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【08】甘々!?深まる二人の距離
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花屋を後にして、俺たちは街のいろいろなところを巡った。市場で新鮮な果物を買い、雑貨屋でお揃いの小物を見つけ、書店ではお互いに興味のある本を教え合う。王子と一緒に歩いていると、人々の視線を感じることもあったが、それも徐々に慣れてきた。
「疲れてきたんじゃないか、ルセル?」
王子が心配そうに俺を見つめて問いかける。確かに、あちこち巡って歩き回ったから、少し足が重くなってきていた。
「そういえば少し……楽しくて気が付きませんでした」
俺が笑顔で答えると、王子は穏やかに微笑んでうなずく。
「じゃあ、少し休もうか。あそこのカフェでどうだい?」
彼が指差した先には、小さな可愛らしいカフェがあった。店の外にはテラス席があり、そこには色とりどりの花が飾られている。
「いいですね」
俺は王子と手を繋いだまま、カフェへと向かった。
店内に入ると、温かい雰囲気が漂っていて、すぐに心が落ち着く。王子は一番奥の席を選び、俺たちは腰を下ろした。
「素敵なお店ですね」
「うん。前に街に来た時に見かけて気になっていたんだ」
メニューを眺めながら、王子がそう言って微笑む。
「ここのカフェはケーキが美味しいと評判らしいよ。君は甘いものが好き?」
「はい、甘いものは大好きです!」
王子に尋ねられ、俺は思わずウキウキしながら答えた。楽しくて口元が自然と緩んでしまう。
「ふふ、それは良かった。好きなものをなんでも注文していいよ」
王子は嬉しそうに微笑みながらメニューを俺に見せてくる。
「わあ、本当ですか? じゃあ、チョコレートケーキがいいかな……うーん、タルトも美味しそうだなぁ」
俺は目移りしてしまうスイーツたちを見つめて悩んだ。そんな自分の様子を王子が微笑ましく見守っていることに気づき、急に顔が熱くなる。
「えっと……すみません、どれも魅力的で決めかねてしまって……」
俺は照れながらうつむき、視線を逸らした。
「大丈夫だよ。君が楽しんで選んでいる姿を見ているだけで、僕も嬉しいんだ」
王子の優しい言葉に安心するが、やはり少し恥ずかしい……。
やっとのことで俺はチョコレートケーキに決め、王子はベリーのタルトを注文した。
しばらくして、注文したケーキと紅茶が運ばれてきた。美しいデコレーションが施されたケーキに、思わず目を奪われる。
「わあ、すごい! 綺麗だし美味しそうですね」
「そうだね。さあ、どうぞ」
王子はにっこりと微笑みながらフォークでケーキの一口を取り、俺の方に差し出した。
「えっ……?」
驚いて慌てる俺を見て、王子は微笑を浮かべたまま続けた。
「このタルトにしようか悩んでいただろう? ほら、ルセル、あーんして」
「えっ、そ、そんな……」
俺の顔が一気に熱くなるのが分かった。こんなに恥ずかしいことを、王子は平然とやってのけるなんて……。
「遠慮しなくていいんだよ。さあ、どうぞ」
王子の目は真剣そのものだった。俺は仕方なく、彼の差し出すフォークに向かって口を開ける。
「……あ、あーん」
口に入れたケーキは甘くて、とても美味しかった。しかし、それ以上に心がドキドキして、味わう余裕がなくなってしまう。
「どうかな?」
「ええ、とっても美味しいです……」
俺が答えると、王子は満足そうにうなずいた。
「それは良かった」
「えっと……じゃあ、王子も、どうぞ」
俺は照れながらもフォークを手に取り、ケーキを一口をすくって王子に差し出す。王子は嬉しそうに微笑みながら口を開けた。
「本当に美味しいね。君と一緒に食べると、もっと美味しく感じる」
「そ、そうですね……」
王子はケーキを楽しみながら、俺の顔を見つめている。その視線に少し照れながらも、俺はなんだか幸せを感じていた。
カフェで甘いスイーツを堪能した後、俺たちは店を出て、街を散歩することにした。夕方の街並みはどこか穏やかで、優しい風が心地よく吹いている。
「ここは、君が好きそうな場所だね」
王子は立ち止まり、小さな公園を指さした。花が咲き誇る庭園が広がっていて、まるで絵本の中にいるかのような光景だった。
「わあ……本当に綺麗ですね」
その美しさに見とれながら、王子と一緒にベンチに座る。しばらくの間、何も言わずに風景を楽しんだ。そんな静かな時間が、何よりも心地よいと感じる。
やがて、日が沈み始めると、王子がそっと俺の手を握り直した。
「そろそろ帰ろうか」
「はい」
