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第4章
この愚者に鉄槌を 1
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のーちゃんは優しいね。
顔さえ知らない人の不幸にさえ涙を流して、その人と同じ痛みを感じて辛くなって、それでもその誰かのために幸せを願って。
今だって、既に死んでしまって、記憶すらなくなった残骸のような彼らを、元の姿なんて想像できないモンスターになった彼らを思って苦しんでる。
彼らを殺したことを、人を殺したことを悔やんでる。それはいけないことだって、のーちゃんはまじめだから、気にしなくてもいいことでどうしようもなく傷つく。
予感はしていた。モンスターの在り様は、この生物としてとても歪だから、誰かによって作られた存在であることは予想できた。
だって、この世界には私たちの世界と同じような動物がいくつもいるのだ。馬もいれば魚もいる。鳥もいるし犬だっている。姿かたちが全く一緒というわけではないけれど、それでもほとんど同種といっても良いくらいに似ている。
なのに、モンスターだけがまるで無理やりほかの要素を混ぜ込んだような、不自然な姿ばかりなのだ。角の生えたウサギに、翼の生えた馬。頭が何個も生えたものもいれば、私たちの種族みたいに意思もなくただ這いずり回って壊し殺していくだけの存在もいる。
そして、一番の違いは、モンスターだけが魔力が生命活動に必須なものであるというものだ。
人間が生きるのに必要なものは水と食料と空気だ。最低限これだけあれば人間はどこでも生きることができる。流石に炎の中だとか氷水の中にいては生きられないけれど、そんな特殊な状況下でなければ生きられるだろう。
それは生物であれば人間でなくともそうであり、エルフやドワーフなどのこの世界特有の存在でさえそうだ。
けれど、モンスターだけは違う。食事や水や空気がなくとも魔力があれば生きられる。溶岩の中でも生きられるものがいるのだから、魔力さえあればほぼどんな場所でも状況でも生きられるということだ。
それはこの世界の中でモンスターだけが世界の理から外れているようで、モンスターだけが後付けされたような存在なのだ。
モンスターは人を襲う。厳密に言えば人と同じ姿の者を襲う。周りに他の動物がいたとしても人を襲うし、周りにモンスターがいれば協力して襲ってくる。それはこれまでの旅の経験からわかったことだ。
なぜ人にだけこれだけ意識を向け、まるでモンスター共通の敵と言わんばかりに襲うのか。空腹満腹問わずに人を見かければ襲うその習性に疑問を覚えるまではそう遅くはなかった。
そして、ヘリアルの話を聞いて、その問の答えがわかった。
いや、本当はもっと早い段階でわかっていた。と言うより知っていた。なぜか記憶が曖昧なせいでその知識に確信が持てなかったけれど、ヘリアルの話とつながった時に正しいとわかったのだ。
そして同時に、のーちゃんには話してはいけないとわかった。一度も疑問を口に出したことはなかったけれど、それが正解だったと心から思っていた。のーちゃんに話せばどうなるかは、火を見るより明らかだったから。
いつしか家族と共にいるよりも長く一緒にいる時間が多かったのーちゃん。私の一番大切な宝物。壊さないように必死で守って、握って、話さないと決めた、私の大事な人。
大事な友人で、大事な家族で、大事な、大事な最愛の人。
私ののーちゃん。私の希。
それを壊した者を、私は絶対に許さない。
殺しても足りない。手足をもいでもまだ足りない。舌を引き抜いて、体中を引き裂いて、目玉をえぐって、腸をまき散らして、死ねないように覚醒状態を維持しながら何年も何十年も拷問し続けてもまだ足りない。
足りない足りない足りない足りない足りない足りない。
あぁ、私ののーちゃん。そんなに深くまで落ちて、苦しそうにして、傷ついて。
そんなに心を乱して。
エレアナに寄せるのーちゃんの想いが羨ましかったけれど、それはのーちゃんが幸せだったから、そののーちゃんを傍らで見続けられたから、私も幸せになれた。感謝こそすれ、文句の言いようもない。
けれど、この目の前の巨大な粗大ゴミは、あろうことかのーちゃんを深く傷つけた。壊れそうになるまでぐちゃぐちゃに。私でも修復が難しいほどに。
こんな愚か者にのーちゃんを傷つけられたのが悔しくて腹立たしくて仕方がない。ここまで自分の無力さを呪ったことはない。
私がのーちゃんと体を別にしていれば。
いつもはこの位置がとても幸せだったけれど、今は体を共有しているという事が憎らしい。
とにかく、この大きな肉の塊をどうにかしないといけない。
けれど、こんな巨体を私一人でどうにかするなんて不可能だ。
のーちゃんなら私の思いもよらない方法で解決してしまうかもしれないけれど、今はそののーちゃんが完全に意識を手放している。
何より、これ以上はのーちゃんを表に出したくない。この汚物をきれいさっぱり消し去ってからでないと、私自身が許せない。
ではどうするか。私は自分でできることを指折り数えて確認していく。
体をうまく操ることは難しい。なぜか私では精密な制御ができないのだ。それはステータス化で見えるようになっている能力を使っても同じ。私にできるのは魔法、一部の能力の使用の2つくらいだ。
正確には異次元ポケットの操作もできる。けれど、それを今使うことはない。
とにかく、この状況を打破するには、私一人の力では不足している。
せめてディランの手を借りることができれば可能性が開けるけれど、ディランは今ドラゴンの手の中だ。使えない。
ディラン。きっと殺したらまたのーちゃんが悲しむだろう。そして、今度は私でもどうにもできないほどに落ちてしまう。再起不能になる可能性が高い。少々難しくとも、ディランを助ける必要性はある。
最低条件は、この場にいるのーちゃんが知っている人が生きていること。最高は死者無し、重体者無しか。中々ハードルが高いな。
魔法は使えない。というより、今の私にはこいつを瀕死に追い込めるほどの魔法を発動させることができない。私一人でも魔法の演算や操作は可能だけど、のーちゃんがより良い補正を感覚でかけてくれるし、それでもルーナに届かない。そんな私の魔法では威力不足なのは確実だ。それも真正面からなんて不可能だろう。
なら残すは能力のみ。私はステータス上にある能力を見て計算する。
計算し、そしてもう一度状況を確認した。
目の前にはドラゴンが一匹。その手にはディラン。背後では近接部隊と本陣がモンスターと交戦中。ルーナの障壁が切れてだいぶたっているけれど、それでも何とか保っているのはアスラの指揮のおかげだろう。
モンスターの群れの数は減った気がしないほどにいる。それはもう数えることが不可能なほどにひしめき合っている。
「そろそろ、終いにしよう。」
独特な頭に響く声を聞き、不快感が嫌でも増した。冷静な心が一気に燃え上がり、怒りで一色に染め上げられる。不思議と魔力もそれに呼応するように増えているようで、今ならどんな事をしても成功するような気がした。
作戦なんて悠長なものは必要ない。力でねじ伏せて、自分の行いを改めさせよう。
「そうね。もう考えるのは止めにするわ。」
私が声を出した瞬間に、ドラゴンは一瞬戸惑ったように体を震わせる。
「貴様、いったい何をした?」
「何のことかわからないけれど、今はそんなことはどうでもいいの。」
今度こそはっきりと身を震わせ、ドラゴンは僅かに後退る。
「怖がらないでほしいわね。まだ、あなたには不遜な態度で、傲慢な態度で、無知で愚かで罪深い態度でいてもらわなければ困るのよ。」
「な、なんだ。貴様、いったい何者だ!?」
変に力んだせいでディランを抑える手が握られ、ディランがうめき声をあげる。
計画の失敗がちらついて、私はドラゴンを睨み上げる。
「まず、ディランを離しなさい。さもなければ、あなたを地獄に突き落とされた方が良かったと思える目に合わせるわよ。」
ドラゴンはひきつり、あるいは怖気づいてディランを掴む力が緩まる。
その隙を見逃さず、ディランはドラゴンの手からするりと抜け出し、痛みに顔をしかめながらこちらを見る。
「ライム・・で、いいんだな?」
「ええ。今の私もライムですよ、ディラン。けれど、お話はまた今度にしましょう。私は今、この目の前の大きな害虫を消し去りたい気持ちで一杯なので。」
私がそう言うとそれだけでディランは静かに後ろに下がった。賢くて助かる。
「さて、それではまず、場の状況を整えましょうか。」
私は能力の一つに手を伸ばした。
顔さえ知らない人の不幸にさえ涙を流して、その人と同じ痛みを感じて辛くなって、それでもその誰かのために幸せを願って。
今だって、既に死んでしまって、記憶すらなくなった残骸のような彼らを、元の姿なんて想像できないモンスターになった彼らを思って苦しんでる。
彼らを殺したことを、人を殺したことを悔やんでる。それはいけないことだって、のーちゃんはまじめだから、気にしなくてもいいことでどうしようもなく傷つく。
予感はしていた。モンスターの在り様は、この生物としてとても歪だから、誰かによって作られた存在であることは予想できた。
だって、この世界には私たちの世界と同じような動物がいくつもいるのだ。馬もいれば魚もいる。鳥もいるし犬だっている。姿かたちが全く一緒というわけではないけれど、それでもほとんど同種といっても良いくらいに似ている。
なのに、モンスターだけがまるで無理やりほかの要素を混ぜ込んだような、不自然な姿ばかりなのだ。角の生えたウサギに、翼の生えた馬。頭が何個も生えたものもいれば、私たちの種族みたいに意思もなくただ這いずり回って壊し殺していくだけの存在もいる。
そして、一番の違いは、モンスターだけが魔力が生命活動に必須なものであるというものだ。
人間が生きるのに必要なものは水と食料と空気だ。最低限これだけあれば人間はどこでも生きることができる。流石に炎の中だとか氷水の中にいては生きられないけれど、そんな特殊な状況下でなければ生きられるだろう。
それは生物であれば人間でなくともそうであり、エルフやドワーフなどのこの世界特有の存在でさえそうだ。
けれど、モンスターだけは違う。食事や水や空気がなくとも魔力があれば生きられる。溶岩の中でも生きられるものがいるのだから、魔力さえあればほぼどんな場所でも状況でも生きられるということだ。
それはこの世界の中でモンスターだけが世界の理から外れているようで、モンスターだけが後付けされたような存在なのだ。
モンスターは人を襲う。厳密に言えば人と同じ姿の者を襲う。周りに他の動物がいたとしても人を襲うし、周りにモンスターがいれば協力して襲ってくる。それはこれまでの旅の経験からわかったことだ。
なぜ人にだけこれだけ意識を向け、まるでモンスター共通の敵と言わんばかりに襲うのか。空腹満腹問わずに人を見かければ襲うその習性に疑問を覚えるまではそう遅くはなかった。
そして、ヘリアルの話を聞いて、その問の答えがわかった。
いや、本当はもっと早い段階でわかっていた。と言うより知っていた。なぜか記憶が曖昧なせいでその知識に確信が持てなかったけれど、ヘリアルの話とつながった時に正しいとわかったのだ。
そして同時に、のーちゃんには話してはいけないとわかった。一度も疑問を口に出したことはなかったけれど、それが正解だったと心から思っていた。のーちゃんに話せばどうなるかは、火を見るより明らかだったから。
いつしか家族と共にいるよりも長く一緒にいる時間が多かったのーちゃん。私の一番大切な宝物。壊さないように必死で守って、握って、話さないと決めた、私の大事な人。
大事な友人で、大事な家族で、大事な、大事な最愛の人。
私ののーちゃん。私の希。
それを壊した者を、私は絶対に許さない。
殺しても足りない。手足をもいでもまだ足りない。舌を引き抜いて、体中を引き裂いて、目玉をえぐって、腸をまき散らして、死ねないように覚醒状態を維持しながら何年も何十年も拷問し続けてもまだ足りない。
足りない足りない足りない足りない足りない足りない。
あぁ、私ののーちゃん。そんなに深くまで落ちて、苦しそうにして、傷ついて。
そんなに心を乱して。
エレアナに寄せるのーちゃんの想いが羨ましかったけれど、それはのーちゃんが幸せだったから、そののーちゃんを傍らで見続けられたから、私も幸せになれた。感謝こそすれ、文句の言いようもない。
けれど、この目の前の巨大な粗大ゴミは、あろうことかのーちゃんを深く傷つけた。壊れそうになるまでぐちゃぐちゃに。私でも修復が難しいほどに。
