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12.婚約者が現れたんですが!?
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次の日の朝、目が覚めると王子の姿がなかった。
昨日のことは夢なのかと少し焦ったが、しばらくして王子がやって来る。
朝から用事があり、王様と話をしていたとのことだった。
「ミノル、疲れていたらまだ寝ていてもいいよ」
「いや、大丈夫だ……」
起き上がると、身体が綺麗になっていることに気が付く。
「あれ……、服まで……」
「ああ、私が着替えさせたんだ。昨日はたくさん汗をかいたし、裸のままだと風邪を引いてしまうと思ったんでね」
確かに汗だらけだったし、下半身は凄いことになっていた。何がとは言わないが。
「そっか……。ありがとう、王子……」
「どういたしまして。それから、今日は私の仕事を手伝って貰えないだろうか?」
「もちろん!頑張るよ」
どうやら俺にも出来ることがあるみたいだ。嬉しい。
朝食を食べた後、王子について執務室へ行った。すると、そこにはたくさんの書類が積まれている机がある。
「この仕事を手伝って欲しいんだ」
「これは……すごい量だな。俺は何をすれば良いんだ?」
「まずは書類を分類して整理して欲しいんだ」
「分かった」
王子は俺の隣に立ち、一緒に仕事を始める。執務室には俺達以外に誰もいない。王子と2人っきりだ。王子との距離が近いからドキドキしてしまう。
「ミノル……。どうかしたのかい?」
「いや……、何でもないよ……」
俺は平静を装って返事をする。だけど、やっぱり意識してしまった。
昨晩のことを思い出して顔が赤くなっていくのを感じる。
「もしかして……昨日のことを思い出していたのかな?」
「なっ……!?」
まさに図星だった。
「ははは……。君は本当にわかりやすいね」
王子はクスッと笑う。
「そ、そんなことよりも早く終わらせないと……」
王子が何か言いたそうにしていたが、俺は作業に集中することにした。
それから黙々と作業をしていく。書類の山がどんどんと減っていった。
「少し休憩しようか」
「そうだね」
俺達は椅子に座って一休みすることにする。その時、ドアがノックされた。
「失礼します」
入ってきたのは執事だ。
「どうしたんだ?何かあったのかい?」
王子が尋ねる。
「はい。実は……、隣国のリュネット姫様がこちらに来られたのですが……」
「それがどうかしたのかい?」
「そのお方がミノル様に会わせて欲しいと言っておりまして……」
「ミノルに?」
「えっ、俺に?」
「はい……。どうしても会いたいと申しております……」
どうして俺に……というか、俺、隣国のお姫様に知られているほど有名なのか……?
「分かりました……行きます」
俺は立ち上がる。
「待ってくれ、ミノル。私も行こう」
王子は俺の腕を掴んだ。
「でも、せっかく休憩するところだったのに……」
「いいや、ミノルがいなくては休憩にならないよ。それに、ミノルに一人では行かせられない」
王子は頑として譲らない。
「わ、分かった。俺としても王子が一緒だと安心だし……」
「そうだろうとも」
王子はとても嬉しそうな顔をしている。ちょっと子供みたいだ……。
「それでは、リュネット姫は応接室でお待ちしていますので、よろしくお願いいたします」
そう言い残して執事は部屋を出て行った。
「さあ、行くぞ、ミノル!」
王子は俺の手を握って歩き出す。
「ちょっ!そんな引っ張るなって……」
俺と王子は手を繋いだまま、リュネット姫の元へと向かう。
「ミノルは私のものだ……。誰にも渡さない……」
王子が小さな声で呟く。
「ん?今なんか言ったか?」
「いや、なんでもない。さあ、あそこが応接室だ」
応接室のドアを開けると、ソファーに座っていた女性が立ち上がった。
金髪ロングヘアーの女性だ。年齢は20歳前後くらいで、スタイル抜群である。胸が大きいのに腰はくびれていて、脚もすらっと長いモデル体型。そして何より目を引くのはその美貌だ。とても整った顔立ちをしている。思わず見惚れてしまう程に綺麗な人だった。
彼女にはとてもよく見覚えがある。間違いなくゲームに出て来たお姫様だ。
……つまり、ゲームでアルベール王子と結婚する相手である。
「はじめまして。あなたがミノルさんですね?」
彼女は微笑みながら話しかけて来た。
「はい。初めまして……。俺がミノルです」
「ふふっ。お噂通り素敵な方ね」
「噂……?あ、ありがとうございます」
俺はとりあえず軽く頭を下げる。
「ごめんなさい。自己紹介がまだでしたわね。私は隣国、フラン国の姫で、リュネットと申します」
「リュネット姫様ですね。よろしくお願いします」
俺は改めて挨拶をした。
「リュネット姫、久しぶりだな」
「あら、アルベール王子。お元気そうで安心しましたわ」
「ああ。リュネット姫こそ相変わらず美しいな」
「まぁ、嬉しいことを言ってくれるのね」
2人は楽しげに会話を始めた。
(なるほど……。この2人はすでに仲が良かったんだな……)
ゲームでは、助けたお姫様が突然アルベール王子と結婚することになるので、なんだか納得がいかなかったが、もともと仲も良かったのなら納得がいく。
でも……なんだよ、王子ってば、ちゃんと仲の良い女の子がいたんじゃないか……。と、なんだか少し寂しい気持ちになった。
「それで、今日はどうしてラルジュ王国へ?」
「ああ、それは、婚約破棄の件で、手続きに参りましたの」
「えっ!?」
俺は驚いてしまう。
「ミノル、どうしたんだい?そんなに驚いた顔をして……」
「いや……、なんでもないよ……」
俺は慌てて誤魔化す。まさか、こんなところでそんな話が出てくるとは思わなかったからだ。
「ああ、そうだ、説明していなかったね。実は私には婚約者がいてね。こちらのリュネット姫だ」
「そうなんだ……」
まぁ、ゲームで結婚するからそうだとは思ってたけど。
なんだか急に悲しくなってきた……。こんなに美人なお姫様が婚約者じゃ、俺なんて霞んで見えてしまうだろう。
「でも、その婚約は今日で破棄することになったんだ」
「え……急にどうして?」
「それは、アルベール王子があなたと恋仲になったからですわ」
姫は笑顔で言う。
「え、ええ!?」
まさかそんなことまで隣国のお姫様が知っているとは。俺は恥ずかしくなり、つい俯いてしまった。そんな俺を見て、王子は優しく俺の頭を撫でてくる。
「リュネット姫、急にすまなかったな。心から愛する相手に出会ってしまったのだ……」
王子は真剣な眼差しで謝った。
「全く問題ありませんわ。アルベール王子は素敵な方だとは思いますが、私の好みではなかったので、正直助かりましたの」
リュネット姫はとても良い笑みを浮かべている。
「リュネット姫、ありがとう……。そう言ってもらえると嬉しいよ」
王子は安堵しているようだ。
好みでないと言われて喜んでいるのもなんだかおかしいが、元はと言えば王子が悪いだろう。
恋人ができたから婚約破棄だなんて、かなり失礼なことだと思う。
しかし、姫は本心で言っているようで、とても清々しい表情をしていた。自分の意思をしっかり持っている女性のようだ。
「ミノルさん、本当にお気になさらないで。この婚約は私が生まれた時から勝手に決められていて、不満を感じていたんですのよ」
俺が複雑な表情をしていたためか、姫はフォローしてくれた。
「あ、ありがとうございます……」
「ふふっ。アルベール王子の恋人にお会いできて嬉しかったですわ。あなたたちの幸せを心より願っております」
「ああ、ありがとう」
王子は嬉しそうに返事をする。
「それでは、私はこれで失礼いたします」
リュネット姫は優雅なお辞儀をして去って行った。
昨日のことは夢なのかと少し焦ったが、しばらくして王子がやって来る。
朝から用事があり、王様と話をしていたとのことだった。
「ミノル、疲れていたらまだ寝ていてもいいよ」
「いや、大丈夫だ……」
起き上がると、身体が綺麗になっていることに気が付く。
「あれ……、服まで……」
「ああ、私が着替えさせたんだ。昨日はたくさん汗をかいたし、裸のままだと風邪を引いてしまうと思ったんでね」
確かに汗だらけだったし、下半身は凄いことになっていた。何がとは言わないが。
「そっか……。ありがとう、王子……」
「どういたしまして。それから、今日は私の仕事を手伝って貰えないだろうか?」
「もちろん!頑張るよ」
どうやら俺にも出来ることがあるみたいだ。嬉しい。
朝食を食べた後、王子について執務室へ行った。すると、そこにはたくさんの書類が積まれている机がある。
「この仕事を手伝って欲しいんだ」
「これは……すごい量だな。俺は何をすれば良いんだ?」
「まずは書類を分類して整理して欲しいんだ」
「分かった」
王子は俺の隣に立ち、一緒に仕事を始める。執務室には俺達以外に誰もいない。王子と2人っきりだ。王子との距離が近いからドキドキしてしまう。
「ミノル……。どうかしたのかい?」
「いや……、何でもないよ……」
俺は平静を装って返事をする。だけど、やっぱり意識してしまった。
昨晩のことを思い出して顔が赤くなっていくのを感じる。
「もしかして……昨日のことを思い出していたのかな?」
「なっ……!?」
まさに図星だった。
「ははは……。君は本当にわかりやすいね」
王子はクスッと笑う。
「そ、そんなことよりも早く終わらせないと……」
王子が何か言いたそうにしていたが、俺は作業に集中することにした。
それから黙々と作業をしていく。書類の山がどんどんと減っていった。
「少し休憩しようか」
「そうだね」
俺達は椅子に座って一休みすることにする。その時、ドアがノックされた。
「失礼します」
入ってきたのは執事だ。
「どうしたんだ?何かあったのかい?」
王子が尋ねる。
「はい。実は……、隣国のリュネット姫様がこちらに来られたのですが……」
「それがどうかしたのかい?」
「そのお方がミノル様に会わせて欲しいと言っておりまして……」
「ミノルに?」
「えっ、俺に?」
「はい……。どうしても会いたいと申しております……」
どうして俺に……というか、俺、隣国のお姫様に知られているほど有名なのか……?