俺たちは公園を後にし、待機していた馬車に向かう。馬車に乗り込むと、王子は俺の隣に座った。
馬車の揺れに身を委ねながら、俺は王子の肩にそっと頭を預ける。彼の温もりが心地よく、外の景色が徐々にぼやけていく中で、静かな時間が流れていった。
夕焼けの残照が、徐々に夜の帳に溶け込んでいく。
外の風景はすっかり影を潜め、馬車の中はまるで二人だけの世界のようだった。触れ合う部分から伝わる王子の穏やかな呼吸に呼応しながら、ただ静かに、安らかなひとときが流れていく。その静けさが心地よく、二人でいるだけで十分だと思えるほど、満たされた気持ちになった。
その夜も、俺たちは一緒のベッドに入った。今日のデートで距離が縮まったせいか、王子といることがなんだか自然に感じられる。
「今日は楽しかったね」
王子が微笑みながら、俺の方を向いた。
「あ、はい……」
目の前に美しい顔があり、思わず顔が赤くなってしまう。
「君と歩く街は、とても特別だったよ。君も楽しんでくれたかい?」
「……はい。でも、まさか王子とお出かけするなんて、びっくりしました……」
「急で驚かせてしまったかな? でも、君と一緒に楽しい時間を過ごしたかったんだ」
はにかんだように笑う王子に、胸がキュンとした。こんなに優しくて素敵な人が自分の隣にいるなんて、夢みたいだ……。
「王子……ありがとうございます。今日一日、すごく楽しかったです」
王子は満足そうに微笑んだ。その笑顔を見るだけで、心が温かくなっていく。
「君との時間は、僕にとってもかけがえのないものだよ。君が聖女としての力を安定させるためにも、僕たちが心から信頼し合うことが大事だからね」
「はい……でも、まだ自分に本当にそんな力が安定あるのか、実感がなくて……」
「大丈夫だよ、自分を信じて。僕も君を信じている。これからも一緒に頑張ろう」
王子の優しい声に、少しずつ不安が和らいでいった。隣で微笑む彼の姿が幻想のように美しくて、見惚れてしまう。
「おやすみ、ルセル。今日はゆっくり休んで、また明日から頑張ろう」
「おやすみなさい、王子」
ベッドに横たわり、目を閉じると、今日の出来事が次々と蘇ってきた。手をつないで歩いた道、花屋の店主に気づかれていたこと、カフェでの甘いひととき……。思い返すだけで、顔が赤くなり、幸せな気持ちが広がっていく。ベッドサイドに飾った白い薔薇の花束からは、優しい甘い香りが漂っていた。
王子と一緒にいると、ドキドキすることばかりだけれど、それが、今はとても心地よく感じられる。彼の隣で眠る安心感に包まれながら、俺は静かに目を閉じた。
「疲れてきたんじゃないか、ルセル?」
王子が心配そうに俺を見つめて問いかける。確かに、あちこち巡って歩き回ったから、少し足が重くなってきていた。
「そういえば少し……楽しくて気が付きませんでした」
俺が笑顔で答えると、王子は穏やかに微笑んでうなずく。
「じゃあ、少し休もうか。あそこのカフェでどうだい?」
彼が指差した先には、小さな可愛らしいカフェがあった。店の外にはテラス席があり、そこには色とりどりの花が飾られている。
「いいですね」
俺は王子と手を繋いだまま、カフェへと向かった。
店内に入ると、温かい雰囲気が漂っていて、すぐに心が落ち着く。王子は一番奥の席を選び、俺たちは腰を下ろした。
「素敵なお店ですね」
「うん。前に街に来た時に見かけて気になっていたんだ」
メニューを眺めながら、王子がそう言って微笑む。
「ここのカフェはケーキが美味しいと評判らしいよ。君は甘いものが好き?」
「はい、甘いものは大好きです!」
王子に尋ねられ、俺は思わずウキウキしながら答えた。楽しくて口元が自然と緩んでしまう。
「ふふ、それは良かった。好きなものをなんでも注文していいよ」
王子は嬉しそうに微笑みながらメニューを俺に見せてくる。
「わあ、本当ですか? じゃあ、チョコレートケーキがいいかな……うーん、タルトも美味しそうだなぁ」
俺は目移りしてしまうスイーツたちを見つめて悩んだ。そんな自分の様子を王子が微笑ましく見守っていることに気づき、急に顔が熱くなる。
「えっと……すみません、どれも魅力的で決めかねてしまって……」
俺は照れながらうつむき、視線を逸らした。
「大丈夫だよ。君が楽しんで選んでいる姿を見ているだけで、僕も嬉しいんだ」
王子の優しい言葉に安心するが、やはり少し恥ずかしい……。
やっとのことで俺はチョコレートケーキに決め、王子はベリーのタルトを注文した。
しばらくして、注文したケーキと紅茶が運ばれてきた。美しいデコレーションが施されたケーキに、思わず目を奪われる。
「わあ、すごい! 綺麗だし美味しそうですね」
「そうだね。さあ、どうぞ」
