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第二部 プロキオン星編
第97話 プロキオン星系行き
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ベルさんの騒動から三日後、俺は、第一王女と猫耳カルテットの三人を乗せプロキオンに向かっていた。
プロキオン星まではワープ6で五日間である。
今回も、護衛に護衛艦カエデとモミジが同行している。
まあ、第一王女も乗っているので、仕方がない対応であるが、移動するたびに護衛艦がつくのはなんとも窮屈な感じだ。
船内では、第一王女に、世話係と護衛が一人ずつ付いている。護衛もいないステファとは、えらく待遇が違う。
だが、これが王族としては普通だろう。リリスでさえ、アリアが常に付いている。
ステファが冷遇されているのだろうが、ステファこそ、野放しにせず、監視を付けるべきだと俺は思う。密航して、出歩いている王女ってどうよ。
俺? 俺の場合、引き篭っていて、専属の世話係も護衛もいらなかったからな……。
第一王女たちには、リリスとアリア、それとチハルに部屋を開けてもらい、第六層の部屋を利用してもらうことにした。
そして、猫耳カルテットの三人は、第七層の一般船室を利用してもらうことにした。
アシスタントのチハルをブリッジから遠ざけたくはなかったが、第一王女をタマさんたちと一緒にする方がまずい気がしたからだ。
それだというのに、今、第一王女は遊戯室で、猫耳カルテットのメンバーも含めて、全員でカラオケを楽しんでいる。
第一王女はリリスと一緒にノリノリで声援を送っている。
遊戯室が、ライブハウスのようだ。
第一王女もリリスと同じように、この手の音楽は聴いてこなかったのだろう。
免疫がないから、ハマると、重症化してしまうようだ。
楽しんでもらう分には問題ないが、あまり近付くと、猫耳カルテットの三人が無礼を働かないか心配である。
「セイヤにゃん。楽しんでますかニャン。渋い顔してますニャン」
俺が隅の方に座ってジュースをチビチビ飲んでいたら、タマさんが寄ってきて話しかけてきた。
「タマさん、無理にニャンとかいいですから。それに、聞きましたよ。本当は狐だって」
「カイトか、カイトがバラしたんだな!」
「まあ、そうですが、秘密だったんですか?」
「ほら、一応、猫耳カルテットだから」
「四人でもないのに今更ですよね」
「今度、スズが戻るから、ちゃんとカルテットになるんだよ!」
「それは、よかったですね。そうなると、次のステージが三人でやる最後ですか」
「次のステージは、三人でなく、私一人なんだけどね」
「えっ? タマさんのソロステージなんですか?」
「ステージというか、舞台? 神楽を舞うことになっているのよ」
「神楽ですか、もしかして、タマさんは巫女さんなんですか?」
「まあ、そんなところよ」
巫女か。それも狐耳に尻尾。なかなかいいね。
「へー。それは見てみたいですね」
「それは難しいかな。一般には公開してないからね」
「そうですか、それは残念です」
「あ、でも、第一王女の付き人としてなら見られるかも」
「第一王女は見に行くことになっているんですか?」
「今、プロキオンに行くということは、そうじゃないのかしら?」
俺とタマさんが第一王女の方を見たため、第一王女が気付いてこちらにやってくる。
「私に何か用か?」
「用というほどのことではないんだが、タマさんが神楽を舞うそうなんだけど、アマンダルタ殿下は見に行かれるのかと思ってね」
「そうだな。久しぶりにこの時期にプロキオンに戻れるのだから、是非、タマモの舞を見てみたいな。十年ぶりになるか?」
「十二年よ」
「そうだったか。あの頃は、私もタマモも若かったな」
「私は今でも若いわよ」
あれ、第一王女とタマさんは昔からの知り合いか。しかも、タマさん、本名はタマモなのか?それとも、タマモが愛称?
だから、同乗の許可がすんなりとでたのか。
それにしても、タマさんは十二年前にも舞っていたようだが、歳はいくつなんだ? 絶対にサバを読んで誤魔化してるだろ。
「セイヤさんも神楽を見てみたいそうよ」
「部外者には見せない仕来りだったな。でも、セイヤさんなら大丈夫だ。なんと、彼のフルネームは、セイヤ セレスト シリウスだからな」
「ハァ? 何を言っているの。それじゃあ、神の名前じゃない!」
「そうだ。つまり、そういうことだ」
そういうことって、どういうことだ。
第一王女は、前にも俺の名前を気にしていた。俺の名前に何があるんだ。
「何か、腑に落ちない顔だな」
「当たり前だろ。急に神の名前と言われても、わけがわからない」
「実は、プロキオンに伝わる神話があるのよ」
「いわゆる、創世神話だ」
「創世神話ね……」
セレストにも十二神教の神話があるが。
「それによると、黒い瞳の大神が、女神シリウスと数名の眷属を従えて、この地に降り立つことで世界は始まったとされているわ」
こっちにも神が降り立ったのか。まあ、セレストの神は皇女だったが。
しかし、シリウスは女神でも、最高神ではないんだな。
だが、これは女神を聖女に置き換えれば、十二神教にかなり近いな。
逆か。十二神教がこの話を元にできているのか。
「ということは、大神の名がセレストなのか?」
「いえ、大神の名は伝えられていないわ」
「大神と女神シリウスは、セレストから来たと伝えられている」
あれ、セレストは元々神の星なのか? セレストからシリウスに行ったのか? 今までの話と逆だぞ。
「紛らわしくてすまんが、セイヤさんが住んでいたセレストと、ここでいう神の世界であるセレストは多分別のものだ」
「ああ、皇女が勝手に神の世界の名前を移住先の星につけたということか」
「皇女が付けたかわからんが、移住した誰かが付けたのだろう。それに、神の世界の名ではあるが、皇女の名前でもある」
「皇女の名前は、ハルルナじゃなかったのか?」
「皇女の名前は、ハルルナ セレスト シリウスだ」
「セレストは、大神の力を色濃く引き継いだ、皇王候補のだけつけられる名前なのです」
やば、セレストでは、俺の家族、母親以外みんなセレストだぞ。どこかで、仕来りが廃れてしまったんだな。ややこしくなるし黙っていよう。
「それで、神の名前というわけか」
「つまり、セイヤ様はこちらの神話でも神の子ということなのですね」
「おい、聖女、急に話に入ってくるな」
いつの間に傍に来ていた。びっくりするだろう。
「セイヤ様が神という話なら、聞き捨てなりません」
また、聖女の信仰心が上がってしまうな。厄介な。
「聖女といえば、こんな話もあるな。皇王には必ず聖女が付き従えているのだが、その聖女は、女神シリウスの化身だと」
「ということは、私は女神シリウスの化身だったのですか?」
「自分でわからなかったら違うだろう」
「いや、今は自覚してないだけかもしれんぞ。何かの拍子に目覚めるかもしれん」
俺が死にかけて、転生したことを思い出した感じか。
だが、この聖女が、女神の化身? 有り得ないだろう。
「そういえば、聖国の乙女巫は女神が顕現された方だといっていたな。この手の話はよくあるのか?」
「そうだな。決して珍しい話ではないな」
そうか。俺が転生しているくらいだからな。この世界では普通なのだろう。
「そうですか、私は女神シリウスの化身かもしれないのですね。そして、その役目は、神の子である皇王セイヤ様に付き従えること。全くもってその通りですね」
何が、全くもってその通りなんだよ。
「まあ、大神に仕えていたのは、女神シリウスだけではないですが」
あれ、タマさんの態度が、聖女に対して当たりが強くなってないか。
「プロキオンの巫女は、大神に仕えた眷属の子孫だといわれている」
「そういうことか」
タマさんとしては、ライバル心のようなものがあるのだろう。
第一王女が顔を寄せて、こっそりと教えてくれた。
「ちょっと、そこ、近いですよ」
歌に夢中になっていると思っていたリリスが、やって来て、第一王女と俺の間に割って入った。
「これは、リリス嬢、失礼した」
「いえ、あまり近付き過ぎなければそれで構いません」
これは、ヤキモチなのか? リリスがヤキモチを焼いてくれているのか? そうなのか!
ふと、リリスの後ろからこちらを見る刺すような視線を感じる。
「何勘違いしてるんだ。お嬢様は第一王女を警戒しているだけだ。不用意に人を近付けさせるな」
アリアの鋭い視線がそう語っていた。
すみません。以後、気をつけます。俺は、ニヤけた顔を引き締めるのだった。
プロキオン星まではワープ6で五日間である。
今回も、護衛に護衛艦カエデとモミジが同行している。
まあ、第一王女も乗っているので、仕方がない対応であるが、移動するたびに護衛艦がつくのはなんとも窮屈な感じだ。
船内では、第一王女に、世話係と護衛が一人ずつ付いている。護衛もいないステファとは、えらく待遇が違う。
だが、これが王族としては普通だろう。リリスでさえ、アリアが常に付いている。
ステファが冷遇されているのだろうが、ステファこそ、野放しにせず、監視を付けるべきだと俺は思う。密航して、出歩いている王女ってどうよ。
俺? 俺の場合、引き篭っていて、専属の世話係も護衛もいらなかったからな……。
第一王女たちには、リリスとアリア、それとチハルに部屋を開けてもらい、第六層の部屋を利用してもらうことにした。
そして、猫耳カルテットの三人は、第七層の一般船室を利用してもらうことにした。
アシスタントのチハルをブリッジから遠ざけたくはなかったが、第一王女をタマさんたちと一緒にする方がまずい気がしたからだ。
それだというのに、今、第一王女は遊戯室で、猫耳カルテットのメンバーも含めて、全員でカラオケを楽しんでいる。
第一王女はリリスと一緒にノリノリで声援を送っている。
遊戯室が、ライブハウスのようだ。
第一王女もリリスと同じように、この手の音楽は聴いてこなかったのだろう。
免疫がないから、ハマると、重症化してしまうようだ。
楽しんでもらう分には問題ないが、あまり近付くと、猫耳カルテットの三人が無礼を働かないか心配である。
「セイヤにゃん。楽しんでますかニャン。渋い顔してますニャン」
俺が隅の方に座ってジュースをチビチビ飲んでいたら、タマさんが寄ってきて話しかけてきた。
「タマさん、無理にニャンとかいいですから。それに、聞きましたよ。本当は狐だって」
「カイトか、カイトがバラしたんだな!」
「まあ、そうですが、秘密だったんですか?」
「ほら、一応、猫耳カルテットだから」
「四人でもないのに今更ですよね」
「今度、スズが戻るから、ちゃんとカルテットになるんだよ!」
「それは、よかったですね。そうなると、次のステージが三人でやる最後ですか」
「次のステージは、三人でなく、私一人なんだけどね」
「えっ? タマさんのソロステージなんですか?」
「ステージというか、舞台? 神楽を舞うことになっているのよ」
「神楽ですか、もしかして、タマさんは巫女さんなんですか?」
「まあ、そんなところよ」
巫女か。それも狐耳に尻尾。なかなかいいね。
「へー。それは見てみたいですね」
「それは難しいかな。一般には公開してないからね」
「そうですか、それは残念です」
「あ、でも、第一王女の付き人としてなら見られるかも」
「第一王女は見に行くことになっているんですか?」
「今、プロキオンに行くということは、そうじゃないのかしら?」
俺とタマさんが第一王女の方を見たため、第一王女が気付いてこちらにやってくる。
「私に何か用か?」
「用というほどのことではないんだが、タマさんが神楽を舞うそうなんだけど、アマンダルタ殿下は見に行かれるのかと思ってね」
「そうだな。久しぶりにこの時期にプロキオンに戻れるのだから、是非、タマモの舞を見てみたいな。十年ぶりになるか?」
「十二年よ」
「そうだったか。あの頃は、私もタマモも若かったな」
「私は今でも若いわよ」
あれ、第一王女とタマさんは昔からの知り合いか。しかも、タマさん、本名はタマモなのか?それとも、タマモが愛称?
だから、同乗の許可がすんなりとでたのか。
それにしても、タマさんは十二年前にも舞っていたようだが、歳はいくつなんだ? 絶対にサバを読んで誤魔化してるだろ。
「セイヤさんも神楽を見てみたいそうよ」
「部外者には見せない仕来りだったな。でも、セイヤさんなら大丈夫だ。なんと、彼のフルネームは、セイヤ セレスト シリウスだからな」
「ハァ? 何を言っているの。それじゃあ、神の名前じゃない!」
「そうだ。つまり、そういうことだ」
そういうことって、どういうことだ。
第一王女は、前にも俺の名前を気にしていた。俺の名前に何があるんだ。
「何か、腑に落ちない顔だな」
「当たり前だろ。急に神の名前と言われても、わけがわからない」
「実は、プロキオンに伝わる神話があるのよ」
「いわゆる、創世神話だ」
「創世神話ね……」
セレストにも十二神教の神話があるが。
「それによると、黒い瞳の大神が、女神シリウスと数名の眷属を従えて、この地に降り立つことで世界は始まったとされているわ」
こっちにも神が降り立ったのか。まあ、セレストの神は皇女だったが。
しかし、シリウスは女神でも、最高神ではないんだな。
だが、これは女神を聖女に置き換えれば、十二神教にかなり近いな。
逆か。十二神教がこの話を元にできているのか。
「ということは、大神の名がセレストなのか?」
「いえ、大神の名は伝えられていないわ」
「大神と女神シリウスは、セレストから来たと伝えられている」
あれ、セレストは元々神の星なのか? セレストからシリウスに行ったのか? 今までの話と逆だぞ。
「紛らわしくてすまんが、セイヤさんが住んでいたセレストと、ここでいう神の世界であるセレストは多分別のものだ」
「ああ、皇女が勝手に神の世界の名前を移住先の星につけたということか」
「皇女が付けたかわからんが、移住した誰かが付けたのだろう。それに、神の世界の名ではあるが、皇女の名前でもある」
「皇女の名前は、ハルルナじゃなかったのか?」
「皇女の名前は、ハルルナ セレスト シリウスだ」
「セレストは、大神の力を色濃く引き継いだ、皇王候補のだけつけられる名前なのです」
やば、セレストでは、俺の家族、母親以外みんなセレストだぞ。どこかで、仕来りが廃れてしまったんだな。ややこしくなるし黙っていよう。
「それで、神の名前というわけか」
「つまり、セイヤ様はこちらの神話でも神の子ということなのですね」
「おい、聖女、急に話に入ってくるな」
いつの間に傍に来ていた。びっくりするだろう。
「セイヤ様が神という話なら、聞き捨てなりません」
また、聖女の信仰心が上がってしまうな。厄介な。
「聖女といえば、こんな話もあるな。皇王には必ず聖女が付き従えているのだが、その聖女は、女神シリウスの化身だと」
「ということは、私は女神シリウスの化身だったのですか?」
「自分でわからなかったら違うだろう」
「いや、今は自覚してないだけかもしれんぞ。何かの拍子に目覚めるかもしれん」
俺が死にかけて、転生したことを思い出した感じか。
だが、この聖女が、女神の化身? 有り得ないだろう。
「そういえば、聖国の乙女巫は女神が顕現された方だといっていたな。この手の話はよくあるのか?」
「そうだな。決して珍しい話ではないな」
そうか。俺が転生しているくらいだからな。この世界では普通なのだろう。
「そうですか、私は女神シリウスの化身かもしれないのですね。そして、その役目は、神の子である皇王セイヤ様に付き従えること。全くもってその通りですね」
何が、全くもってその通りなんだよ。
「まあ、大神に仕えていたのは、女神シリウスだけではないですが」
あれ、タマさんの態度が、聖女に対して当たりが強くなってないか。
「プロキオンの巫女は、大神に仕えた眷属の子孫だといわれている」
「そういうことか」
タマさんとしては、ライバル心のようなものがあるのだろう。
第一王女が顔を寄せて、こっそりと教えてくれた。
「ちょっと、そこ、近いですよ」
歌に夢中になっていると思っていたリリスが、やって来て、第一王女と俺の間に割って入った。
「これは、リリス嬢、失礼した」
「いえ、あまり近付き過ぎなければそれで構いません」
これは、ヤキモチなのか? リリスがヤキモチを焼いてくれているのか? そうなのか!
ふと、リリスの後ろからこちらを見る刺すような視線を感じる。
「何勘違いしてるんだ。お嬢様は第一王女を警戒しているだけだ。不用意に人を近付けさせるな」
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