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第6話 瞑想
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いろいろとトラブルがあったが、鉱山都市サード行きの列車に乗ったボクとミキは、ロイヤルスイートでアリサとレナさんと一緒に過ごすことになった。
「改めて自己紹介させていただきますわ。クラースト子爵令嬢のアリサよ」
「メイドのレナです」
「ボクはマレック。よろしくお願いします」
「マレック様のメイドのミキです」
「マレックは、家名はなんというの?」
「ボクは貴族ではないから、家名はないんだ」
勘当されて今日から貴族でなくなったのだが、この場合家名を名乗れなくて良かったともいえる。
剣の名門クラースト子爵家とボクがいた魔術の名門アートランク伯爵家は犬猿の仲だからだ。
「貴族でないって本当? 最初見た時は着ている物もみすぼらしいし、使用人の兄弟かと思ったけど、そちらのメイドはあなたに仕えていると言うじゃない。本当は貴族なんでしょ?」
「今は、本当に貴族ではないんだ」
着ている物がみすぼらしいって、この服は勘当される前から着ていた服なのだが、使用人に間違えられるほどだろうか?
「今は……ね。何か訳ありなのね。もしかして、駆け落ち?」
「そんなんじゃないよ。それより君の方こそ訳ありなんだろ?」
駆け落ちだなんてとんでもない、だが、勘当されたと言うわけにもいかないだろう。どこの家を勘当されたのかという話になりかねないし、ボクは焦って話題をアリサの方に振る。
「どうしてそれを!」
「追っ手がどうのと話してたじゃないか」
「盗み聞き?」
「あれだけ大きな声で喋っていれば、聞こうと思わなくても聞こえてくるよ」
「故意でなければ罰するほどではないわね」
クラースト子爵家の者は正義感が強いと聞くが、アリサの様子を見ていると成る程と思えた。何かと罪を見つけて罰しようとしているきらいがある。
「実は家出をしてきたから、連れ戻されないか警戒しているのよ」
「家出か……。何か気に入らないことでもあったの?」
「気に入らないこと? あの家は気に入らないことだらけよ!」
「そうなの?」
「私は剣士になりたいのに、女だからと剣を持たせてもらえず、女なら結婚に備えて大人しくしていろと言われるのよ」
「剣の名門と言われているのに意外だね」
ボクの家には女の兄弟はいなかったが、お母様は魔術という名の手品を使えたし、一族には女性の魔術師も多かった。
「今時、女性差別なんて考えが古いのよ。おまけに女性を結婚の駒としか見てないから、私も分家のろくでなしと婚約させられるところだったのよ」
「まあ、貴族ならそれが普通かもだけどね」
特にボクの一族の場合、魔術の秘密を守るため、男性が外から嫁をもらうのは構わなかったが、女性は外に嫁に行くことはできず、一族の中の誰かと結婚するしかなかった。
「あなたも、それで駆け落ちすることになったのね」
「え! いや、ボクたちは駆け落ちというわけでは……」
「いいの、いいの、わかってるから。なるべく二人の邪魔をしないようにするから、好きにしてちょうだい」
勝手に勘違いしているようだが、思い込みが激しい性格のようだ。
まあ、好きにしてよいということなので、自由にさせてもらうが、元々、あちらから相席をお願いしてきたのだから、立場が逆ではないだろうか?
