神子様のラヴァーボーイ！

野生食材の素人判断は大変危険です

2話 ※

食事の片付けをしていたらあっという間に夜になり、入り口に結界を張った洞窟の中に予め設置していたダブルベッドに並んで入る。
どんなに安全だと言ってもエルは『野営中はダメだ！』と言うので大人しく寝るだけだ。
照明代わりにつけていた光の魔法を消す。

「おやすみ、エル」
「おやすみ、ルイ」

お互いにおでこにキスをして、抱き合って眠る。
これだけでも十分にしあわせだ。



………。
……………。
………………………？

あれ、おかしいな。
体が熱い。
風邪かな…？
にしては頭がぼーっとする感覚はない。
むしろギンギンに冴えて…。

「………ふぅ……っ」

熱い吐息が漏れる。
でもそれは僕じゃない。
エルだ。エルも…？

「ね、エル。起きてる？」
「んあ？ああ、ルイも起きてたのか…」 
「なんか…熱くない？」
「暑い…」

がばりとエルは掛け布団を剥がした。
"あつい"のが布団のせいだと思ったのだろう。
しかし布団を取ったところで熱は冷めない。
むしろどんどん上がってきて、呼吸が荒くなる。
それは彼も同じようだ。

「なんか変だよ。一回明るくするね」
「あ、ああ」

体を起こし、もう一度光の魔法をベッドの上方へ放つ。
柔らかい光に照らされてエルの顔が見えた。
紅潮し、目に涙を溜めた顔が。
…多分僕も似たような顔をしていると思う。
目が合うとドクン、と大きく心臓が跳ねた。

次の瞬間、どちらからともなく噛み付くようにキスをした。
夢中になって舌を絡める。
口端から唾液がこぼれ落ちるのもお構いなしだ。
やがてそれだけでは我慢できなくなってきて、やっと顔を離した。

「はっ…はっ…エル、今無性にエルを抱き潰したくて仕方がないんだけど」

エルの頭を両手でしっかりと掴み、至近距離で目線を外さずそう告げる。
それだけで彼は眉尻を下げて小さく喘いだ。

「あっ…ルイっ…俺……おれ、も…お前の好きにされたい……っ」
「っ！ははっ…後で文句言っても知らないからね…！」

乱暴にエルを押し倒し、のしかかってもう一度深く口づけをする。
彼の耳に指を入れてくすぐってやるとビクビクと体を跳ねさせた。

「ん…ふっ……んんっ！」
「ふっ…エル……」

口を離し、唾液を垂らす。
エルは口を開け舌を伸ばし、それを受け入れた。
はは…エッロい顔。

指でくすぐっただけでも良い反応をした耳に舌を差し込み、ぐぢゅぐぢゅとわざと音を立てて舐める。

「ああっ！耳、だめぇっ！」
「ダメじゃないって何度も言ってるでしょ？なんて言うの？」

仕置きと言わんばかりに耳たぶを強く噛む。
エルはその痛みすら良いみたいだけど。

「あっ！んんっきもちいい！きもちいいっ…！」
「良い子だね。良い子にはご褒美あげようか。何して欲しい？」

言いながら、エルの服を全て剥ぎ取る。
その体も紅く色づいていて酷く色っぽい。
僕も服を脱ぎ捨てる。
素肌が触れ合うだけでもう気持ちいい。

「うう…」
「なんでも良いよ。なんでもしてあげる」
「………い、いつもみたいに胸、揉んで…ち、ちくび…舐めてくれ…」
「ふふ、分かった」

エルの希望に応えるため、両手でぐっと胸を押し上げ、その頂に舌を這わす。
広い面でべろりと舐め上げたり、先を尖らせてちろちろと乳首をくすぐるように舐めたり…。

「うあっ、あん、あっあっはあっ！」
「エル、舐めるだけで良いの？」
「あ…っんんっもっと強く…吸ったり…噛んだりも…ああん！」

聞くや否や、強く乳首を吸い上げ口の中で舌で転がす。
乳輪や乳首の根元を甘噛みすると、エルは背を反らせて震えた。

「反対側も可愛がってあげなきゃね」

放置していたもう一方の乳首に舌を這わせ、散々弄ってぷっくり腫れ上がった敏感な方を指で虐める。
親指と中指で摘み、人差し指で高速に弾くと、エルはいっとう甘い嬌声をあげた。

「んああ♡きもちい♡ああッ♡ルイ♡もっとぉ♡♡」
「…ッ！」
「うぁっ♡あああぁぁっ♡くぅ♡～～～んッ♡♡」

珍しい彼のおねだりに煽られ、思わずがりっと強く噛み付いてしまった。
反対側も爪で強く押し込む。
すると彼は僕の頭を強く押さえつけ高い声で啼き、どうやら絶頂を迎えたようだ。
ぬるりと下腹部に濡れた感覚がある。

「ふぁ…っ♡」
「乳首でイけたね。痛いの気持ちよかった？」
「ん…」

エルはうっとりとした目をして首を縦に振りながら、自分の指を甘噛みしている。
可愛すぎる…勃ちすぎてちんこ痛い。

「ねえ、エルも僕のこと気持ちよくしてくれる？」

僕はエルの胸に馬乗りになって、彼の顔にぺちっと陰茎を乗せた。