上 下
22 / 49

22.ついに抱かれてしまったんですが!?(1) *

しおりを挟む
俺達はお風呂から出た後、一緒に寝室に向かう。そして、お互い裸のままベッドの上に座った。
2人でじっと見つめ合う。
(うわぁ……。やっぱりカッコイイな……。こんなにカッコイイ人が俺の恋人だなんて信じられない……。夢じゃないんだよな……)
俺は改めて実感していた。ドキドキして頬が熱くなってくる。
すると、王子は俺に覆い被さってきた。
「ミノル……」
王子は俺の名前を呼んで口づけをする。そして、俺の身体を触り始めた。
「ん……っ」
俺は身体をビクンと震わせてしまう。
そのまま王子は俺の身体のあちこちを舐め回し始めた。俺は必死に耐えていたが、我慢できずに声を上げてしまう。
「あぁっ……!」
「ふふ……ミノルの身体はとても美味しい……」
王子は嬉しそうに言うと、さらに激しく攻めてくる。
「あんっ……!はあ……!んんっ……!」
俺はただひたすら喘ぐしかなかった。
「ミノル……。可愛いよ……」
王子は俺の顔を見ながら耳元で囁いてくる。俺はゾクッとしてしまい、さらに感じてしまった。
「あ……っ!」
王子は満足げに笑う。そして、俺のお腹や胸、背中などを撫で回し、ついに下半身まで手を伸ばしてきた。
「んっ……!」
俺は驚いて声を出す。しかし、王子の手は止まらない。やがて、敏感な部分に触れられた瞬間、俺は思わず叫んでしまった。
「ひゃっ……!?」
「ふふ……。ここが良いんだな……」
王子はニヤリとすると、執拗にそこを攻め立てる。
「ちょっ……!待っ……!」
俺は慌てて止めようとするが遅かった。王子は容赦なく指を動かしている。
「はぁ……。はぁ……」
俺が息を荒げていると、王子は急に手を止めた。
「あっ……?」
俺は戸惑いの声を上げる。王子は申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「すまない……。ちょっとやりすぎてしまったね……。大丈夫かい……?」
王子は心配そうに聞いてくる。
「いや、平気だよ……」
俺は苦笑いしながら答えた。
「そうか……。それは良かった……」
王子は安堵すると、再びキスをしてきた。そのまま舌を入れられ、口内を犯してくる。俺は抵抗することなく受け入れることにした。
(王子のキス……気持ちいい……)
そのうちに、王子は唇を移動させていく。俺の首筋から鎖骨にかけてキスをした。そして、また別の場所に移動させていく。
「んっ……」
俺はその度に身体が震えてしまい、無意識のうちに甘い声が出てしまう。
(ヤバい……。なんか変になりそうだ……。でも、止められない……。こんなの初めてだ……)
俺は興奮を抑えることができなかった。
「ああ……王子……、気持ち良い……。もっとして……」
俺は正直に呟く。すると、王子は驚いた表情になった。
「えっ……?」
「王子、お願い……。もっと欲しいよ……」
俺は甘えた声で懇願する。
「ミノル……。いいのかい……?」
「うん……。だって俺も王子のことが好き……だから、早く欲しいんだ……」
俺は王子の目を見つめながら言った。
「分かった……。ミノル……。もう私も我慢しないよ」
王子はそう言って俺の胸に吸い付いた。
「ああっ……!」
俺はビクンと身体を震わせる。さらに王子はもう片方の胸も指で弄り始めた。俺は両方の乳首を同時に責められて、悶えることしかできない。
「ああ……!すごい……すごく感じる……」
俺は顔を真っ赤にして喘ぎ続ける。そんな俺を見て王子は嬉しそうだった。
「ミノル……。可愛いよ……」
王子はそう言いながらさらに激しく胸を刺激してきた。
「はぁ……。はぁ……」
荒くなった呼吸を整えていると、王子はゆっくりと下の方に移動していった。そして、足の付け根辺りに顔を埋める。
「うわぁ……」
俺は恥ずかしさで思わず目を閉じていた。王子はそのまま俺の股間に顔を埋めて、俺自身を優しく握り、口に含んだ。
「うわぁ……っ!」
あまりの出来事に俺は驚き、思わず大きな声を出してしまう。王子は俺自身を口に含み、頭を上下に動かし始めた。
「んっ……んっ……」
「あぁっ……!王子……!」
王子は激しく動いたかと思うと、今度は舌先で先端をチロチロ舐める。
「あ……はあ……っ!」
やがて、俺の限界が近づいてきた時、王子は再び動きを止めてしまった。
「え……?なんで……?」
俺は戸惑ってしまう。すると、王子はニヤリと笑った。
「ふふ……。まだイカせないよ……」
「そ、そんな……!」
「もっとミノルの可愛い姿が見たい……」
王子はそう言うと、再び俺のものを口に含む。そして、先ほどよりも強く吸ってきた。
「ひあ……っ!」
俺は思わず声を上げてしまう。王子は構わず俺のものをくわえたまま頭を動かし続ける。
「ああっ!ダメ……!イク……!」
限界に達した俺は、王子の口の中に盛大に出してしまった。
「ん……美味しい……」
王子は俺から出たものを飲み込むと、口から離した。俺は肩で息をしながら放心状態になっている。
「はぁ……はぁ……」
ようやく落ち着いてくると、王子が心配そうな様子で話しかけてきた。
「大丈夫かい……?」
「うん……。なんとか……」
「無理をさせてすまなかった……」
「ううん……。気持ち良かったよ……」
「そうか……。それなら良かった……」
王子は安心すると、俺のことを抱き締める。俺はドキドキしながらも、されるがままになっていた。
しばらくすると、王子は俺をベッドに押し倒してくる。
「えっ……!?」
俺は戸惑いの声を上げた。すると、王子は真剣な表情で言ってくる。
「ミノル……。私は君を愛している……。だから、今から抱かせて欲しい……」
「うん……。いいよ……」
俺は少し緊張しながら答えた。
王子は再び俺の上に覆い被さると、ゆっくり唇を重ねてきた。最初は軽く触れるだけのキスだったが、徐々に深いものに変わっていく。俺は舌を入れられ、口内を犯された。
(すごい……。頭がボーッとする……。これが好きな人とのキスなんだ……)
しばらくして唇を離すと、王子は俺の耳元で囁いた。
「ミノル……。愛してる……」
「うぅ……」
俺はそれだけで感じてしまう。
王子はさらに俺の首筋や鎖骨に何度もキスをした。俺はその度に身体を震わせて甘い声を出してしまう。
「ああ……。気持ち良い……」
俺は全身に走る快感に身を任せる。そして、王子の手は俺の胸へと伸びていった。
「あっ……」
俺はビクンと反応する。王子は両手を使って俺の乳首を弄り始めた。
「ミノル……。可愛いよ……」
「んっ……。んん……」
俺は顔を真っ赤にして声を抑えようとするが、どうしても漏れてしまう。王子はさらに俺の股間に手を伸ばしてくる。
「ひゃあっ……」
俺は驚いて腰を引く。王子は俺のものを握り、優しく上下に動かし始めた。
「あっ……!あっ……」
さっき出したばかりなのに、また大きくなっていく。
「ミノル……。君の全てを見せてくれないか?」
「うん……」
俺は恥ずかしかったが、おずおずと足を開いた。王子はそれをじっくりと見ている。
「綺麗だよ……。ミノル……」
「うう……」
俺は恥ずかしくて手で顔を覆った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成) エロなし。騎士×妖精 ※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。 気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。 木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。 色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。 ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。 捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。 彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。 少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──? いいねありがとうございます!励みになります。

【完結】守護霊さん、それは余計なお世話です。

N2O
BL
番のことが好きすぎる第二王子(熊の獣人/実は割と可愛い) × 期間限定で心の声が聞こえるようになった黒髪青年(人間/番/実は割と逞しい) Special thanks illustration by 白鯨堂こち ※ご都合主義です。 ※素人作品です。温かな目で見ていただけると助かります。

異世界に転移したショタは森でスローライフ中

ミクリ21
BL
異世界に転移した小学生のヤマト。 ヤマトに一目惚れした森の主のハーメルンは、ヤマトを溺愛して求愛しての毎日です。 仲良しの二人のほのぼのストーリーです。

エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!

たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった! せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。 失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。 「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」 アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。 でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。 ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!? 完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ! ※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※ pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。 https://www.pixiv.net/artworks/105819552

異世界に転移したら運命の人の膝の上でした!

鳴海
BL
ある日、異世界に転移した天音(あまね)は、そこでハインツという名のカイネルシア帝国の皇帝に出会った。 この世界では異世界転移者は”界渡り人”と呼ばれる神からの預かり子で、界渡り人の幸せがこの国の繁栄に大きく関与すると言われている。 界渡り人に幸せになってもらいたいハインツのおかげで離宮に住むことになった天音は、日本にいた頃の何倍も贅沢な暮らしをさせてもらえることになった。 そんな天音がやっと異世界での生活に慣れた頃、なぜか危険な目に遭い始めて……。

王子様のご帰還です

小都
BL
目が覚めたらそこは、知らない国だった。 平凡に日々を過ごし無事高校3年間を終えた翌日、何もかもが違う場所で目が覚めた。 そして言われる。「おかえりなさい、王子」と・・・。 何も知らない僕に皆が強引に王子と言い、迎えに来た強引な婚約者は・・・男!? 異世界転移 王子×王子・・・? こちらは個人サイトからの再録になります。 十年以上前の作品をそのまま移してますので変だったらすみません。

雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される

Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木) 読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!! 黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。 死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。 闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。 そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。 BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)… 連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。 拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。 Noah

異世界に来たのでお兄ちゃんは働き過ぎな宰相様を癒したいと思います

猫屋町
BL
仕事中毒な宰相様×世話好きなお兄ちゃん 弟妹を育てた桜川律は、作り過ぎたマフィンとともに異世界へトリップ。 呆然とする律を拾ってくれたのは、白皙の眉間に皺を寄せ、蒼い瞳の下に隈をつくった麗しくも働き過ぎな宰相 ディーンハルト・シュタイナーだった。 ※第2章、9月下旬頃より開始予定

処理中です...