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06 衝撃の事実 *
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「よし、じゃあ次は下を見せてくれないか?」
「うへっ!?」
まさかの申し出に、思わず変な声が出てしまった。
「な、何を言ってるんだよ!」
局部には特にコンプレックスは無いが、見られるのは普通に抵抗がある。
「頼む、そこを見せてくれたら君の秘密が分かるかもしれないんだ」
アルクは真剣な表情で訴えかけてくる。その様子からして冗談では無さそうだ。
「秘密って……さっき言っていた俺の能力のことか?」
「ああ、もしかするとそれに関わることかもしれないんだ」
「うーん、そう言われるとな……」
少し迷ったが、アルクを信じることにした。どっちにしろ、信用してもらうためには全て見せる必要があるだろう。
「分かったよ……」
俺は諦めて、ゆっくりとズボンを下げていった。アルクはその様子を食い入るように見つめている。
「……これで良いか?」
「ああ、ありがとう」
下着も全て脱いで裸になると、アルクは満足げに微笑んだ。しかし、すぐに真剣な表情に変わる。
「ふむ……やはりこれは……」
一体俺の中にどんな力が眠っているというのだろうか。っていうか、本当に股間を見て何か分かるものなのだろうか……。
そんなことを考えていると、アルクが信じられない言葉を口にする。
「ちょっと触らせてもらうよ」
「ひゃうっ!?」
アルクは突然、俺のモノを握ってきた。予想外の出来事に、俺はまた情けない悲鳴を上げてしまう。
「な、な、何でそんなところ触るんだよ……!」
「少し確認したいことがあってね」
俺は抗議の声を上げるが、アルクは気にせずに俺のモノを調べていた。優しく包み込むように握られて、なんだか妙な気分になってくる。
「なるほど……おや、固くなってきたな」
アルクに興味深そうに観察を続けられ、恥ずかしくて死にそうだ。
「も、もう良いだろ?そろそろ離してくれないか……」
俺が消え入りそうな声で懇願すると、アルクは真剣な表情で俺を見る。
「まだだ、もう少し確認させてくれ」
アルクはそう言うと、さらに強く握ってきた。
「んあっ……だめだって……そこは敏感だから……」
俺は身を捩らせるようにして逃れようとするが、アルクは離してくれない。
「ん……あ……」
自分でするときとは違った感覚だ。アルクの手の動きに合わせて、徐々に大きくなっていく。このまま続けられるとまずいことになりそうだ。
「も、もう十分だろ?そろそろ離してくれないか?」
俺はアルクの肩を掴み、引き剥がそうとする。しかし、アルクはその手を掴んで止めてきた。
「待ってくれ、あと少しだ……」
アルクはさらに激しく扱いてくる。頭がクラクラしてきた。
「やめ……ほんとに……出ちゃう……から……」
俺は必死に訴えるが、アルクは動きを止めようとしない。そして、ついに限界が訪れた。
「あぁ……出るっ……!」
アルクの手に、勢いよく精液を放出してしまった。全身から力が抜け、その場にへたり込んでしまう。
「大丈夫かい?すまない、少しやり過ぎてしまったみたいだ」
アルクは申し訳なさそうにしている。
「ほ、ほんとだよ……まったく……」
俺は息を整えながらアルクを睨みつける。アルクは苦笑いを浮かべながら謝った。
「でも、これではっきりしたことがある」
「え?」
「君には、この世界の人間には無いはずの魔力があるようだ」
アルクが真面目な顔で言う。
「え?俺に魔力が……?」
「ああ、間違い無いと思う」
俺の言葉にアルクは力強く答えた。信じ難い話だが、アルクの真剣な表情を見る限り、嘘を言っているとは思えない。
「ということは……俺も魔法が使えるのか!」
俺は興奮気味に言う。俺もアルクのように、魔法の力を使って悪と戦うことになるのだろうか。
「いや、それは……」
しかし、アルクは難しい顔をしている。
「え……違うの?」
「確かに魔力はあるんだが……僕が使うような魔法とは、タイプが違うようなんだ」
「どういうことだ?」
俺の問いかけに、アルクは困ったような表情を見せた。
「君の力は闇属性の魔力に近い。しかも、恐らく……淫魔のような力だ」
「いんま……?」
「簡単に言えば、性的に誘惑する力のことだよ」
