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第二部 皇王就任編
第119話 大使
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シリウス皇国から戻って半年。
シリウス皇国の国王は現在、第二王子だったマクレスがやっている。
実際には、王妃であるマーガレット妃が取り仕切っているようだ。
そう、マーガレット嬢は第二王子と結婚して、王妃となった。
前の、国王、宰相、第三王子は捕らえられた、牢獄に入れられている。
第一王女は修道院行きだ。
国民は誰も彼らを支持しなかった。
それはそうだろう。あれだけの力を見せつけられてしまっては、誰も皇王である俺に逆らおうとは思わない。
オメガユニットによって破壊された衛星の破片は、今では、土星の輪のようになっている。
空を見上げればそれが、昼夜構わず目に入ってくるのだ、いくら前国王たちが必死に事実を隠しても隠し切れるものではない。
おまけに、プロキオンは皇王を支持するといって、シリウス皇国から独立してしまった。
今では、セレスト皇王領プロキオン公国を名乗っている。俺は許可した覚えはないのだが……。
そして、シリウス皇国も、近々、セレスト皇王領シリウス王国になる予定だ。俺がいないところでそう決まったらしい。
セレストも含めて三星系で同盟関係となる。
その辺のことは、シリウスからは、第四王女だったエリザベート、プロキオンからは、大公の孫のヤガト、セレストからは、第二王子のダレス兄さんが、ドックに集まって交渉した。
交渉は問題なく進んだが、大変だったのは、ダレス兄さんをドックまで連れていくことだった。
神の世界に行くなど畏れ多いと固辞し、それでも他に適任者がいないと、代表に決まれば、宇宙船に乗りたくないと尻込みした。
結局、聖女に『羊たちの呪い』を掛けてもらい。寝ている間に連れていくことになった。
交渉に伴って、シリウスからステファの引き渡しを要求された。
ステファはかなり渋ったが、俺は即座にステファを引き渡した。
ステファからは、裏切り者と言われたが、初めから、連れ戻しに来たら引き渡していい約束だったはずだ。
それに、ステファだけには、裏切り者呼ばわりされたくない。
別に罪人として裁かれるわけではないのだ。ただ、王宮に閉じ込められるかもしれないが、それは我慢してもらおう。
交渉自体は問題なかったが、その席で問題となることが明らかになった。
シリウスでの混乱に乗じて、帝国の執事とメイドが逃げたのである。
俺にとっては、シリウスやプロキオンの将来よりも、こちらの方が大問題である。
帝国の執事とメイドとは、あの、男爵令嬢に命じられて、リリスを攫い、俺を殺そうとした奴らだ。
リリスを攫った女の子は、チハルと同じように、アシスタントのアンドロイドかと思ったが、アンドロイドはアンドロイドであったが、メイドのアンドロイドであった。
男爵令嬢のあの性格では、人間のメイドでは務まらなかったのではないかと邪推してしまう。
余談だが、メイドのアンドロイドもいることを知り、ちょっと興味が湧いたのはリリスには内緒だ。
兎も角、逃げた二人をなんとしてでも捕まえるようにお願いした。
逃げてるだけならいいが、また襲われたらたまったものではない。
そういえば、レース大会で襲って来た犯人も逃げたままだったか……。
シリウスの警察機構はどうなっているのだろう。
交渉の結果、三星系で同盟を組むことになったが、そのため、セレストにもシリウスとプロキオンの大使が駐在することになった。
そして、今日、その大使がやってくる。
「どんな方がいらっしゃるのでしょうか。楽しみですね」
「俺としては、大使など置かずに、そっとしておいてもらいたかったんだが」
大使を迎えるため、俺たちは、屋敷の庭で歓迎の準備をして待っていた。
「でも、セレスト発展のためには必要なのでしょう」
「発展することが良いとは限らないからな」
「セイヤ様はまた、引き篭られるおつもりですか?」
「いや、仕事はするよ。個人事業主として」
実際にこの半年、月に一回のペースでレアメタルの採取依頼をこなしていた。
