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第二章
第45話 大公の娘
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私の名前はトレス、大公の娘
でも本当は違う
本物は、今日学院で会ったあの娘
ピンクのストレートロングヘアーに鳶色の瞳
講義室の後ろの扉から入って来た時はびっくりした
彼女は自分が大公の娘だと知らない
幼い頃、ランドレースに預けられた
代わりに私が娘になりすましている
ランドレースが生前は、それなりに幸せな暮らしを送っていたようであるが
亡くなってからの3年間は大変だったようだ
大公家からも支援は行なっているが、本当の娘であることを隠しているので大っぴらにはできない
足長おじさんとして十分な支援をしているのだが
彼女はそれを良しとはしていないようだ
常に質素で、慎ましい生活をおくっている
それだけに止まらず、自分で働いてお金を稼いでいるようである
魔物退治は危険だからやめてもらいたい
今度私から言ってみよう
彼女とは今日学院で友だちになれた
一緒にカフェに行き、食事と会話を楽しんでいたのに
あの公爵令嬢はなに
まさに悪役令嬢がピッタリ
よりにもよって、彼女に頭から水を被せるなんて信じられない
大体、初めて会った早々土下座させるなんて、何様だ
公爵令嬢様か
そうあの女は公爵令嬢、私は大公令嬢、立場的には私が上だ
無理矢理にでもやめさせることもできるだろう
しかし、私はそれを行うことを躊躇ってしまう
あの女は、私達の秘密を知っている可能性があるのだ
確証はないが、ほぼ間違いなく知っているだろう
あの女が持つ魔法は鑑定
しかも魔眼により見ただけで全てを見通せると言われている
厄介極りない
いっそ暗殺してしまうか
しかし、迂闊に動いて相手に悟られるとまずい
相手は公爵家だ、流石に、こちらの立場が悪くなってしまう
少なくとも、彼女への嫌がらせだけでもどうにかしてやめさせたい
出来るだけ私の庇護下において、あの女と関わらないようにするしかないだろう
あの女に秘密を打ち明けて、彼女の身分を明らかにすれば
いや、既に知っている可能性が高いのだ
意味がない
彼女が大公令嬢だと分かってやっているとなると、かなり厄介だ
やはりそれなりの対応が必要か
「ルル、公爵令嬢に監視を付けて。相手次第で処分することになるわ。魔眼持ちだからくれぐれも悟られないように」
私の名前はトレス、今は、大公の娘
でも本当は違う
本物は、今日学院で会ったあの娘
ピンクのストレートロングヘアーに鳶色の瞳
講義室の後ろの扉から入って来た時はびっくりした
彼女は自分が大公の娘だと知らない
幼い頃、ランドレースに預けられた
代わりに私が娘になりすましている
ランドレースが生前は、それなりに幸せな暮らしを送っていたようであるが
亡くなってからの3年間は大変だったようだ
大公家からも支援は行なっているが、本当の娘であることを隠しているので大っぴらにはできない
足長おじさんとして十分な支援をしているのだが
彼女はそれを良しとはしていないようだ
常に質素で、慎ましい生活をおくっている
それだけに止まらず、自分で働いてお金を稼いでいるようである
魔物退治は危険だからやめてもらいたい
今度私から言ってみよう
彼女とは今日学院で友だちになれた
一緒にカフェに行き、食事と会話を楽しんでいたのに
あの公爵令嬢はなに
まさに悪役令嬢がピッタリ
よりにもよって、彼女に頭から水を被せるなんて信じられない
大体、初めて会った早々土下座させるなんて、何様だ
公爵令嬢様か
そうあの女は公爵令嬢、私は大公令嬢、立場的には私が上だ
無理矢理にでもやめさせることもできるだろう
しかし、私はそれを行うことを躊躇ってしまう
あの女は、私達の秘密を知っている可能性があるのだ
確証はないが、ほぼ間違いなく知っているだろう
あの女が持つ魔法は鑑定
しかも魔眼により見ただけで全てを見通せると言われている
厄介極りない
いっそ暗殺してしまうか
しかし、迂闊に動いて相手に悟られるとまずい
相手は公爵家だ、流石に、こちらの立場が悪くなってしまう
少なくとも、彼女への嫌がらせだけでもどうにかしてやめさせたい
出来るだけ私の庇護下において、あの女と関わらないようにするしかないだろう
あの女に秘密を打ち明けて、彼女の身分を明らかにすれば
いや、既に知っている可能性が高いのだ
意味がない
彼女が大公令嬢だと分かってやっているとなると、かなり厄介だ
やはりそれなりの対応が必要か
「ルル、公爵令嬢に監視を付けて。相手次第で処分することになるわ。魔眼持ちだからくれぐれも悟られないように」
私の名前はトレス、今は、大公の娘
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