「せ、性的に……!?」
俺は絶句してしまった。つまり、サキュバスとかそういうエッチな悪魔のような力ということだろうか。
「そ、それって、俺が誰かを誘惑しちゃうってことなのか!?」
俺が驚いて尋ねると、アルクは深刻な面持ちで首を縦に振る。
「その可能性はある。君が僕の世界で危険な存在とされていたのは、これが原因かもしれない」
「そんな……」
自分の中にそんな恐ろしい力が眠っているなんて思いもしなかった。どうしてこんなことに……。
「それって……本当に間違いないのか?」
「ああ、君の乳首を見た時にもしかしてって思ったんだけど……股間に触れて、確信したよ」
「こ、股間って……」
そういえばさっきまでアルクに扱かれて、射精までしてしまったことを思い出す。今さら急に恥ずかしくなってきた。
「僕は相手の身体を見たり触ったりすることで、その人がどんな魔力を持っているか分かるんだ。君の場合は、胸や股間辺りに魔力が集中していたんだよ」
アルクは淡々と語っているが、俺はショックで頭が真っ白になっていた。そんな恥ずかしい場所に魔力が集中しているなんて……。いや、それどころではない。他人の性欲を刺激する能力を持っているなんて、危険過ぎる。
「これって、何とかする方法はあるのか……?」
恐る恐る聞いてみると、アルクは真剣な表情でこう言った。
「ああ、方法はある。特定のパートナーを作れば、その相手にしか影響が出なくなるんだ」
「なるほど……」
つまり、恋人を作ってしまえば良いということか。それならなんとかなりそうだ。とはいえ心当たりのある相手などいないのだが……。
「でも、相性が良くないとダメなんだ。下手したら相手を廃人にしてしまう可能性もあるからな」
「なんだよ、じゃあダメじゃないか」
アルクの言葉を聞いて、俺は落胆する。そんな危ない橋は渡りたくない。
「いや、一つだけ方法があるかもしれない……」
俺が項垂れていると、アルクは何か思いついたように呟いた。
「本当か!?教えてくれ!」
「うーん、でもこれはなぁ……」
アルクは渋っているようだ。一体何なのだろうか。
「頼む、教えてくれよ」
俺の必死の訴えに、アルクは意を決したように口を開いた。
「僕が……君の相手になるっていうのはどうかな?」
「うへっ!?」
まさかの申し出に、思わず変な声が出てしまった。
「な、何を言ってるんだよ!」
局部には特にコンプレックスは無いが、見られるのは普通に抵抗がある。
「頼む、そこを見せてくれたら君の秘密が分かるかもしれないんだ」
アルクは真剣な表情で訴えかけてくる。その様子からして冗談では無さそうだ。
「秘密って……さっき言っていた俺の能力のことか?」
「ああ、もしかするとそれに関わることかもしれないんだ」
「うーん、そう言われるとな……」
少し迷ったが、アルクを信じることにした。どっちにしろ、信用してもらうためには全て見せる必要があるだろう。
「分かったよ……」
俺は諦めて、ゆっくりとズボンを下げていった。アルクはその様子を食い入るように見つめている。
「……これで良いか?」
「ああ、ありがとう」
下着も全て脱いで裸になると、アルクは満足げに微笑んだ。しかし、すぐに真剣な表情に変わる。
「ふむ……やはりこれは……」
一体俺の中にどんな力が眠っているというのだろうか。っていうか、本当に股間を見て何か分かるものなのだろうか……。
そんなことを考えていると、アルクが信じられない言葉を口にする。
「ちょっと触らせてもらうよ」
「ひゃうっ!?」
アルクは突然、俺のモノを握ってきた。予想外の出来事に、俺はまた情けない悲鳴を上げてしまう。
「な、な、何でそんなところ触るんだよ……!」
「少し確認したいことがあってね」
俺は抗議の声を上げるが、アルクは気にせずに俺のモノを調べていた。優しく包み込むように握られて、なんだか妙な気分になってくる。
「なるほど……おや、固くなってきたな」
アルクに興味深そうに観察を続けられ、恥ずかしくて死にそうだ。
「も、もう良いだろ?そろそろ離してくれないか……」
俺が消え入りそうな声で懇願すると、アルクは真剣な表情で俺を見る。
「まだだ、もう少し確認させてくれ」
アルクはそう言うと、さらに強く握ってきた。
「んあっ……だめだって……そこは敏感だから……」
俺は身を捩らせるようにして逃れようとするが、アルクは離してくれない。
「ん……あ……」
自分でするときとは違った感覚だ。アルクの手の動きに合わせて、徐々に大きくなっていく。このまま続けられるとまずいことになりそうだ。
「も、もう十分だろ?そろそろ離してくれないか?」
俺はアルクの肩を掴み、引き剥がそうとする。しかし、アルクはその手を掴んで止めてきた。
「待ってくれ、あと少しだ……」
アルクはさらに激しく扱いてくる。頭がクラクラしてきた。
「やめ……ほんとに……出ちゃう……から……」
俺は必死に訴えるが、アルクは動きを止めようとしない。そして、ついに限界が訪れた。
「あぁ……出るっ……!」
アルクの手に、勢いよく精液を放出してしまった。全身から力が抜け、その場にへたり込んでしまう。
「大丈夫かい?すまない、少しやり過ぎてしまったみたいだ」
アルクは申し訳なさそうにしている。
「ほ、ほんとだよ……まったく……」
俺は息を整えながらアルクを睨みつける。アルクは苦笑いを浮かべながら謝った。
「でも、これではっきりしたことがある」
「え?」
「君には、この世界の人間には無いはずの魔力があるようだ」
アルクが真面目な顔で言う。
「え?俺に魔力が……?」
「ああ、間違い無いと思う」
俺の言葉にアルクは力強く答えた。信じ難い話だが、アルクの真剣な表情を見る限り、嘘を言っているとは思えない。
「ということは……俺も魔法が使えるのか!」
俺は興奮気味に言う。俺もアルクのように、魔法の力を使って悪と戦うことになるのだろうか。
「いや、それは……」
しかし、アルクは難しい顔をしている。
「え……違うの?」
「確かに魔力はあるんだが……僕が使うような魔法とは、タイプが違うようなんだ」
「どういうことだ?」
俺の問いかけに、アルクは困ったような表情を見せた。
「君の力は闇属性の魔力に近い。しかも、恐らく……淫魔のような力だ」
「いんま……?」
「簡単に言えば、性的に誘惑する力のことだよ」
「せ、性的に……!?」
俺は絶句してしまった。つまり、サキュバスとかそういうエッチな悪魔のような力ということだろうか。
「そ、それって、俺が誰かを誘惑しちゃうってことなのか!?」
俺が驚いて尋ねると、アルクは深刻な面持ちで首を縦に振る。
「その可能性はある。君が僕の世界で危険な存在とされていたのは、これが原因かもしれない」
「そんな……」
自分の中にそんな恐ろしい力が眠っているなんて思いもしなかった。どうしてこんなことに……。
「それって……本当に間違いないのか?」
「ああ、君の乳首を見た時にもしかしてって思ったんだけど……股間に触れて、確信したよ」
「こ、股間って……」
そういえばさっきまでアルクに扱かれて、射精までしてしまったことを思い出す。今さら急に恥ずかしくなってきた。
「僕は相手の身体を見たり触ったりすることで、その人がどんな魔力を持っているか分かるんだ。君の場合は、胸や股間辺りに魔力が集中していたんだよ」
アルクは淡々と語っているが、俺はショックで頭が真っ白になっていた。そんな恥ずかしい場所に魔力が集中しているなんて……。いや、それどころではない。他人の性欲を刺激する能力を持っているなんて、危険過ぎる。
「これって、何とかする方法はあるのか……?」
恐る恐る聞いてみると、アルクは真剣な表情でこう言った。
「ああ、方法はある。特定のパートナーを作れば、その相手にしか影響が出なくなるんだ」
「なるほど……」
つまり、恋人を作ってしまえば良いということか。それならなんとかなりそうだ。とはいえ心当たりのある相手などいないのだが……。
「でも、相性が良くないとダメなんだ。下手したら相手を廃人にしてしまう可能性もあるからな」
「なんだよ、じゃあダメじゃないか」
アルクの言葉を聞いて、俺は落胆する。そんな危ない橋は渡りたくない。
「いや、一つだけ方法があるかもしれない……」
俺が項垂れていると、アルクは何か思いついたように呟いた。
「本当か!?教えてくれ!」
「うーん、でもこれはなぁ……」
アルクは渋っているようだ。一体何なのだろうか。
「頼む、教えてくれよ」
俺の必死の訴えに、アルクは意を決したように口を開いた。
「僕が……君の相手になるっていうのはどうかな?」
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