俺が聖女なわけがない!

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番外編

【番外編】共鳴!?三日三晩の愛の試練③*

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儀式が始まって間もないというのに、すでに時間の感覚が曖昧になっていた。洞窟の中は昼と夜の区別すらつかない。互いの瞳を見つめ、そっと触れ合うたび、すべてが溶けるように幸せで、胸が甘く満たされていく。ここにいるだけで、すべてが満ち足りてしまうような、そんな感覚だった。
王子が静かに俺の髪に触れる。その指先が頬をなぞり、さらに唇に触れた瞬間、甘く痺れる感覚が広がった。彼の指の感触も、真っ直ぐに俺を見つめる瞳も、すべてがたまらなく愛おしい。俺は王子の全てに吸い込まれ、体の芯から蕩けてしまいそうになる。
「ルセル……好きだよ……」
王子がそう呟き、俺の体をぎゅっと抱きしめた。俺も彼の背中に腕を回し、その胸に顔を埋める。互いの鼓動と温もりを感じながら、そっと口づけを交わした。
「ん……」
優しい感触に胸がじんわりと熱くなり、俺は自然と目を閉じる。口づけが徐々に深まるにつれ、心臓が高鳴っていった。
「……ルセル……」
一瞬離れて名前を呼ばれたかと思うと、彼の唇が再び俺を捕らえる。今度は迷いのない動きで、まるで心の奥まで触れようとしているかのようだ。気づけば俺の手は無意識に彼の背中をぎゅっと掴んでいて、浅くなる息遣いを自覚する。
「んん……アルティス……ちょっと待って……」
なんとか声を絞り出すものの、王子はふっと小さく笑い、囁くように言った。
「ごめん。でも、止められそうにないんだ……君が愛おしすぎて」
その言葉に、俺の顔は一気に熱くなる。抗うように彼を押し返そうとするが、彼の腕の力は少しも緩まない。次第に俺自身もその唇の熱に引き込まれ、甘い痺れに溺れていく。
この洞窟の空気も、俺たちの愛に反応しているかのようだった。光がまた一段と明るく揺らめく中、俺は彼の腕の中で静かに震えながら、その深い口づけを受け入れていく。
「ん……んん……」
舌と舌が絡み合い、唾液が混ざり合う。息を吸うたびに甘い吐息が漏れて、もっと深く王子を感じていたいと体が疼く。こんな神聖な儀式の場所で、こんなことしちゃいけないって思っているのに、体が疼いて止まらない。
「はぁ……あっ……アルティス……」
唇が離れた瞬間、胸がぎゅっと締めつけられるような切なさに襲われて、思わず彼の名前を零してしまった。
その声に反応するように、王子が優しく微笑みながら俺の頭を撫でる。その仕草が、余計に胸の奥を甘く痺れさせた。
「ルセル……可愛い……」
王子の低い声に鼓動がさらに早くなる。次の瞬間、再び唇が重なり合い、ゆっくりと腕の中に引き寄せられる。そのまま彼の手が滑るように服の裾から入り込み、指先が俺の素肌に触れた瞬間――。
「ん……あぁっ!」
体にびりっと電流が走るような感覚が駆け抜け、思わず身を震わせてしまう。驚きに息が詰まりそうになる俺を見て、王子はすぐに心配そうな表情を浮かべた。
「ルセル、大丈夫? 痛かった?」
その真剣な眼差しに、慌てて笑顔を作りながら首を振る。
「い、いえ! びっくりしただけです……」
王子はほっと息をつきながら微笑み返し、慎重に俺の体に触れ始めた。今度は服の上から、優しく撫でるように手が動く。その柔らかな触れ方に、安心感と同時にどこかもどかしさが込み上げてきた。
彼の手が少し動くだけで、熱がじわじわと全身に広がっていく。心地良いのに、それだけでは足りない気がして、俺は思わず彼の袖をぎゅっと掴んだ。
「あの……アルティス……」
俺がおずおずと声をかけると、王子は少し驚いたように俺を見つめ、すぐに優しい笑みを浮かべる。顔をゆっくりと近づけて、低く囁いた。
「……もっと触れてほしい?」
その問いに、俺は思わず息を呑む。恥ずかしさで視線を逸らしたいのに、彼の真剣な瞳がそれを許さない。頬が熱くなるのを感じながら、震える声で答えた。
「はい……もっと……アルティスに……触れて欲しいです……」
その瞬間、王子の表情が少しだけ崩れたように見える。驚きと、どこか抑えきれない感情が混ざり合ったような表情だ。彼はそっと俺の耳元に唇を寄せ、柔らかく囁いた。
「ルセルは本当に可愛いね」
その一言で、全身が一気に熱を帯びる。心臓が耳元で鳴り響き、恥ずかしさで耐えきれなくなった俺は思わず顔を逸らした。しかし、王子は逃がさないと言わんばかりに、腕をさらに強く回し、俺をしっかりと抱き寄せる。
