336 / 344
第四十六話「結末を迎える者たちについて」
熟練兵の矜持
しおりを挟む
オーケアノスの身のこなしは、驚異的なまでに素早かった。地を蹴り壁を蹴り、縦横無尽に駆け抜ける。そして、一瞬の隙をついて致命的な一撃を見舞おうとしてくる。水陸両用の機体がするとは思えない動きだ。
対するメイヴィスも負けてはいない。高振動ブレードを巧みに操り、対処を少しでも間違えれば、自分を串刺しにするであろう攻撃を、捌き、弾き、打ち返す。少しでも相手の離脱が遅れれば、そこに斬撃を食らわそうと剣を振るう。
AMW二機の戦いは、端から見れば演舞のようにすら思えるだろう。お互いに一歩も引かない、熾烈な近接戦だった。
「貴様を倒して、部下の仇を討たせてもらう!」
『貴女では無理だ。部下と同じところへ行くと良い』
「冗談!」
M6が足下のコンクリートを抉る勢いで蹴り立てた。第四世代型AMWが持つ、爆発的な瞬発力を発揮して、コンテナの壁面に“着地”したキャンサーへと迫る。高振動ブレードが繰り出された。
敵機は、それを鮮やかな宙返りで避けた。壁から床へ、M6の正面から背後へと移動した敵が、腕のクローを横薙ぎに振るう。
回避された直後に、メイヴィスは膝を折って姿勢を深く沈めている。そのまま背後を向くように回転しながら足払いを仕掛け、オーケアノスの足下を狙う。当然のようにそれも跳躍で避けられた。
空中から振り下ろすような蹴りが飛んでくる。後ろには避けられない。ならばと左へ横っ飛びして足刀から逃れる。
数秒という一瞬の間に、四手の攻防が行われた。それでも、どちらも敵機を捉えるには至らない。受け身を取って起き上がったメイヴィスに、オーケアノスが真正面から突っ込んでくる。両手を振り上げている。次の瞬間には計四本の爪が乱舞し、一撃がM6の左肩を獲った。装甲が吹っ飛び、衝撃でM6がバランスを崩す。
「なんのっ!」
相手が腕を引いて二撃目を繰り出す前に、肘打ちと膝打ちを同時に叩き込む。細身ながらもペーチルより馬力があるハイパワーから繰り出された打撃を受けて、キャンサーは後方へと下がった。相転移装甲により、ダメージを与えるには至っていないが、距離を離すことはできた。
この猶予の間に、ブレードを構え直して、敵機に向き直る。損傷をチェック。左肩装甲が脱落しているが、間接部にまでダメージは行っていない。流石は合衆国の最新鋭機。頑丈さは折り紙付きだ。
まだまだ戦闘続行可能なM6を前に、クローを油断なく構えたキャンサーが、外部音声を発する。
『……前言撤回だ、ミセス。貴女は強い、これまで俺が相対した中でもトップクラスにだ』
それに、メイヴィスも返事をする。会話にのってやる義理はないが、それで自分に注意を引けるなら儲けものだ。リアと英国の少女のところには絶対に行かせられないし、近衛兵も雑魚の相手で手一杯だろう。オーケアノスは、自分が相手をしなくてはならない。
「お褒めの言葉ありがとう。そちらこそ、テロリストをしているには惜しい腕前ね。それも、指導者だなんて大層な地位に就いている」
話ながら、お互いに隙を窺うように、剣の達人同士のように、相手を観察する。そんな中でも会話ができるのは、強者の余裕があってこそだ。その強者であるオーケアノスは、ふっと自嘲するように小さく笑った。
『貴女も指導する側の人間だろう……立場は違いこそすれ、していることは同じ、人の才能を伸ばすこと……どこで道を違えたかな』
そう話すオーケアノスの口調は、どこか、ユーモアを含んだように感じられた。自分を皮肉するような、そんな雰囲気だ。まるでテロリストになったことを後悔しているかのようだった。
一瞬だけ、メイヴィスは、この男がどうしてテロリストになったのか、関心を抱いた。人は最初から悪なわけではない。テロという悪の道に人が落ちるには、必ず過程がある。