お陰で、金銭的な余裕もでき、チハルへの借金肩代わりの返済や、未払いだったみんなへの賃金も払うことができた。
ステファにも未払いだった賃金を、色を付けて送金してやった。
「周りは、皇王としての仕事をして欲しいと思ってますよ」
「リリスもそうなのかい?」
「私は、セイヤ様と一緒にいられれば、何でも構いませんけど」
「俺もリリスといつも一緒にいられるのが一番なんだが。そのためにも、早く正式に結婚したいな」
「そうですね。すみません、お父様が拗ねてしまって……」
作戦のためとはいえ、勝手に結婚式を挙げ、あまつさえ、誓いのキスまでしてしまったことが、リリスの父親である大公に知られてしまい、気分を害されてしまったのだ。
お陰で、リリスとの結婚の許可がもらえない状態だ。
何度かお願いに行っているのだが、後何度行けば許可がもらえるだろうか……。
そうこうしているうちに、シャトルポッドが庭に降りて来た。
さて、誰が出てくることやら。
「三度、私は戻って来た」
シャトルポッドの扉が開き出て来たのはステファだった。
「セイヤ、またよろしくね」
「チェンジで!」
「ちょっと、それ、ひどくない」
「何でステファなんだよ。お前は信用ならん」
「大丈夫だよ。もう、暗示にも掛けられてないし」
「そういうところが信用ならないんだ。お前、最初から暗示なんか掛かってなかっただろう」
「あれ? バレちゃった」
ステファは王家の紋章持ちだ。俺程ではないが、それなりに魔力は高いだろう。それなら、暗示にも掛からないだろうと思っていたが、やはりか!
「もういい。シリウスの大使には期待しないことにした。それで、プロキオンの大使は誰だ?」
「私です。セイヤ様。不束者ですがよろしくお願いします」
「プロキオンは子供を大使には送ってきたのか……」
プロキオンの大使は、タマさんの妹のヨーコちゃんだった。
「これでも、今月、成人したんです。成人したら、眷属見習いにしてくれる約束ですよね」
確かに、そんな約束をした。だが、あれは泣いているヨーコちゃんを宥めるためだった。
まさか本気にしてやって来るとは。
「約束はしたが、いきなり来られても困るんだが」
「ですので、大使として来ました。問題ないですよね」
「仕事が務まるのか」
「優秀なスタッフがいるから大丈夫です」
見るからに優秀そうなスタッフが二人も付いている。まあ、それならいいだろう。
一方、ステファは相変わらず一人だ。
シリウスは何を考えている。後でマーガレット妃に文句を言ってやる。
「はー。しかし、今回こそは、と思ってたのに、残念よ」
ステファが溜め息をつく。
「何のことだ?」
「ドラゴンよ。これでセレストに来るのは三度目よ。三度目の正直で、今度こそ降りて来る時にドラゴンに遭遇できると思ったのよ」
そういえば、ステファは毎回、ドラゴンに会えないか期待していた。
「そんな、ドラゴンなんか簡単に会えるわけないだろ」
「でも、この星にドラゴンはいるのよね?」
「そのはずだが、俺は見たことないぞ」
「そうですね。見たという話も聞きませんね」
リリスも俺に同意する。
「そうなの? それが楽しみでこんな田舎まで来たのに」
どうせ、田舎で何もないよ。
「ステファ、ちゃんと大使としての仕事をする気があるのか」
「勿論仕事はするわよ。その上でドラゴンに会うのを楽しみにしてもいいでしょ」
「仕事をするならそれは構わないが」
「セイヤ様、私の予知に、ドラゴンの影が見えます」
「ヨーコちゃん、変なフラグ立てないでくれ」
「もう子供じゃないので、ちゃん付けはやめてください!」
「ああ、そうだな。さん付けもあれだし、呼び捨てでいいか?」
「呼び捨てがいいです」
ヨーコは嬉しそうに頷いた。
「じゃあ、ヨーコは、明後日の天気予報ができるだけじゃなかったっけ?」
「予報でなく予知です。それに、半年の間で進化して、二週間先まで予知できるようになりました」
「そう……、それはすごいな。でも、予知できるのは天気だろ?」
「そうなのですが。ドラゴンが天気に干渉するのかもしれませんね」
「ドラゴンは天候を操れるのか?」
「聞いたことないわよ」
まあ、ヨーコの予知は的中率が八割程度のはずだから、そこまで気にしなくてもいいだろう。
十日後、それは甘い考えだったと俺は知ることになるのだった。
第二部終了
シリウス皇国の国王は現在、第二王子だったマクレスがやっている。
実際には、王妃であるマーガレット妃が取り仕切っているようだ。
そう、マーガレット嬢は第二王子と結婚して、王妃となった。
前の、国王、宰相、第三王子は捕らえられた、牢獄に入れられている。
第一王女は修道院行きだ。
国民は誰も彼らを支持しなかった。
それはそうだろう。あれだけの力を見せつけられてしまっては、誰も皇王である俺に逆らおうとは思わない。
オメガユニットによって破壊された衛星の破片は、今では、土星の輪のようになっている。
空を見上げればそれが、昼夜構わず目に入ってくるのだ、いくら前国王たちが必死に事実を隠しても隠し切れるものではない。
おまけに、プロキオンは皇王を支持するといって、シリウス皇国から独立してしまった。
今では、セレスト皇王領プロキオン公国を名乗っている。俺は許可した覚えはないのだが……。
そして、シリウス皇国も、近々、セレスト皇王領シリウス王国になる予定だ。俺がいないところでそう決まったらしい。
セレストも含めて三星系で同盟関係となる。
その辺のことは、シリウスからは、第四王女だったエリザベート、プロキオンからは、大公の孫のヤガト、セレストからは、第二王子のダレス兄さんが、ドックに集まって交渉した。
交渉は問題なく進んだが、大変だったのは、ダレス兄さんをドックまで連れていくことだった。
神の世界に行くなど畏れ多いと固辞し、それでも他に適任者がいないと、代表に決まれば、宇宙船に乗りたくないと尻込みした。
結局、聖女に『羊たちの呪い』を掛けてもらい。寝ている間に連れていくことになった。
交渉に伴って、シリウスからステファの引き渡しを要求された。
ステファはかなり渋ったが、俺は即座にステファを引き渡した。
ステファからは、裏切り者と言われたが、初めから、連れ戻しに来たら引き渡していい約束だったはずだ。
それに、ステファだけには、裏切り者呼ばわりされたくない。
別に罪人として裁かれるわけではないのだ。ただ、王宮に閉じ込められるかもしれないが、それは我慢してもらおう。
交渉自体は問題なかったが、その席で問題となることが明らかになった。
シリウスでの混乱に乗じて、帝国の執事とメイドが逃げたのである。
俺にとっては、シリウスやプロキオンの将来よりも、こちらの方が大問題である。
帝国の執事とメイドとは、あの、男爵令嬢に命じられて、リリスを攫い、俺を殺そうとした奴らだ。
リリスを攫った女の子は、チハルと同じように、アシスタントのアンドロイドかと思ったが、アンドロイドはアンドロイドであったが、メイドのアンドロイドであった。
男爵令嬢のあの性格では、人間のメイドでは務まらなかったのではないかと邪推してしまう。
余談だが、メイドのアンドロイドもいることを知り、ちょっと興味が湧いたのはリリスには内緒だ。
兎も角、逃げた二人をなんとしてでも捕まえるようにお願いした。
逃げてるだけならいいが、また襲われたらたまったものではない。
そういえば、レース大会で襲って来た犯人も逃げたままだったか……。
シリウスの警察機構はどうなっているのだろう。
交渉の結果、三星系で同盟を組むことになったが、そのため、セレストにもシリウスとプロキオンの大使が駐在することになった。
そして、今日、その大使がやってくる。
「どんな方がいらっしゃるのでしょうか。楽しみですね」
「俺としては、大使など置かずに、そっとしておいてもらいたかったんだが」
大使を迎えるため、俺たちは、屋敷の庭で歓迎の準備をして待っていた。
「でも、セレスト発展のためには必要なのでしょう」
「発展することが良いとは限らないからな」
「セイヤ様はまた、引き篭られるおつもりですか?」
「いや、仕事はするよ。個人事業主として」
実際にこの半年、月に一回のペースでレアメタルの採取依頼をこなしていた。
お陰で、金銭的な余裕もでき、チハルへの借金肩代わりの返済や、未払いだったみんなへの賃金も払うことができた。
ステファにも未払いだった賃金を、色を付けて送金してやった。
