1 / 55
第一部 借金奴隷編
第1話 受付嬢
しおりを挟む
受付のカウンターで、Aランクパーティ「雷光の隼」のリーダー、ハベルトさんが、私の前に依頼完了報告書を差し出します。
ここは、「ジュピタニア王国」の中で、東方に位置する中核都市「ミマス」の冒険者ギルドです。ここで、私は受付嬢をしています。
「プランさん、これ頼むわ」
「はい、依頼完了ですね。報酬の分配はいつも通りでいいですか?」
「ああ、それで頼む」
私は、ギルドの手数料と税金を引いた報酬額から、十五パーセントをパーティの口座に振り込み、残りを四等分にし、端数が出ればそれもパーティ口座へ、四等分した報酬は、パーティメンバーの四人それぞれに、希望額を貨幣で用意し、残りは個人ごとの口座に振り込みます。
「あ、俺は今回大銀貨二枚余計に頼む」
「サベロ、あなた無駄遣いのしすぎよ」
「少しくらいいいだろう、自分の取り分なんだから!」
「後で私に泣きつかないでよね」
「泣きつくとしても、ヤリスでなく、ブローネにするさ」
「なんですって!!」
雷光の隼は男女二人ずつの四人パーティです。
いつも賑やかで、良いパーティです。
「はい、用意できました。サベロさんはいつもより大銀貨二枚多めです」
「お、サンキュー」
「いつも計算が早くて助かるよ」
「そうね。正確だし。ありがとう」
「どういたしまして」
「それに、他の受付嬢と違って、ハベルトに色目を使わないしね」
「「ハハハ」」
私とハベルトさんの引き攣った笑いが重なります。
私のこの見た目では、色目を使ったところで気を引くことはできないでしょうからね。
「プー。ギルマスが上で呼んでるわよ」
そこに、声をかけてきたのは、同期で同じ受付嬢のマリーさんです。
私のことを「プー」と呼ぶのは、マリーさん、彼女だけです。
私の名前は、プランタニエ。
周りからは「プラン」とか「タニエ」と呼ばれているのですが……。
親しみを込めて呼ばれるのならいいのですが、彼女の場合、小バカにしたように呼んでくるので、こちらとしては気分が良くありません。
「わかったわ、マリーさん」
それでも同じギルドの職員です。愛想良く返事をして受付の席を立ちます。
「プー。そこ代わるわよ。
ハベルトさん~。お久しぶりですぅ。プーなんかじゃなくてぇ、私を指名してくれればいいのにぃ。いろいろサービスしちゃいますよ~」
私がいた所にマリーさんが入って、ハベルトさんに話しかけますが、ヤリスさんが構わずそれを遮ります。
「もう用事は済んでるから! 行くわよ、ハベルト!」
「お、おう」
ヤリスさんはお怒りモードですね。マリーさんは色目を使ってくる筆頭ですからね。無理もありません。
「何よ。プー!! 用事が済んだなら、しゃべってないで、次の仕事をしなさいよね!!」
「今度から気をつけるわ。それじゃあギルマスのところにいってくるわね」
こちらにとばっちりが飛んできたので、早々に逃げ出します。
「大体何でプーのくせにAランクパーティの対応してるのよ! 生意気よ!!」
マリーさんの方はまだ不満が収まらないようです。
私はマリーさんを放って、さっさとギルドマスターの部屋がある二階に向かいます。
「ギルマスから呼び出しだって。『黒不浄』ったら何したのかしら?」
「まあ、彼女は『閉じられた本』だからな」
離れた席から私への影口が聞こえてきます。
まあ、いつものことなので余り気になりません。
ヒトは、自分と違うものを排除しようとするものなのです。
子供の頃から充分に学びました。
私は、まだ一才にも満たない幼い時に森で冒険者に拾われ、孤児院で育ちました。
何故両親が私を捨てたのかは、本当の理由はわかりません。
でも、私が「ヒト」とは違ったからではないかと今は思っています。
私の外見は、ストレートの髪に鋭い切れ長の目、それだけでも見た目が冷たく見えるのに、その両方が真っ黒なのです。
黒髪と黒い瞳はこの街では私以外見たことがありません。国じゅう探しても他にいないかもしれません。
それ程、黒髪と黒い瞳は珍しいものです。
マリーさんのように、ローズゴールド色のフワフワの髪に、愛らしいつぶらな瞳だったらどんなに良かったかと、何度考えたことでしょう。
それに加えて、私の耳は少し尖っています。
耳が尖っているのはエルフの特徴です。
しかし、私の耳はそこまで尖っていません。ほんの少しヒトの耳に比べ尖っているだけです。
それにエルフは金髪と決まっています。肌の黒いダークエルフは銀髪です。
ですので、私はエルフとのハーフかクォーターではないかと、周りから言われています。
二十歳を過ぎているのに、未だに十代前半に間違われるのは、きっとエルフの血が混じっているせいだと、いつも自分に言い聞かせています。
あと何年かすれば、マリーさんに負けない魅惑的なスタイルになるはずだと。
それと、エルフの血のせいなのか、私の魔力制御の能力は非常に高く、最高位のSSS(スリーエス)ランクです。
これで魔力も多ければ大魔道士として、王宮に仕えることもできたのでしょうが、世の中そんなに甘くありませんでした。
私の魔力量は非常に少なく、普通の人が百前後なのに対して、私は一桁しかありません。
そのため、魔力制御がSSSでも、初級魔法もろくに使えないのです。
まさに宝の持ち腐れ「閉じられた本」とはよく言い現わしたものです。
ですが、自分なりに少ない魔力でも使える魔法の研究に取り組んでいるのですが、それは内緒です。
だって、その研究した魔法のおかげで、他の職員より仕事が早いため、ギルドで雇ってもらえているのですから。
誰もが私と同じだけ仕事ができるようになったら、見た目がアレな私はクビになってしまいます。
なにせ、見た目がアレなせいで、孤児院でも、冒険者ギルドに就職してからも、無視されたり、陰口を叩かれたり、虐められたり、数々の嫌がらせを受けてきました。
特に孤児院にいた子供時代には、変わった夢を見て、それを考えなしにしゃべって回っていたので、頭のおかしい子と思われていたかもしれません。
孤児院の先生も、私の夢の話を聞いて苦笑いをしていました。
夢の中で私は、「日本」という国に住み、「学園」という所に通っていました。
大変裕福な家庭の一人娘で、好き放題、我が儘放題で過ごしていました。
そこでは、この国では見たことがない不思議な機械で溢れていて、食べたこともない美味しいものをお腹いっぱい食べていました。
きっと私の願望がそんな夢をみせたのでしょう。
ただ、夢の中でも、両親とはなかなか一緒に過ごす機会がありませんでした。
両親に育てられていないところだけは、今と変わりませんでした。
しかし、今考えると苦笑いしたくなるような夢です。
こんな国が現実にあるとはとても思えません。
子供の想像力ってすごいですね。
さて、陰口のことは気にせず、私はマリーさんに受付カウンターを任せて、二階にあるギルドマスターの部屋に向かいます。
ギルマスからの呼び出しということなら、心当たりがありました。
先日報告した例の件だと思われます。
ここは、「ジュピタニア王国」の中で、東方に位置する中核都市「ミマス」の冒険者ギルドです。ここで、私は受付嬢をしています。
「プランさん、これ頼むわ」
「はい、依頼完了ですね。報酬の分配はいつも通りでいいですか?」
「ああ、それで頼む」
私は、ギルドの手数料と税金を引いた報酬額から、十五パーセントをパーティの口座に振り込み、残りを四等分にし、端数が出ればそれもパーティ口座へ、四等分した報酬は、パーティメンバーの四人それぞれに、希望額を貨幣で用意し、残りは個人ごとの口座に振り込みます。
「あ、俺は今回大銀貨二枚余計に頼む」
「サベロ、あなた無駄遣いのしすぎよ」
「少しくらいいいだろう、自分の取り分なんだから!」
「後で私に泣きつかないでよね」
「泣きつくとしても、ヤリスでなく、ブローネにするさ」
「なんですって!!」
雷光の隼は男女二人ずつの四人パーティです。
いつも賑やかで、良いパーティです。
「はい、用意できました。サベロさんはいつもより大銀貨二枚多めです」
「お、サンキュー」
「いつも計算が早くて助かるよ」
「そうね。正確だし。ありがとう」
「どういたしまして」
「それに、他の受付嬢と違って、ハベルトに色目を使わないしね」
「「ハハハ」」
私とハベルトさんの引き攣った笑いが重なります。
私のこの見た目では、色目を使ったところで気を引くことはできないでしょうからね。
「プー。ギルマスが上で呼んでるわよ」
そこに、声をかけてきたのは、同期で同じ受付嬢のマリーさんです。
私のことを「プー」と呼ぶのは、マリーさん、彼女だけです。
私の名前は、プランタニエ。
周りからは「プラン」とか「タニエ」と呼ばれているのですが……。
親しみを込めて呼ばれるのならいいのですが、彼女の場合、小バカにしたように呼んでくるので、こちらとしては気分が良くありません。
「わかったわ、マリーさん」
それでも同じギルドの職員です。愛想良く返事をして受付の席を立ちます。
「プー。そこ代わるわよ。
ハベルトさん~。お久しぶりですぅ。プーなんかじゃなくてぇ、私を指名してくれればいいのにぃ。いろいろサービスしちゃいますよ~」
私がいた所にマリーさんが入って、ハベルトさんに話しかけますが、ヤリスさんが構わずそれを遮ります。
「もう用事は済んでるから! 行くわよ、ハベルト!」
「お、おう」
ヤリスさんはお怒りモードですね。マリーさんは色目を使ってくる筆頭ですからね。無理もありません。
「何よ。プー!! 用事が済んだなら、しゃべってないで、次の仕事をしなさいよね!!」
「今度から気をつけるわ。それじゃあギルマスのところにいってくるわね」
こちらにとばっちりが飛んできたので、早々に逃げ出します。
「大体何でプーのくせにAランクパーティの対応してるのよ! 生意気よ!!」
マリーさんの方はまだ不満が収まらないようです。
私はマリーさんを放って、さっさとギルドマスターの部屋がある二階に向かいます。
「ギルマスから呼び出しだって。『黒不浄』ったら何したのかしら?」
「まあ、彼女は『閉じられた本』だからな」
離れた席から私への影口が聞こえてきます。
まあ、いつものことなので余り気になりません。
ヒトは、自分と違うものを排除しようとするものなのです。
子供の頃から充分に学びました。
私は、まだ一才にも満たない幼い時に森で冒険者に拾われ、孤児院で育ちました。
何故両親が私を捨てたのかは、本当の理由はわかりません。
でも、私が「ヒト」とは違ったからではないかと今は思っています。
私の外見は、ストレートの髪に鋭い切れ長の目、それだけでも見た目が冷たく見えるのに、その両方が真っ黒なのです。
黒髪と黒い瞳はこの街では私以外見たことがありません。国じゅう探しても他にいないかもしれません。
それ程、黒髪と黒い瞳は珍しいものです。
マリーさんのように、ローズゴールド色のフワフワの髪に、愛らしいつぶらな瞳だったらどんなに良かったかと、何度考えたことでしょう。
それに加えて、私の耳は少し尖っています。
耳が尖っているのはエルフの特徴です。
しかし、私の耳はそこまで尖っていません。ほんの少しヒトの耳に比べ尖っているだけです。
それにエルフは金髪と決まっています。肌の黒いダークエルフは銀髪です。
ですので、私はエルフとのハーフかクォーターではないかと、周りから言われています。
二十歳を過ぎているのに、未だに十代前半に間違われるのは、きっとエルフの血が混じっているせいだと、いつも自分に言い聞かせています。
あと何年かすれば、マリーさんに負けない魅惑的なスタイルになるはずだと。
それと、エルフの血のせいなのか、私の魔力制御の能力は非常に高く、最高位のSSS(スリーエス)ランクです。
これで魔力も多ければ大魔道士として、王宮に仕えることもできたのでしょうが、世の中そんなに甘くありませんでした。
私の魔力量は非常に少なく、普通の人が百前後なのに対して、私は一桁しかありません。
そのため、魔力制御がSSSでも、初級魔法もろくに使えないのです。
まさに宝の持ち腐れ「閉じられた本」とはよく言い現わしたものです。
ですが、自分なりに少ない魔力でも使える魔法の研究に取り組んでいるのですが、それは内緒です。
だって、その研究した魔法のおかげで、他の職員より仕事が早いため、ギルドで雇ってもらえているのですから。
誰もが私と同じだけ仕事ができるようになったら、見た目がアレな私はクビになってしまいます。
なにせ、見た目がアレなせいで、孤児院でも、冒険者ギルドに就職してからも、無視されたり、陰口を叩かれたり、虐められたり、数々の嫌がらせを受けてきました。
特に孤児院にいた子供時代には、変わった夢を見て、それを考えなしにしゃべって回っていたので、頭のおかしい子と思われていたかもしれません。
孤児院の先生も、私の夢の話を聞いて苦笑いをしていました。
夢の中で私は、「日本」という国に住み、「学園」という所に通っていました。
大変裕福な家庭の一人娘で、好き放題、我が儘放題で過ごしていました。
そこでは、この国では見たことがない不思議な機械で溢れていて、食べたこともない美味しいものをお腹いっぱい食べていました。
きっと私の願望がそんな夢をみせたのでしょう。
ただ、夢の中でも、両親とはなかなか一緒に過ごす機会がありませんでした。
両親に育てられていないところだけは、今と変わりませんでした。
しかし、今考えると苦笑いしたくなるような夢です。
こんな国が現実にあるとはとても思えません。
子供の想像力ってすごいですね。
さて、陰口のことは気にせず、私はマリーさんに受付カウンターを任せて、二階にあるギルドマスターの部屋に向かいます。
ギルマスからの呼び出しということなら、心当たりがありました。
先日報告した例の件だと思われます。
11
お気に入りに追加
272
あなたにおすすめの小説
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺若葉
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
ハズれギフトの追放冒険者、ワケありハーレムと荷物を運んで国を取る! #ハズワケ!
寝る犬
ファンタジー
【第3回HJ小説大賞後期「ノベルアップ+」部門 最終選考作品】
「ハズワケ!」あらすじ。
ギフト名【運び屋】。
ハズレギフトの烙印を押された主人公は、最高位のパーティをクビになった。
その上悪い噂を流されて、ギルド全員から村八分にされてしまう。
しかし彼のギフトには、使い方次第で無限の可能性があった。
けが人を運んだり、モンスターをリュックに詰めたり、一夜で城を建てたりとやりたい放題。
仲間になったロリっ子、ねこみみ何でもありの可愛い女の子たちと一緒に、ギフトを活かして、デリバリーからモンスター討伐、はては他国との戦争、世界を救う冒険まで、様々な荷物を運ぶ旅が今始まる。
※ハーレムの女の子が合流するまで、マジメで自己肯定感の低い主人公の一人称はちょい暗めです。
※明るい女の子たちが重い空気を吹き飛ばしてゆく様をお楽しみください(笑)
※タイトルの画像は「東雲いづる」先生に描いていただきました。
無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる