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さくらや
単発バイト
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北斗くんの話だと、北斗くんと優ちゃん、クラスメイトの須藤仁志くんと従姉妹のお姉さん、長期バイトさんの他に、毎日4人派遣バイトさんが来ることになっていたんだけど、派遣バイトさんが朝の時間になっても1人も来ていないんだって。
慌てて派遣会社に連絡して、追加で人を入れて貰えるみたいなんだけど、何時に来れるかわからない、何人来れるかもわからないらしい。
「1人2人ならなんとかなるけど、さすがに4人は無理。従姉妹のねえちゃんは気落ちしちゃってて…。」
この先は言われなくてもわかる。
それを北斗くんの口から言わせるほど薄情じゃない。
みんなの顔を見る。
ウンウン、とみんな頷く。
「いいよ、手伝うよ。」
と疾風くんが言うと北斗くんの顔がパッと華やいで、それからつっーと涙をこぼした。
「おい、泣くな!お前のキャラじゃねえ。」
皇子くんが肩を叩く。
「ごめん、ごめん。みんな遊びに来てるのに…。ごめん。」
「気にするな。」
「うっ、ちゃんとバイト代は出るから…。」
「うんうん、大丈夫だから。ホラ行くぞ。時間ねえんだろう?」
皇子くんと疾風くんが北斗くんを挟んで歩くように急かす。
その後を黙ってついていく。
…大丈夫。バイトしたことないけど、みんなが一緒、優ちゃんと北斗くんもいるんだから、きっとなんとかなる…よね。
慌てて派遣会社に連絡して、追加で人を入れて貰えるみたいなんだけど、何時に来れるかわからない、何人来れるかもわからないらしい。
「1人2人ならなんとかなるけど、さすがに4人は無理。従姉妹のねえちゃんは気落ちしちゃってて…。」
この先は言われなくてもわかる。
それを北斗くんの口から言わせるほど薄情じゃない。
みんなの顔を見る。
ウンウン、とみんな頷く。
「いいよ、手伝うよ。」
と疾風くんが言うと北斗くんの顔がパッと華やいで、それからつっーと涙をこぼした。
「おい、泣くな!お前のキャラじゃねえ。」
皇子くんが肩を叩く。
「ごめん、ごめん。みんな遊びに来てるのに…。ごめん。」
「気にするな。」
「うっ、ちゃんとバイト代は出るから…。」
「うんうん、大丈夫だから。ホラ行くぞ。時間ねえんだろう?」
皇子くんと疾風くんが北斗くんを挟んで歩くように急かす。
その後を黙ってついていく。
…大丈夫。バイトしたことないけど、みんなが一緒、優ちゃんと北斗くんもいるんだから、きっとなんとかなる…よね。
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