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第2章
落ちます!落ちます!
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ドルン山脈に籠って3日目。私たちは行き止まりとにぶつかったり狭くなりすぎたりするたびに行ったり来たりを繰り返した末、ようやく上級冒険者でもかなり危険な場所と言われるドルン山脈深奥に来ていた。
ドルン山脈洞窟の危険区分は大きく表層部・中層部・深層部の三つに区分されている。中でも深層部はさらに深奥と最奥に分けられ、最奥には溶岩流があるためにモンスターの数が非常に少なく、実質深奥が一番危険だといわれている。
しかしその一番危険といわれている深奥にこそまだ手を付けられていない財宝が眠っている確率が高く、もちろん今回の目的もこの深奥にたどり着くのが目的だったので準備も万端である。
ただ、ここにきてパーティーに負傷する人が出てき始めたことで私たちは内心動揺していた。
いや、話だけを聞いていれば今までよりもさらに過酷な場所で、その上探索中は常に気を張っていなくてはいけないために体力もいつも以上に消費する。そのために不意の一撃をもらってしまうこともわかるし、無傷で帰れるなんて思っていなかった。
けれど、私たちがどこかでこの人たちならそんな超人的なこともしてしまうのではと思ってもいた。
実際この深奥に来るまではみんなの顔に緊張はなく、かなり余裕の態度だったし、戦闘はいつもものの数分で終わらせてしまうほどだった。
そんな彼らが今は道中でも緊張の色を隠さず慎重に行動することが当たり前になっているし、戦闘も10分20分かかるのは当たり前というほど長くなった。
戦闘では増援が来て長期化したこともあったし、来た道から増援が来て挟み撃ちに会うこともあった。
そして数だけではなく、モンスターの力もどんどん強力になっていき、今では私たちの攻撃も本当に目くらましくらいにしか使えなくなってしまった。
花火は目立つので今は使っていないし、攻撃魔法は意味をなさない。結局補助に徹するほかなく、言われたものを素早く取り出して届ける配達人として精を出していた。
ちなみに今はまだポーションを使っていない。
その理由はポーションは魔法以外で瞬時に全快できる唯一の手段であるため、魔法で回復させることができる今はなるべく使わないようにしているからだ。
ポーションの内容量は一つ一つが少なく、節約したとしても一瓶につき3回くらいまでが限度だろう。大きな傷だと一瓶では効かないこともあるくらいだと言っていた。
それゆえに傷を負った場合はルーナとニーナと私たちが魔法で回復を行うことになるのだが、今ではそのほとんどが私たちの役目となりつつある。
戦闘の要でもあるルーナは言うに及ばず、もともと回復魔法が得意ではないニーナも戦闘中は治療を施すことができなくなっていて、実質動ける人員が私たちしかいないのである。
私たちはここにきて光の回復魔法が得意であることに喜び、張り切って触手を伸ばしてみんなを治療している。
本当は鞄から出て動き回った方が早いし確実なのだが、私たちがルーナの道具のすべてを持っているので鞄から出ていくとルーナのとっさのお願いに答えられなくなってしまう。
それに鞄から出てルーナから離れること自体ルーナが許すはずもない。
そういうことで私たちは鞄の中から触手を伸ばして遠くの前衛たちにも適宜治療を施しているのだが。
(はたから見ると凄い絵面だよね。)
(それ言ったらおしまいでしょ。)
美景が身もふたもないことを言うが、確かに外からこの戦闘風景を見ると何とも異様な光景に移ることだろう。
たとえスライムとはわからなくとも、鞄から得体の知らない何かがうごめき、触手を動かして人の傷を治す魔法を使っているのだから異様以外の何物でもない。
しかしながらこんな洞窟奥深くまで来るとそんな心配はいらないと言える。
ディラン達でさえ苦戦するこんな奥深くでほかの冒険者と鉢合わせることなどそうそうない。表層部では一度あったけど、深層部ではそれはないだろう。
そういうことでルーナも触手を何本も伸ばすことに特に何も言ってこないし、時々触手をムニムニと触ってリラックスしているときもある。
「戦闘中の癒しは重要なのですよ。」とはルーナの言である。