思わず、それを問おうとして、やめた。聞いても意味がないことだ。相手も話さないだろうし、もし、それを聞いたとしても、自分たちのやることは変わらない。だから、メイヴィスは一つの現実を突き付ける。
「……今更、進んだ道は戻れないわよ。貴方も、私も」
『そうだな。さて、続きをしよう。こんなに楽しめるているのは久々だからな。精々、足掻いてくれ』
会話をうちきって、オーケアノスが右足を後ろに引いた。ハワイでも見た突進の前振りだ。メイヴィスは反射的に右へと飛ぶ。直後、今いた場所を、猛烈な速度で突っ込んできた敵機が通り過ぎた。勢いを殺せず、そのままコンテナに激突すると思われたキャンサーは、障害物に足を着け、そのまま駆け上がった。
一瞬で真上へと推進した機体は、速度を保ったままループするように、M6目掛けて落ちてきた。曲芸染みた予想だにしない動きに、メイヴィスは僅かに反応が遅れた。結果として、相手の垂直落下をもろに受けることになった。
「ぐあっ!」
鋼鉄と鋼鉄が激突した衝撃に、声が漏れる。M6は押し倒されていた。咄嗟に高振動ブレードを覆い被さっているキャンサーに叩き付けたが、相転移している装甲に通常兵器は通用しない。難なく弾かれる。
『この距離では、お得意のレールガンも使えまい。温存していたのが裏目にでたな』
こちらを踏みつけ、クローを振り上げるキャンサーが淡々とした口調で『では、お別れだ。ミセス』そう言って、爪が振り下ろされる。それがM6の胴体ごとメイヴィスを引き裂く――かと思われたその時、どちらにとっても想定外のことが起きた。
自分たちの真上にある天井が突如、崩落したのだ。落ちてくる瓦礫に反応して、オーケアノスが飛び退き、メイヴィスも次々と落ちてくるそれから逃れるように転がった。
「い、いったい何が」
メイヴィスもオーケアノスも、突然の崩落に動きを止める。瓦礫と土が舞い上げた濃い煙の中、そこから、薄緑色の光線が飛んだ。それは正確に、キャンサーの胴体側面を貫いた。
『ぐっ?!』
コクピットブロックに攻撃を受けた機体が、姿勢を崩して膝を着く。特殊装甲を難なく貫通させた攻撃、光線、そこから導き出される答えは、
「OFM?! こんなところにまで!」
相手が撃ったのは自分の敵だが、敵の敵が味方とは言えない。むしろ、第三の敵だ。そこにいる敵を認識したメイヴィスは、機体の腰のレールガンを起動させる。だが、その発射準備が整う前に、赤い西洋鎧が飛び出してきた。
『見つけたぞ! 世界の歪み! 争いの根源!』
外部音声でそう叫んでいるそれは、通常の個体よりも赤が深く、そして全身が装飾されたように尖っている、特異なOFMだった。その西洋鎧が、手にした銃剣をM6に向け、光線を放とうとする。レールガンのチャージが間に合わない。
ここまでか、とメイヴィスが諦めかけた。そのとき、西洋鎧の側面にグレネードが直撃した。爆発に包まれる赤いOFM。いったい誰が、と発射された方を見ると、致命傷を受けて膝を着いていたオーケアノスのキャンサーが、右腕を向けていた。最後まで温存していたらしい。
だが、煙を手で振り払う西洋鎧に損傷の跡はない。
『邪魔をするな! 死に損ないが!』
激昂して、OFMがキャンサーに銃剣を向けた。オーケアノスは、避ける素振りを見せない。
その穂先が輝いた直後、入りっぱなしだった外部音声が、男の呟きを拾っていた。
『すまない、お前たちと同じところには、いけそうにない』
光線に撃ち抜かれて爆散した機体の搭乗者が、最期に、誰に対してそう言ったのか、メイヴィスにはわからなかった。だが、目の前にいる敵が、隙だらけになったということはわかった。スクリーンにチャージ完了の表示。迷わずトリガーを引く。
轟音を立てて、世界最小にしてAMW携行火器としては最強の破壊力を持つ、兵器工学の頂点である超電磁砲が火を噴いた。現代工学に反する力を持っていた赤い西洋鎧の土手っ腹に風穴が開き、上下に泣き別れした赤い上半身と下半身がコンテナに激突し、動かなくなった。
「……オーケアノス」
