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第四十七話「願いを叶えるための戦いについて」
抗う者たち
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ヘイムダルは、今までに感じたことのない程の、怒りと焦りを感じていた。
比乃の読み、推測は的確だった。フォトン粒子――マナを操るために用いられる、異世界の国家から与えられた物質は、あまり多くはなかった。なので、この魔道鎧。ギャラルホルンの両の手と、剣を構成するのに用いられた。
自分たちの組織で、この物質を生産するための努力もしていた。その結果として、ヒュペリオンのソーラーディエディーや、アフロディテの機体に、一応は実用的に使えるもの……“紛い物”レベルだが、兵器としては十分な装置を組み込めた。
だが、それらは所詮、偽物だ。楽園への扉を開くための鍵には成り得なかった。鍵にできるのは正真正銘、本物でなければならない。それが、今、眼前でこちらを睨み付ける白い機械人形によって破壊されてしまった。
もし、ヘイムダルが、何の間違いも失敗も想定しない楽観主義であったならば、この時点で比乃たちの戦略的勝利が決まっていた。この扉を開ける手段はなくなるのだから。けれども、テロ組織をまとめ上げる彼女も、そこまで愚かではなかった。
予備の部品はあるし、万が一、この鎧を破壊されても、次のギャラルホルンを作り出す算段はあった。異世界の協力関係にある国家。この醜く汚らしい世界を蹂躙してくれる、強大な軍勢を保有した者たちに、また協力を仰いでも良い。
まだ、自分の勝利は揺らがない。外の連合軍がここに攻め込んでくるよりも早く、この小生意気な子供……せっかく、理想郷へと至るための鍵である「マナを操る力」を、自分と同じ力を与えてやったというのに、こちらに牙を剥いて噛み付いてくる恩知らずを排除すれば、いくらでもやり直しは効く。
戦闘に疎いヘイムダルでもわかる。操る兵器の性能差は自分が圧倒している。同じ素手ならば、あの白い機体をねじ伏せるのも簡単だ。
蒼い鎧、ギャラルホルンに思考を送る。特殊な機械を介しているわけでもない。それなのに、鎧は彼女の思った通りに動いた。マナを操る力を失っていても、鎧から伝わってくる万能感に変わりは無い。
何が相手だろうと、負ける気がしない。自分こそが世界の中心であり、この世界を終わらせる者だ。さぁ、無残に殺してやる。
ヘイムダルが鎧を白い機体へ向けて一歩進めたその時。その相手から小さい円筒がばら撒かれ、辺り一帯を白い煙が覆った。煙幕によって身を隠した敵に、彼女は小馬鹿にしたように鼻を鳴らす。
今更、時間稼ぎをしたところでどうにもならない。自分に決定打を与える武器が相手にはないという状況に、変わりは無いのだから。
比乃のお願いを聞いた心視は、HMDの下で、躊躇いの表情を浮かべた。拒否しようと口を開くが、それでも、それしか無いのだという事実を突き付けられ、承諾せざるを得なかった。せめてもと、一言だけ、心視も願いを口にする。
「……死なないで」
「当然、約束があるからね」
煙で視界がゼロになっている正面を睨んだまま、比乃は微笑を浮かべて答えた。
作戦開始――
十秒経つか経たないか、煙幕の前で悠々と待っていた蒼い鎧に、白い機体が思い切り突っ込んできた。そのまま、ナックルガードを展開した右ストレートが飛んでくる。素人のヘイムダルには反応できない。棒立ちしていた機体の顔面に拳を食らい、衝撃でコクピットが揺れる。
「このっ!」
脳を揺らされた不快感の中、ヘイムダルも念じる。殴り合いの喧嘩などしたことがない故の、不格好なパンチ。白い機体はそれをひょいと避けて、今度はハイキックを放ってきた。左腕で咄嗟にガードするが、その上から蹴り飛ばされ、鎧が一瞬、宙に浮く。
相手は子供でも訓練を受けたプロの兵士だ。その事実を嫌でも味合わされる。だが、どの攻撃も致命傷にはならない。精々、鎧を揺らすだけだ。それより先に、相手を組み伏せ、押し倒し、コクピットを直接捻り潰せば勝ちだ。
たったそれだけ、それだけで勝てる。ヘイムダルは目前と迫った勝利に、頬が緩むのを禁じ得なかった。だが、現実はそう甘くはないことを、彼女は思い知らされることになる。
「くそっ、やっぱり硬い……!」
回転蹴りで相手の胴体を打ち据えたTk-11の中、比乃は悪態を吐いた。すでに五発は食らわせているが、どれも相手を仰け反らせる程度にしかならず、装甲をへこませることもできていない。
とんでもない強度である。しかも、
「っあぶな!」
