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第三部 暗黒魔星編
第167話 ガンマ
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魔力を引き寄せる力がある暗黒魔星に捕まり離脱できなくなった俺たちは、一縷の望みをかけて次元シールドを使い異次元に逃げ込んだ。
それでも、暗黒魔星から離脱することは叶わず、少しずつ暗黒魔星に引き寄せられていた。
それもそのはず、なんと、暗黒魔星の本体は異次元にあったのだ。
今まで見ていた姿は影に過ぎなかった。
そして、その暗黒魔星の本体は、どう見ても宇宙船にしか見えなかった。
「チハル、あれ、宇宙船だよな? しかもハルクに見えるんだが……、もしかして、こちらの姿が反射しているのか?」
どう見ても、俺たちが乗っているハルク千型にしか見えない。
「あれは、ハルク千型で間違いない。しかも、プロトタイプのガンマ」
「ガンマということは三番艦だよな。何でそんな物がここにあるんだ?」
「記録によるとガンマは実験中に行方不明になっている」
「それって、何百年も前の話だよな? ということは、今は無人なのか?」
「記録では、実験はリモート操作で行われていた」
有人でなくて良かった。もし有人だったら今頃は生きてはいないだろう。
「その実験で、異次元に入ったまま、ずっとさまよっていたのか?」
「その可能性が高い」
「だとしたら、次元シールドはどうやって維持している? 普通、魔力が切れるだろう」
「それを補うために、魔力を引き寄せる装置が稼働している可能性がある」
「そんな装置があるのか?!」
トラクタービームというものはあるが、あれは物体を引き寄せているが、魔力を引き寄せているわけではない。
「ない。ただ、実験はされていた」
「その実験は、ハルクを作ったやつがやっていたのか?」
「そう。ダイダロスは魔力を無限に取り出す方法を探していた。オメガユニットに組み込まれている、異次元から魔力を取り出す装置もその一つ」
「確かに無限の魔力は惹かれるものがあるだろうが、その、ダイダロスの側には皇王候補がいたんだろ。魔力を使い放題だったんじゃないのか?」
「逆にそれが研究していた原因かもしれない」
「皇王候補に負担をかけさせたくなかった?」
「あくまで推測。ただ、無限の魔力に魅了されていた、だけかもしれない」
「まあ、どちらにしろ、厄介な物を作ってくれたわけだ」
彼が、天才であったことは間違いないな。
「それは、それとして、あれを破壊しないでどうやって脱出するんだ?」
「無理に離脱しないで、ドッキングして暴走を止める」
「成る程、乗っ取って仕舞おうというわけか……」
「そう。そろそろ船室が一杯になる。これ以上女の子を増やすには増設が一番」
「やっ! 別に俺は、女の子を増やそうとしてないからな!」
「天然ジゴロ」
「俺は、リリス一筋だから!」
「おふざけはそれぐらいにして、ドッキング許可を」
「ふざけてたのはチハルの方だろうが……。じゃあ、デルタ、ドッキングしてくれ」
『了解しました』
ゆっくり近づき、デルタはうまくガンマとドッキングした。
次元シールド同士、反発することなく、上手く融合できたようだ。
「これで向こうに乗り込むのか?」
「その必要はない。ドッキングでリンクが繋がったから、後はデルタがガンマのシステムを掌握するのを待つだけ」
「ふーん。そんなもんか。どのくらいかかりそうだ」
「わからない。ガンマのシステムの状況次第」
状況ね……。デルタとガンマが同じシステムだとすると、力が釣り合って時間がかかりそうだけど、ガンマが暴走しているということなら、その隙をつけるのか?
何となく、システム同士の陣取り合戦を思い浮かべる。
グラフィカルに表示するかはともかくとして、進行度合いを数値で表してもらいたいものだ。
「チハル、進行度合いを数値で表示できないか?」
「システム更新の進行度合いを示す数字ほど、あてにならないものはない!」
「そうですか……」
何とも、実感のこもった言葉に、納得してしまった。
だが、あと、どのくらい待てばいいのだろう?
そう、考えていたら、チハルが声をあげた。
「まずい、デルタがガンマに押し負けしている」
「それはまずいだろ!」
「だから、まずいと言っている」
チハルの喋り方が、全然、焦っているように聞こえないため、危機感が感じられない。
おかげで、俺一人が慌てているように見える。
「ちょっと加勢に行ってくる」
「加勢って、大丈夫なのか? おい、チハル!」
チハルが淡い光を放しだし、こちらへの反応がなくなった。
この状態で、デルタがガンマに負けた場合どうなるだろう。
チハルもガンマに乗っ取られてしまうことにならないか?
俺も手助けできればいいのだが……。なにが手助けになるのかわからない。
そのままの状態で、既に一時間が経った。
こうなれば、向こうの船に乗り移って、物理的にガンマを止めてやる。
俺はキャプテンシートから立ち上がり、ブリッジの出口に向かって歩き出した。
「キャプテン、どこに行く?」
ブリッジを出る前に、チハルの意識が戻った。
「チハル! 無事か?」
俺はチハルに駆け寄る。
「問題ない。ガンマのシステムを掌握した」
「よかった。心配したんだぞ!」
「それは……、ごめんなさい」
俺の剣幕に、チハルは俯き加減に謝った。
「まあ、どこも、なんともないなら、よかった」
別に、謝らせたかったわけではないので、こちらも気まずくなる。
「それじゃあ、例の装置を止めて通常空間に戻るぞ!」
その空気が耐え難いので、俺はカラ元気を出し、帰還を宣言する。
「了解」
チハルがいつもの調子で、淡々と命令を実行する。
さて、通常空間に戻ったら、厄介ごとはステファとカイトに丸投げして、リリスとさっさと帰って結婚式を挙げよう。
リリスが心配していないといいのだが。
「リリス、待ってろよ! ここから戻ったら、すぐに結婚式を挙げるぞ!」
「キャプテン、それ、フラグ……」
そういえば、子供の頃にした、リリスとの誓いを果たさなければな。
「リリス、もう、片時も離れないぞ!」
「だから、それ、フラグだから」
チハルが何か言っているが、構わず、俺は、リリスとのバラ色の未来を語るのだった。
第三部 完
======================
ここまで、ご愛読ありがとうございました。
第四部を書くか、書くとしてもいつになるかわからないのですが、もし、第四部を書きましたら、またよろしくお願いします。
それでも、暗黒魔星から離脱することは叶わず、少しずつ暗黒魔星に引き寄せられていた。
それもそのはず、なんと、暗黒魔星の本体は異次元にあったのだ。
今まで見ていた姿は影に過ぎなかった。
そして、その暗黒魔星の本体は、どう見ても宇宙船にしか見えなかった。
「チハル、あれ、宇宙船だよな? しかもハルクに見えるんだが……、もしかして、こちらの姿が反射しているのか?」
どう見ても、俺たちが乗っているハルク千型にしか見えない。
「あれは、ハルク千型で間違いない。しかも、プロトタイプのガンマ」
「ガンマということは三番艦だよな。何でそんな物がここにあるんだ?」
「記録によるとガンマは実験中に行方不明になっている」
「それって、何百年も前の話だよな? ということは、今は無人なのか?」
「記録では、実験はリモート操作で行われていた」
有人でなくて良かった。もし有人だったら今頃は生きてはいないだろう。
「その実験で、異次元に入ったまま、ずっとさまよっていたのか?」
「その可能性が高い」
「だとしたら、次元シールドはどうやって維持している? 普通、魔力が切れるだろう」
「それを補うために、魔力を引き寄せる装置が稼働している可能性がある」
「そんな装置があるのか?!」
トラクタービームというものはあるが、あれは物体を引き寄せているが、魔力を引き寄せているわけではない。
「ない。ただ、実験はされていた」
「その実験は、ハルクを作ったやつがやっていたのか?」
「そう。ダイダロスは魔力を無限に取り出す方法を探していた。オメガユニットに組み込まれている、異次元から魔力を取り出す装置もその一つ」
「確かに無限の魔力は惹かれるものがあるだろうが、その、ダイダロスの側には皇王候補がいたんだろ。魔力を使い放題だったんじゃないのか?」
「逆にそれが研究していた原因かもしれない」
「皇王候補に負担をかけさせたくなかった?」
「あくまで推測。ただ、無限の魔力に魅了されていた、だけかもしれない」
「まあ、どちらにしろ、厄介な物を作ってくれたわけだ」
彼が、天才であったことは間違いないな。
「それは、それとして、あれを破壊しないでどうやって脱出するんだ?」
「無理に離脱しないで、ドッキングして暴走を止める」
「成る程、乗っ取って仕舞おうというわけか……」
「そう。そろそろ船室が一杯になる。これ以上女の子を増やすには増設が一番」
「やっ! 別に俺は、女の子を増やそうとしてないからな!」
「天然ジゴロ」
「俺は、リリス一筋だから!」
「おふざけはそれぐらいにして、ドッキング許可を」
「ふざけてたのはチハルの方だろうが……。じゃあ、デルタ、ドッキングしてくれ」
『了解しました』
ゆっくり近づき、デルタはうまくガンマとドッキングした。
次元シールド同士、反発することなく、上手く融合できたようだ。
「これで向こうに乗り込むのか?」
「その必要はない。ドッキングでリンクが繋がったから、後はデルタがガンマのシステムを掌握するのを待つだけ」
「ふーん。そんなもんか。どのくらいかかりそうだ」
「わからない。ガンマのシステムの状況次第」
状況ね……。デルタとガンマが同じシステムだとすると、力が釣り合って時間がかかりそうだけど、ガンマが暴走しているということなら、その隙をつけるのか?
何となく、システム同士の陣取り合戦を思い浮かべる。
グラフィカルに表示するかはともかくとして、進行度合いを数値で表してもらいたいものだ。
「チハル、進行度合いを数値で表示できないか?」
「システム更新の進行度合いを示す数字ほど、あてにならないものはない!」
「そうですか……」
何とも、実感のこもった言葉に、納得してしまった。
だが、あと、どのくらい待てばいいのだろう?
そう、考えていたら、チハルが声をあげた。
「まずい、デルタがガンマに押し負けしている」
「それはまずいだろ!」
「だから、まずいと言っている」
チハルの喋り方が、全然、焦っているように聞こえないため、危機感が感じられない。
おかげで、俺一人が慌てているように見える。
「ちょっと加勢に行ってくる」
「加勢って、大丈夫なのか? おい、チハル!」
チハルが淡い光を放しだし、こちらへの反応がなくなった。
この状態で、デルタがガンマに負けた場合どうなるだろう。
チハルもガンマに乗っ取られてしまうことにならないか?
俺も手助けできればいいのだが……。なにが手助けになるのかわからない。
そのままの状態で、既に一時間が経った。
こうなれば、向こうの船に乗り移って、物理的にガンマを止めてやる。
俺はキャプテンシートから立ち上がり、ブリッジの出口に向かって歩き出した。
「キャプテン、どこに行く?」
ブリッジを出る前に、チハルの意識が戻った。
「チハル! 無事か?」
俺はチハルに駆け寄る。
「問題ない。ガンマのシステムを掌握した」
「よかった。心配したんだぞ!」
「それは……、ごめんなさい」
俺の剣幕に、チハルは俯き加減に謝った。
「まあ、どこも、なんともないなら、よかった」
別に、謝らせたかったわけではないので、こちらも気まずくなる。
「それじゃあ、例の装置を止めて通常空間に戻るぞ!」
その空気が耐え難いので、俺はカラ元気を出し、帰還を宣言する。
「了解」
チハルがいつもの調子で、淡々と命令を実行する。
さて、通常空間に戻ったら、厄介ごとはステファとカイトに丸投げして、リリスとさっさと帰って結婚式を挙げよう。
リリスが心配していないといいのだが。
「リリス、待ってろよ! ここから戻ったら、すぐに結婚式を挙げるぞ!」
「キャプテン、それ、フラグ……」
そういえば、子供の頃にした、リリスとの誓いを果たさなければな。
「リリス、もう、片時も離れないぞ!」
「だから、それ、フラグだから」
チハルが何か言っているが、構わず、俺は、リリスとのバラ色の未来を語るのだった。
第三部 完
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ここまで、ご愛読ありがとうございました。
第四部を書くか、書くとしてもいつになるかわからないのですが、もし、第四部を書きましたら、またよろしくお願いします。
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