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第3章
ディランの推理
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地下牢から外に出ると、途端に先ほどまでの不調が元に戻った。魔法の効力を激減させる地下牢で異常をきたすということは、私たちの視界はもちろんの事、私たちの意識さえ魔法が関わっているという証明に他ならない。今後こういう場所に入る場合は十分注意しないといけないだろう。
危険な場所でなくてよかったとそっと胸をなでおろす。
一行は地下牢から出てすぐにある守衛所に赴き、そこの一室に入る。
「それで。何が分かったのかね?」
ディーレア王は全員が椅子に座ったところを見計らってすぐにディランに問いかける。
ディランは鞄から地下牢でも取り出していた地図を取り出して机に広げる。
「まず、フレートが言っていた重要な部分をまとめると、前金は全員ティレーズ貨で支払われており、依頼を受けたのはスティラー薬草店であるということです。そしてジダルはドナトル亭にて依頼を受けたと言っていました。」
ディランは言葉を区切り、ポートから受け取った銀貨を机に置く。
「ティレーズ貨とはアストル共和国が発行している貨幣であり、使用できる国はアストル共和国、レゼシア王国、カルガンド王国、そしてホーステリア帝国の4か国となります。」
ディランは地図上にある4か国を順に指さして説明していく。
「この中でイレーヌに直接介入できる国はホーステリア、アストル、レゼシアの3か国に絞られます。カルガンド王国はイレーヌに入るまで距離があり、わざわざイレーヌのエルフを狙うよりもアストル共和国との国境にあるエルフの自治区を狙う方が自然だからです。」
カルガント王国はレゼシア王国の東側。ドルン山脈を越えた位置にあり、その北方にはアストル共和国がある。カルガンド王国からイレーヌへ行くにはアストル共和国を通る以外に方法はなく、アストル共和国との国境には小規模ながらもエルフの居住区があるため、わざわざイレーヌまで行くメリットがないのである。
「次に彼らの服装ですが、どこにでもある凡庸なものであり、一人モルフォル領の服屋の印が押されたものもありますが、それを買った日付がわからない限り確定的な情報にはなりません。」
前金をどれほど手に入れていたかはわからないが、依頼の性質上多額であったことはまず間違いないだろう。
その金を使って服を仕立ててもらったとしてもおかしくはない。
「奴隷制度を廃止し、帝自ら厳しく取り締まるほど奴隷を否定しているホーステリア帝国の者が黒幕であるというのは考えにくいでしょう。」
ホーステリア帝国は奴隷制度を廃止して100年経とうとしている国であり、平民貴族隔てなく奴隷を扱っていることが露見した時点で死罪が確定するらしい。
少し関与していただけで牢に何年も閉じ込められる。それほどに厳しく取り締まっている帝国の貴族がエルフの子を攫うなど考えもしないだろう。あまりにもリスクが高すぎるのだ。
「こうなるとアストル共和国とレゼシア王国のどちらかの貴族、あるいはそれに準じるものが黒幕であると考えられます。そこでカギとなるのはティレーズ貨です。ティレーズ貨はアストル共和国で発行されている貨幣であり、貨幣価値も共和国内ではほかの貨幣よりも上です。確かにレゼシア王国でもティレーズ貨は使用できますが、それは一部の領地、商店のみであり、貨幣価値もレゼシア王国で主に使われているロメリア貨に劣ります。」
ディランは自身の財布袋の中からロメリア銀貨を出してティレーズ銀貨の隣に置く。
「ということは、黒幕はティレーズ貨の価値が高いと考えるアストル共和国の貴族であるということか?」
ディーレア王はディランの推論を聞いてそう答えるが、ディランは首を振ってそれを否定した。
「いえ、違います。ここまでの推論は人間であるなら誰もが考え付くことであり、ほとんど一般常識の範疇です。ただ、その一般常識の範囲で考えたときに疑問が浮かび上がる部分があります。」
ディランはティレーズ貨を指でいじりながら説明しだす。
「そもそもティレーズ貨とはアストル共和国でのみ価値の高い貨幣であり、この大陸にある13か国のうち少ないながらも流通している国はたった4か国しかありません。報酬にティレーズ貨を出すという時点でイレーヌに隣接するもう一つの国であるアスタリア皇国が除外されるのです。」
アスタリア皇国とはレゼシア王国北西、ホーステリア帝国南西に位置する国であり、イレーヌが隣接する4か国の最後の一つである。
「報復を恐れて事を隠蔽しようと黒装束を身にまとう使いを出すような者がわざわざそんな特定されやすい貨幣を報酬に出す意図がわからない。隠したいならそれこそアスタリア皇国で発行されているワーグナー貨のほうがよっぽど合理的です。」
ワーグナー貨とはこの大陸でもっとも流通している貨幣であり、レゼシア、ホーステリア、アストルでも自国の貨幣と同等の価値を持つ貨幣である。確かに流通量が多いワーグナー貨ではなく、一部の地域と共和国でのみ使うことのできるティレーズ貨を報酬に出すのは隠蔽するという観点では非合理的である。
「しかし、黒幕はあえてティレーズ貨を前金として渡した。特定されるのをおしてあえてそうしたのはなぜか。ここまで考えればお分かりになりましょう。」
ディランはディーレア王に尋ねる。ディーレア王は馬鹿にするなというような表情になるが、すぐに元の冷静な表情に戻る。
「なるほど。つまりアストル共和国の者が黒幕であると勘違いさせるためというわけか。」
「そういうことです。黒幕は4か国のどの国の者が犯人なのか攪乱させることより共和国の者に疑いをかけ、自身への疑いを完全に逸らす方を選んだのです。大方、アストル共和国とイレーヌの間で揉めている間にもう何人か誘拐できればという考えもあったのではないかと思われます。もっとも、エルフは貨幣についての知識が乏しいということを知らなかったということもあって思惑通りにはいかなかったようですが。」
ディーレア王はレゼシア王国のテラリクス領とモルフォル領に攻撃を仕掛ける予定だった。それは依頼を受けた場所がほとんどがその2つの場所で依頼されていたという理由であり、報酬に出された貨幣については調べることすらなかった。仕掛けた罠が全くの不発で終わってしまったのである。
「それがわかれば後は簡単です。二人が依頼を受けた場所、それはスティラー薬草店とドナトル亭。スティラー薬草店のある場所はテラリクス領の北西部にある都市オーガス。ドナトル亭のある場所はモルフォル領の南西にある商業都市コーラル。その両都市の運営はカルミュット子爵とアスタリテ子爵という者が管理しているはずです。両方ともアストル共和国との交易があり、ティレーズ貨を得ることも容易いでしょう。その両子爵はある派閥にいるため、つながりもあります。二人が関与している確率は高いでしょう。」
「なるほど。ならばそこから大元やほかに関与している者も洗い出せるということだな?」
ディーレア王はニヤリとし、ディランに問いかける。
ディランは少し困ったような表情になる。
「それが、なかなか調査の難しい両名でして。特に私は。」
「・・・あまり待てぬぞ。」
「わかっております。なので1か月の猶予をいただきたい。」
「・・・3週間だ。それ以上は待てん。」
これ以上は譲歩しないという意味を持ってディーレア王は静かに目を閉じて不動の姿勢をとる。
「わかりました。それでは今より3週間。その間にこの案件を解決しましょう。」
「もし解決しなかった場合は・・・わかっているな?」
「はい。わかっております。」
ディランは軽く頭を下げると、すぐに席を立ち、エレアナとリィーネを引き連れて守衛所を後にした。
危険な場所でなくてよかったとそっと胸をなでおろす。
一行は地下牢から出てすぐにある守衛所に赴き、そこの一室に入る。
「それで。何が分かったのかね?」
ディーレア王は全員が椅子に座ったところを見計らってすぐにディランに問いかける。
ディランは鞄から地下牢でも取り出していた地図を取り出して机に広げる。
「まず、フレートが言っていた重要な部分をまとめると、前金は全員ティレーズ貨で支払われており、依頼を受けたのはスティラー薬草店であるということです。そしてジダルはドナトル亭にて依頼を受けたと言っていました。」
ディランは言葉を区切り、ポートから受け取った銀貨を机に置く。
「ティレーズ貨とはアストル共和国が発行している貨幣であり、使用できる国はアストル共和国、レゼシア王国、カルガンド王国、そしてホーステリア帝国の4か国となります。」
ディランは地図上にある4か国を順に指さして説明していく。
「この中でイレーヌに直接介入できる国はホーステリア、アストル、レゼシアの3か国に絞られます。カルガンド王国はイレーヌに入るまで距離があり、わざわざイレーヌのエルフを狙うよりもアストル共和国との国境にあるエルフの自治区を狙う方が自然だからです。」
カルガント王国はレゼシア王国の東側。ドルン山脈を越えた位置にあり、その北方にはアストル共和国がある。カルガンド王国からイレーヌへ行くにはアストル共和国を通る以外に方法はなく、アストル共和国との国境には小規模ながらもエルフの居住区があるため、わざわざイレーヌまで行くメリットがないのである。
「次に彼らの服装ですが、どこにでもある凡庸なものであり、一人モルフォル領の服屋の印が押されたものもありますが、それを買った日付がわからない限り確定的な情報にはなりません。」
前金をどれほど手に入れていたかはわからないが、依頼の性質上多額であったことはまず間違いないだろう。
その金を使って服を仕立ててもらったとしてもおかしくはない。
「奴隷制度を廃止し、帝自ら厳しく取り締まるほど奴隷を否定しているホーステリア帝国の者が黒幕であるというのは考えにくいでしょう。」
ホーステリア帝国は奴隷制度を廃止して100年経とうとしている国であり、平民貴族隔てなく奴隷を扱っていることが露見した時点で死罪が確定するらしい。
少し関与していただけで牢に何年も閉じ込められる。それほどに厳しく取り締まっている帝国の貴族がエルフの子を攫うなど考えもしないだろう。あまりにもリスクが高すぎるのだ。
「こうなるとアストル共和国とレゼシア王国のどちらかの貴族、あるいはそれに準じるものが黒幕であると考えられます。そこでカギとなるのはティレーズ貨です。ティレーズ貨はアストル共和国で発行されている貨幣であり、貨幣価値も共和国内ではほかの貨幣よりも上です。確かにレゼシア王国でもティレーズ貨は使用できますが、それは一部の領地、商店のみであり、貨幣価値もレゼシア王国で主に使われているロメリア貨に劣ります。」
ディランは自身の財布袋の中からロメリア銀貨を出してティレーズ銀貨の隣に置く。
「ということは、黒幕はティレーズ貨の価値が高いと考えるアストル共和国の貴族であるということか?」
ディーレア王はディランの推論を聞いてそう答えるが、ディランは首を振ってそれを否定した。
「いえ、違います。ここまでの推論は人間であるなら誰もが考え付くことであり、ほとんど一般常識の範疇です。ただ、その一般常識の範囲で考えたときに疑問が浮かび上がる部分があります。」
ディランはティレーズ貨を指でいじりながら説明しだす。
「そもそもティレーズ貨とはアストル共和国でのみ価値の高い貨幣であり、この大陸にある13か国のうち少ないながらも流通している国はたった4か国しかありません。報酬にティレーズ貨を出すという時点でイレーヌに隣接するもう一つの国であるアスタリア皇国が除外されるのです。」
アスタリア皇国とはレゼシア王国北西、ホーステリア帝国南西に位置する国であり、イレーヌが隣接する4か国の最後の一つである。
「報復を恐れて事を隠蔽しようと黒装束を身にまとう使いを出すような者がわざわざそんな特定されやすい貨幣を報酬に出す意図がわからない。隠したいならそれこそアスタリア皇国で発行されているワーグナー貨のほうがよっぽど合理的です。」
ワーグナー貨とはこの大陸でもっとも流通している貨幣であり、レゼシア、ホーステリア、アストルでも自国の貨幣と同等の価値を持つ貨幣である。確かに流通量が多いワーグナー貨ではなく、一部の地域と共和国でのみ使うことのできるティレーズ貨を報酬に出すのは隠蔽するという観点では非合理的である。
「しかし、黒幕はあえてティレーズ貨を前金として渡した。特定されるのをおしてあえてそうしたのはなぜか。ここまで考えればお分かりになりましょう。」
ディランはディーレア王に尋ねる。ディーレア王は馬鹿にするなというような表情になるが、すぐに元の冷静な表情に戻る。
「なるほど。つまりアストル共和国の者が黒幕であると勘違いさせるためというわけか。」
「そういうことです。黒幕は4か国のどの国の者が犯人なのか攪乱させることより共和国の者に疑いをかけ、自身への疑いを完全に逸らす方を選んだのです。大方、アストル共和国とイレーヌの間で揉めている間にもう何人か誘拐できればという考えもあったのではないかと思われます。もっとも、エルフは貨幣についての知識が乏しいということを知らなかったということもあって思惑通りにはいかなかったようですが。」
ディーレア王はレゼシア王国のテラリクス領とモルフォル領に攻撃を仕掛ける予定だった。それは依頼を受けた場所がほとんどがその2つの場所で依頼されていたという理由であり、報酬に出された貨幣については調べることすらなかった。仕掛けた罠が全くの不発で終わってしまったのである。
「それがわかれば後は簡単です。二人が依頼を受けた場所、それはスティラー薬草店とドナトル亭。スティラー薬草店のある場所はテラリクス領の北西部にある都市オーガス。ドナトル亭のある場所はモルフォル領の南西にある商業都市コーラル。その両都市の運営はカルミュット子爵とアスタリテ子爵という者が管理しているはずです。両方ともアストル共和国との交易があり、ティレーズ貨を得ることも容易いでしょう。その両子爵はある派閥にいるため、つながりもあります。二人が関与している確率は高いでしょう。」
「なるほど。ならばそこから大元やほかに関与している者も洗い出せるということだな?」
ディーレア王はニヤリとし、ディランに問いかける。
ディランは少し困ったような表情になる。
「それが、なかなか調査の難しい両名でして。特に私は。」
「・・・あまり待てぬぞ。」
「わかっております。なので1か月の猶予をいただきたい。」
「・・・3週間だ。それ以上は待てん。」
これ以上は譲歩しないという意味を持ってディーレア王は静かに目を閉じて不動の姿勢をとる。
「わかりました。それでは今より3週間。その間にこの案件を解決しましょう。」
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