「そんな風に恥ずかしがる君も、たまらなく愛おしいよ」
耳元で囁く声が甘く、心に直接響いた。俺は抵抗する術もなく、ただ彼の胸に顔を埋める。鼓動の速さで、俺の気持ちが彼にすべて伝わってしまうようで、ますます恥ずかしさが込み上げた。
けれど、王子の胸の温もりは安心感を与えてくれて、俺は静かに息を吐く。彼の手が優しく背中を撫でるたび、恥ずかしさの中にも少しずつ甘い幸福感が溢れていくのを感じた。そして、そのままゆっくりと台座に押し倒される。
「あ……」
俺は小さく声を上げたが、すぐに口を塞がれた。舌が絡み合い、唾液が混ざり合う音が耳に響いてくる。頭がぼんやりとして何も考えられなくなった。ただ目の前の人を求めることしか出来ない。
「んっ……」
王子は唇を重ねながら、俺の服の中に手を入れてくる。素肌に触れられるたびに、甘い疼きが体中を駆け巡った。蕩けてしまいそうなほど心地良くて、ずっとこうしていたいと思ってしまう。俺は夢中で彼の背中に腕を回した。
「可愛い、僕のルセル……」
そう囁かれた瞬間、胸の奥がきゅっと締め付けられるような感覚に陥る。それと同時に下腹部の辺りが熱くなるのを感じた。まるで何かを期待しているかのように、俺の体の中心が反応している。
「あっ……んっ……」
思わず声が漏れそうになったものの、必死に飲み込んだ。けれど、王子はそれを見逃さなかったようで、俺の耳元に顔を近づけてくる。
「ルセルのここ……すごく硬くなってるね……」
「や……ぁ……」
恥ずかしすぎて思わず顔を俯かせていると、王子は俺のズボンの中に手を差し入れてきた。直接触れられた途端、全身に電流が流れたような強い快楽が押し寄せてくる。
「ああぁっ……!」
思わず大きな声を上げてしまったことに気付き、慌てて手で口を押さえた。それでも王子の手の動きが止まることはなく、むしろ激しさを増していく。
あまりの快楽に耐え切れずに身を捩ると、今度は首筋を舐め上げられた。ゾクゾクするような感覚が全身に走り、体の芯が熱くなる。
「あっ……待って、俺ばっかりじゃなくて……」
王子のモノが硬くなっていることに気づいた俺は、そっと彼の股間に手を伸ばした。優しく握り込むと、ビクッと脈打つのが分かる。
「アルティスも……気持ちいいんですか?」
俺がそう問いかけると、王子はどこか余裕のなさそうな表情で微笑んで見せた。その表情があまりにも妖艶で、ドキッとすると同時に、胸の奥が激しく疼く。
「ああ……すごく気持ちいいよ」
王子はそう言うと、素早く俺と自分のズボンを下ろし、お互いのモノを取り出した。そして、俺の手に自分の手を重ねるようにして握り込み、ゆっくりと上下に動かし始める。
「あ……んっ……」
お互いの性器が擦れ合い、そこから甘い快感が生まれてくる。王子は切なげに眉を寄せながらも、どこか楽しげな表情を浮かべていた。俺はそんな王子の表情に見惚れて、思わず見入ってしまう。俺の視線に気付いた彼は、さらに妖艶な笑みを浮かべたかと思うと、唇を重ねてきた。
「んむぅっ」
そのまま舌を絡め取られ、口内を蹂躙されるような激しいキスが続く。同時に互いのモノを強く握り込まれ、上下に激しく動かされるものだからたまらない。頭が真っ白になりそうなほどの快感に襲われ、何も考えられなくなった。
「はぁっ……」
王子の吐息混じりの声が耳元で聞こえ、それがまた俺の興奮を煽っていく。次第に限界が近づいてきているのを感じた俺は、再び手で包み込むようにして握り込んだ。その瞬間。
「ああぁっ……!」
同時に果ててしまい、互いの精液が飛び散って体を濡らした。俺たちはぐったりと台座に倒れ込むと、荒い呼吸を繰り返す。しかし、それでもまだ体の奥でくすぶる熱は治まらない。
「ルセル……」
王子が俺の名前を呼びながら、再び唇を重ねてきた。達したばかりだというのに、体はもう次の快楽を求めようとしている。
「んっ……ん……」
互いの唾液を交換し合うような深いキスを交わしながら、王子の手は俺の体を愛撫し始めた。首筋や鎖骨の辺りを優しく撫でられるとくすぐったくて身を捩るが、すぐにまた同じ場所に触れられて体が反応してしまう。
「あっ……アルティス……」
気づけば、無意識に彼の名前を呼んでいた。その声に、王子の顔がふっと柔らかくほころぶ。
「ルセル……」
彼は愛おしそうに俺を見つめながら、さらに力強く抱きしめてくれた。その温もりと包み込むような腕の感触に、胸がじんわりと満たされていく。彼の体温を感じながら、うっとりと身を任せていると、固いものがお尻の辺りに触れた。
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