メイヴィスが、爆発して散らばった破片に目を向ける。何故、彼がテロリストに成り果てたのか、どうして世界を憎んだのか、一人の人間がそうなってしまった理由を知る術はもうない。更に言えば、仇を討つどころか、自分は勝つこともできずに、勝ち逃げされてしまった。
それがとても悲しいことに感じて、メイヴィスは目を閉じた。
対するメイヴィスも負けてはいない。高振動ブレードを巧みに操り、対処を少しでも間違えれば、自分を串刺しにするであろう攻撃を、捌き、弾き、打ち返す。少しでも相手の離脱が遅れれば、そこに斬撃を食らわそうと剣を振るう。
AMW二機の戦いは、端から見れば演舞のようにすら思えるだろう。お互いに一歩も引かない、熾烈な近接戦だった。
「貴様を倒して、部下の仇を討たせてもらう!」
『貴女では無理だ。部下と同じところへ行くと良い』
「冗談!」
M6が足下のコンクリートを抉る勢いで蹴り立てた。第四世代型AMWが持つ、爆発的な瞬発力を発揮して、コンテナの壁面に“着地”したキャンサーへと迫る。高振動ブレードが繰り出された。
敵機は、それを鮮やかな宙返りで避けた。壁から床へ、M6の正面から背後へと移動した敵が、腕のクローを横薙ぎに振るう。
回避された直後に、メイヴィスは膝を折って姿勢を深く沈めている。そのまま背後を向くように回転しながら足払いを仕掛け、オーケアノスの足下を狙う。当然のようにそれも跳躍で避けられた。
空中から振り下ろすような蹴りが飛んでくる。後ろには避けられない。ならばと左へ横っ飛びして足刀から逃れる。
数秒という一瞬の間に、四手の攻防が行われた。それでも、どちらも敵機を捉えるには至らない。受け身を取って起き上がったメイヴィスに、オーケアノスが真正面から突っ込んでくる。両手を振り上げている。次の瞬間には計四本の爪が乱舞し、一撃がM6の左肩を獲った。装甲が吹っ飛び、衝撃でM6がバランスを崩す。
「なんのっ!」
相手が腕を引いて二撃目を繰り出す前に、肘打ちと膝打ちを同時に叩き込む。細身ながらもペーチルより馬力があるハイパワーから繰り出された打撃を受けて、キャンサーは後方へと下がった。相転移装甲により、ダメージを与えるには至っていないが、距離を離すことはできた。
この猶予の間に、ブレードを構え直して、敵機に向き直る。損傷をチェック。左肩装甲が脱落しているが、間接部にまでダメージは行っていない。流石は合衆国の最新鋭機。頑丈さは折り紙付きだ。
まだまだ戦闘続行可能なM6を前に、クローを油断なく構えたキャンサーが、外部音声を発する。
『……前言撤回だ、ミセス。貴女は強い、これまで俺が相対した中でもトップクラスにだ』
それに、メイヴィスも返事をする。会話にのってやる義理はないが、それで自分に注意を引けるなら儲けものだ。リアと英国の少女のところには絶対に行かせられないし、近衛兵も雑魚の相手で手一杯だろう。オーケアノスは、自分が相手をしなくてはならない。
「お褒めの言葉ありがとう。そちらこそ、テロリストをしているには惜しい腕前ね。それも、指導者だなんて大層な地位に就いている」
話ながら、お互いに隙を窺うように、剣の達人同士のように、相手を観察する。そんな中でも会話ができるのは、強者の余裕があってこそだ。その強者であるオーケアノスは、ふっと自嘲するように小さく笑った。
『貴女も指導する側の人間だろう……立場は違いこそすれ、していることは同じ、人の才能を伸ばすこと……どこで道を違えたかな』
そう話すオーケアノスの口調は、どこか、ユーモアを含んだように感じられた。自分を皮肉するような、そんな雰囲気だ。まるでテロリストになったことを後悔しているかのようだった。
一瞬だけ、メイヴィスは、この男がどうしてテロリストになったのか、関心を抱いた。人は最初から悪なわけではない。テロという悪の道に人が落ちるには、必ず過程がある。
思わず、それを問おうとして、やめた。聞いても意味がないことだ。相手も話さないだろうし、もし、それを聞いたとしても、自分たちのやることは変わらない。だから、メイヴィスは一つの現実を突き付ける。
「……今更、進んだ道は戻れないわよ。貴方も、私も」
『そうだな。さて、続きをしよう。こんなに楽しめるているのは久々だからな。精々、足掻いてくれ』
会話をうちきって、オーケアノスが右足を後ろに引いた。ハワイでも見た突進の前振りだ。メイヴィスは反射的に右へと飛ぶ。直後、今いた場所を、猛烈な速度で突っ込んできた敵機が通り過ぎた。勢いを殺せず、そのままコンテナに激突すると思われたキャンサーは、障害物に足を着け、そのまま駆け上がった。
一瞬で真上へと推進した機体は、速度を保ったままループするように、M6目掛けて落ちてきた。曲芸染みた予想だにしない動きに、メイヴィスは僅かに反応が遅れた。結果として、相手の垂直落下をもろに受けることになった。
「ぐあっ!」
鋼鉄と鋼鉄が激突した衝撃に、声が漏れる。M6は押し倒されていた。咄嗟に高振動ブレードを覆い被さっているキャンサーに叩き付けたが、相転移している装甲に通常兵器は通用しない。難なく弾かれる。
『この距離では、お得意のレールガンも使えまい。温存していたのが裏目にでたな』
こちらを踏みつけ、クローを振り上げるキャンサーが淡々とした口調で『では、お別れだ。ミセス』そう言って、爪が振り下ろされる。それがM6の胴体ごとメイヴィスを引き裂く――かと思われたその時、どちらにとっても想定外のことが起きた。
自分たちの真上にある天井が突如、崩落したのだ。落ちてくる瓦礫に反応して、オーケアノスが飛び退き、メイヴィスも次々と落ちてくるそれから逃れるように転がった。
「い、いったい何が」
メイヴィスもオーケアノスも、突然の崩落に動きを止める。瓦礫と土が舞い上げた濃い煙の中、そこから、薄緑色の光線が飛んだ。それは正確に、キャンサーの胴体側面を貫いた。
『ぐっ?!』
コクピットブロックに攻撃を受けた機体が、姿勢を崩して膝を着く。特殊装甲を難なく貫通させた攻撃、光線、そこから導き出される答えは、
「OFM?! こんなところにまで!」
相手が撃ったのは自分の敵だが、敵の敵が味方とは言えない。むしろ、第三の敵だ。そこにいる敵を認識したメイヴィスは、機体の腰のレールガンを起動させる。だが、その発射準備が整う前に、赤い西洋鎧が飛び出してきた。
『見つけたぞ! 世界の歪み! 争いの根源!』
外部音声でそう叫んでいるそれは、通常の個体よりも赤が深く、そして全身が装飾されたように尖っている、特異なOFMだった。その西洋鎧が、手にした銃剣をM6に向け、光線を放とうとする。レールガンのチャージが間に合わない。
ここまでか、とメイヴィスが諦めかけた。そのとき、西洋鎧の側面にグレネードが直撃した。爆発に包まれる赤いOFM。いったい誰が、と発射された方を見ると、致命傷を受けて膝を着いていたオーケアノスのキャンサーが、右腕を向けていた。最後まで温存していたらしい。
だが、煙を手で振り払う西洋鎧に損傷の跡はない。
『邪魔をするな! 死に損ないが!』
激昂して、OFMがキャンサーに銃剣を向けた。オーケアノスは、避ける素振りを見せない。
その穂先が輝いた直後、入りっぱなしだった外部音声が、男の呟きを拾っていた。
『すまない、お前たちと同じところには、いけそうにない』
光線に撃ち抜かれて爆散した機体の搭乗者が、最期に、誰に対してそう言ったのか、メイヴィスにはわからなかった。だが、目の前にいる敵が、隙だらけになったということはわかった。スクリーンにチャージ完了の表示。迷わずトリガーを引く。
轟音を立てて、世界最小にしてAMW携行火器としては最強の破壊力を持つ、兵器工学の頂点である超電磁砲が火を噴いた。現代工学に反する力を持っていた赤い西洋鎧の土手っ腹に風穴が開き、上下に泣き別れした赤い上半身と下半身がコンテナに激突し、動かなくなった。
