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第5章
探し物、探し人。
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王都にはいろいろな店がある。常に扉が開いた状態で、どんな客でも愛想よく迎える酒場や、客層を厳しく制限している高級料理店。良い品物を提供しようと精を出す優良店がある一方で、非合法な物を隠し売る悪徳商店もある。
まさに清濁併せ呑む王都の街中を、私は一人歩いている。
途中まで後ろについていた人たちは入り組んだ路地を歩いて撒いたけれど、別に一人でどこかに行きたかったわけでもなく、ただ何となく一人でふらっと歩きたくなった。そんな感じ。
行きたいところがあるとするならば、そこはたった一つ。彼女の隣だけ。
「こんなところを一人で歩いて、何をしているんだ?」
一度だけ聞いた覚えのある声を後ろからかけられ、私はゆっくりと振り返る。予想通りの人物が、予想通りの厳しい目をして立っていた。隣には予想通りに女性が立っていて、そちらも予想通りに険悪な雰囲気を漂わせていた。
あまりに予想通り過ぎて面白味のない組み合わせに、私は内心息を吐く。すると、少しも表情を崩していなかったのにもかかわらず、女性は目つきを鋭くさせた。
「全てを理解しているというような考えは傲慢ですよ。とても不快です。」
「そんなことは考えていませんよ。ただ、私の予想外な出来事があまりにも少ないだけです。それに、例え予想とは違っていても、どうでもいいですし。」
「貴方達は」という副音声はきちんと届いていたようで、女性はなおも顔をしかめた。
「では、お前はなぜこんなところにいるんだ。何にも興味を持てず、力を持て余すばかりのお前が、ただ王都の街を歩いているだけというのは考えにくいのだが。」
「貴方にそれ程興味を持たれていたとは思わなかったわ。確か、私が貴方と会ったのはたった一度だけだったと思うけれど。」
「俺は用心深いからな。絶対に勝てないと思った者の事は、どんな些細な情報でさえ、聞き漏らさないように努めている。」
始終油断なくこちらを睨み続ける彼、ジョー=フォスターに、私は柔らかな笑みを向ける。
「場所を変えましょう。往来の端とはいえ、立ち止まって話し続けると邪魔になるでしょ。」
「お前はそんなもの気にしないだろう。まあ、場所を変えることに異存はないが。」
ジョーの了承も得られたことで、私は二人を背に手ごろな店に入る。ある程度秘密が守れて、話している間人目に付かない個室がある。そんな手ごろな店に。
「いらっしゃいませ。」
「部屋を用意してくれる?広さはそれほど大きくなくてもいいわ。」
普通の会話をしながら、私はそっと店員の手に金貨を数枚握らせる。それだけで私の意図を察した店員は、黙って私たち3人を奥の部屋に通してくれた。
「・・・こんな店をよく知っていましたね。」
扉を閉めると外の音が全くしない静かな部屋に入ると、ジョーの後についていた女性、ステラ=クラークが怪訝な顔を私に向けた。
「一応王都の情報は一通り目を通しているからね。もっといい店も知っているわよ。」
ステラは私の言葉の意図を理解して、人を串刺しにできるのではないかというほど鋭い視線を浴びせてくる。
私が奥の方の席に座り、二人にも座るように勧める。ジョーはすぐに座ったけれど、ステラは随分と私を警戒しているようで、少し間を置いてからジョーの隣の席に着く。
「私があの場にいた理由は特にないわよ。ただ、一人で歩きたかっただけだから。」
先程聞かれた疑問に答えると、ジョーは片方の眉を上げるのみで、特に追及することも無かった。ステラは私の言葉に裏がないことを理解していながら、それでもなお疑うように表情を険しくさせた。
「貴方には隠しごとなんてできないんだから、そこまで勘繰らなくてもよくない?」
「貴方には何があるかわかりませんから。私の能力を掻い潜る方法を持っているかもしれませんし。」
「流石アース連合の参謀本部長は違うわね。」
私とステラが互いに牽制し合っていると、ジョーが大きくため息をついて、ステラの肩を軽く叩いた。
「喧嘩をしに来たわけじゃない。抑えろ。」
「・・・わかりました。」
「もう終わり?別に私は続けていても良かったのだけど。」
挑発してみるけれど、流石にステラもこれ以上乗っては来なかった。
私は肩を竦めて残念そうな表情をつくり、ジョーからの言葉を待ったけれど、ジョーも相手の出方を窺うように、私の事を観察し続けているようで、互いに睨み合う時間が続いた。
「・・・それにしても、私に会うために転移を使うなんて、贅沢な使い方ね。」
ジョーの固有能力である転移は、この世界に来てから手に入れた魔法とは異なる法則の力で、自分が行った事がある場所に任意の物質を転送するというもの。物質であれば、それが生物であっても転送できるという常識の埒外の力は、理論上はどんなものでも、どれだけの量でも転送することができる。ただし、転送するには条件がある。
1. 自身の体に触れている事。(対象に付属させている物も含む。)