王子はにっこりと微笑みながらフォークでケーキの一口を取り、俺の方に差し出した。
「えっ……?」
驚いて慌てる俺を見て、王子は微笑を浮かべたまま続けた。
「このタルトにしようか悩んでいただろう? ほら、ルセル、あーんして」
「えっ、そ、そんな……」
俺の顔が一気に熱くなるのが分かった。こんなに恥ずかしいことを、王子は平然とやってのけるなんて……。
「遠慮しなくていいんだよ。さあ、どうぞ」
王子の目は真剣そのものだった。俺は仕方なく、彼の差し出すフォークに向かって口を開ける。
「……あ、あーん」
口に入れたケーキは甘くて、とても美味しかった。しかし、それ以上に心がドキドキして、味わう余裕がなくなってしまう。
「どうかな?」
「ええ、とっても美味しいです……」
俺が答えると、王子は満足そうにうなずいた。
「それは良かった」
「えっと……じゃあ、王子も、どうぞ」
俺は照れながらもフォークを手に取り、ケーキを一口をすくって王子に差し出す。王子は嬉しそうに微笑みながら口を開けた。
「本当に美味しいね。君と一緒に食べると、もっと美味しく感じる」
「そ、そうですね……」
王子はケーキを楽しみながら、俺の顔を見つめている。その視線に少し照れながらも、俺はなんだか幸せを感じていた。
カフェで甘いスイーツを堪能した後、俺たちは店を出て、街を散歩することにした。夕方の街並みはどこか穏やかで、優しい風が心地よく吹いている。
「ここは、君が好きそうな場所だね」
王子は立ち止まり、小さな公園を指さした。花が咲き誇る庭園が広がっていて、まるで絵本の中にいるかのような光景だった。
「わあ……本当に綺麗ですね」
その美しさに見とれながら、王子と一緒にベンチに座る。しばらくの間、何も言わずに風景を楽しんだ。そんな静かな時間が、何よりも心地よいと感じる。
やがて、日が沈み始めると、王子がそっと俺の手を握り直した。
「そろそろ帰ろうか」
「はい」
俺たちは公園を後にし、待機していた馬車に向かう。馬車に乗り込むと、王子は俺の隣に座った。
馬車の揺れに身を委ねながら、俺は王子の肩にそっと頭を預ける。彼の温もりが心地よく、外の景色が徐々にぼやけていく中で、静かな時間が流れていった。
夕焼けの残照が、徐々に夜の帳に溶け込んでいく。
外の風景はすっかり影を潜め、馬車の中はまるで二人だけの世界のようだった。触れ合う部分から伝わる王子の穏やかな呼吸に呼応しながら、ただ静かに、安らかなひとときが流れていく。その静けさが心地よく、二人でいるだけで十分だと思えるほど、満たされた気持ちになった。
その夜も、俺たちは一緒のベッドに入った。今日のデートで距離が縮まったせいか、王子といることがなんだか自然に感じられる。
「今日は楽しかったね」
王子が微笑みながら、俺の方を向いた。
「あ、はい……」
目の前に美しい顔があり、思わず顔が赤くなってしまう。
「君と歩く街は、とても特別だったよ。君も楽しんでくれたかい?」
「……はい。でも、まさか王子とお出かけするなんて、びっくりしました……」
「急で驚かせてしまったかな? でも、君と一緒に楽しい時間を過ごしたかったんだ」
はにかんだように笑う王子に、胸がキュンとした。こんなに優しくて素敵な人が自分の隣にいるなんて、夢みたいだ……。
「王子……ありがとうございます。今日一日、すごく楽しかったです」
王子は満足そうに微笑んだ。その笑顔を見るだけで、心が温かくなっていく。
「君との時間は、僕にとってもかけがえのないものだよ。君が聖女としての力を安定させるためにも、僕たちが心から信頼し合うことが大事だからね」
「はい……でも、まだ自分に本当にそんな力が安定あるのか、実感がなくて……」
「大丈夫だよ、自分を信じて。僕も君を信じている。これからも一緒に頑張ろう」
王子の優しい声に、少しずつ不安が和らいでいった。隣で微笑む彼の姿が幻想のように美しくて、見惚れてしまう。
「おやすみ、ルセル。今日はゆっくり休んで、また明日から頑張ろう」
「おやすみなさい、王子」
ベッドに横たわり、目を閉じると、今日の出来事が次々と蘇ってきた。手をつないで歩いた道、花屋の店主に気づかれていたこと、カフェでの甘いひととき……。思い返すだけで、顔が赤くなり、幸せな気持ちが広がっていく。ベッドサイドに飾った白い薔薇の花束からは、優しい甘い香りが漂っていた。
王子と一緒にいると、ドキドキすることばかりだけれど、それが、今はとても心地よく感じられる。彼の隣で眠る安心感に包まれながら、俺は静かに目を閉じた。
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