少し気になったが、それくらいのことに目くじらを立てても仕方がない。
ボクはソファに座ると寛いだ姿勢で魔法の鍛錬を始めた。
魔法の第一段階はマナを感じることだ。
魔力は性質の違うさまざまな形態をとる。
その一つが魔石である。魔力が結晶化した物が魔石だ。
マナも魔力の一形態であるが、マナはボクたちの体の中や空気中に存在している。
だが、マナは魔石のように物質化しているわけではないので、普通は見ることも触ることもできない。
しかし、静かに瞑想し感覚を研ぎ澄ますことにより、マナを感じられるようになるのだ。
鍛錬を積み重ねた結果、今ではどんな状態でもマナを感じられるようになった。それでも毎日感覚を研ぎ澄ます鍛錬は欠かさずに行っている。
魔法の第二段階であるマナを操作するには、マナを感じることが欠かせないからだ。
「ぼーっとして、どうしたの?」
ボクが鍛錬に取り組んでいるとアリサが声をかけてきた。瞑想しているのだから邪魔しないでもらいたいのだが……。
「ねえ、大丈夫?」
どうやら、無視をしても放っておいてくれないようだ。仕方がないから返事をするか。
「いや、瞑想していただけだから、気にしないでくれる」
「ああ、それ、瞑想だったの。邪魔したみたいでごめんなさい。だけどあれが瞑想なんだ。私が知っているのとはずいぶん違うわね」
「アリサも瞑想するのか?」
「するわよ」
これは意外だ。瞑想といえば魔法の鍛錬だと思っていたが。
「アリサは剣士になりたいと言っていたよね。それなのに瞑想が役立つのか?」
「剣を極めるためには必要なのよ。『気』といって、それが使えれば身体能力をあげたり、剣の切れを良くしたりできるのだけど、それを習得するのに瞑想が役立つのよ」
それって、マナを使って身体強化魔法や付与魔法のことではないだろうか?
同じものなのに呼び方が違うだけのような気がする。
「そうなんだ。ちなみに、アリサがどんな感じに瞑想しているか教えてもらっていいかな?」
僕の考えが正しければ、アリサに教えてもらえれば魔法の上達につながる可能性がある。
「いいけど、こんな感じに座禅を組んで、体の中心線を意識して気の流れを感じるだけよ」
「体の中心線を意識して気の流れを感じるのか、成る程」
「もしかして、マレックも剣士になりたいの?」
「いや、ボクは剣士になりたいわけではないんだけど、でも、これからサードにいって魔獣を狩るには剣も使えた方がいいと思って」
魔法のためとは言えないよな。でも、言ってることは嘘じゃないからいいだろう。
「へー、マレックもハンターになる気なんだ」
「ということは、アリサもハンターになるのか?」
「ハンターというか、魔獣と戦って剣の腕を上げたいのよ。それでお金が手に入れば言うことないでしょ」
「剣士になるための修行の一環ということか」
「そう、そう」
その後、アリサに指導を受けながら瞑想をしていたら、以前より感覚が研ぎ澄まれた感じで、マナをより敏感に感じることができるようになった。
お陰で、マナの操作も格段にやりやすくなったのだった。
「改めて自己紹介させていただきますわ。クラースト子爵令嬢のアリサよ」
「メイドのレナです」
「ボクはマレック。よろしくお願いします」
「マレック様のメイドのミキです」
「マレックは、家名はなんというの?」
「ボクは貴族ではないから、家名はないんだ」
勘当されて今日から貴族でなくなったのだが、この場合家名を名乗れなくて良かったともいえる。
剣の名門クラースト子爵家とボクがいた魔術の名門アートランク伯爵家は犬猿の仲だからだ。
「貴族でないって本当? 最初見た時は着ている物もみすぼらしいし、使用人の兄弟かと思ったけど、そちらのメイドはあなたに仕えていると言うじゃない。本当は貴族なんでしょ?」
「今は、本当に貴族ではないんだ」
着ている物がみすぼらしいって、この服は勘当される前から着ていた服なのだが、使用人に間違えられるほどだろうか?
「今は……ね。何か訳ありなのね。もしかして、駆け落ち?」
「そんなんじゃないよ。それより君の方こそ訳ありなんだろ?」
駆け落ちだなんてとんでもない、だが、勘当されたと言うわけにもいかないだろう。どこの家を勘当されたのかという話になりかねないし、ボクは焦って話題をアリサの方に振る。
「どうしてそれを!」
「追っ手がどうのと話してたじゃないか」
「盗み聞き?」
「あれだけ大きな声で喋っていれば、聞こうと思わなくても聞こえてくるよ」
「故意でなければ罰するほどではないわね」
クラースト子爵家の者は正義感が強いと聞くが、アリサの様子を見ていると成る程と思えた。何かと罪を見つけて罰しようとしているきらいがある。
「実は家出をしてきたから、連れ戻されないか警戒しているのよ」
「家出か……。何か気に入らないことでもあったの?」
「気に入らないこと? あの家は気に入らないことだらけよ!」
「そうなの?」
「私は剣士になりたいのに、女だからと剣を持たせてもらえず、女なら結婚に備えて大人しくしていろと言われるのよ」
「剣の名門と言われているのに意外だね」
ボクの家には女の兄弟はいなかったが、お母様は魔術という名の手品を使えたし、一族には女性の魔術師も多かった。
「今時、女性差別なんて考えが古いのよ。おまけに女性を結婚の駒としか見てないから、私も分家のろくでなしと婚約させられるところだったのよ」
「まあ、貴族ならそれが普通かもだけどね」
特にボクの一族の場合、魔術の秘密を守るため、男性が外から嫁をもらうのは構わなかったが、女性は外に嫁に行くことはできず、一族の中の誰かと結婚するしかなかった。
「あなたも、それで駆け落ちすることになったのね」
「え! いや、ボクたちは駆け落ちというわけでは……」
「いいの、いいの、わかってるから。なるべく二人の邪魔をしないようにするから、好きにしてちょうだい」
勝手に勘違いしているようだが、思い込みが激しい性格のようだ。
まあ、好きにしてよいということなので、自由にさせてもらうが、元々、あちらから相席をお願いしてきたのだから、立場が逆ではないだろうか?
少し気になったが、それくらいのことに目くじらを立てても仕方がない。
ボクはソファに座ると寛いだ姿勢で魔法の鍛錬を始めた。
魔法の第一段階はマナを感じることだ。
魔力は性質の違うさまざまな形態をとる。
その一つが魔石である。魔力が結晶化した物が魔石だ。
マナも魔力の一形態であるが、マナはボクたちの体の中や空気中に存在している。
だが、マナは魔石のように物質化しているわけではないので、普通は見ることも触ることもできない。
しかし、静かに瞑想し感覚を研ぎ澄ますことにより、マナを感じられるようになるのだ。
鍛錬を積み重ねた結果、今ではどんな状態でもマナを感じられるようになった。それでも毎日感覚を研ぎ澄ます鍛錬は欠かさずに行っている。
魔法の第二段階であるマナを操作するには、マナを感じることが欠かせないからだ。
「ぼーっとして、どうしたの?」
ボクが鍛錬に取り組んでいるとアリサが声をかけてきた。瞑想しているのだから邪魔しないでもらいたいのだが……。
「ねえ、大丈夫?」
どうやら、無視をしても放っておいてくれないようだ。仕方がないから返事をするか。
「いや、瞑想していただけだから、気にしないでくれる」
「ああ、それ、瞑想だったの。邪魔したみたいでごめんなさい。だけどあれが瞑想なんだ。私が知っているのとはずいぶん違うわね」
「アリサも瞑想するのか?」
「するわよ」
これは意外だ。瞑想といえば魔法の鍛錬だと思っていたが。
「アリサは剣士になりたいと言っていたよね。それなのに瞑想が役立つのか?」
「剣を極めるためには必要なのよ。『気』といって、それが使えれば身体能力をあげたり、剣の切れを良くしたりできるのだけど、それを習得するのに瞑想が役立つのよ」
それって、マナを使って身体強化魔法や付与魔法のことではないだろうか?
同じものなのに呼び方が違うだけのような気がする。
「そうなんだ。ちなみに、アリサがどんな感じに瞑想しているか教えてもらっていいかな?」
僕の考えが正しければ、アリサに教えてもらえれば魔法の上達につながる可能性がある。
「いいけど、こんな感じに座禅を組んで、体の中心線を意識して気の流れを感じるだけよ」
「体の中心線を意識して気の流れを感じるのか、成る程」
「もしかして、マレックも剣士になりたいの?」
「いや、ボクは剣士になりたいわけではないんだけど、でも、これからサードにいって魔獣を狩るには剣も使えた方がいいと思って」
魔法のためとは言えないよな。でも、言ってることは嘘じゃないからいいだろう。
「へー、マレックもハンターになる気なんだ」
「ということは、アリサもハンターになるのか?」
「ハンターというか、魔獣と戦って剣の腕を上げたいのよ。それでお金が手に入れば言うことないでしょ」
「剣士になるための修行の一環ということか」
「そう、そう」
その後、アリサに指導を受けながら瞑想をしていたら、以前より感覚が研ぎ澄まれた感じで、マナをより敏感に感じることができるようになった。
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