2. 自身の体積の10倍より大きな物は転送できない。(ただし、中身が空洞の場合はその限りではない。)
3. 自身が訪れた場所でなければ転送できない。(ただし、上下の区別はない。)
4. 転送から転送のインターバルは5分以上である。
この4つの条件が満たされて初めて能力を使うことができる。便利な能力である事は言うまでもないけれど、使い方によっては攻撃にも使える凶悪な能力である。現に、この能力を使って魔王とその配下に深手を負わせて、魔王軍を退却させる理由の一つになったのだから。
「お前は俺たちが近づいたとわかれば姿を消してしまうだろう。」
「そろそろ『お前』はやめない?名前を憶えていないわけじゃないでしょう?」
ジョーの言葉には明言せずに、私は『お前』呼びを指摘する。
「・・・それで、お・・日代はなぜ王都に来たんだ?この世界に来て、アース連合に入ってからというもの、特定の場所に1日以上滞在することなく点々としていたと思うのだが。」
呼び方が言いなれないせいか、少し違和感がある。それをからかおうかとも思ったけれど、すでに剣呑な視線を向けてくる彼女にこれ以上燃料を投下することも無いと思い、私はジョーの質問に素直に答えることにした。
「探し物がここにありそうなのよ。だから、しばらく王都を探索しようかなと思って。」
「探し物か・・・。」
ジョーの目が厳しくなった。何事にも無関心だった私の探し物が何なのか、まるで思いつかないのだろう。
「危ない物じゃないわ。ただ、私にとってはとても大切な物ってだけ。だから」
私はジョーとステラに睨みを利かせ、語気を強める。
「私の邪魔をしないで。」
邪魔をすればどうなるかは言わなくても伝わったようで、ジョーとステラは少し身構えた。けれど、今は二人をどうこうするつもりはない。
「心配しなくても、まだ何もしないわ。」
私の言葉の真偽をステラが確認して、ジョーに伝える。それ程私は信用できないのだろうか。
「話が終わりなら、もう帰ってもらえない?もうしばらくこの辺りを見回っておきたいから。」
私が立ち上がって、扉の方に向かっても、二人は何も言わない。私は扉をあけようとドアノブに手をかけてから、まだ私の方で聞いておきたいことがあったのを思い出した。
「そうそう。ジョー。一つ聞いておきたいんだけど。」
「なんだ?」
私が振り返ってジョーに目を向けると、ジョーも首だけを動かして私に目を合わせてきた。
「高梨希という人を知らない?」
私の言葉にジョーは目を合わせたまま考え込み、やがて首を横に振った。
「・・・そう。」
「その人が探し物に関係があるのか?」
私はその問いに微笑みで答えて、手にかけたドアノブをまわして外に出た。
(まだ見つからない。けれど、もうすぐ会える。そんな気がするよ。のーちゃん、待っててね。すぐに会いに行くからね。)
まさに清濁併せ呑む王都の街中を、私は一人歩いている。
途中まで後ろについていた人たちは入り組んだ路地を歩いて撒いたけれど、別に一人でどこかに行きたかったわけでもなく、ただ何となく一人でふらっと歩きたくなった。そんな感じ。
行きたいところがあるとするならば、そこはたった一つ。彼女の隣だけ。
「こんなところを一人で歩いて、何をしているんだ?」
一度だけ聞いた覚えのある声を後ろからかけられ、私はゆっくりと振り返る。予想通りの人物が、予想通りの厳しい目をして立っていた。隣には予想通りに女性が立っていて、そちらも予想通りに険悪な雰囲気を漂わせていた。
あまりに予想通り過ぎて面白味のない組み合わせに、私は内心息を吐く。すると、少しも表情を崩していなかったのにもかかわらず、女性は目つきを鋭くさせた。
「全てを理解しているというような考えは傲慢ですよ。とても不快です。」
「そんなことは考えていませんよ。ただ、私の予想外な出来事があまりにも少ないだけです。それに、例え予想とは違っていても、どうでもいいですし。」
「貴方達は」という副音声はきちんと届いていたようで、女性はなおも顔をしかめた。
「では、お前はなぜこんなところにいるんだ。何にも興味を持てず、力を持て余すばかりのお前が、ただ王都の街を歩いているだけというのは考えにくいのだが。」
「貴方にそれ程興味を持たれていたとは思わなかったわ。確か、私が貴方と会ったのはたった一度だけだったと思うけれど。」
「俺は用心深いからな。絶対に勝てないと思った者の事は、どんな些細な情報でさえ、聞き漏らさないように努めている。」
始終油断なくこちらを睨み続ける彼、ジョー=フォスターに、私は柔らかな笑みを向ける。
「場所を変えましょう。往来の端とはいえ、立ち止まって話し続けると邪魔になるでしょ。」
「お前はそんなもの気にしないだろう。まあ、場所を変えることに異存はないが。」
ジョーの了承も得られたことで、私は二人を背に手ごろな店に入る。ある程度秘密が守れて、話している間人目に付かない個室がある。そんな手ごろな店に。
「いらっしゃいませ。」
「部屋を用意してくれる?広さはそれほど大きくなくてもいいわ。」
普通の会話をしながら、私はそっと店員の手に金貨を数枚握らせる。それだけで私の意図を察した店員は、黙って私たち3人を奥の部屋に通してくれた。
