異世界の平和を守るため、魔王に抱かれています！？

06 勇者、貫通！ *

魔王の手が伸びてきて、まだ残っていた俺の上半身の服も脱がせる。全身裸にされると、魔王も自分のマントを脱ぎ捨てた。均整の取れた肉体美が露わになる。
ドキドキしながら眺めていると、いきなり尻を掴まれた。
「ひゃうんっ！？」
「ここも良い形だな」
感心するように言い、揉んでくる。恥ずかしくて身を捩ると、指先が割れ目に食い込んだ。
「あっ♡」
ぐりっと穴を押され、甘い声が出てしまう。そのまま指先を挿入されそうになったところで、ハッと我に返った。
「ちょっ、ちょっと待って！」
慌てて魔王を押し退ける。
「どうした？」
きょとんとしている魔王を見て、俺はごくりと唾を飲み込む。
「えーと……実は、俺……まだこういう経験なくて……」
正直に告白すると、魔王は一瞬固まった後、嬉しそうに笑い始めた。
「ククク……それは光栄なことだな」
魔王は俺の肩を掴み、ベッドに押し倒した。そして耳元で甘く囁く。
「大丈夫だ、全て我が教えてやる」
そのまま首筋に吸い付かれた。チクリとした痛みを感じると同時に、身体中に快感が広がる。
「ああんっ♡」
「勇者は感じやすいのだな」
クスッと笑われ、羞恥心を煽られる。しかし、同時に興奮してしまう自分もいる。
魔王はそのまま首や鎖骨のあたりを舐めてきた。時折軽く噛まれ、ビクンッと腰が跳ね上がる。
「やあ……んんっ♡」
強く吸われると頭が真っ白になった。全身が性感帯になってしまったみたいで、どこを触れられても気持ち良い。
「勇者よ……お前は本当に愛いな……」
魔王は満足げに呟き、再び口付けしてきた。今度は深いものではなく、軽くちゅっちゅっと何度も唇を食まれる。
「んぅ……ふぅ……♡」
キスされる度に幸福感で満たされていく。もっと欲しいと思ってしまう。すると、それに気づいたかのように舌を差し出された。恐るおそる絡めると、優しく包み込まれた後、ちゅううっと激しく吸われた。
「んふぅううううっ！？」
強い吸引に驚いていると、今度は労るように優しく舌を撫でられた。緩急をつけて責められ続け、段々と思考能力が低下してくる。
（すごい……気持ちいい……♡）
何も考えられなくなりかけた頃、ようやく解放された。
「んぁ……♡」
銀色の糸が引き、ぷつりと切れる。酸欠状態の頭でぼんやりしていると、尻の穴にぬるりとした何かが触れた。それが何なのか考える前にぐいっと押し広げられる。
「ふぁっ……？」
次の瞬間には指が侵入してきて、俺は目を見開いた。
「ひゃうんっ！？」
魔王の長い指が自分の中に入っている。そう認識した途端、羞恥心に襲われた。
「あっ……やぁ……そんなとこ……」
「痛いか？」
心配そうに尋ねられる。俺は首を横に振った。
「ん……平気……痛くはない……」
違和感があるけれど、我慢できないほどではない。むしろ―――。
「動かすぞ……」
ゆっくりと抜き挿しが始まり、少しずつ馴染んでいく。
「はぁ……んっ」
やがて二本、三本と増えていき、バラバラに動かされるようになった頃にはすっかり蕩けてしまっていた。
「はぁ……あんっ……」
早くイキたい。そんなことを考えていると、ある一点を突かれた。その瞬間、電流のような衝撃が走る。
「あうっ！？」
「ここが良いのか？」
同じ場所ばかり攻め立てられ、強烈な快楽に襲われる。
「ああっ、そこばっかり、らめぇ……！」
目の前がチカチカする。もう限界だと思ったその時、指を引き抜かれた。
「あっ……」
喪失感を覚える間もなく、熱い塊が宛がわれる。まさかと思い視線を向けると、魔王のとてつもなく大きなモノが視界に入った。
「ひえ……！」
恐怖のあまり悲鳴を上げる。あんなの入るわけがない。絶対無理だ。
「む、無理！俺の尻裂けちゃう！！」
「案ずるな。我に身を委ねろ」
必死に訴えかけるも、魔王は自信たっぷりといった様子で言う。
「ちょっ、待っ……あああああぁっ！！」
制止の声も虚しく、一気に貫かれた。内臓を押し上げられるような圧迫感に息ができない。苦しいはずなのに、何故かとても心地良かった。
「はぁ……勇者……入ったぞ」
「あ……そんな……うそぉ……」
下腹部を見るとぽっこりと膨れている。信じられないくらい大きなモノが収まっていた。こんなものどう考えても入るはずがないのだが、俺の身体は難なく受け入れてしまったらしい。