そんなこんなで深奥で探索中に、それは起こった。
「・・・ん?なんだ?」
ディランの声にみんなが歩みを止め、周囲の警戒を徹底する。
「・・・揺れてる?」
レナも違和感に気づき、静かにかがんで地面に耳をつける。
「何か来てるのか?」
リーノは瞬き一つせずに洞窟の奥や来た道を何度も確認しつつレナにそう聞いた。
レナはしばらく黙って音を聞こうとしていたが、やがて顔を上げるとゆっくりと首を横に振った。
「足音は特にしなかった。けど洞窟全体が揺れているかもしれない。」
レナの発言に一層表情が引き締まるみんな。レナの言葉が意味するところを理解しているのだろう。
ただ、私たちはここの地理に詳しくなく、どういう状況なのかが全く分からないでいた。
「引き返しますか?もしこれが地殻変動による地震なのだとすれば、この洞窟が崩れる場合もありますが。」
そのルーナの言葉でようやく私たちも理解することができた。
つまりはこの活動期に入っているドルン山脈の地形変化によって小さな地震が起こっていると。
でもそれってかなりまずい状況なんじゃ。悪くて生き埋めになったり溶岩流が押し寄せてきたりするわけだよね。
「そうですね。ここはルーナさんの仰る通り、一度引き返す方が無難かと思います。」
エラルダさんはそう言ってルーナの言葉に賛成し、周りもその意見に反対することはなかった。
「それじゃあ慎重に中層部まで引き返し、中層部まで来たら一気に外まで突っ切るということでいいか?」
ディランが確認を取り、それに異論が出なかったことで行動を開始することになった。
陣形を保ったまま反転し、リングルイが前、エレアナが後ろという形で移動すること数分。突然大きな揺れが襲い掛かってきた。
「どわ!?」
揺れは一番がたいが良いランベルさんでさえすぐに体勢を崩してしまうほどの激しい揺れで、洞窟が崩壊するのではないかと思うほどの轟音を轟かせていた。
そして揺れが収まり始めたとき、ちょうどエレアナの足元にある地面に無数の亀裂が生じ、一気に崩れた。
「「「「うわあああ!?」」」」
「ディラン!?」
ディラン達の叫び声が洞窟内で反響するが、その声はどんどん小さくなっていった。
慌ててリングルイのメンバーがエレアナがいたはずのところに突如出来上がった穴に顔を覗かせ、エレアナの安否を確認しようとしたものの、想像よりもかなり深い穴の底を見ることはかなわなかった。
ドルン山脈洞窟の危険区分は大きく表層部・中層部・深層部の三つに区分されている。中でも深層部はさらに深奥と最奥に分けられ、最奥には溶岩流があるためにモンスターの数が非常に少なく、実質深奥が一番危険だといわれている。
しかしその一番危険といわれている深奥にこそまだ手を付けられていない財宝が眠っている確率が高く、もちろん今回の目的もこの深奥にたどり着くのが目的だったので準備も万端である。
ただ、ここにきてパーティーに負傷する人が出てき始めたことで私たちは内心動揺していた。
いや、話だけを聞いていれば今までよりもさらに過酷な場所で、その上探索中は常に気を張っていなくてはいけないために体力もいつも以上に消費する。そのために不意の一撃をもらってしまうこともわかるし、無傷で帰れるなんて思っていなかった。
けれど、私たちがどこかでこの人たちならそんな超人的なこともしてしまうのではと思ってもいた。
実際この深奥に来るまではみんなの顔に緊張はなく、かなり余裕の態度だったし、戦闘はいつもものの数分で終わらせてしまうほどだった。
そんな彼らが今は道中でも緊張の色を隠さず慎重に行動することが当たり前になっているし、戦闘も10分20分かかるのは当たり前というほど長くなった。
戦闘では増援が来て長期化したこともあったし、来た道から増援が来て挟み撃ちに会うこともあった。
そして数だけではなく、モンスターの力もどんどん強力になっていき、今では私たちの攻撃も本当に目くらましくらいにしか使えなくなってしまった。
花火は目立つので今は使っていないし、攻撃魔法は意味をなさない。結局補助に徹するほかなく、言われたものを素早く取り出して届ける配達人として精を出していた。
ちなみに今はまだポーションを使っていない。
その理由はポーションは魔法以外で瞬時に全快できる唯一の手段であるため、魔法で回復させることができる今はなるべく使わないようにしているからだ。
ポーションの内容量は一つ一つが少なく、節約したとしても一瓶につき3回くらいまでが限度だろう。大きな傷だと一瓶では効かないこともあるくらいだと言っていた。
それゆえに傷を負った場合はルーナとニーナと私たちが魔法で回復を行うことになるのだが、今ではそのほとんどが私たちの役目となりつつある。
戦闘の要でもあるルーナは言うに及ばず、もともと回復魔法が得意ではないニーナも戦闘中は治療を施すことができなくなっていて、実質動ける人員が私たちしかいないのである。
私たちはここにきて光の回復魔法が得意であることに喜び、張り切って触手を伸ばしてみんなを治療している。
本当は鞄から出て動き回った方が早いし確実なのだが、私たちがルーナの道具のすべてを持っているので鞄から出ていくとルーナのとっさのお願いに答えられなくなってしまう。
それに鞄から出てルーナから離れること自体ルーナが許すはずもない。
そういうことで私たちは鞄の中から触手を伸ばして遠くの前衛たちにも適宜治療を施しているのだが。
(はたから見ると凄い絵面だよね。)
(それ言ったらおしまいでしょ。)
美景が身もふたもないことを言うが、確かに外からこの戦闘風景を見ると何とも異様な光景に移ることだろう。
たとえスライムとはわからなくとも、鞄から得体の知らない何かがうごめき、触手を動かして人の傷を治す魔法を使っているのだから異様以外の何物でもない。
しかしながらこんな洞窟奥深くまで来るとそんな心配はいらないと言える。
ディラン達でさえ苦戦するこんな奥深くでほかの冒険者と鉢合わせることなどそうそうない。表層部では一度あったけど、深層部ではそれはないだろう。
そういうことでルーナも触手を何本も伸ばすことに特に何も言ってこないし、時々触手をムニムニと触ってリラックスしているときもある。
「戦闘中の癒しは重要なのですよ。」とはルーナの言である。
そんなこんなで深奥で探索中に、それは起こった。
「・・・ん?なんだ?」
ディランの声にみんなが歩みを止め、周囲の警戒を徹底する。
「・・・揺れてる?」
レナも違和感に気づき、静かにかがんで地面に耳をつける。
「何か来てるのか?」
リーノは瞬き一つせずに洞窟の奥や来た道を何度も確認しつつレナにそう聞いた。
レナはしばらく黙って音を聞こうとしていたが、やがて顔を上げるとゆっくりと首を横に振った。
「足音は特にしなかった。けど洞窟全体が揺れているかもしれない。」
レナの発言に一層表情が引き締まるみんな。レナの言葉が意味するところを理解しているのだろう。
ただ、私たちはここの地理に詳しくなく、どういう状況なのかが全く分からないでいた。
「引き返しますか?もしこれが地殻変動による地震なのだとすれば、この洞窟が崩れる場合もありますが。」
そのルーナの言葉でようやく私たちも理解することができた。
つまりはこの活動期に入っているドルン山脈の地形変化によって小さな地震が起こっていると。
でもそれってかなりまずい状況なんじゃ。悪くて生き埋めになったり溶岩流が押し寄せてきたりするわけだよね。
「そうですね。ここはルーナさんの仰る通り、一度引き返す方が無難かと思います。」
エラルダさんはそう言ってルーナの言葉に賛成し、周りもその意見に反対することはなかった。
「それじゃあ慎重に中層部まで引き返し、中層部まで来たら一気に外まで突っ切るということでいいか?」
ディランが確認を取り、それに異論が出なかったことで行動を開始することになった。
陣形を保ったまま反転し、リングルイが前、エレアナが後ろという形で移動すること数分。突然大きな揺れが襲い掛かってきた。
「どわ!?」
揺れは一番がたいが良いランベルさんでさえすぐに体勢を崩してしまうほどの激しい揺れで、洞窟が崩壊するのではないかと思うほどの轟音を轟かせていた。
そして揺れが収まり始めたとき、ちょうどエレアナの足元にある地面に無数の亀裂が生じ、一気に崩れた。
「「「「うわあああ!?」」」」
「ディラン!?」
ディラン達の叫び声が洞窟内で反響するが、その声はどんどん小さくなっていった。
慌ててリングルイのメンバーがエレアナがいたはずのところに突如出来上がった穴に顔を覗かせ、エレアナの安否を確認しようとしたものの、想像よりもかなり深い穴の底を見ることはかなわなかった。
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