰囲気が変わっただけで印象が変わる。
黒檀の艶やかな黒髪に、雪のような真っ白な肌。
唇は赤く血のような朱を称え、死人の様な顔つきから色香が薫る女へ。
声は先程の厭らしい男の声ではなく、可愛いげのある鈴の音のような軽やかな音色。
柔らかな微笑みを称え、だが彼女はその顔を曇らす。
「だめ」
マクスウェル、否、ハクを見詰め切なげな表情を浮かべる。
「たゆら、だめ」
「【テル!】」
テルペンはハクを見詰めつつ、たゆらと呼ぶ。
切なげに、いとおしげに…
ハク、否、マクスウェルの前世での名を。
「…貴方に私は相応しくない。私のことは忘れて、お願い、幸せになって」
「【嫌だ!】」
解けた氷は結界を崩し、壁から熱を発し始める。
特に部屋の入り口の扉が熱量を帯び、湯気が発生する。
『外からか!このままでは持たぬっ!』
ドンドンドンッと、扉を叩く音が響く。
小さく「ご主人」や、「ハク君!」と聞こえて来る。
「たゆら、皆貴方を心配して来たわ。私は…っ」
"させぬ!小僧心臓をっ"
「だめ、邪神。たゆらはだめ」
「【テル!】」
"狐!寄越せ!その身を引き裂き寄越せ!"
「だめ、たゆらだけはダメ」
苦痛にテルペンの顔が歪み、その場で膝を折る。
喉をかき、呻く。
男の声と女の声。
話す言葉は寄越せとダメのみ。
ーー娘
ーー魔王の娘
ーーそなたに力貸す
ーー我ら微力なれど
ーー少し なら ば
ツプリと。
多数の黒一色の頭部が次々と湧き出、テルペンの周囲を囲い飲み込まれていく。
「…有り難う」
邪神と呼ばれた者の絶叫と共に、やがて全てが魔方陣に飲み込まれていった。
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