9 / 18
9.修羅場になるなんて聞いてないっ!
しおりを挟む
そういえば、この魔王はあまり人間を襲わないと聞いたことがある。
前の世代までの魔王は、人間との子が欲しいために手当たり次第人間を襲っていたらしい。しかし、今の魔王になってからはそれがなくなったそうだ。悪さをしているのはだいたい下っ端の魔族達だ。まぁさっきの魔王の手下達の様子をみてもそうだろう。
この魔王は自分にふさわしい花嫁――すなわち勇者が来るのをずっと一人で待っていたのではないか。
それなのに、自分が孕ませるはずだった相手はすでに他のヤツとの子を孕んでいて、さらに魔力まで奪われてしまっては立ち直れないだろう。
「あー……でもさ」
魔王を慰める言葉をなんとか考える。
「俺のお腹の子にお前の魔力が宿るかもしれないってことはさ、お前の子でもあるってことにならないか?」
こんなことリムルに聞かれたら激怒されそうだ……。でも慰めるためだから仕方ない。
「なん……だと……?」
魔王の目がギラリと光り、口元に笑みを浮かべた。
「なるほど……そういう考え方もあるのか。ククク……面白いではないか」
どうやら機嫌が良くなったみたいだ。ちょろいな。
そう思った瞬間、俺は魔王に押し倒された。
「えっ……なんで……っ!?」
魔王のモノが生き生きとそそり立っている。あれだけ射精したというのに、まだ力が残っていたのか。
「貴様に我の魔力を残らずくれてやろう」
魔王は俺に覆いかぶさると、そのまま一気に貫いた。
「ひゃうんっ♡」
「おお、やはりいい締まり具合だ!我の子を産む準備は万全ということか!」
「ちがっ♡あっ♡だめぇっ♡」
ズブズブッと何度も出し入れされるたびに快感が走る。
「んほぉっ♡イクぅっ♡」
ビクンっと身体を大きく震わせて絶頂を迎えた。
「おや?もうイッてしまったのか。まだまだこれからだというのに」
魔王はまだ満足していないらしく、動きを止めようとしない。
「ひっ♡やめっ♡いまイッてるからぁっ♡」
連続でイかされて頭がおかしくなりそうだ。それでも魔王の動きは止まらない。
「今度は我も楽しませてもらうぞ」
「ふあああああっ♡」
魔王が淫紋に手を当てると、黒い光が放たれた。どうやらこれをやられると感度が何十倍にも上がるようだ。
ジュプッ……グボッ……ヌチャッ!
「はぁっ……♡んんっ♡」
「良い声で鳴くじゃないか。もっと聞かせろ」
「ふぐぅ♡」
舌を入れられ、濃厚なキスをしながらゆっくりと奥を突き上げられる。
「んむっ♡ちゅ♡」
「どうだ、これ好きだろう?」
「あんっ♡あんっ♡好きぃ……♡」
もっとくっつきたくて、両足で魔王の背中をホールドする。
こんなところをリムルに見られたらやばい……と思った瞬間、バターン!と広間の扉が開いた。
「……っ、何をしてるんだ!」
リムル来ちゃった……。これ、もしかして修羅場?
「あんっ♡リムル……どうして……」
「結界が解けて魔王城に入れるようになったんだ。つまり、もう魔王の魔力は搾り取ったんだろう?」
「あんっ♡魔王の魔力、まだ残ってりゅからぁ……」
「貴様が我が花嫁の恋人とやらか?悪いが花嫁には我の子を産んでもらうぞ」
あーっ困ります魔王様ー!どうしてそういうこと言っちゃうかなー!!
恐ろしすぎてリムルの顔が見られない。しかし、感度がとんでもなく上がっているせいで腰を振るのもやめられない。
「おい、待てよ。その前に聞きたいことがある」
「なんだ?」
「お前、名前はなんていうんだ?」
「名前だと?そんなものはない」
マジか!……まぁでも魔王ってそんなものなのだろう。
「……じゃあお前は今日から『ザーメン魔王』だ!」
んんん?リムルさん……?
「はぁ……?」
魔王は呆気に取られている様子だ。
「ザーメンを出すしか能がない魔王だから、ザーメン魔王だ!ピッタリな名前だろう!」
子供のケンカか!いや子供はザーメンとか言わないな……。
そんな急に程度の低くなった会話を聞きながらも、俺は発情が収まらずに腰を振り続けていた。
ぽわぽわする頭の中で、リムルは一体どうしたのかと考えるが、おそらく嫉妬しているのだろう。
恋人の嫉妬が可愛くて、余計に興奮してしまう。
「あんっ♡ザーメン魔王のおちんぽしゅごいっ♡」
「は……?」
うっかり出てしまった俺の言葉を聞いて、リムルが魔王のモノを見たようだ。
「……へえ、すごいじゃないか。オレのよりずっと大きいな」
あれ……なんか様子がおかしいような……。やばい……嫌な予感しかしない……。
前の世代までの魔王は、人間との子が欲しいために手当たり次第人間を襲っていたらしい。しかし、今の魔王になってからはそれがなくなったそうだ。悪さをしているのはだいたい下っ端の魔族達だ。まぁさっきの魔王の手下達の様子をみてもそうだろう。
この魔王は自分にふさわしい花嫁――すなわち勇者が来るのをずっと一人で待っていたのではないか。
それなのに、自分が孕ませるはずだった相手はすでに他のヤツとの子を孕んでいて、さらに魔力まで奪われてしまっては立ち直れないだろう。
「あー……でもさ」
魔王を慰める言葉をなんとか考える。
「俺のお腹の子にお前の魔力が宿るかもしれないってことはさ、お前の子でもあるってことにならないか?」
こんなことリムルに聞かれたら激怒されそうだ……。でも慰めるためだから仕方ない。
「なん……だと……?」
魔王の目がギラリと光り、口元に笑みを浮かべた。
「なるほど……そういう考え方もあるのか。ククク……面白いではないか」
どうやら機嫌が良くなったみたいだ。ちょろいな。
そう思った瞬間、俺は魔王に押し倒された。
「えっ……なんで……っ!?」
魔王のモノが生き生きとそそり立っている。あれだけ射精したというのに、まだ力が残っていたのか。
「貴様に我の魔力を残らずくれてやろう」
魔王は俺に覆いかぶさると、そのまま一気に貫いた。
「ひゃうんっ♡」
「おお、やはりいい締まり具合だ!我の子を産む準備は万全ということか!」
「ちがっ♡あっ♡だめぇっ♡」
ズブズブッと何度も出し入れされるたびに快感が走る。
「んほぉっ♡イクぅっ♡」
ビクンっと身体を大きく震わせて絶頂を迎えた。
「おや?もうイッてしまったのか。まだまだこれからだというのに」
魔王はまだ満足していないらしく、動きを止めようとしない。
「ひっ♡やめっ♡いまイッてるからぁっ♡」
連続でイかされて頭がおかしくなりそうだ。それでも魔王の動きは止まらない。
「今度は我も楽しませてもらうぞ」
「ふあああああっ♡」
魔王が淫紋に手を当てると、黒い光が放たれた。どうやらこれをやられると感度が何十倍にも上がるようだ。
ジュプッ……グボッ……ヌチャッ!
「はぁっ……♡んんっ♡」
「良い声で鳴くじゃないか。もっと聞かせろ」
「ふぐぅ♡」
舌を入れられ、濃厚なキスをしながらゆっくりと奥を突き上げられる。
「んむっ♡ちゅ♡」
「どうだ、これ好きだろう?」
「あんっ♡あんっ♡好きぃ……♡」
もっとくっつきたくて、両足で魔王の背中をホールドする。
こんなところをリムルに見られたらやばい……と思った瞬間、バターン!と広間の扉が開いた。
「……っ、何をしてるんだ!」
リムル来ちゃった……。これ、もしかして修羅場?
「あんっ♡リムル……どうして……」
「結界が解けて魔王城に入れるようになったんだ。つまり、もう魔王の魔力は搾り取ったんだろう?」
「あんっ♡魔王の魔力、まだ残ってりゅからぁ……」
「貴様が我が花嫁の恋人とやらか?悪いが花嫁には我の子を産んでもらうぞ」
あーっ困ります魔王様ー!どうしてそういうこと言っちゃうかなー!!
恐ろしすぎてリムルの顔が見られない。しかし、感度がとんでもなく上がっているせいで腰を振るのもやめられない。
「おい、待てよ。その前に聞きたいことがある」
「なんだ?」
「お前、名前はなんていうんだ?」
「名前だと?そんなものはない」
マジか!……まぁでも魔王ってそんなものなのだろう。
「……じゃあお前は今日から『ザーメン魔王』だ!」
んんん?リムルさん……?
「はぁ……?」
魔王は呆気に取られている様子だ。
「ザーメンを出すしか能がない魔王だから、ザーメン魔王だ!ピッタリな名前だろう!」
子供のケンカか!いや子供はザーメンとか言わないな……。
そんな急に程度の低くなった会話を聞きながらも、俺は発情が収まらずに腰を振り続けていた。
ぽわぽわする頭の中で、リムルは一体どうしたのかと考えるが、おそらく嫉妬しているのだろう。
恋人の嫉妬が可愛くて、余計に興奮してしまう。
「あんっ♡ザーメン魔王のおちんぽしゅごいっ♡」
「は……?」
うっかり出てしまった俺の言葉を聞いて、リムルが魔王のモノを見たようだ。
「……へえ、すごいじゃないか。オレのよりずっと大きいな」
あれ……なんか様子がおかしいような……。やばい……嫌な予感しかしない……。
4
お気に入りに追加
364
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。


性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる