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第二章
第72話 エルフの宝玉
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「また、ニコラスに変な命令されると困るから、こいつら全員気絶させるわよ」
『瞬雷』
私は、雷の魔法で全員気絶させる。ケニーも私に殴られて意識がない。
「シリー、この『ブツリ攻撃無効』の加護、私だけでなく、私の所有物にも効く様に変更してよ」
私は服に開いた穴に指を突っ込み、穴を広げながらシリーにお願いした。
「そんな無理言わないでください。あれは天上のシステムで与えた加護なので、ここでは変更できません」
「そうか残念」
「それに、今回はただの攻撃だったから防げましたが、相手が加護付きの攻撃をしてきたら、防ぎきれませんから、攻撃を受けないように気をつけて下さい」
「そういえば、前にそんなこと言っていたわね」
あれは、いつだっただろう。
「それより、ニコラス様をどうにかした方がいいんじゃないですか」
「そうね。催眠だか、洗脳だか、呪いだかわからないけど、操られていたわね」
「そうですね。誰でもいうことを聞くのでしょうか?」
「ニコラス。お手」
私はニコラスに命令してみるが、ニコラスは、ぼーっとしたまま動かない。
「駄目ね。特定の相手しか反応しないみたい」
「そうなると、術者しか解くことができませんかね」
「そういえば、その女がエルフの秘宝があるとか言っていたな」
「人を操るための魔道具か何かでしょうか?」
「そんなところだろうけど。その女が持っているのか、それとも、これかな」
私は、ニコラスが最初から見つめていた、祭壇上の宝玉に目を向けた。
「鑑定してみるわ」
『鑑定』
「これは、エルフの宝玉だわ。そうか、ここで手に入るのか」
「あの魔王になるために必要なアイテムの一つですか」
「そうそう。それでだ、何々。エルフの宝玉、エルフの秘密を知る鍵。人を操ることができる。解除方法は、魔力を込めて、『解除』と唱える」
『解除』
私がエルフの宝玉に魔力を込めて呪文を唱えると、ニコラスが目を覚まし、あたりを見渡した。
「ケニー君も伸びてるけど、介抱しなくていいのかい?」
「ケニーは放っておいても、そのうち目を覚ますわ」
「そうかい。それで私は何をしてたのかな」
「あの宝玉で操られていたのよ」
「ああ、何となく思い出した。あれを見せられて、彼女が呪文を唱えていたな」
「そう、それで彼女の言いなりになり、私を刺したのよ。その短剣で」
「え、大丈夫だったのかい」
「私は大丈夫だったけど、私の服は大丈夫じゃなかったわ」
私は、服の切れ目を見せる。今度は広げたりしない。
「それはすまなかった。意識がなかったとはいえ、申し訳ないことをした」
「それじゃ、お詫びの意味を込めて、その宝玉を私にちょうだい」
「え、お詫びをするのは吝かではないのだけれど、その宝玉は私の物ではないよ」
「いえ、あなたは、同盟の盟主になるためにここに連れてこられたのだから、これはあなたのものよ」
「それは少し無理があるんじゃないかな。私はまだ盟主になっていないよ」
「ちっ。盟主になってから助ければよかった」
「随分だね。それで、君がそんなに欲しがるなんて、これは一体何なんだい」
私は言おうか言うまいか迷ったが、結局、それが何か教えることにした。
「……。エルフの宝玉」
「え。エルフの宝玉って、あのエルフの宝玉なのかい!」
「あのが、何を指すのかわからないけれど、名前が『エルフの宝玉』であることは間違いがないわ」
「そうか、これがエルフの宝玉なのか。本当にあったとは、これで夢に一歩近づけたな」
「どういうこと?」
「え。君は、幻獣ユニコーンを召喚するために、これを欲しがっていた訳ではないのかい」
「え。エルフの宝玉でユニコーンが召喚できるの」
「これだけでは駄目だけれどね。必要なアイテムの一つさ」
「あと何が必要なの」
「いろいろあるけど、あと揃ってないのは、『聖女』だね」
「せ、せ、聖女を生贄にするの」
エリクサーの材料としてユニコーンの角は必要だ、だからといって、私が生贄になっていては本末転倒もいいところだ。
「そんなことはしないさ。ユニコーンをおびき寄せるのに必要なだけだよ」
「なら問題ないじゃない。聖女ならいるわ」
ここに。
「いや、教会が決めた名目上の聖女でなく、本物の聖女でなければだめなんだ」
「だから、本物の聖女ならいるわよ」
ここに。
「本当かい、今世の聖女は本物の聖女なのかい」
ニコラスは、食い付かんばかりに顔を寄せて興奮気味に聞いてきた。
いや、グラースのことではないのだけれど。
「お嬢様、よろしいのですか」
シリーが冷静に話を止める。そうだ迂闊に聖女の話はできない。
「あ、そうね。ニコラス、聖女についてはまた後で話すわ。それより今は、エルフの宝玉よ。どうにかして自分のものにできないかしら」
「このままいくと、警備隊に証拠品として抑えられてしまいますね」
「このままパクっちゃおうかしら。収納に入れてしまえばわからないわよね」
「お嬢様、流石にそれは」
シリーが珍しく常識的なことを言っている。ああ、そういえばエンジェルポイントなんてものがあったっけ。盗賊のような真似をしてはいけないわけだ。
「なら、ニコラスを救った報酬として請求する。いや、寧ろ、王女殿下を襲った謝罪として要求した方がいいかしら」
「そういえば、よく逃げ出してこられたね。あいつら何者だったんだい」
「そういえば、ニコラスは襲撃者の正体を知らなかったわね。あいつら、帝国軍よ」
「何だって。それは一大事じゃないか。王女殿下は無事なのかい」
「ええ、流石に王女ということで、丁重に扱われていたようよ」
「そうか、そういうところは、ただの人攫いよりきちんとしているか。それで、王女殿下は今どこに」
「安全な場所に隠れていますわ。今後は私たちとは別に、創世の迷宮に向かうことになるわ」
「それがいいかもしれないな。今回は逃げ出せたとはいえ、帝国軍がいつまた襲ってくるかもわからないし」
ニコラスは、私たちが帝国軍からうまく逃げてきたと思っていて、帝国軍を逆に全員捕縛したとは思っていないようだ。転移魔法を隠している以上、その方が、都合が良さそうだから、そう思わせておこう。
「いつまた襲ってくるかもわからないのは同盟も一緒ですよ」
「そうか。そうだな」
「いっそうのこと同盟の盟主になってしまったらどうです。そうすれば襲われる心配はなくなりますよ。それに、エルフの秘宝も自由にできるでしょうし」
シリーがまた、とんでもない案をだしてきた。
「組織を乗っ取ってしまえ、ということか。そんなことできるかな」
「取り敢えず、彼女を起こして、これを使って聞いてみましょうか」
「エルフの秘宝か、使い方がわかるのかい」
「鑑定魔法で、もう、バッチリ」
「本当にいろいろ便利だね」
私たちは、同志ライムを起こすと、エルフの秘宝で催眠状態にした。
「同志ライム、今、同盟に盟主はいるのか」
「はい、ニコラス様がそうです」
「まだ、正式ではないだろう。どうすれば正式に盟主になれる」
「いえ、もう既に正式に盟主です。通達も出されました」
「いったい、いつ、どうやって決めたのだ」
「先程そちらの魔道具を使い、話し合いで決まりました」
同志ライムは、見たことがない魔道具を指し示している。
「あの魔道具は何だ」
「遠くの同志と連絡を取るための物です」
なんと、こんなところに通信の魔道具があった。早速鑑定だ。しかし、同盟は宝の山だな。
「そうか、それでは、これからは私が命令してよいのだな」
「それはできません。盟主は象徴で、命令権や決定権がありません」
「命令権や決定権のトップを持っているのは誰だい」
「命令権は私が、決定権は八賢者が持っています」
何と、同志ライムは執行部のトップだったようだ。この若さで凄いな。
「八賢者はどこにいる」
「王都と主要な都市に分かれています」
「集まることはないのですか」
「全員が集まることはありません。そちらの魔道具でやり取りするだけです」
遠隔会議なのか、随分と進んでいるな。そうなると一網打尽で乗っ取るのは難しいな。
「乗っ取りは難しいけど、王女誘拐の首謀者はわかったわ。帝国とも内通しているし、八賢者を警備隊に拘束してもらいましょう」
「うーむ。現状取れる方策はそれくらいかな」
「それじゃあ、シリー。ケニーを起こして、警備隊に連絡に行かせて」
「畏まりました」
シリーがケニーを蹴とばして起こした。扱いが雑だな。ケニーは慌てて警備隊を呼びに行った。
「それで、エルフの宝玉は、王女殿下の誘拐を国際問題にしない事の見返りとして私がもらっておくわ」
「お嬢様、ですからそれは、無理がありますって」
「えーい。これでも私は公爵令嬢、隣国王子の婚約者よ。強権発動よ」
そうよ私は悪役令嬢。これくらいのわがままはついて当然だ。
「わかりました。取り敢えずこれは、盟主の何もない権限で、イライザお嬢様の物になるように話してみます。それまでは私が確保しておきます。こう見えても子爵ですから」
「おー。正に強権発動だわね」
「すみません。ニコラス様。お嬢様が我が儘を言って」
その後、ケニーが連れてきた警備隊によって、同盟のメンバーは留置所に連れていかれた。
エルフの宝玉に関しては、ニコラスがうまく警備隊を言いくるめたようだ。
私は、期せずして、キーアイテムの一つ、エルフの宝玉を手に入れたのだった。
『瞬雷』
私は、雷の魔法で全員気絶させる。ケニーも私に殴られて意識がない。
「シリー、この『ブツリ攻撃無効』の加護、私だけでなく、私の所有物にも効く様に変更してよ」
私は服に開いた穴に指を突っ込み、穴を広げながらシリーにお願いした。
「そんな無理言わないでください。あれは天上のシステムで与えた加護なので、ここでは変更できません」
「そうか残念」
「それに、今回はただの攻撃だったから防げましたが、相手が加護付きの攻撃をしてきたら、防ぎきれませんから、攻撃を受けないように気をつけて下さい」
「そういえば、前にそんなこと言っていたわね」
あれは、いつだっただろう。
「それより、ニコラス様をどうにかした方がいいんじゃないですか」
「そうね。催眠だか、洗脳だか、呪いだかわからないけど、操られていたわね」
「そうですね。誰でもいうことを聞くのでしょうか?」
「ニコラス。お手」
私はニコラスに命令してみるが、ニコラスは、ぼーっとしたまま動かない。
「駄目ね。特定の相手しか反応しないみたい」
「そうなると、術者しか解くことができませんかね」
「そういえば、その女がエルフの秘宝があるとか言っていたな」
「人を操るための魔道具か何かでしょうか?」
「そんなところだろうけど。その女が持っているのか、それとも、これかな」
私は、ニコラスが最初から見つめていた、祭壇上の宝玉に目を向けた。
「鑑定してみるわ」
『鑑定』
「これは、エルフの宝玉だわ。そうか、ここで手に入るのか」
「あの魔王になるために必要なアイテムの一つですか」
「そうそう。それでだ、何々。エルフの宝玉、エルフの秘密を知る鍵。人を操ることができる。解除方法は、魔力を込めて、『解除』と唱える」
『解除』
私がエルフの宝玉に魔力を込めて呪文を唱えると、ニコラスが目を覚まし、あたりを見渡した。
「ケニー君も伸びてるけど、介抱しなくていいのかい?」
「ケニーは放っておいても、そのうち目を覚ますわ」
「そうかい。それで私は何をしてたのかな」
「あの宝玉で操られていたのよ」
「ああ、何となく思い出した。あれを見せられて、彼女が呪文を唱えていたな」
「そう、それで彼女の言いなりになり、私を刺したのよ。その短剣で」
「え、大丈夫だったのかい」
「私は大丈夫だったけど、私の服は大丈夫じゃなかったわ」
私は、服の切れ目を見せる。今度は広げたりしない。
「それはすまなかった。意識がなかったとはいえ、申し訳ないことをした」
「それじゃ、お詫びの意味を込めて、その宝玉を私にちょうだい」
「え、お詫びをするのは吝かではないのだけれど、その宝玉は私の物ではないよ」
「いえ、あなたは、同盟の盟主になるためにここに連れてこられたのだから、これはあなたのものよ」
「それは少し無理があるんじゃないかな。私はまだ盟主になっていないよ」
「ちっ。盟主になってから助ければよかった」
「随分だね。それで、君がそんなに欲しがるなんて、これは一体何なんだい」
私は言おうか言うまいか迷ったが、結局、それが何か教えることにした。
「……。エルフの宝玉」
「え。エルフの宝玉って、あのエルフの宝玉なのかい!」
「あのが、何を指すのかわからないけれど、名前が『エルフの宝玉』であることは間違いがないわ」
「そうか、これがエルフの宝玉なのか。本当にあったとは、これで夢に一歩近づけたな」
「どういうこと?」
「え。君は、幻獣ユニコーンを召喚するために、これを欲しがっていた訳ではないのかい」
「え。エルフの宝玉でユニコーンが召喚できるの」
「これだけでは駄目だけれどね。必要なアイテムの一つさ」
「あと何が必要なの」
「いろいろあるけど、あと揃ってないのは、『聖女』だね」
「せ、せ、聖女を生贄にするの」
エリクサーの材料としてユニコーンの角は必要だ、だからといって、私が生贄になっていては本末転倒もいいところだ。
「そんなことはしないさ。ユニコーンをおびき寄せるのに必要なだけだよ」
「なら問題ないじゃない。聖女ならいるわ」
ここに。
「いや、教会が決めた名目上の聖女でなく、本物の聖女でなければだめなんだ」
「だから、本物の聖女ならいるわよ」
ここに。
「本当かい、今世の聖女は本物の聖女なのかい」
ニコラスは、食い付かんばかりに顔を寄せて興奮気味に聞いてきた。
いや、グラースのことではないのだけれど。
「お嬢様、よろしいのですか」
シリーが冷静に話を止める。そうだ迂闊に聖女の話はできない。
「あ、そうね。ニコラス、聖女についてはまた後で話すわ。それより今は、エルフの宝玉よ。どうにかして自分のものにできないかしら」
「このままいくと、警備隊に証拠品として抑えられてしまいますね」
「このままパクっちゃおうかしら。収納に入れてしまえばわからないわよね」
「お嬢様、流石にそれは」
シリーが珍しく常識的なことを言っている。ああ、そういえばエンジェルポイントなんてものがあったっけ。盗賊のような真似をしてはいけないわけだ。
「なら、ニコラスを救った報酬として請求する。いや、寧ろ、王女殿下を襲った謝罪として要求した方がいいかしら」
「そういえば、よく逃げ出してこられたね。あいつら何者だったんだい」
「そういえば、ニコラスは襲撃者の正体を知らなかったわね。あいつら、帝国軍よ」
「何だって。それは一大事じゃないか。王女殿下は無事なのかい」
「ええ、流石に王女ということで、丁重に扱われていたようよ」
「そうか、そういうところは、ただの人攫いよりきちんとしているか。それで、王女殿下は今どこに」
「安全な場所に隠れていますわ。今後は私たちとは別に、創世の迷宮に向かうことになるわ」
「それがいいかもしれないな。今回は逃げ出せたとはいえ、帝国軍がいつまた襲ってくるかもわからないし」
ニコラスは、私たちが帝国軍からうまく逃げてきたと思っていて、帝国軍を逆に全員捕縛したとは思っていないようだ。転移魔法を隠している以上、その方が、都合が良さそうだから、そう思わせておこう。
「いつまた襲ってくるかもわからないのは同盟も一緒ですよ」
「そうか。そうだな」
「いっそうのこと同盟の盟主になってしまったらどうです。そうすれば襲われる心配はなくなりますよ。それに、エルフの秘宝も自由にできるでしょうし」
シリーがまた、とんでもない案をだしてきた。
「組織を乗っ取ってしまえ、ということか。そんなことできるかな」
「取り敢えず、彼女を起こして、これを使って聞いてみましょうか」
「エルフの秘宝か、使い方がわかるのかい」
「鑑定魔法で、もう、バッチリ」
「本当にいろいろ便利だね」
私たちは、同志ライムを起こすと、エルフの秘宝で催眠状態にした。
「同志ライム、今、同盟に盟主はいるのか」
「はい、ニコラス様がそうです」
「まだ、正式ではないだろう。どうすれば正式に盟主になれる」
「いえ、もう既に正式に盟主です。通達も出されました」
「いったい、いつ、どうやって決めたのだ」
「先程そちらの魔道具を使い、話し合いで決まりました」
同志ライムは、見たことがない魔道具を指し示している。
「あの魔道具は何だ」
「遠くの同志と連絡を取るための物です」
なんと、こんなところに通信の魔道具があった。早速鑑定だ。しかし、同盟は宝の山だな。
「そうか、それでは、これからは私が命令してよいのだな」
「それはできません。盟主は象徴で、命令権や決定権がありません」
「命令権や決定権のトップを持っているのは誰だい」
「命令権は私が、決定権は八賢者が持っています」
何と、同志ライムは執行部のトップだったようだ。この若さで凄いな。
「八賢者はどこにいる」
「王都と主要な都市に分かれています」
「集まることはないのですか」
「全員が集まることはありません。そちらの魔道具でやり取りするだけです」
遠隔会議なのか、随分と進んでいるな。そうなると一網打尽で乗っ取るのは難しいな。
「乗っ取りは難しいけど、王女誘拐の首謀者はわかったわ。帝国とも内通しているし、八賢者を警備隊に拘束してもらいましょう」
「うーむ。現状取れる方策はそれくらいかな」
「それじゃあ、シリー。ケニーを起こして、警備隊に連絡に行かせて」
「畏まりました」
シリーがケニーを蹴とばして起こした。扱いが雑だな。ケニーは慌てて警備隊を呼びに行った。
「それで、エルフの宝玉は、王女殿下の誘拐を国際問題にしない事の見返りとして私がもらっておくわ」
「お嬢様、ですからそれは、無理がありますって」
「えーい。これでも私は公爵令嬢、隣国王子の婚約者よ。強権発動よ」
そうよ私は悪役令嬢。これくらいのわがままはついて当然だ。
「わかりました。取り敢えずこれは、盟主の何もない権限で、イライザお嬢様の物になるように話してみます。それまでは私が確保しておきます。こう見えても子爵ですから」
「おー。正に強権発動だわね」
「すみません。ニコラス様。お嬢様が我が儘を言って」
その後、ケニーが連れてきた警備隊によって、同盟のメンバーは留置所に連れていかれた。
エルフの宝玉に関しては、ニコラスがうまく警備隊を言いくるめたようだ。
私は、期せずして、キーアイテムの一つ、エルフの宝玉を手に入れたのだった。
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