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05☆バカップルアイドル
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話題になった僕達は、それからさらに忙しくなっていった。
今まで以上にメディアへの露出が増え、雑誌の表紙を飾ることも多くなる。
そこでは、必ず十夜と僕がセットで扱われていた。
十夜が僕にちょっかいを出して、それを僕が嫌がるという構図が定番化してきている。
「光輝、今日も可愛いな」
「う、うるさい!カメラの前でそういう事言うなよ!」
十夜に頭を撫でられて、僕は真っ赤になって叫んだ。
「そっか、カメラの前じゃなければいいんだな?」
「そ、そういう意味じゃない……!」
十夜に揶揄われて、僕はますます顔を赤くする。
スタッフやメンバーからは「またか」と生温かい目で見られるようになった。
僕はコイツに怒っているだけなのに、なぜかファンのみんなからは「照れてる光輝くん可愛い」「尊い……」「もっとやれ」などと反応されているようだ。全く解せない。
そんなこんなで、僕達の関係は世間に浸透していった。
***
今日は十夜と二人でバラエティ番組の収録だ。
楽屋に入ると既に十夜が来ていて、ソファに座っていた。
「おう、光輝、遅かったな」
「うん、来るときにファンの子達に捕まって……」
「それは危ないな。帰りは送っていくよ」
「いや、余計に目立つだろ……」
そんな会話をしながら、十夜の隣に座ると、急に肩を引き寄せられた。
「わっ!?ちょっと!いきなり……」
驚いて十夜の顔を見ると、真剣な表情をしている。不覚にもドキッとしてしまった。コイツはこういう顔つきになると、とても男らしくて格好良い。
目が離せずにいると、顎を持ち上げられ、突然口付けられた。
「んんっ……!?」
十夜の舌が入ってきて、僕の舌を絡め取られる。
いつの間にか僕の身体はソファに押し倒されていて、覆い被さるようにして口内を蹂躙された。その激しさについていけず、呼吸困難になりそうになる。苦しくてドンドンと胸を叩くと、ようやく解放してくれた。
荒い息を整えながら、唇を奪ってきた男を見上げる。
「な、なにすんだよ!馬鹿!」
「だって、お前が無防備なのが悪いんだろ。他の奴にこんなことされないか心配だよ」
「ええっ?他の奴って……」
どう考えても、こんなことをしてくる奴が他にいるはずもない。
「そんな相手、お前しかいないだろ……」
「ふーん……」
十夜は満足げに笑ったかと思うと、再び僕の口を塞いできた。今度は触れるだけの優しいキスだったけれど。
「続きはまた後でな」
そう囁かれて、耳まで真っ赤になる。
「つ、続きなんてないから!」
その後、スタッフが呼びに来るまでの間、ずっと十夜に弄ばれ続けたのであった。
***
「光輝、明日の休みに、新居を見に行かないか?」
「え!?もう!?」
「ああ、いい物件が見つかったんだ」
急激に有名になってきた僕達は、セキュリティのしっかりしたマンションに引っ越すことになった。
僕達がニュースになってから、普通のファンだけでなく、興味本位で家の前まで来て張り込みしたりするような輩も増えてきたからだ。
どうせ引っ越すなら、二人で一緒に住んだ方が何かと都合が良いだろうということで、一緒に住むことになってしまった。
僕は反対したのだが、他のメンバーも事務所の人達も全員賛成してしまった為、仕方なく折れたのだった。
とはいえ、こんなに早く引っ越し先が見つかるとは思っていなかったので驚く。まあ、今住んでいるところはもう住所が割れてしまっているから、早い方がいいといえばいいのだが。
「……分かったよ、行こう」
不本意ながらも了承すると、十夜は嬉しそうに微笑んで、僕の頬をするりと撫でた。
「じゃあ、明日迎えに行くから」
「お、おう……」
なんだか最近は当たり前のように、こういう触れ方をされている気がする……。
今まで以上にメディアへの露出が増え、雑誌の表紙を飾ることも多くなる。
そこでは、必ず十夜と僕がセットで扱われていた。
十夜が僕にちょっかいを出して、それを僕が嫌がるという構図が定番化してきている。
「光輝、今日も可愛いな」
「う、うるさい!カメラの前でそういう事言うなよ!」
十夜に頭を撫でられて、僕は真っ赤になって叫んだ。
「そっか、カメラの前じゃなければいいんだな?」
「そ、そういう意味じゃない……!」
十夜に揶揄われて、僕はますます顔を赤くする。
スタッフやメンバーからは「またか」と生温かい目で見られるようになった。
僕はコイツに怒っているだけなのに、なぜかファンのみんなからは「照れてる光輝くん可愛い」「尊い……」「もっとやれ」などと反応されているようだ。全く解せない。
そんなこんなで、僕達の関係は世間に浸透していった。
***
今日は十夜と二人でバラエティ番組の収録だ。
楽屋に入ると既に十夜が来ていて、ソファに座っていた。
「おう、光輝、遅かったな」
「うん、来るときにファンの子達に捕まって……」
「それは危ないな。帰りは送っていくよ」
「いや、余計に目立つだろ……」
そんな会話をしながら、十夜の隣に座ると、急に肩を引き寄せられた。
「わっ!?ちょっと!いきなり……」
驚いて十夜の顔を見ると、真剣な表情をしている。不覚にもドキッとしてしまった。コイツはこういう顔つきになると、とても男らしくて格好良い。
目が離せずにいると、顎を持ち上げられ、突然口付けられた。
「んんっ……!?」
十夜の舌が入ってきて、僕の舌を絡め取られる。
いつの間にか僕の身体はソファに押し倒されていて、覆い被さるようにして口内を蹂躙された。その激しさについていけず、呼吸困難になりそうになる。苦しくてドンドンと胸を叩くと、ようやく解放してくれた。
荒い息を整えながら、唇を奪ってきた男を見上げる。
「な、なにすんだよ!馬鹿!」
「だって、お前が無防備なのが悪いんだろ。他の奴にこんなことされないか心配だよ」
「ええっ?他の奴って……」
どう考えても、こんなことをしてくる奴が他にいるはずもない。
「そんな相手、お前しかいないだろ……」
「ふーん……」
十夜は満足げに笑ったかと思うと、再び僕の口を塞いできた。今度は触れるだけの優しいキスだったけれど。
「続きはまた後でな」
そう囁かれて、耳まで真っ赤になる。
「つ、続きなんてないから!」
その後、スタッフが呼びに来るまでの間、ずっと十夜に弄ばれ続けたのであった。
***
「光輝、明日の休みに、新居を見に行かないか?」
「え!?もう!?」
「ああ、いい物件が見つかったんだ」
急激に有名になってきた僕達は、セキュリティのしっかりしたマンションに引っ越すことになった。
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どうせ引っ越すなら、二人で一緒に住んだ方が何かと都合が良いだろうということで、一緒に住むことになってしまった。
僕は反対したのだが、他のメンバーも事務所の人達も全員賛成してしまった為、仕方なく折れたのだった。
とはいえ、こんなに早く引っ越し先が見つかるとは思っていなかったので驚く。まあ、今住んでいるところはもう住所が割れてしまっているから、早い方がいいといえばいいのだが。
「……分かったよ、行こう」
不本意ながらも了承すると、十夜は嬉しそうに微笑んで、僕の頬をするりと撫でた。
「じゃあ、明日迎えに行くから」
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