「・・・こんな店をよく知っていましたね。」
扉を閉めると外の音が全くしない静かな部屋に入ると、ジョーの後についていた女性、ステラ=クラークが怪訝な顔を私に向けた。
「一応王都の情報は一通り目を通しているからね。もっといい店も知っているわよ。」
ステラは私の言葉の意図を理解して、人を串刺しにできるのではないかというほど鋭い視線を浴びせてくる。
私が奥の方の席に座り、二人にも座るように勧める。ジョーはすぐに座ったけれど、ステラは随分と私を警戒しているようで、少し間を置いてからジョーの隣の席に着く。
「私があの場にいた理由は特にないわよ。ただ、一人で歩きたかっただけだから。」
先程聞かれた疑問に答えると、ジョーは片方の眉を上げるのみで、特に追及することも無かった。ステラは私の言葉に裏がないことを理解していながら、それでもなお疑うように表情を険しくさせた。
「貴方には隠しごとなんてできないんだから、そこまで勘繰らなくてもよくない?」
「貴方には何があるかわかりませんから。私の能力を掻い潜る方法を持っているかもしれませんし。」
「流石アース連合の参謀本部長は違うわね。」
私とステラが互いに牽制し合っていると、ジョーが大きくため息をついて、ステラの肩を軽く叩いた。
「喧嘩をしに来たわけじゃない。抑えろ。」
「・・・わかりました。」
「もう終わり?別に私は続けていても良かったのだけど。」
挑発してみるけれど、流石にステラもこれ以上乗っては来なかった。
私は肩を竦めて残念そうな表情をつくり、ジョーからの言葉を待ったけれど、ジョーも相手の出方を窺うように、私の事を観察し続けているようで、互いに睨み合う時間が続いた。
「・・・それにしても、私に会うために転移を使うなんて、贅沢な使い方ね。」
ジョーの固有能力である転移は、この世界に来てから手に入れた魔法とは異なる法則の力で、自分が行った事がある場所に任意の物質を転送するというもの。物質であれば、それが生物であっても転送できるという常識の埒外の力は、理論上はどんなものでも、どれだけの量でも転送することができる。ただし、転送するには条件がある。
1. 自身の体に触れている事。(対象に付属させている物も含む。)
2. 自身の体積の10倍より大きな物は転送できない。(ただし、中身が空洞の場合はその限りではない。)
3. 自身が訪れた場所でなければ転送できない。(ただし、上下の区別はない。)
4. 転送から転送のインターバルは5分以上である。
この4つの条件が満たされて初めて能力を使うことができる。便利な能力である事は言うまでもないけれど、使い方によっては攻撃にも使える凶悪な能力である。現に、この能力を使って魔王とその配下に深手を負わせて、魔王軍を退却させる理由の一つになったのだから。
「お前は俺たちが近づいたとわかれば姿を消してしまうだろう。」
「そろそろ『お前』はやめない?名前を憶えていないわけじゃないでしょう?」
ジョーの言葉には明言せずに、私は『お前』呼びを指摘する。
「・・・それで、お・・日代はなぜ王都に来たんだ?この世界に来て、アース連合に入ってからというもの、特定の場所に1日以上滞在することなく点々としていたと思うのだが。」
呼び方が言いなれないせいか、少し違和感がある。それをからかおうかとも思ったけれど、すでに剣呑な視線を向けてくる彼女にこれ以上燃料を投下することも無いと思い、私はジョーの質問に素直に答えることにした。
「探し物がここにありそうなのよ。だから、しばらく王都を探索しようかなと思って。」
「探し物か・・・。」
ジョーの目が厳しくなった。何事にも無関心だった私の探し物が何なのか、まるで思いつかないのだろう。
「危ない物じゃないわ。ただ、私にとってはとても大切な物ってだけ。だから」
私はジョーとステラに睨みを利かせ、語気を強める。
「私の邪魔をしないで。」
邪魔をすればどうなるかは言わなくても伝わったようで、ジョーとステラは少し身構えた。けれど、今は二人をどうこうするつもりはない。
「心配しなくても、まだ何もしないわ。」
私の言葉の真偽をステラが確認して、ジョーに伝える。それ程私は信用できないのだろうか。
「話が終わりなら、もう帰ってもらえない?もうしばらくこの辺りを見回っておきたいから。」
私が立ち上がって、扉の方に向かっても、二人は何も言わない。私は扉をあけようとドアノブに手をかけてから、まだ私の方で聞いておきたいことがあったのを思い出した。
「そうそう。ジョー。一つ聞いておきたいんだけど。」
「なんだ?」
私が振り返ってジョーに目を向けると、ジョーも首だけを動かして私に目を合わせてきた。
「高梨希という人を知らない?」
私の言葉にジョーは目を合わせたまま考え込み、やがて首を横に振った。
「・・・そう。」
「その人が探し物に関係があるのか?」
私はその問いに微笑みで答えて、手にかけたドアノブをまわして外に出た。
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