異世界の勇者に逮捕されました!?

22 愛を刻む *

「大丈夫だよ。ちゃんとしてあげるから」
そう言うと、ぐるっと体位を変えられ、仰向けになったアルクの上に俺が乗るような体勢を取らされる。いわゆる騎乗位の状態だ。
「自分で入れられるかい？」
「ん……」
アルクのお腹に手を置いてゆっくり腰を沈める。ずぶずぶと音を立てて飲み込んでいき、やがて全て収まった。
「はぁ……全部入ったぁ……」
「動いてみて？」
「うん……」
言われた通りに動き始める。最初は恐る恐るだったが、徐々に大胆になっていった。
「あっ、あんっ！これ凄いぃ……！」
「真尋の気持ち良いところに当たってるね。気持ちいい？」
「うん！きもちいい！ああっ！」
パンッ、パァンッと肌がぶつかり合う音が響く。結合部からは精液が漏れ出しており、シーツに大きな染みを作っていた。
「アルク、アルクぅ……！」
「真尋……可愛いよ」
自分で腰を振るなんて恥ずかしいのに、止めることができない。それほどまでに快楽を求めていた。
「ああ、そこ気持ちいい……！」
ある一点を掠めると強烈な快感に襲われる。その場所に当たるように角度を変えてみると、さらに大きな声が出た。
「ここが良いんだね？」
アルクが下から思い切り突き上げてくる。あまりの衝撃に目の前がチカチカした。
「あああっ！ダメぇ！そんなにされたら……！」
「はっ、すごい締まる……っ！」
「あぁっ、イクゥ……！」
びゅるるるっと勢いよく射精すると同時に後ろが激しく収縮し、アルクのものを強く締め付けた。その刺激に耐えられなかったのか、アルクのものも中で弾ける。
「はぁ……はぁ……」
荒くなった呼吸を整えようと深呼吸をする。しかし、アルクのものは未だに硬さを保ったままだ。
「ごめん、もう一回……」
「えっ、ちょっと待って……！」
制止の声を無視して再び抽挿を始める。今、出したばかりだというのに、全く衰えていない。
「ああっ！また大きくなって……！」
「真尋がエロすぎるんだ……！」
「ひゃうん！」
乳首を摘まれると変な声が出てしまった。慌てて口を塞ぐが、時すでに遅し。アルクがニヤリと笑ったのを見て後悔した。
「もっと聞かせてくれ」
「んっ、だめだってば……！」
「こんなに硬くしておいて何を言っているんだ」
「ひゃうっ！？」
両方の胸の突起を同時に強く引っ張られて、鋭い痛みと共に甘い痺れが走った。
そのままぐりぐりと押し潰されると、身体の奥が熱くなる。
「ほら見て？触っていないのにここ、こんなに勃起しているよ」
アルクに言われて視線を下げると、自分のものが反応を示していることに気づいた。羞恥心が込み上げて来て顔が赤くなる。
「ち、違うこれは……！」
否定しようとするが、上手く言葉が出て来ない。その間もずっと乳首への責めは続いており、甘い疼きが続いていた。無意識のうちに腰を揺らしてしまう。
「何が違うの？」
「んんっ……！」
身体の力が抜けて倒れそうになるところを、アルクに支えられ、そのまま乳首を口に含んで吸い上げられる。
「あああああっ！それ駄目ぇ……！」
「嘘つきだね。本当はもっとして欲しいんでしょ？」
「んっ、あっ、ああっ！」
痛いくらいに強く吸われたり、甘噛みされたりして、俺はただ喘ぎ続けることしかできなかった。
「ふふ、気持ち良すぎて何も言えない？」
「やっ、そこで喋らないで……！」
吐息がくすぐったくて身を捩る。同時にナカに入っているものを締め付けてしまい、その存在をまざまざと感じてしまった。
「すごい……真尋のナカ、僕のものに絡みついてきて離そうとしないよ」
「あぁっ……言わないで……」
そんなことを言われると余計意識してしまい、きゅっと締め付けてしまう。
「ふふ、可愛い」
ちゅっとキスされる。それだけでも感じてしまうほど敏感になっていた。
「動くよ」
そう言ってゆっくりと腰を動かし始める。初めは緩慢だった動きは次第に速くなっていき、最後には激しくピストンしていた。下からガンガン突かれて頭が真っ白になる。
「あっ、激し……！あああっ！」
「くぅ……！」
どくんと脈打つ感覚に絶頂を迎えたことを悟った。しかしアルクは止まることなく、むしろ更に激しい攻めを続けてくる。
「ああ、そんな、出てるのにぃ……」
射精しながらさらに奥まで穿たれて、あまりの快感におかしくなりそうだ。それでもアルクは動きを止めず、何度も俺の中に欲望を叩きつける。その度にビクビクと痙攣するように震えた。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
ようやく動きが止まった時には、俺の体力はほとんど残っていなかった。全身汗まみれになり、足を閉じる気力もない。そんな俺を見て、アルクは満足そうな表情を浮かべていた。
「ああ……すごく気持ち良かったよ……」
「俺も……」
そう言うと、アルクに優しく抱き締められる。心地よい体温に包まれて安心感を覚えた。しばらくそのままの状態でいると、不意にアルクのものが引き抜かれる。
「あ……」
喪失感を覚えていると、今度は仰向けにされて両脚を大きく開かされた。そしてすぐに熱いものが押し当てられ、一気に貫かれる。
「あああっ！」
達したばかりの身体には強すぎる快感に背中が大きく反れた。目の前がチカチカする。休む間もなく抽挿が始まってしまった。
「あっ、あっ、ああっ！」
「可愛い声……もっと聞かせて？」
「んっ、あんっ！そこぉ……！」
弱いところばかり責め立てられ、頭が溶けてしまいそうだ。
「はあっ、あっ、ああっ！」
「くっ……出すよ……！」
「出してぇ！いっぱい欲しい……！」
「うっ……！」
「あぁっ、イクッ！イッちゃうぅ―――っ！」
最奥を突かれた瞬間、強烈な快楽に襲われて絶頂を迎える。それと同時にアルクの精液が大量に注がれていった。あまりの量の多さにお腹が膨らんでいくような錯覚を覚える。
「ああっ、すごっ……」
「真尋……真尋……！」
ドクンドクンと脈打ちながら大量に吐き出されている。まるで種付けをされているみたいだ。
「はぁ……すごい……まだ出てる……」
「はぁ……はぁ……」
長い射精が終わり、アルクがぐったりと脱力した。俺の身体の上に倒れ込んでくる。
アルクの体重を感じながら、俺はビクビクと身体を震わせていた。まだ絶頂の余韻が続いているのだ。
「真尋……」
「んっ……」
名前を呼ばれ、軽く口づけを交わす。そのまま舌を絡め合う濃厚なキスをした。お互いの唾液を交換し合い、飲み込む。
「んんっ、んっ……」
「んっ、んんっ……ぷはっ」
しばらくして唇を離すと銀色の糸を引いた。それをペロリと舐め取るアルクを見て、ドキッとする。
「アルク……」
「真尋……」
再びベッドに押し倒され、貪るような激しい口付けを交わした。

***

それからどのくらい時間が経っただろうか。ようやく落ち着いた俺達は、ベッドの上でぐったりと横になっていた。
「ごめんな、無理させて」
申し訳なさそうに謝ってくるアルクを見て、首を横に振る。
「いいよ、俺も気持ちよかったし……」
「ありがとう、真尋」
そう言って微笑みかけてくれるアルクはとても優しかった。

こんなにも幸せで満ち足りた日々が終わってしまうなんて。それを考えるだけで心が締めつけられる。
だが、アルクには帰るべき場所があるのだ。それは、もう俺も納得している。
離れ離れになっても、アルクと過ごした日々は最高な思い出となるだろう。こんなに愛してもらえただけで十分だ。

――でも、やっぱり寂しい。アルクの腕の中で、俺はこっそり涙を零しながら眠った。