こんな愚か者にのーちゃんを傷つけられたのが悔しくて腹立たしくて仕方がない。ここまで自分の無力さを呪ったことはない。
私がのーちゃんと体を別にしていれば。
いつもはこの位置がとても幸せだったけれど、今は体を共有しているという事が憎らしい。
とにかく、この大きな肉の塊をどうにかしないといけない。
けれど、こんな巨体を私一人でどうにかするなんて不可能だ。
のーちゃんなら私の思いもよらない方法で解決してしまうかもしれないけれど、今はそののーちゃんが完全に意識を手放している。
何より、これ以上はのーちゃんを表に出したくない。この汚物をきれいさっぱり消し去ってからでないと、私自身が許せない。
ではどうするか。私は自分でできることを指折り数えて確認していく。
体をうまく操ることは難しい。なぜか私では精密な制御ができないのだ。それはステータス化で見えるようになっている能力を使っても同じ。私にできるのは魔法、一部の能力の使用の2つくらいだ。
正確には異次元ポケットの操作もできる。けれど、それを今使うことはない。
とにかく、この状況を打破するには、私一人の力では不足している。
せめてディランの手を借りることができれば可能性が開けるけれど、ディランは今ドラゴンの手の中だ。使えない。
ディラン。きっと殺したらまたのーちゃんが悲しむだろう。そして、今度は私でもどうにもできないほどに落ちてしまう。再起不能になる可能性が高い。少々難しくとも、ディランを助ける必要性はある。
最低条件は、この場にいるのーちゃんが知っている人が生きていること。最高は死者無し、重体者無しか。中々ハードルが高いな。
魔法は使えない。というより、今の私にはこいつを瀕死に追い込めるほどの魔法を発動させることができない。私一人でも魔法の演算や操作は可能だけど、のーちゃんがより良い補正を感覚でかけてくれるし、それでもルーナに届かない。そんな私の魔法では威力不足なのは確実だ。それも真正面からなんて不可能だろう。
なら残すは能力のみ。私はステータス上にある能力を見て計算する。
計算し、そしてもう一度状況を確認した。
目の前にはドラゴンが一匹。その手にはディラン。背後では近接部隊と本陣がモンスターと交戦中。ルーナの障壁が切れてだいぶたっているけれど、それでも何とか保っているのはアスラの指揮のおかげだろう。
モンスターの群れの数は減った気がしないほどにいる。それはもう数えることが不可能なほどにひしめき合っている。
「そろそろ、終いにしよう。」
独特な頭に響く声を聞き、不快感が嫌でも増した。冷静な心が一気に燃え上がり、怒りで一色に染め上げられる。不思議と魔力もそれに呼応するように増えているようで、今ならどんな事をしても成功するような気がした。
作戦なんて悠長なものは必要ない。力でねじ伏せて、自分の行いを改めさせよう。
「そうね。もう考えるのは止めにするわ。」
私が声を出した瞬間に、ドラゴンは一瞬戸惑ったように体を震わせる。
「貴様、いったい何をした?」
「何のことかわからないけれど、今はそんなことはどうでもいいの。」
今度こそはっきりと身を震わせ、ドラゴンは僅かに後退る。
「怖がらないでほしいわね。まだ、あなたには不遜な態度で、傲慢な態度で、無知で愚かで罪深い態度でいてもらわなければ困るのよ。」
「な、なんだ。貴様、いったい何者だ!?」
変に力んだせいでディランを抑える手が握られ、ディランがうめき声をあげる。
計画の失敗がちらついて、私はドラゴンを睨み上げる。
「まず、ディランを離しなさい。さもなければ、あなたを地獄に突き落とされた方が良かったと思える目に合わせるわよ。」
ドラゴンはひきつり、あるいは怖気づいてディランを掴む力が緩まる。
その隙を見逃さず、ディランはドラゴンの手からするりと抜け出し、痛みに顔をしかめながらこちらを見る。
「ライム・・で、いいんだな?」
「ええ。今の私もライムですよ、ディラン。けれど、お話はまた今度にしましょう。私は今、この目の前の大きな害虫を消し去りたい気持ちで一杯なので。」
私がそう言うとそれだけでディランは静かに後ろに下がった。賢くて助かる。
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