「……オーケアノス」
メイヴィスが、爆発して散らばった破片に目を向ける。何故、彼がテロリストに成り果てたのか、どうして世界を憎んだのか、一人の人間がそうなってしまった理由を知る術はもうない。更に言えば、仇を討つどころか、自分は勝つこともできずに、勝ち逃げされてしまった。
それがとても悲しいことに感じて、メイヴィスは目を閉じた。
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
異世界に転生したのにスキルも貰えずに吸血鬼に拉致されてロボットを修理しろってどういうことなのか
ピモラス
ファンタジー
自動車工場で働くケンはいつも通りに仕事を終えて、帰りのバスのなかでうたた寝をしていた。
目を覚ますと、見知らぬ草原の真っ只中だった。
なんとか民家を見つけ、助けを求めたのだが、兵士を呼ばれて投獄されてしまう。
そこへ返り血に染まった吸血鬼が襲撃に現れ、ケンを誘拐する。
その目的は「ロボットを修理しろ」とのことだった・・・

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
【なろう430万pv!】船が沈没して大海原に取り残されたオッサンと女子高生の漂流サバイバル&スローライフ
海凪ととかる
SF
離島に向かうフェリーでたまたま一緒になった一人旅のオッサン、岳人《がくと》と帰省途中の女子高生、美岬《みさき》。 二人は船を降りればそれっきりになるはずだった。しかし、運命はそれを許さなかった。
衝突事故により沈没するフェリー。乗員乗客が救命ボートで船から逃げ出す中、衝突の衝撃で海に転落した美岬と、そんな美岬を助けようと海に飛び込んでいた岳人は救命ボートに気づいてもらえず、サメの徘徊する大海原に取り残されてしまう。
絶体絶命のピンチ! しかし岳人はアウトドア業界ではサバイバルマスターの通り名で有名なサバイバルの専門家だった。
ありあわせの材料で筏を作り、漂流物で筏を補強し、雨水を集め、太陽熱で真水を蒸留し、プランクトンでビタミンを補給し、捕まえた魚を保存食に加工し……なんとか生き延びようと創意工夫する岳人と美岬。
大海原の筏というある意味密室空間で共に過ごし、語り合い、力を合わせて極限状態に立ち向かううちに二人の間に特別な感情が芽生え始め……。
はたして二人は絶体絶命のピンチを生き延びて社会復帰することができるのか?
小説家になろうSF(パニック)部門にて400万pv達成、日間/週間/月間1位、四半期2位、年間/累計3位の実績あり。
カクヨムのSF部門においても高評価いただき80万pv達成、最高週間2位、月間3位の実績あり。
Hand in Hand - 二人で進むフィギュアスケート青春小説
宮 都
青春
幼なじみへの気持ちの変化を自覚できずにいた中2の夏。ライバルとの出会いが、少年を未知のスポーツへと向わせた。
美少女と手に手をとって進むその競技の名は、アイスダンス!!
【2022/6/11完結】
その日僕たちの教室は、朝から転校生が来るという噂に落ち着きをなくしていた。帰国子女らしいという情報も入り、誰もがますます転校生への期待を募らせていた。
そんな中でただ一人、果歩(かほ)だけは違っていた。
「制覇、今日は五時からだから。来てね」
隣の席に座る彼女は大きな瞳を輝かせて、にっこりこちらを覗きこんだ。
担任が一人の生徒とともに教室に入ってきた。みんなの目が一斉にそちらに向かった。それでも果歩だけはずっと僕の方を見ていた。
◇
こんな二人の居場所に現れたアメリカ帰りの転校生。少年はアイスダンスをするという彼に強い焦りを感じ、彼と同じ道に飛び込んでいく……
――小説家になろう、カクヨム(別タイトル)にも掲載――
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる