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バスレク
キレた
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「翠!」
和津くんが駆け寄って来るのを北斗くんが遮った。
「疾風はいい加減にしろ!中野さんも!
団体行動だろ!学校行事だろ!
みんなでペース合わせんだよ!お前らのせいで翠ちゃん具合悪くなってんのに、放って何やってんだよ!
これ以上恋愛要素ぶち込んできたら、許さない!
あと皇!キツイコースになったのはお前のせいだ!責任感じやがれ、この野郎!
俺、今、マジで怒ってんからな!」
「…悪い。」
和津くんが頭を下げた。
中野さんは黙って俯いている。
「ごめんなさい。生理痛で、薬飲んでて、あんまり元気じゃなかった。
ちゃんと先に言えば良かった。
ごめんなさい。」
私も謝った。
「と、いう訳で!
翠ちゃんの荷物は、野郎が交代で持つから。ペースは翠ちゃんに合わせてゆっくりで!
いいか、わかったか!」
「…はい。」
「ああ。」
普段優しい人が怒ると怖いってホントだった。
北斗くんの優しさに泣きそうになる。
「では出発!」
やっと6人揃って歩き出し始めることが出来た。
そうして。
とうとう私達6人は吊り橋へとやって来た。
高っ!
そして
長っ!
「…手、繋いだ方が怖いかも。」
「うん、確かに。」
細い吊り橋は双方向で、真ん中にロープが通っていて、横並びには歩けない。
先に吊り橋を渡る人は両手で左右のロープをいつでも掴めるようにして歩いていた。
皇子くん、中野さん、和津くん、私、優ちゃん、北斗くんの順で吊り橋をゆっくりゆっくり渡り始めた。
和津くんが駆け寄って来るのを北斗くんが遮った。
「疾風はいい加減にしろ!中野さんも!
団体行動だろ!学校行事だろ!
みんなでペース合わせんだよ!お前らのせいで翠ちゃん具合悪くなってんのに、放って何やってんだよ!
これ以上恋愛要素ぶち込んできたら、許さない!
あと皇!キツイコースになったのはお前のせいだ!責任感じやがれ、この野郎!
俺、今、マジで怒ってんからな!」
「…悪い。」
和津くんが頭を下げた。
中野さんは黙って俯いている。
「ごめんなさい。生理痛で、薬飲んでて、あんまり元気じゃなかった。
ちゃんと先に言えば良かった。
ごめんなさい。」
私も謝った。
「と、いう訳で!
翠ちゃんの荷物は、野郎が交代で持つから。ペースは翠ちゃんに合わせてゆっくりで!
いいか、わかったか!」
「…はい。」
「ああ。」
普段優しい人が怒ると怖いってホントだった。
北斗くんの優しさに泣きそうになる。
「では出発!」
やっと6人揃って歩き出し始めることが出来た。
そうして。
とうとう私達6人は吊り橋へとやって来た。
高っ!
そして
長っ!
「…手、繋いだ方が怖いかも。」
「うん、確かに。」
細い吊り橋は双方向で、真ん中にロープが通っていて、横並びには歩けない。
先に吊り橋を渡る人は両手で左右のロープをいつでも掴めるようにして歩いていた。
皇子くん、中野さん、和津くん、私、優ちゃん、北斗くんの順で吊り橋をゆっくりゆっくり渡り始めた。
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