「分かりました……行きます」
俺は立ち上がる。
「待ってくれ、ミノル。私も行こう」
王子は俺の腕を掴んだ。
「でも、せっかく休憩するところだったのに……」
「いいや、ミノルがいなくては休憩にならないよ。それに、ミノルに一人では行かせられない」
王子は頑として譲らない。
「わ、分かった。俺としても王子が一緒だと安心だし……」
「そうだろうとも」
王子はとても嬉しそうな顔をしている。ちょっと子供みたいだ……。
「それでは、リュネット姫は応接室でお待ちしていますので、よろしくお願いいたします」
そう言い残して執事は部屋を出て行った。
「さあ、行くぞ、ミノル!」
王子は俺の手を握って歩き出す。
「ちょっ!そんな引っ張るなって……」
俺と王子は手を繋いだまま、リュネット姫の元へと向かう。
「ミノルは私のものだ……。誰にも渡さない……」
王子が小さな声で呟く。
「ん?今なんか言ったか?」
「いや、なんでもない。さあ、あそこが応接室だ」
応接室のドアを開けると、ソファーに座っていた女性が立ち上がった。
金髪ロングヘアーの女性だ。年齢は20歳前後くらいで、スタイル抜群である。胸が大きいのに腰はくびれていて、脚もすらっと長いモデル体型。そして何より目を引くのはその美貌だ。とても整った顔立ちをしている。思わず見惚れてしまう程に綺麗な人だった。
彼女にはとてもよく見覚えがある。間違いなくゲームに出て来たお姫様だ。
……つまり、ゲームでアルベール王子と結婚する相手である。
「はじめまして。あなたがミノルさんですね?」
彼女は微笑みながら話しかけて来た。
「はい。初めまして……。俺がミノルです」
「ふふっ。お噂通り素敵な方ね」
「噂……?あ、ありがとうございます」
俺はとりあえず軽く頭を下げる。
「ごめんなさい。自己紹介がまだでしたわね。私は隣国、フラン国の姫で、リュネットと申します」
「リュネット姫様ですね。よろしくお願いします」
俺は改めて挨拶をした。
「リュネット姫、久しぶりだな」
「あら、アルベール王子。お元気そうで安心しましたわ」
「ああ。リュネット姫こそ相変わらず美しいな」
「まぁ、嬉しいことを言ってくれるのね」
2人は楽しげに会話を始めた。
(なるほど……。この2人はすでに仲が良かったんだな……)
ゲームでは、助けたお姫様が突然アルベール王子と結婚することになるので、なんだか納得がいかなかったが、もともと仲も良かったのなら納得がいく。
でも……なんだよ、王子ってば、ちゃんと仲の良い女の子がいたんじゃないか……。と、なんだか少し寂しい気持ちになった。
「それで、今日はどうしてラルジュ王国へ?」
「ああ、それは、婚約破棄の件で、手続きに参りましたの」
「えっ!?」
俺は驚いてしまう。
「ミノル、どうしたんだい?そんなに驚いた顔をして……」
「いや……、なんでもないよ……」
俺は慌てて誤魔化す。まさか、こんなところでそんな話が出てくるとは思わなかったからだ。
「ああ、そうだ、説明していなかったね。実は私には婚約者がいてね。こちらのリュネット姫だ」
「そうなんだ……」
まぁ、ゲームで結婚するからそうだとは思ってたけど。
なんだか急に悲しくなってきた……。こんなに美人なお姫様が婚約者じゃ、俺なんて霞んで見えてしまうだろう。
「でも、その婚約は今日で破棄することになったんだ」
「え……急にどうして?」
「それは、アルベール王子があなたと恋仲になったからですわ」
姫は笑顔で言う。
「え、ええ!?」
まさかそんなことまで隣国のお姫様が知っているとは。俺は恥ずかしくなり、つい俯いてしまった。そんな俺を見て、王子は優しく俺の頭を撫でてくる。
「リュネット姫、急にすまなかったな。心から愛する相手に出会ってしまったのだ……」
王子は真剣な眼差しで謝った。
「全く問題ありませんわ。アルベール王子は素敵な方だとは思いますが、私の好みではなかったので、正直助かりましたの」
リュネット姫はとても良い笑みを浮かべている。
「リュネット姫、ありがとう……。そう言ってもらえると嬉しいよ」
王子は安堵しているようだ。
好みでないと言われて喜んでいるのもなんだかおかしいが、元はと言えば王子が悪いだろう。
恋人ができたから婚約破棄だなんて、かなり失礼なことだと思う。
しかし、姫は本心で言っているようで、とても清々しい表情をしていた。自分の意思をしっかり持っている女性のようだ。
「ミノルさん、本当にお気になさらないで。この婚約は私が生まれた時から勝手に決められていて、不満を感じていたんですのよ」
俺が複雑な表情をしていたためか、姫はフォローしてくれた。
「あ、ありがとうございます……」
「ふふっ。アルベール王子の恋人にお会いできて嬉しかったですわ。あなたたちの幸せを心より願っております」
「ああ、ありがとう」
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