相手の素人染みた攻撃は、当たりこそしないが、受け流すのに使った左腕部がそのまま持って行かれそうになるようなパワーを持っていた。胴体に受けでもしたら、そのまま押し潰されてしまうだろう。
距離を取って、一撃を入れて下がるを繰り返すだけでも、比乃の目的である時間稼ぎはできるだろう。だが、比乃側にもタイムリミットがある。それは、相手があることに気付くまで、気付かれたら一巻の終わりだ。今度こそ勝ち目が無くなる。
なので、距離は取らずに、できる限りクロスレンジを保ったまま、相手と殴り合いを続ける。しかし、それは危険をはらんでいた。相手のサッカーキックを翻るように避ける。胸部装甲を掠めただけで、機体が揺れる。翻り着地したTk-11に、蒼い鎧が肩からタックルしてくる。これは避けられない――
「サブアーム展開!」
《了解》
瞬時の判断で、比乃の意思により背中の腕が前方に来て、四本になった腕で相手の突進を迎え撃った。轟音、金属と未知の硬質物質がぶつかり合う音が周囲に響く。受け止め切った。敵に蹴りを入れて、組み掛かろうとしてきた腕から逃れる。
『なぜ私の邪魔をするのです。無駄な抵抗を続けるのですか、この世界を捨てて理想郷へと行くことが、なぜ悪いことなのです!』
「行くなら、一人で、勝手に行け!」
焦りの混ざったヘイムダルの問いに、比乃は言葉と拳で返した。想定外の圧力に、ナックルガードが弾け飛び、マニピュレータが潰れる。
「空想の世界にでもなんでも、誰にも迷惑をかけずに!」
相手が振るった右腕を屈んで避けて、左の腕でボディブローをかました。相手の鎧が数センチ浮き上がる。左手の指がガードごとぐちゃぐちゃになった。それでも構わない。
「僕の、僕らの現実を、これ以上、壊すな!!」
叫びに乗せて、両腕を同時に相手の胴体へと叩き込む。Tk-11の骨格フレームが軋み、悲鳴をあげる。その重い一撃によって、コクピット内へも大きな衝撃を与えた。ヘイムダルが外部音声越しに『かはっ』と息を吐く。
浮かび上がった敵を、Tk-11が両翼、副腕を組んで、全力で振り下ろした。ハンドハンマー。頭部に打撃を食らって、上下に揺さぶられた機体が、中の操縦者の状態を表すように大きくよろめいて、グロッキー状態になった。
「今っ!」
その隙を逃さず、両腕と両膝に備え付けられていたワイヤーアンカーが射出され、穂先の裏からロケットモーターによる推進力を得て比乃の意のままに飛ぶ。それらが蒼い鎧を雁字搦めにした。これで、作戦の第一段階は完了。あとは――
比乃の読み、推測は的確だった。フォトン粒子――マナを操るために用いられる、異世界の国家から与えられた物質は、あまり多くはなかった。なので、この魔道鎧。ギャラルホルンの両の手と、剣を構成するのに用いられた。
自分たちの組織で、この物質を生産するための努力もしていた。その結果として、ヒュペリオンのソーラーディエディーや、アフロディテの機体に、一応は実用的に使えるもの……“紛い物”レベルだが、兵器としては十分な装置を組み込めた。
だが、それらは所詮、偽物だ。楽園への扉を開くための鍵には成り得なかった。鍵にできるのは正真正銘、本物でなければならない。それが、今、眼前でこちらを睨み付ける白い機械人形によって破壊されてしまった。
もし、ヘイムダルが、何の間違いも失敗も想定しない楽観主義であったならば、この時点で比乃たちの戦略的勝利が決まっていた。この扉を開ける手段はなくなるのだから。けれども、テロ組織をまとめ上げる彼女も、そこまで愚かではなかった。
予備の部品はあるし、万が一、この鎧を破壊されても、次のギャラルホルンを作り出す算段はあった。異世界の協力関係にある国家。この醜く汚らしい世界を蹂躙してくれる、強大な軍勢を保有した者たちに、また協力を仰いでも良い。
まだ、自分の勝利は揺らがない。外の連合軍がここに攻め込んでくるよりも早く、この小生意気な子供……せっかく、理想郷へと至るための鍵である「マナを操る力」を、自分と同じ力を与えてやったというのに、こちらに牙を剥いて噛み付いてくる恩知らずを排除すれば、いくらでもやり直しは効く。
戦闘に疎いヘイムダルでもわかる。操る兵器の性能差は自分が圧倒している。同じ素手ならば、あの白い機体をねじ伏せるのも簡単だ。
蒼い鎧、ギャラルホルンに思考を送る。特殊な機械を介しているわけでもない。それなのに、鎧は彼女の思った通りに動いた。マナを操る力を失っていても、鎧から伝わってくる万能感に変わりは無い。
何が相手だろうと、負ける気がしない。自分こそが世界の中心であり、この世界を終わらせる者だ。さぁ、無残に殺してやる。
ヘイムダルが鎧を白い機体へ向けて一歩進めたその時。その相手から小さい円筒がばら撒かれ、辺り一帯を白い煙が覆った。煙幕によって身を隠した敵に、彼女は小馬鹿にしたように鼻を鳴らす。
今更、時間稼ぎをしたところでどうにもならない。自分に決定打を与える武器が相手にはないという状況に、変わりは無いのだから。
比乃のお願いを聞いた心視は、HMDの下で、躊躇いの表情を浮かべた。拒否しようと口を開くが、それでも、それしか無いのだという事実を突き付けられ、承諾せざるを得なかった。せめてもと、一言だけ、心視も願いを口にする。
「……死なないで」
「当然、約束があるからね」
煙で視界がゼロになっている正面を睨んだまま、比乃は微笑を浮かべて答えた。
作戦開始――
十秒経つか経たないか、煙幕の前で悠々と待っていた蒼い鎧に、白い機体が思い切り突っ込んできた。そのまま、ナックルガードを展開した右ストレートが飛んでくる。素人のヘイムダルには反応できない。棒立ちしていた機体の顔面に拳を食らい、衝撃でコクピットが揺れる。
「このっ!」
脳を揺らされた不快感の中、ヘイムダルも念じる。殴り合いの喧嘩などしたことがない故の、不格好なパンチ。白い機体はそれをひょいと避けて、今度はハイキックを放ってきた。左腕で咄嗟にガードするが、その上から蹴り飛ばされ、鎧が一瞬、宙に浮く。
相手は子供でも訓練を受けたプロの兵士だ。その事実を嫌でも味合わされる。だが、どの攻撃も致命傷にはならない。精々、鎧を揺らすだけだ。それより先に、相手を組み伏せ、押し倒し、コクピットを直接捻り潰せば勝ちだ。
たったそれだけ、それだけで勝てる。ヘイムダルは目前と迫った勝利に、頬が緩むのを禁じ得なかった。だが、現実はそう甘くはないことを、彼女は思い知らされることになる。
「くそっ、やっぱり硬い……!」
回転蹴りで相手の胴体を打ち据えたTk-11の中、比乃は悪態を吐いた。すでに五発は食らわせているが、どれも相手を仰け反らせる程度にしかならず、装甲をへこませることもできていない。
とんでもない強度である。しかも、
「っあぶな!」
相手の素人染みた攻撃は、当たりこそしないが、受け流すのに使った左腕部がそのまま持って行かれそうになるようなパワーを持っていた。胴体に受けでもしたら、そのまま押し潰されてしまうだろう。
距離を取って、一撃を入れて下がるを繰り返すだけでも、比乃の目的である時間稼ぎはできるだろう。だが、比乃側にもタイムリミットがある。それは、相手があることに気付くまで、気付かれたら一巻の終わりだ。今度こそ勝ち目が無くなる。
なので、距離は取らずに、できる限りクロスレンジを保ったまま、相手と殴り合いを続ける。しかし、それは危険をはらんでいた。相手のサッカーキックを翻るように避ける。胸部装甲を掠めただけで、機体が揺れる。翻り着地したTk-11に、蒼い鎧が肩からタックルしてくる。これは避けられない――
「サブアーム展開!」
《了解》
瞬時の判断で、比乃の意思により背中の腕が前方に来て、四本になった腕で相手の突進を迎え撃った。轟音、金属と未知の硬質物質がぶつかり合う音が周囲に響く。受け止め切った。敵に蹴りを入れて、組み掛かろうとしてきた腕から逃れる。
『なぜ私の邪魔をするのです。無駄な抵抗を続けるのですか、この世界を捨てて理想郷へと行くことが、なぜ悪いことなのです!』
「行くなら、一人で、勝手に行け!」
焦りの混ざったヘイムダルの問いに、比乃は言葉と拳で返した。想定外の圧力に、ナックルガードが弾け飛び、マニピュレータが潰れる。
「空想の世界にでもなんでも、誰にも迷惑をかけずに!」
相手が振るった右腕を屈んで避けて、左の腕でボディブローをかました。相手の鎧が数センチ浮き上がる。左手の指がガードごとぐちゃぐちゃになった。それでも構わない。
「僕の、僕らの現実を、これ以上、壊すな!!」
叫びに乗せて、両腕を同時に相手の胴体へと叩き込む。Tk-11の骨格フレームが軋み、悲鳴をあげる。その重い一撃によって、コクピット内へも大きな衝撃を与えた。ヘイムダルが外部音声越しに『かはっ』と息を吐く。
浮かび上がった敵を、Tk-11が両翼、副腕を組んで、全力で振り下ろした。ハンドハンマー。頭部に打撃を食らって、上下に揺さぶられた機体が、中の操縦者の状態を表すように大きくよろめいて、グロッキー状態になった。
「今っ!」
その隙を逃さず、両腕と両膝に備え付けられていたワイヤーアンカーが射出され、穂先の裏からロケットモーターによる推進力を得て比乃の意のままに飛ぶ。それらが蒼い鎧を雁字搦めにした。これで、作戦の第一段階は完了。あとは――
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