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第4章
作戦会議 2
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皇都側の戦力を確認したところで、王国側の資料に移る。
レゼシア王国も皇都と同じく魔法使いと魔導士という高火力を中心に編成している。ただ、皇都とは違って魔導士以外の戦力も加えられていて、完全な盾役は皇都よりも多くはない。
「やはりディラン王子も最前線で剣を振るうのか。」
アスラは主戦力となる者が記載されている箇所にディランの名があるのを見つけて小さく唸った。
「王子自ら最前線に赴くというのはいかがなものかと思うのじゃが・・・。」
「私は王子でもあり冒険者でもあります。元エスカート候補としての力が必要となれば、私は惜しみなく力を使いますよ。」
ディランが難色を示すアスラにそう言う。けれど、確かにアスラの言い分も正しいと思う。
ディランは確かにここに集まっている戦力でもかなり上位に位置する貴重な力の持ち主だ。ドルン山脈で使ったあの光り輝く斬撃は間違いなく格が違うのだから。それこそルーナの言う魔法使いと魔導士の差と同じくらい違いが出る。
けれど、ディランは王子だ。それもレゼシア王国で今一番影響力が大きく、次期国王に最も近いと目されている。その命はとてもディラン一人のものとは呼べないものとなっている。
そんなディランを一番命が危ぶまれる過酷な最前線に置くというのは、アスラでなくともためらってしまうだろう。
ディランが自らそれを望み、編成的にもその配置が一番効果的であることはわかるので、私たちもルーナもポートもレナも、誰も口を出すことはしないけど、それでも命あっての物種だ。ドラゴン討伐が終わりではない以上、その先のことも考えて、内心はディランに後方で指示を出していてもらいたいと思う。
そう思う私たちも戦闘となればみんなの盾となるべく最前線に向かうんだろうけどね。
ドラゴンが猛威を振るった惨状を見て、私たちはもう誰も殺させないと誓った。その誓いは無謀なものではあるけれど、せめて私たちの力で救えるだけの者は確実に救いたいと思っている。
幸い、私たちはドラゴンと対峙する前に体の調子が戻った。むしろ前よりも自由に動かすことができる分、できることも多くなっているはずだ。
「ドラゴンの皮膚は恐ろしく硬い。通常の攻撃は意味をなさないから一般の兵士には守りを固めてもらうほうがいいと思うのだが、なぜこれほど弓兵が?」
アスラは主戦力とは違う者たちの項目で、皇都では編成されていなかった弓兵に目を向ける。
「それは後で準備を進めることになっていますが、矢にルーナの付与魔法を与え、ドラゴンの皮膚を貫くことができるようにしようと思っています。それほど多くは用意できないため、第3射を終えたのちは盾役、衛生兵の二つに分かれてもらうことになっています。」
部隊長が弓兵の運用について説明すると、アスラは首をかしげてルーナのほうを見た。
「ルーナ嬢の魔力はそれほどの数の付与を行っても支障がないのかのう。恐らく魔導士の中で一番の戦力になると思うのじゃが。」
アスラの心配をルーナは首を振ってこたえる。
「問題ありません。弓兵に持たせる矢はせいぜい3,400本というところでしょう。それくらいに魔力を付与させるくらいならば1日休めば戻るでしょう。」
「相変わらず凄まじい力をお持ちだ。」
アスラは苦笑し、ほかに聞いておきたいことがないか資料に目を通していく。
アスラの反応からして、ルーナの言ったことは結構常識外なことなのだろう。矢にドラゴンの皮膚が貫通できるほどの付与を施し、かつそれを400も行って平気であるというのは、私たちも凄いと思うけれど、付与を行うこと自体はそう難しいことではない。
魔力的に言えば私たちはルーナに及ばないほどにしても、他から見ればかなりの量を保有しているようだ。ルーナに認められるくらいには力があるのだから当然といえば当然かもしれないけれど。
