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第二章
第50話 リプレイ
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その時、後ろの扉が音を立てて突然開かれた。思わず振り返る私たち。そこにはピンク色のロングヘア、鳶色の瞳、華奢な体の女性が立っていた。サーヤ=ランドレースこの物語の主人公、ヒロインである『平民』の少女であった。
大きく音を立てて開かれた扉に講義室内に居た新入生全員の視線が彼女に刺さる。思わず立ち尽くすヒロイン。
「おい、お前何者だ」
外にいた騎士が彼女の右腕を掴んで詰問する。
「え、私は、その……」
「ちょっと来い」
腕を引っ張り外へ連れ出そうとする。
「え、私は、あの……」
訳も分からず連れ出されそうになり焦る彼女に、窓際に立っていたリココが一歩近づき、事の次第を説明する。
「そこは上級貴族様用の扉なので、それ以外の方は、前のドアから出入りしなくてはならないのですよ」
リココの声を聞いてこちらに顔を向ける彼女、リココの傍らの豪華な椅子に座っていた私と、不幸なことに目が合う。
目を大きく見開くヒロイン、その後の動きは素早かった。一瞬で騎士さんの腕を払い除け、私に向かて土下座した。
「すみませんでした」
私にそれだけ言うとただ頭を下げ続けた。
周りからボソボソと、ひそひそ話をする小声が聞こえてくる。
「うわー。土下座させているよ」
「アレが北の公爵令嬢か」
「噂の悪役令嬢か」
「目つき悪」
「最初の犠牲者か」
「可愛そう」
「はー」
深い溜息と共に辺りが静まり返った。
「立ちなさい。今度から注意することね」
それだけ言うと私は視線を前に向けた。
「これがイベント強制力かあ」と小さな声で呟いていた。
「大丈夫か」
ヒロインが立ち上がれないでいると、第二王子が歩み寄り、手を引いて立たせた。今まで静まり返っていた講義室に今度は黄色い悲鳴が響いた。
「君可愛いね。名前は何て言うの」
「え、えーと、サーヤ=ランドレースと言います」
「サーヤね。俺はツヴァイト=セントラル=グリューン第二王子だ、気軽にツヴァイトと呼んでくれて構わない」
「えっ、王子様なのですか。助け上げて頂いてありがとうございました」
ヒロインは深々と頭を下げた。
「そうだ、サーヤもここに座るがいい」
自分が座っていたソファーを指し示す王子様。途端に再び響き渡る黄色い悲鳴。
呆然と眼前の空中を見つめるヒロイン、どうしたのだろう。その後上下に視線を動かし、考え込んでいる様子である。やがて決意を込めてこう言った。
「お誘いいただきありがとうございます。ですが私、目が少し悪いもので、前の席でないと困るのです」
「そうかでは仕方がないな」
ヒロインは前の席に移動し一人ポツンと座った。
ヒロインの騒動が片付き、周囲が落ち着いてきたころ、狙いすましたかのように前方のドアから講師の思われる3人の男女が講義室に入ってきた。
「はい皆さん、席に着き注目してください」
一番年配の男性が声を上げる。
「私がこの学年の主任担当のパッカー=サウス=ロートである。皆さん宜しく。因みに南の公爵は兄にあたる。法律経済の講義も担当する。」
赤みがかった茶髪のちょっとでっぷりした感じの中年紳士である。
「隣にいるのが、副担当のセリーネ=ビヤンコ侯爵夫人とニコラス=アウラン子爵である」
中年紳士の紹介を受けて、夫人にしてはまだ若い黄色みがかった金髪の女性が自己紹介する。
「紹介を受けたセリーネ=ビヤンコです。主に女性の方の生活指導を担当します。困ったことがあったら何でも相談してくださいね。礼節作法とダンスも担当します」
にこやかに微笑みながら語り掛ける。続いてその隣に立つ男性が話し出す。
「ニコラス=アウラン子爵だ、新任だがよろしく頼む、主に男共の生活指導を担当する。専門は地理歴史だ」
少し横柄な感じにこう挨拶した緑色の髪をした男性は、その耳の先が少し尖っている。エルフの特徴を色濃く残している。
この世界には昔、エルフやドワーフ、獣人といった亜人がいたが、人族との交流が進み、純粋な亜人は居なくなってしまった。しかし、時たま亜人の特徴を持つ子供が生まれることがある。そんな子供は差別の対象となったり、逆に、祀り上げられたりと、良くも悪くも特別扱いされることが有るので大変である。
私はこの新任講師を知っている。彼は、私が6歳の時から5年間、公爵家で家庭教師をしていたのだ。住み込みで私や弟の勉強を見る傍ら、従者の様な仕事をしていたのである。
そして、彼はゲームの攻略対象者の一人であった。
そんなことを考えている内にも中年紳士の説明は終わっていた。
「以上だ。質問がなければ終わりにする」
質問を受ける気があるのか疑いたくなる勢いで中年紳士が退出していく。続いて残りの二人も退出する。退出間際に新任講師がこちらに苦笑いを浮かべながら手を振っていた。何故苦笑い?
「お嬢様、余りに睨み続けますと講師の方々がお可哀想ですよ」
「別に睨んでなんかいないは、ちょっと考え事をしていただけよ」
リココに要らぬ疑いを掛けられてしまった。まさか、中年紳士が逃げるように出ていったのは私のせいではないわよね。
今日は前半のオリエンテーションで終了、後半の実習は無いとのこと。私は帰宅に向け、リリコを従え講義室の後ろの扉から外に出た。
私たちが学院正面の昇降口に辿り着くと、そこには既に迎えの馬車が着いて……まだ着いていなかった。迎えの馬車を手配するのはシリーの役目である。シリーのやつ使えん。
「リココ、ちょっと馬車の待機所まで行って、迎えが来ていないか見て来てくれる」
リココが少し考えた素振りを見せる。
「ですが、お嬢様をお一人にするわけには……」
「大丈夫よ、ここはまだ学院内だし、一人でも危険はないは」
「そうですか。分かりました。では直ぐ見て参ります」
「よろしくね」
速足に待機所に向かうリココを目で追うと、後ろから声を掛けられた。
「やあ、イライザ嬢久し振り、8年振りくらいかな。僕だよ。当然分かるよね」
振り向いた私の瞳に映ったのは、オレンジ色の髪をした少年だった。
「これは、ラン司祭お久しぶりです」
攻略対象者の一人、枢機卿の孫のラン=マホンだ。最近司祭に成ったと聞いている。
「僕が司祭に成ったこと分かるんだ。流石に何でもお見通しだね」
別に鑑定で知ったわけではないが、敢えてそのことには触れない。
「ところで、今日はどのようなご用件でしょうか」
「そんなに警戒しないでよ。これから同じ学院で学ぶ事になったから、挨拶に来ただけだから。神様にも言われてるんだよね。君とは敵対しないようにって」
彼の使える魔法は支援系魔法、その中でも異質な『神託』が使える。
「それより見てたよ。流石に女の子を土下座させるなんて、見た目が良くないよ」
「あれは私がさせていたわけではありません」
「あの子が『世の理』なのかな」
「流石司祭様、難しいことを仰るのですね。私には分かりかねます」
『世の理』とは何のことだろう? たぶんヒロインを指しているのだろうが、そんな言葉初めて聞いた。
「またまた、白を切るのがうまいね」
「何のことやら」
こいつどこまで知っているのだろう。彼を『鑑定』すべきだろうか。
「睨むの止めて貰えるかな。流石に僕でも君に睨まれたら、ここで土下座しかねない」
私は彼から目を背ける。
「ふー。まあ、こちらはそちらと敵対する積もりは無いから。それは覚えて置いて貰えると助かるかな。それと神様からの伝言だよ「二回目」だそうだ。じゃ、ちゃんと伝えたから」
「えっ、どういう意味よ」
「君なら意味が分かるんだろ。僕にはさっぱりだ。そういうことだからよろしくね」
それだけ言い残すと、彼は帰宅を急ぐ人混みの中に紛れて行ったのでした。
「二回目」どういう意味だろう。この何か引っかかっている感じと関係があるのだろうか。シリーに聞けば分かるかしら?
考え込んでいるとリココが戻ってきた。
「お嬢様、やはり迎えの馬車はまだ着いていないようです」
「そう、シリーがまたサボっているのかしら。仕方ないわね。学院内の見学でもして少し時間を潰してきましょう」
私はリココを引き連れて見学に向かうのでした。それがイベント強制力だとは知らずに。
大きく音を立てて開かれた扉に講義室内に居た新入生全員の視線が彼女に刺さる。思わず立ち尽くすヒロイン。
「おい、お前何者だ」
外にいた騎士が彼女の右腕を掴んで詰問する。
「え、私は、その……」
「ちょっと来い」
腕を引っ張り外へ連れ出そうとする。
「え、私は、あの……」
訳も分からず連れ出されそうになり焦る彼女に、窓際に立っていたリココが一歩近づき、事の次第を説明する。
「そこは上級貴族様用の扉なので、それ以外の方は、前のドアから出入りしなくてはならないのですよ」
リココの声を聞いてこちらに顔を向ける彼女、リココの傍らの豪華な椅子に座っていた私と、不幸なことに目が合う。
目を大きく見開くヒロイン、その後の動きは素早かった。一瞬で騎士さんの腕を払い除け、私に向かて土下座した。
「すみませんでした」
私にそれだけ言うとただ頭を下げ続けた。
周りからボソボソと、ひそひそ話をする小声が聞こえてくる。
「うわー。土下座させているよ」
「アレが北の公爵令嬢か」
「噂の悪役令嬢か」
「目つき悪」
「最初の犠牲者か」
「可愛そう」
「はー」
深い溜息と共に辺りが静まり返った。
「立ちなさい。今度から注意することね」
それだけ言うと私は視線を前に向けた。
「これがイベント強制力かあ」と小さな声で呟いていた。
「大丈夫か」
ヒロインが立ち上がれないでいると、第二王子が歩み寄り、手を引いて立たせた。今まで静まり返っていた講義室に今度は黄色い悲鳴が響いた。
「君可愛いね。名前は何て言うの」
「え、えーと、サーヤ=ランドレースと言います」
「サーヤね。俺はツヴァイト=セントラル=グリューン第二王子だ、気軽にツヴァイトと呼んでくれて構わない」
「えっ、王子様なのですか。助け上げて頂いてありがとうございました」
ヒロインは深々と頭を下げた。
「そうだ、サーヤもここに座るがいい」
自分が座っていたソファーを指し示す王子様。途端に再び響き渡る黄色い悲鳴。
呆然と眼前の空中を見つめるヒロイン、どうしたのだろう。その後上下に視線を動かし、考え込んでいる様子である。やがて決意を込めてこう言った。
「お誘いいただきありがとうございます。ですが私、目が少し悪いもので、前の席でないと困るのです」
「そうかでは仕方がないな」
ヒロインは前の席に移動し一人ポツンと座った。
ヒロインの騒動が片付き、周囲が落ち着いてきたころ、狙いすましたかのように前方のドアから講師の思われる3人の男女が講義室に入ってきた。
「はい皆さん、席に着き注目してください」
一番年配の男性が声を上げる。
「私がこの学年の主任担当のパッカー=サウス=ロートである。皆さん宜しく。因みに南の公爵は兄にあたる。法律経済の講義も担当する。」
赤みがかった茶髪のちょっとでっぷりした感じの中年紳士である。
「隣にいるのが、副担当のセリーネ=ビヤンコ侯爵夫人とニコラス=アウラン子爵である」
中年紳士の紹介を受けて、夫人にしてはまだ若い黄色みがかった金髪の女性が自己紹介する。
「紹介を受けたセリーネ=ビヤンコです。主に女性の方の生活指導を担当します。困ったことがあったら何でも相談してくださいね。礼節作法とダンスも担当します」
にこやかに微笑みながら語り掛ける。続いてその隣に立つ男性が話し出す。
「ニコラス=アウラン子爵だ、新任だがよろしく頼む、主に男共の生活指導を担当する。専門は地理歴史だ」
少し横柄な感じにこう挨拶した緑色の髪をした男性は、その耳の先が少し尖っている。エルフの特徴を色濃く残している。
この世界には昔、エルフやドワーフ、獣人といった亜人がいたが、人族との交流が進み、純粋な亜人は居なくなってしまった。しかし、時たま亜人の特徴を持つ子供が生まれることがある。そんな子供は差別の対象となったり、逆に、祀り上げられたりと、良くも悪くも特別扱いされることが有るので大変である。
私はこの新任講師を知っている。彼は、私が6歳の時から5年間、公爵家で家庭教師をしていたのだ。住み込みで私や弟の勉強を見る傍ら、従者の様な仕事をしていたのである。
そして、彼はゲームの攻略対象者の一人であった。
そんなことを考えている内にも中年紳士の説明は終わっていた。
「以上だ。質問がなければ終わりにする」
質問を受ける気があるのか疑いたくなる勢いで中年紳士が退出していく。続いて残りの二人も退出する。退出間際に新任講師がこちらに苦笑いを浮かべながら手を振っていた。何故苦笑い?
「お嬢様、余りに睨み続けますと講師の方々がお可哀想ですよ」
「別に睨んでなんかいないは、ちょっと考え事をしていただけよ」
リココに要らぬ疑いを掛けられてしまった。まさか、中年紳士が逃げるように出ていったのは私のせいではないわよね。
今日は前半のオリエンテーションで終了、後半の実習は無いとのこと。私は帰宅に向け、リリコを従え講義室の後ろの扉から外に出た。
私たちが学院正面の昇降口に辿り着くと、そこには既に迎えの馬車が着いて……まだ着いていなかった。迎えの馬車を手配するのはシリーの役目である。シリーのやつ使えん。
「リココ、ちょっと馬車の待機所まで行って、迎えが来ていないか見て来てくれる」
リココが少し考えた素振りを見せる。
「ですが、お嬢様をお一人にするわけには……」
「大丈夫よ、ここはまだ学院内だし、一人でも危険はないは」
「そうですか。分かりました。では直ぐ見て参ります」
「よろしくね」
速足に待機所に向かうリココを目で追うと、後ろから声を掛けられた。
「やあ、イライザ嬢久し振り、8年振りくらいかな。僕だよ。当然分かるよね」
振り向いた私の瞳に映ったのは、オレンジ色の髪をした少年だった。
「これは、ラン司祭お久しぶりです」
攻略対象者の一人、枢機卿の孫のラン=マホンだ。最近司祭に成ったと聞いている。
「僕が司祭に成ったこと分かるんだ。流石に何でもお見通しだね」
別に鑑定で知ったわけではないが、敢えてそのことには触れない。
「ところで、今日はどのようなご用件でしょうか」
「そんなに警戒しないでよ。これから同じ学院で学ぶ事になったから、挨拶に来ただけだから。神様にも言われてるんだよね。君とは敵対しないようにって」
彼の使える魔法は支援系魔法、その中でも異質な『神託』が使える。
「それより見てたよ。流石に女の子を土下座させるなんて、見た目が良くないよ」
「あれは私がさせていたわけではありません」
「あの子が『世の理』なのかな」
「流石司祭様、難しいことを仰るのですね。私には分かりかねます」
『世の理』とは何のことだろう? たぶんヒロインを指しているのだろうが、そんな言葉初めて聞いた。
「またまた、白を切るのがうまいね」
「何のことやら」
こいつどこまで知っているのだろう。彼を『鑑定』すべきだろうか。
「睨むの止めて貰えるかな。流石に僕でも君に睨まれたら、ここで土下座しかねない」
私は彼から目を背ける。
「ふー。まあ、こちらはそちらと敵対する積もりは無いから。それは覚えて置いて貰えると助かるかな。それと神様からの伝言だよ「二回目」だそうだ。じゃ、ちゃんと伝えたから」
「えっ、どういう意味よ」
「君なら意味が分かるんだろ。僕にはさっぱりだ。そういうことだからよろしくね」
それだけ言い残すと、彼は帰宅を急ぐ人混みの中に紛れて行ったのでした。
「二回目」どういう意味だろう。この何か引っかかっている感じと関係があるのだろうか。シリーに聞けば分かるかしら?
考え込んでいるとリココが戻ってきた。
「お嬢様、やはり迎えの馬車はまだ着いていないようです」
「そう、シリーがまたサボっているのかしら。仕方ないわね。学院内の見学でもして少し時間を潰してきましょう」
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