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あんたがいればそれでいい
観客たちのポップコーン 1
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ひと月も好き勝手に他人の部屋を占拠すれば他人の気配は薄くなる。
俺の趣味じゃない家具その他もひと月も使えば借り物の気がしなくなってくるものだ。まして寝具となると他人の匂いもしなくなり、寝室に行くたびに起き出したままのぐちゃぐちゃな姿で出迎えてくれる。
それほどの時間、毎日のナンパしなくていいというだけで他人の部屋を勝手に滞在していた。部屋の持ち主との約束で部屋で待つ必要もあり、いいわけもあると部屋を使っていたわけだ。
「久々に会ったっていうのに浮かない顔だな?」
依頼された仕事をこなすためにプロキシゲームに参加すると、その部屋の持ち主がいた。顔を合わせたのはインスタントコーヒーの粉が机の上に置かれてあったとき以来だ。
部屋の持ち主は俺を見たとたん目を細めた。いつか銀色に光った目はよく見れば明るい灰色で、今日は何者への殺意もなくただ俺だけを見ている。
あの時よりは幾分顔色のいい部屋の持ち主……ロドナークは、それでもクマのある目を更に細めて笑った。
「……少し面白くねぇことがあってなぁ……あんたは悪くねぇんだけど」
ご機嫌ともとれるロドナークの態度に反し、俺の気分は最悪だ。口元を次第に歪んでいくのがわかる。
俺とロドナークがいるのはゲームマップ屋上遊園地……非常に狭いマップで、障害物も屋上に置かれた子供サイズの遊具やゲーム筐体だけで視界はそれほど悪くないが細々と邪魔なものがある印象のマップだ。プロキシゲームのためだけに作られたのでプレイヤーくらいしか来ない場所なのだが、人がいないせいで非常に寂しいマップでもある。
こんな場所でロドナークと会う。必然か偶然か。俺の受けた仕事の依頼内容が『今晩のプロキシゲームソロ戦に参加すること』なのだから恐らく必然だ。
ほぼ毎晩行われるプロキシゲームは一人当たり一日三戦まで参加が可能なポイント制ゲームだ。参加者はポイントを買い参加ゲームに登録し、敗者は勝者にポイントを奪われる。集めたポイントが高いプレイヤーが国の主催する大きなゲームに参加できるようになっていた。
俺のようにその場その場で参加して勝者のポイントを奪っては金に換えるプレイヤーもいれば、大きなゲームに参加したくて、プレイヤーの頂点となりたくて参加するプレイヤーもいる。とにかく流行のゲームだ。参加者は多い。たとえ毎日ゲームがあっても休日前でなくても、夜のゲームとなればそれなりだ。
そんなゲームにただ参加するだけでいい。ゲームの対戦相手はおおよそランダムなのだから、参加するだけで何か起こるわけではない。せいぜい参加者が一人増えるだけである。
しかし、ランダムといってもおおよそだ。プロキシゲームは娯楽であり見世物で、観戦者を楽しませて金を動かさなければならない。人気プレイヤーが参加をすれば同じく人気プレイヤーと対戦させるという運営側の手が入った。
今晩のゲームの場合ではロドナークというチーム戦で有名なプレイヤーがソロ戦に参加すれば、悪い意味で目立ち勝率が高い俺との対戦を組ませる。しかもロドナークがチームとしては有名だがお世辞にも人気があるとはいいがたいプレイヤーだ。観戦者はもちろんプレイヤーも嫌厭ぎみとあっては、観戦者たちも喜んで俺達にブーイングでき、酒やつまみやポップコーンが売れるというわけだ。
つまりロドナークがソロ戦に参加すると知っていた依頼者が、ロドナークと対戦させたくて俺をゲームに参加させたということである。
俺はそれが面白くない。
「それなら面白くしようか? 家の警備もしてもらっていることだし」
こちらの事情など知らないだろうに、いい奴だな。あんたを待って警備員になっちまったんだけど……ぼんやり思っているとゲーム開始の合図が響いた。
合図が響くと同時にロドナークは俺に向かって走り出す。
俺はとりあえずその辺に乗り捨てられているゴーカートをロドナークに向かって蹴りつけ後退した。
「ここは狭めぇんだよなぁ……」
あまり後退すると屋上の柵にぶつかりマップから出てしまい、負けてしまう。しかも屋上とあって相当な高さから落ちることになる。死ぬことはないように魔術プログラムを組んでいるらしいが、落ちるとしばらくの間全身の痛みを引きずるので、できるだけ落ちたくない。
いつもゲームの半分は相手の出方を見るために逃げ回る俺だが、この障害物はあれども隠れにくく狭いマップが嫌いだ。
「……このマップじゃあ考える時間がないか?」
難なくゴーカードを避けたロドナークが瞬時に俺の隣まで駆け、その身をぐるりと反転させた。
来ると思う前に俺の身体は身構える。横に飛びつつロドナークの蹴りを腕で受けた。バチッとロドナークの足が接触した場所から嫌な音を聞きながら、俺はそのまま三歩ほど横にずれる。
「魔術……?」
右腕が痺れ、動かし辛い。ゆっくりと確認するように動かしながら、俺は再び後退する。屋上の柵はまだ遠い。
だが屋上の端が遠くともこのまま後退していてはあっという間に柵の外だ。
俺は舌打ちし、俺の出方を見て追撃せずにこちらを見つめるロドナークを睨みつけ逃げ場所を探す。
後方右にはゴーカートを走らせるための広い空間と催し物をするためのステージがあり、後方左にはゲームコーナーがある。屋上遊園地というからにはここは何かの建物の屋上だ。ゲームコーナーの奥にはエレベーターがある。しかしそこから下へ行くことはできない。
ここは子供の遊び場として機能していた頃の屋上遊園地を模したマップだ。現在のすっかり撤去された跡地や、妖精、精霊、幽霊、化け物どもの住処となった場所と違い、屋上の下に人の行き来はなく、様々な店や住む場所会議場が入ったフロアもない。この屋上遊園地を支える柱だけが空洞の四角い建物の中にある。床を壊して落下しても痛い思いをするだけだ。
もし何かしらの術を使って降りたとしても、そこはマップ外である。プロキシゲームはあくまでマップ内で行うゲームだ。外に出ると負けである。
俺が勝つためにはまず、逃げるための場所が必要だ。
後方右は一見逃げ放題の障害物の少ない場所である。だが俺が移動しやすいということは相手も同様だ。反対側の後方左はゲームコーナーの前に薄い壁と窓と扉があり、外からの侵入者を拒否しているようにも見える。けれど扉や窓をぶち壊すとゲームコーナーに入れる。このゲームコーナーは所狭しと箱型の筐体が並んでいて通路も狭いがエル字になっていた。回り込めばロドナークの後ろに広がる遊具が詰め込まれた場所に逃げられる。
どちらもやりにくいが、俺はゲームコーナーへと逃げるふりをした。
「知っているかもしれないが……こういうこともできる」
もうすぐ窓をぶち破れるというところまで走ると、ニコリと笑ってロドナークが勢いよく右足で地面を踏み締めた。
一瞬、縦に揺れたような衝撃があり、ガラスというガラスが割れた音がする。
煩さに眉を顰め、割れてしまった窓の向こう側を見れば帯電した筐体が歪な音と光を発し、ものによっては壊れ切って燃えていた。
恐らく雷系の術がゲームコーナーを荒らしたのだ。
「こういうのは赤雷あたりにやらせとけ……っ」
俺は薄い壁をそのまま駆けのぼり、そのまま壁を走る。
壁の高さは大人の野郎が一人半といった低いもので、窓も壊れてしまったので走りにくいといったらない。ロドナークの後ろに回りきる前に壁から地面におり、上半身を前に突き出すようにして駆け抜けた。
ロドナークは蕩けそうな顔で笑い、ぐるんと向きを変えると俺を見つめもう一度足を踏みしめる。
再び縦に揺れたような衝撃が走り破壊音が響き、屋上遊園地は地獄と化した。
俺の趣味じゃない家具その他もひと月も使えば借り物の気がしなくなってくるものだ。まして寝具となると他人の匂いもしなくなり、寝室に行くたびに起き出したままのぐちゃぐちゃな姿で出迎えてくれる。
それほどの時間、毎日のナンパしなくていいというだけで他人の部屋を勝手に滞在していた。部屋の持ち主との約束で部屋で待つ必要もあり、いいわけもあると部屋を使っていたわけだ。
「久々に会ったっていうのに浮かない顔だな?」
依頼された仕事をこなすためにプロキシゲームに参加すると、その部屋の持ち主がいた。顔を合わせたのはインスタントコーヒーの粉が机の上に置かれてあったとき以来だ。
部屋の持ち主は俺を見たとたん目を細めた。いつか銀色に光った目はよく見れば明るい灰色で、今日は何者への殺意もなくただ俺だけを見ている。
あの時よりは幾分顔色のいい部屋の持ち主……ロドナークは、それでもクマのある目を更に細めて笑った。
「……少し面白くねぇことがあってなぁ……あんたは悪くねぇんだけど」
ご機嫌ともとれるロドナークの態度に反し、俺の気分は最悪だ。口元を次第に歪んでいくのがわかる。
俺とロドナークがいるのはゲームマップ屋上遊園地……非常に狭いマップで、障害物も屋上に置かれた子供サイズの遊具やゲーム筐体だけで視界はそれほど悪くないが細々と邪魔なものがある印象のマップだ。プロキシゲームのためだけに作られたのでプレイヤーくらいしか来ない場所なのだが、人がいないせいで非常に寂しいマップでもある。
こんな場所でロドナークと会う。必然か偶然か。俺の受けた仕事の依頼内容が『今晩のプロキシゲームソロ戦に参加すること』なのだから恐らく必然だ。
ほぼ毎晩行われるプロキシゲームは一人当たり一日三戦まで参加が可能なポイント制ゲームだ。参加者はポイントを買い参加ゲームに登録し、敗者は勝者にポイントを奪われる。集めたポイントが高いプレイヤーが国の主催する大きなゲームに参加できるようになっていた。
俺のようにその場その場で参加して勝者のポイントを奪っては金に換えるプレイヤーもいれば、大きなゲームに参加したくて、プレイヤーの頂点となりたくて参加するプレイヤーもいる。とにかく流行のゲームだ。参加者は多い。たとえ毎日ゲームがあっても休日前でなくても、夜のゲームとなればそれなりだ。
そんなゲームにただ参加するだけでいい。ゲームの対戦相手はおおよそランダムなのだから、参加するだけで何か起こるわけではない。せいぜい参加者が一人増えるだけである。
しかし、ランダムといってもおおよそだ。プロキシゲームは娯楽であり見世物で、観戦者を楽しませて金を動かさなければならない。人気プレイヤーが参加をすれば同じく人気プレイヤーと対戦させるという運営側の手が入った。
今晩のゲームの場合ではロドナークというチーム戦で有名なプレイヤーがソロ戦に参加すれば、悪い意味で目立ち勝率が高い俺との対戦を組ませる。しかもロドナークがチームとしては有名だがお世辞にも人気があるとはいいがたいプレイヤーだ。観戦者はもちろんプレイヤーも嫌厭ぎみとあっては、観戦者たちも喜んで俺達にブーイングでき、酒やつまみやポップコーンが売れるというわけだ。
つまりロドナークがソロ戦に参加すると知っていた依頼者が、ロドナークと対戦させたくて俺をゲームに参加させたということである。
俺はそれが面白くない。
「それなら面白くしようか? 家の警備もしてもらっていることだし」
こちらの事情など知らないだろうに、いい奴だな。あんたを待って警備員になっちまったんだけど……ぼんやり思っているとゲーム開始の合図が響いた。
合図が響くと同時にロドナークは俺に向かって走り出す。
俺はとりあえずその辺に乗り捨てられているゴーカートをロドナークに向かって蹴りつけ後退した。
「ここは狭めぇんだよなぁ……」
あまり後退すると屋上の柵にぶつかりマップから出てしまい、負けてしまう。しかも屋上とあって相当な高さから落ちることになる。死ぬことはないように魔術プログラムを組んでいるらしいが、落ちるとしばらくの間全身の痛みを引きずるので、できるだけ落ちたくない。
いつもゲームの半分は相手の出方を見るために逃げ回る俺だが、この障害物はあれども隠れにくく狭いマップが嫌いだ。
「……このマップじゃあ考える時間がないか?」
難なくゴーカードを避けたロドナークが瞬時に俺の隣まで駆け、その身をぐるりと反転させた。
来ると思う前に俺の身体は身構える。横に飛びつつロドナークの蹴りを腕で受けた。バチッとロドナークの足が接触した場所から嫌な音を聞きながら、俺はそのまま三歩ほど横にずれる。
「魔術……?」
右腕が痺れ、動かし辛い。ゆっくりと確認するように動かしながら、俺は再び後退する。屋上の柵はまだ遠い。
だが屋上の端が遠くともこのまま後退していてはあっという間に柵の外だ。
俺は舌打ちし、俺の出方を見て追撃せずにこちらを見つめるロドナークを睨みつけ逃げ場所を探す。
後方右にはゴーカートを走らせるための広い空間と催し物をするためのステージがあり、後方左にはゲームコーナーがある。屋上遊園地というからにはここは何かの建物の屋上だ。ゲームコーナーの奥にはエレベーターがある。しかしそこから下へ行くことはできない。
ここは子供の遊び場として機能していた頃の屋上遊園地を模したマップだ。現在のすっかり撤去された跡地や、妖精、精霊、幽霊、化け物どもの住処となった場所と違い、屋上の下に人の行き来はなく、様々な店や住む場所会議場が入ったフロアもない。この屋上遊園地を支える柱だけが空洞の四角い建物の中にある。床を壊して落下しても痛い思いをするだけだ。
もし何かしらの術を使って降りたとしても、そこはマップ外である。プロキシゲームはあくまでマップ内で行うゲームだ。外に出ると負けである。
俺が勝つためにはまず、逃げるための場所が必要だ。
後方右は一見逃げ放題の障害物の少ない場所である。だが俺が移動しやすいということは相手も同様だ。反対側の後方左はゲームコーナーの前に薄い壁と窓と扉があり、外からの侵入者を拒否しているようにも見える。けれど扉や窓をぶち壊すとゲームコーナーに入れる。このゲームコーナーは所狭しと箱型の筐体が並んでいて通路も狭いがエル字になっていた。回り込めばロドナークの後ろに広がる遊具が詰め込まれた場所に逃げられる。
どちらもやりにくいが、俺はゲームコーナーへと逃げるふりをした。
「知っているかもしれないが……こういうこともできる」
もうすぐ窓をぶち破れるというところまで走ると、ニコリと笑ってロドナークが勢いよく右足で地面を踏み締めた。
一瞬、縦に揺れたような衝撃があり、ガラスというガラスが割れた音がする。
煩さに眉を顰め、割れてしまった窓の向こう側を見れば帯電した筐体が歪な音と光を発し、ものによっては壊れ切って燃えていた。
恐らく雷系の術がゲームコーナーを荒らしたのだ。
「こういうのは赤雷あたりにやらせとけ……っ」
俺は薄い壁をそのまま駆けのぼり、そのまま壁を走る。
壁の高さは大人の野郎が一人半といった低いもので、窓も壊れてしまったので走りにくいといったらない。ロドナークの後ろに回りきる前に壁から地面におり、上半身を前に突き出すようにして駆け抜けた。
ロドナークは蕩けそうな顔で笑い、ぐるんと向きを変えると俺を見つめもう一度足を踏みしめる。
再び縦に揺れたような衝撃が走り破壊音が響き、屋上遊園地は地獄と化した。
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