ちなみに同じくルーナに師事しているニーナは私たちよりも少し強い。まだ年端もいかない少女のほうが私たちよりも強いというのは、一見すると私たちがものすごく弱いように見えるけれど、実際は頭二つ分くらいとびぬけた者同士の争いなのだから、見た目は全くあてにならない。
「ふむ。あとはリアナ嬢やそれに準ずる猛者もちらほらおるようじゃのう。一見するとレゼシア王国の総力が結集しているようにも見えるが。」
「別に隠すことでもないのですが、王都にエスカートが常在しており、いつでも動けるということで、騎士と兵士の主だった者たちには全員出動してもらっています。総力といってもあながち間違いではありません。」
ディランは肩をすくめてそう言い、それを聞いたアスラは苦笑する。
アスタリア皇国にもちゃんとエスカートはいるのだが、すぐに居場所がつかめなくなるし、使いどころは厳しく見極めなければいけないようで、レゼシア王国のように防衛に任せることができないようだ。
いざとなれば働かせられるけれど、エレアのようにいつでもというわけにはいかないみたいだ。
それはエスカートの意義的にどうなのだろうかと思うけれど、他国のことに口出しすることもできないし、まだちゃんと皇国とエスカートのことについてちゃんと知らないから何も言わないけれど。
それから戦力についての話は細々とした意見交換と調整がされて議論が終了した。
「では今回の作戦について話をしたいと思うのじゃが、ディラン王子、もうすでに話は通しているのですかな?」
アスラの問いにディランが軽く頷くと、アスラは説明を続ける。
「皇国は今回、ドラゴン討伐を諦め、ホーステリア帝国方面への撃退を主目的として作戦を実行する決断をした。理由としては、今日に至るまでに失ったものと、ドラゴン討伐によって得られるものとを比較して、明らかに損失が大きくなると考えたからだ。今回の作戦でも少なからず犠牲が出よう。その折に残された者たちに何の褒賞も出せぬようでは、死んでくれと命じた者たちに合わせる顔がないからな。」
アスラは奥歯を噛み締めてそう言うと、皇国側の全員が表情を曇らせる。
今回の作戦までにかなりの兵士と騎士を皇国は失っている。それも、全く戦果をあげられていないという状況でた。レゼシア王国へ協力を仰ぐ際も、それまでにドラゴンが動かないか見張るためにも兵が出ていた。もしかしたらその間も少なくない犠牲が出ていたかもしれない。
いくらドラゴンを倒した際に莫大な利益を上げられるとしても、それで賄えないほどに被害が出てしまえば意味がない。特に、物資などの被害ではなく人的被害が多く出ているとなればなおさらだ。
ドラゴンを倒した際、その作戦に出た者は生死を問わず褒賞が分け与えられる。死んでいればそれが遺族へと渡るわけだが、被害が多ければ多いほど、各人に回すことができる褒賞も少なくなり、浮かばれぬ結果になることもある。
そして、今回無理をしてドラゴン討伐に赴いたとして、討伐が叶ったとしても被害の方が大きくなるというのが皇国の出た結論らしい。既に遺族に支払える限度を超えており、もしも討伐に失敗しても、次の作戦を行えるほどの体力が残っていないのだそうだ。
ゆえに、今回で確実に終止符を打つべく、作戦の主目標をドラゴン撃退に変更したのだ。
それでもこれまでに死んだ兵士や騎士を家族に持つ者たちは不満を表すことだろう。もしかしたら暴動が起こるかもしれない。
今までの作戦で失った彼らがまるで無駄死にだったかのように思えるだろう作戦だ。これが成功して撃退に成功したとしても、多くの反発を受けることだろう。
「言葉は尽くす。しかし、我らの力が及ばなかったことも事実。ゆえに、その責任を儂と数人の上役が果たすつもりじゃ。」
最後はとても穏やかな笑みを浮かべながら言った。アスラはディランに目を向ける。ディランもその言葉の真意を正確に読み取ったようで、小さなため息を漏らした。
「こちらとしてもドラゴン撃退の方向で行く方がありがたい。・・・できるだけの支援は約束する。」
「儂らに任せてもらってもいいのじゃがのう。」
「黙って見ているわけにはいかないからな。私たちも最前線に残ろう。」
ディランの譲らない姿勢を見て、アスラはとても申し訳ないような、それでいて嬉しいような複雑な表情をした。
レゼシア王国も皇都と同じく魔法使いと魔導士という高火力を中心に編成している。ただ、皇都とは違って魔導士以外の戦力も加えられていて、完全な盾役は皇都よりも多くはない。
「やはりディラン王子も最前線で剣を振るうのか。」
アスラは主戦力となる者が記載されている箇所にディランの名があるのを見つけて小さく唸った。
「王子自ら最前線に赴くというのはいかがなものかと思うのじゃが・・・。」
「私は王子でもあり冒険者でもあります。元エスカート候補としての力が必要となれば、私は惜しみなく力を使いますよ。」
ディランが難色を示すアスラにそう言う。けれど、確かにアスラの言い分も正しいと思う。
ディランは確かにここに集まっている戦力でもかなり上位に位置する貴重な力の持ち主だ。ドルン山脈で使ったあの光り輝く斬撃は間違いなく格が違うのだから。それこそルーナの言う魔法使いと魔導士の差と同じくらい違いが出る。
けれど、ディランは王子だ。それもレゼシア王国で今一番影響力が大きく、次期国王に最も近いと目されている。その命はとてもディラン一人のものとは呼べないものとなっている。
そんなディランを一番命が危ぶまれる過酷な最前線に置くというのは、アスラでなくともためらってしまうだろう。
ディランが自らそれを望み、編成的にもその配置が一番効果的であることはわかるので、私たちもルーナもポートもレナも、誰も口を出すことはしないけど、それでも命あっての物種だ。ドラゴン討伐が終わりではない以上、その先のことも考えて、内心はディランに後方で指示を出していてもらいたいと思う。
そう思う私たちも戦闘となればみんなの盾となるべく最前線に向かうんだろうけどね。
ドラゴンが猛威を振るった惨状を見て、私たちはもう誰も殺させないと誓った。その誓いは無謀なものではあるけれど、せめて私たちの力で救えるだけの者は確実に救いたいと思っている。
幸い、私たちはドラゴンと対峙する前に体の調子が戻った。むしろ前よりも自由に動かすことができる分、できることも多くなっているはずだ。
「ドラゴンの皮膚は恐ろしく硬い。通常の攻撃は意味をなさないから一般の兵士には守りを固めてもらうほうがいいと思うのだが、なぜこれほど弓兵が?」
アスラは主戦力とは違う者たちの項目で、皇都では編成されていなかった弓兵に目を向ける。
「それは後で準備を進めることになっていますが、矢にルーナの付与魔法を与え、ドラゴンの皮膚を貫くことができるようにしようと思っています。それほど多くは用意できないため、第3射を終えたのちは盾役、衛生兵の二つに分かれてもらうことになっています。」
部隊長が弓兵の運用について説明すると、アスラは首をかしげてルーナのほうを見た。
「ルーナ嬢の魔力はそれほどの数の付与を行っても支障がないのかのう。恐らく魔導士の中で一番の戦力になると思うのじゃが。」
アスラの心配をルーナは首を振ってこたえる。
「問題ありません。弓兵に持たせる矢はせいぜい3,400本というところでしょう。それくらいに魔力を付与させるくらいならば1日休めば戻るでしょう。」
「相変わらず凄まじい力をお持ちだ。」
アスラは苦笑し、ほかに聞いておきたいことがないか資料に目を通していく。
アスラの反応からして、ルーナの言ったことは結構常識外なことなのだろう。矢にドラゴンの皮膚が貫通できるほどの付与を施し、かつそれを400も行って平気であるというのは、私たちも凄いと思うけれど、付与を行うこと自体はそう難しいことではない。
魔力的に言えば私たちはルーナに及ばないほどにしても、他から見ればかなりの量を保有しているようだ。ルーナに認められるくらいには力があるのだから当然といえば当然かもしれないけれど。
ちなみに同じくルーナに師事しているニーナは私たちよりも少し強い。まだ年端もいかない少女のほうが私たちよりも強いというのは、一見すると私たちがものすごく弱いように見えるけれど、実際は頭二つ分くらいとびぬけた者同士の争いなのだから、見た目は全くあてにならない。
「ふむ。あとはリアナ嬢やそれに準ずる猛者もちらほらおるようじゃのう。一見するとレゼシア王国の総力が結集しているようにも見えるが。」
「別に隠すことでもないのですが、王都にエスカートが常在しており、いつでも動けるということで、騎士と兵士の主だった者たちには全員出動してもらっています。総力といってもあながち間違いではありません。」
ディランは肩をすくめてそう言い、それを聞いたアスラは苦笑する。
アスタリア皇国にもちゃんとエスカートはいるのだが、すぐに居場所がつかめなくなるし、使いどころは厳しく見極めなければいけないようで、レゼシア王国のように防衛に任せることができないようだ。
いざとなれば働かせられるけれど、エレアのようにいつでもというわけにはいかないみたいだ。
それはエスカートの意義的にどうなのだろうかと思うけれど、他国のことに口出しすることもできないし、まだちゃんと皇国とエスカートのことについてちゃんと知らないから何も言わないけれど。
それから戦力についての話は細々とした意見交換と調整がされて議論が終了した。
「では今回の作戦について話をしたいと思うのじゃが、ディラン王子、もうすでに話は通しているのですかな?」
アスラの問いにディランが軽く頷くと、アスラは説明を続ける。
「皇国は今回、ドラゴン討伐を諦め、ホーステリア帝国方面への撃退を主目的として作戦を実行する決断をした。理由としては、今日に至るまでに失ったものと、ドラゴン討伐によって得られるものとを比較して、明らかに損失が大きくなると考えたからだ。今回の作戦でも少なからず犠牲が出よう。その折に残された者たちに何の褒賞も出せぬようでは、死んでくれと命じた者たちに合わせる顔がないからな。」
アスラは奥歯を噛み締めてそう言うと、皇国側の全員が表情を曇らせる。
今回の作戦までにかなりの兵士と騎士を皇国は失っている。それも、全く戦果をあげられていないという状況でた。レゼシア王国へ協力を仰ぐ際も、それまでにドラゴンが動かないか見張るためにも兵が出ていた。もしかしたらその間も少なくない犠牲が出ていたかもしれない。
いくらドラゴンを倒した際に莫大な利益を上げられるとしても、それで賄えないほどに被害が出てしまえば意味がない。特に、物資などの被害ではなく人的被害が多く出ているとなればなおさらだ。
ドラゴンを倒した際、その作戦に出た者は生死を問わず褒賞が分け与えられる。死んでいればそれが遺族へと渡るわけだが、被害が多ければ多いほど、各人に回すことができる褒賞も少なくなり、浮かばれぬ結果になることもある。
そして、今回無理をしてドラゴン討伐に赴いたとして、討伐が叶ったとしても被害の方が大きくなるというのが皇国の出た結論らしい。既に遺族に支払える限度を超えており、もしも討伐に失敗しても、次の作戦を行えるほどの体力が残っていないのだそうだ。
ゆえに、今回で確実に終止符を打つべく、作戦の主目標をドラゴン撃退に変更したのだ。
それでもこれまでに死んだ兵士や騎士を家族に持つ者たちは不満を表すことだろう。もしかしたら暴動が起こるかもしれない。
今までの作戦で失った彼らがまるで無駄死にだったかのように思えるだろう作戦だ。これが成功して撃退に成功したとしても、多くの反発を受けることだろう。
「言葉は尽くす。しかし、我らの力が及ばなかったことも事実。ゆえに、その責任を儂と数人の上役が果たすつもりじゃ。」
最後はとても穏やかな笑みを浮かべながら言った。アスラはディランに目を向ける。ディランもその言葉の真意を正確に読み取ったようで、小さなため息を漏らした。
「こちらとしてもドラゴン撃退の方向で行く方がありがたい。・・・できるだけの支援は約束する。」
「儂らに任せてもらってもいいのじゃがのう。」
「黙って見ているわけにはいかないからな。私たちも最前線に残ろう。」
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