「周りは、皇王としての仕事をして欲しいと思ってますよ」
「リリスもそうなのかい?」
「私は、セイヤ様と一緒にいられれば、何でも構いませんけど」
「俺もリリスといつも一緒にいられるのが一番なんだが。そのためにも、早く正式に結婚したいな」
「そうですね。すみません、お父様が拗ねてしまって……」
作戦のためとはいえ、勝手に結婚式を挙げ、あまつさえ、誓いのキスまでしてしまったことが、リリスの父親である大公に知られてしまい、気分を害されてしまったのだ。
お陰で、リリスとの結婚の許可がもらえない状態だ。
何度かお願いに行っているのだが、後何度行けば許可がもらえるだろうか……。
そうこうしているうちに、シャトルポッドが庭に降りて来た。
さて、誰が出てくることやら。
「三度、私は戻って来た」
シャトルポッドの扉が開き出て来たのはステファだった。
「セイヤ、またよろしくね」
「チェンジで!」
「ちょっと、それ、ひどくない」
「何でステファなんだよ。お前は信用ならん」
「大丈夫だよ。もう、暗示にも掛けられてないし」
「そういうところが信用ならないんだ。お前、最初から暗示なんか掛かってなかっただろう」
「あれ? バレちゃった」
ステファは王家の紋章持ちだ。俺程ではないが、それなりに魔力は高いだろう。それなら、暗示にも掛からないだろうと思っていたが、やはりか!
「もういい。シリウスの大使には期待しないことにした。それで、プロキオンの大使は誰だ?」
「私です。セイヤ様。不束者ですがよろしくお願いします」
「プロキオンは子供を大使には送ってきたのか……」
プロキオンの大使は、タマさんの妹のヨーコちゃんだった。
「これでも、今月、成人したんです。成人したら、眷属見習いにしてくれる約束ですよね」
確かに、そんな約束をした。だが、あれは泣いているヨーコちゃんを宥めるためだった。
まさか本気にしてやって来るとは。
「約束はしたが、いきなり来られても困るんだが」
「ですので、大使として来ました。問題ないですよね」
「仕事が務まるのか」
「優秀なスタッフがいるから大丈夫です」
見るからに優秀そうなスタッフが二人も付いている。まあ、それならいいだろう。
一方、ステファは相変わらず一人だ。
シリウスは何を考えている。後でマーガレット妃に文句を言ってやる。
「はー。しかし、今回こそは、と思ってたのに、残念よ」
ステファが溜め息をつく。
「何のことだ?」
「ドラゴンよ。これでセレストに来るのは三度目よ。三度目の正直で、今度こそ降りて来る時にドラゴンに遭遇できると思ったのよ」
そういえば、ステファは毎回、ドラゴンに会えないか期待していた。
「そんな、ドラゴンなんか簡単に会えるわけないだろ」
「でも、この星にドラゴンはいるのよね?」
「そのはずだが、俺は見たことないぞ」
「そうですね。見たという話も聞きませんね」
リリスも俺に同意する。
「そうなの? それが楽しみでこんな田舎まで来たのに」
どうせ、田舎で何もないよ。
「ステファ、ちゃんと大使としての仕事をする気があるのか」
「勿論仕事はするわよ。その上でドラゴンに会うのを楽しみにしてもいいでしょ」
「仕事をするならそれは構わないが」
「セイヤ様、私の予知に、ドラゴンの影が見えます」
「ヨーコちゃん、変なフラグ立てないでくれ」
「もう子供じゃないので、ちゃん付けはやめてください!」
「ああ、そうだな。さん付けもあれだし、呼び捨てでいいか?」
「呼び捨てがいいです」
ヨーコは嬉しそうに頷いた。
「じゃあ、ヨーコは、明後日の天気予報ができるだけじゃなかったっけ?」
「予報でなく予知です。それに、半年の間で進化して、二週間先まで予知できるようになりました」
「そう……、それはすごいな。でも、予知できるのは天気だろ?」
「そうなのですが。ドラゴンが天気に干渉するのかもしれませんね」
「ドラゴンは天候を操れるのか?」
「聞いたことないわよ」
まあ、ヨーコの予知は的中率が八割程度のはずだから、そこまで気にしなくてもいいだろう。
十日後、それは甘い考えだったと俺は知ることになるのだった。
第二部終了
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