314 / 344
第四十三話「迫る終末について」
テロリストの動向
しおりを挟む
南太平洋にぽつんと存在する無人島、否、無人ということになっている島。木々が生い茂り、山や湖まである自然豊かなその島の地下深く。ロシアの潜水艦運用基地を参考にして、設備の九割以上を地下に埋設した、この島を占有している人間たちが「司令センター」と呼称するそこで、会議が行われていた。
「――アルゴスからの報告は以上です」
書類から目線を外して、そこに居並ぶ幹部らを見るのは、髪をバンダナでまとめ、褐色肌を野戦服で包んている、コードネームに“ドーリス”と言う名を持つ少女だった。
彼女の視線の先にいる人物たちは、性別年齢がばらばらな上に、その服装は野戦服だったり明らかな私服だったりと、統一感が全くなかった。
その中には、彼女の上官であるオーケアノスと、同僚であるステュクスの姿もあった。
「彼の言うことなら嘘偽りはないだろうけどぉ、どぉして、ここがバレたわけぇ?」
その内の一人、扇情的な格好をした若い女性がまず口を開いた。それに、向かい側にいた、あまりにも場違いな和服を着た妙齢の男が答える。
「今、ドーリスが言ったやろが、回収されたスティンレイから、証拠をみっけられちまったってよ」
男が言う証拠、この島特有の砂がハワイ戦に参加した機体に入り込んでいたのは、地下の製造プラントで組み上げた機体を運び出す前に、島の表面部で稼働テストを行ったからだった。それが裏目に出てしまった。
スティンレイを有し、オーケアノスという組織でもトップクラスの指揮官がいた大隊が、あそこまで被害を受けることは、想定していなかったのである。
「それじゃあ、私と部下が半島から呼び出されたのって、オーケアノスのせいなわけ? いやねぇ」
女性が嫌らしい笑みを浮かべて、壮年の男をからかう。しかし、男の方は特に反応を示さない。サングラスの奥の目は、手元の資料にしか向いていない。
「……つまんない男よねぇ。おチビちゃんたち、そんな男のところで扱き使われても面白くないでしょ、私の所にこなぁい?」
冗談交じりの、半分くらいは本気の勧誘を、ドーリスとステュクスは揃って首を横に振って拒否した。
「私の使命は、先生の補佐ですから、すいませんが」
「それに、私、ケバいおばさんの上司なんて我慢できないよ。指示適当そうだし」
澄まし顔のドーリスが、同僚の不躾な言葉に片眉を動かしたが、それを嗜めたりはしなかった。それが、彼女が本音でどう思っているかを物語っていた。
それまで、余裕たっぷりの風だった女性の顔が、小さく歪んだ。
「……調子に乗ってんじゃないよぉ小娘、一番下の小間使いにちょうど良いから声をかけただけだってのぉ」
「“ネーム持ち”が一人もいない部隊の小間使い? 冗談でしょ」
ステュクスが、面白い冗談を聞いたとばかりに、ころころと笑った。女性の整っていた表情が、更に歪む。その口から罵声が飛び出しかけた。その前に、
「あーもやめいやめい。アフロディテ、ステュクス、お前さんら、会議中に喧嘩するとかガキちゃうんやから、勘弁してくれや。自分らはもう数が少ない同期同士なんやで、仲良くしよぉや」
和服の男が間に入って、女性、アフロディテとステュクスを交互に睨んで、宥めるように言った。
言われて、アフロディテは先ほどから静かな、上座の座席に座っているフードを被った人物を、ステュクスは我関せずと資料を見ているオーケアノスを見て、それぞれ、舌打ちと小馬鹿にしたような笑みを浮かべて引き下がった。
「……確かに、俺の失態なのは確かだ。故に、迎撃も俺の大隊が中心になって行う。お前たちは、予備戦力として下がっていていいぞ」
そこで初めて、オーケアノスが口を開いた。しかし、そこから放たれた言葉の内容には「お前たちは戦力外だ」という意味を含んでいた。アフロディテがまたも柳眉を曲げて睨み付け、和服の男は溜め息を吐いた。
「そういうなやオーケアノス。それじゃあ、自分だって何のために大陸から戻ってきたのかわからなんだわ。手を貸させてくれや」
「……好きにしろ、ヘルメース」
ヘルメースと呼ばれた和服の男は「はいはい、好きにさせてもらいますわ」と肩を竦めた。
それから、オーケアノスは幹部二人に目もくれず、上座のフードの人物に向けて話し出した。
「この資料に書いてある、目標“鍵候補”の処理だが、本当に良いんだな?」
資料に貼り付けられている少年の写真。その上に「鍵候補」とペンで書き込まれているのを指で叩いて、オーケアノスが問う。問われたフードの人物は「無論です」と答えた。高い女性の声が、その理由まで続ける。
「向こう側との交信は、今ある楔だけで十分。彼は、あちらへ渡るための鍵になり得る一人でしたが、所詮はサブプラン。メインプランが確立した今では、必須ではありません」
「サブプランか、十年以上かけて用意したものが、予備とはな。相変わらず、悠長なものだ」
そう言う口調は笑っているが、口元も目元も一切笑っていなかった。彼、最愛の妻と娘を理不尽に失ったオーケアノスからすれば、金で子供を売らせて、人体実験の末に用意したものが、この女からすれば予備の部品でしかないということが、家族同士を裏切らせて作ったものがその程度の扱いということが、皮肉に感じられた。
その内の一人である少年に、この男ですら同情の念を覚えた。だからこそ、しつこく勧誘を続けていたのだが……自分の価値を知らないというのは、罪なものだ。
「確かに、あれだけ手中に収めようとして失敗したんだ。入手困難な予備鍵など、不要だろうな」
「ええ、そういうことです。彼があの男の元に渡っていなければ、まだ使い道はあったのですがね」
フードの女性が「あの男」の部分で語気を強めたのを、オーケアノスは聞き逃さなかった。あの男、どこまで知り合いが多いのだ。その知り合いの一人である彼は、呆れすら感じた。
「ともあれ、アルゴスからの報告によれば、その予備鍵と仲間たちがここに攻めてくるのは確実だ。全力で潰して良いという確証が得られれば十分だ」
「結構。それでは各自、用意を整えてください。我々が理想郷に至るまであと一歩。それを、これから滅ぶ世界に邪魔させるわけにはいきません」
その言葉には返事を返さず、オーケアノスは資料を机の上に放る。そして、ステュクスとドーリスを引き連れて、司令センターから去っていった。
机の上に広がった紙。そこに添付されていた写真に写っていたのは、黒い短髪に中性的な、まだ幼さを残す顔をした、今は自衛官をしている少年だった。
「――アルゴスからの報告は以上です」
書類から目線を外して、そこに居並ぶ幹部らを見るのは、髪をバンダナでまとめ、褐色肌を野戦服で包んている、コードネームに“ドーリス”と言う名を持つ少女だった。
彼女の視線の先にいる人物たちは、性別年齢がばらばらな上に、その服装は野戦服だったり明らかな私服だったりと、統一感が全くなかった。
その中には、彼女の上官であるオーケアノスと、同僚であるステュクスの姿もあった。
「彼の言うことなら嘘偽りはないだろうけどぉ、どぉして、ここがバレたわけぇ?」
その内の一人、扇情的な格好をした若い女性がまず口を開いた。それに、向かい側にいた、あまりにも場違いな和服を着た妙齢の男が答える。
「今、ドーリスが言ったやろが、回収されたスティンレイから、証拠をみっけられちまったってよ」
男が言う証拠、この島特有の砂がハワイ戦に参加した機体に入り込んでいたのは、地下の製造プラントで組み上げた機体を運び出す前に、島の表面部で稼働テストを行ったからだった。それが裏目に出てしまった。
スティンレイを有し、オーケアノスという組織でもトップクラスの指揮官がいた大隊が、あそこまで被害を受けることは、想定していなかったのである。
「それじゃあ、私と部下が半島から呼び出されたのって、オーケアノスのせいなわけ? いやねぇ」
女性が嫌らしい笑みを浮かべて、壮年の男をからかう。しかし、男の方は特に反応を示さない。サングラスの奥の目は、手元の資料にしか向いていない。
「……つまんない男よねぇ。おチビちゃんたち、そんな男のところで扱き使われても面白くないでしょ、私の所にこなぁい?」
冗談交じりの、半分くらいは本気の勧誘を、ドーリスとステュクスは揃って首を横に振って拒否した。
「私の使命は、先生の補佐ですから、すいませんが」
「それに、私、ケバいおばさんの上司なんて我慢できないよ。指示適当そうだし」
澄まし顔のドーリスが、同僚の不躾な言葉に片眉を動かしたが、それを嗜めたりはしなかった。それが、彼女が本音でどう思っているかを物語っていた。
それまで、余裕たっぷりの風だった女性の顔が、小さく歪んだ。
「……調子に乗ってんじゃないよぉ小娘、一番下の小間使いにちょうど良いから声をかけただけだってのぉ」
「“ネーム持ち”が一人もいない部隊の小間使い? 冗談でしょ」
ステュクスが、面白い冗談を聞いたとばかりに、ころころと笑った。女性の整っていた表情が、更に歪む。その口から罵声が飛び出しかけた。その前に、
「あーもやめいやめい。アフロディテ、ステュクス、お前さんら、会議中に喧嘩するとかガキちゃうんやから、勘弁してくれや。自分らはもう数が少ない同期同士なんやで、仲良くしよぉや」
和服の男が間に入って、女性、アフロディテとステュクスを交互に睨んで、宥めるように言った。
言われて、アフロディテは先ほどから静かな、上座の座席に座っているフードを被った人物を、ステュクスは我関せずと資料を見ているオーケアノスを見て、それぞれ、舌打ちと小馬鹿にしたような笑みを浮かべて引き下がった。
「……確かに、俺の失態なのは確かだ。故に、迎撃も俺の大隊が中心になって行う。お前たちは、予備戦力として下がっていていいぞ」
そこで初めて、オーケアノスが口を開いた。しかし、そこから放たれた言葉の内容には「お前たちは戦力外だ」という意味を含んでいた。アフロディテがまたも柳眉を曲げて睨み付け、和服の男は溜め息を吐いた。
「そういうなやオーケアノス。それじゃあ、自分だって何のために大陸から戻ってきたのかわからなんだわ。手を貸させてくれや」
「……好きにしろ、ヘルメース」
ヘルメースと呼ばれた和服の男は「はいはい、好きにさせてもらいますわ」と肩を竦めた。
それから、オーケアノスは幹部二人に目もくれず、上座のフードの人物に向けて話し出した。
「この資料に書いてある、目標“鍵候補”の処理だが、本当に良いんだな?」
資料に貼り付けられている少年の写真。その上に「鍵候補」とペンで書き込まれているのを指で叩いて、オーケアノスが問う。問われたフードの人物は「無論です」と答えた。高い女性の声が、その理由まで続ける。
「向こう側との交信は、今ある楔だけで十分。彼は、あちらへ渡るための鍵になり得る一人でしたが、所詮はサブプラン。メインプランが確立した今では、必須ではありません」
「サブプランか、十年以上かけて用意したものが、予備とはな。相変わらず、悠長なものだ」
そう言う口調は笑っているが、口元も目元も一切笑っていなかった。彼、最愛の妻と娘を理不尽に失ったオーケアノスからすれば、金で子供を売らせて、人体実験の末に用意したものが、この女からすれば予備の部品でしかないということが、家族同士を裏切らせて作ったものがその程度の扱いということが、皮肉に感じられた。
その内の一人である少年に、この男ですら同情の念を覚えた。だからこそ、しつこく勧誘を続けていたのだが……自分の価値を知らないというのは、罪なものだ。
「確かに、あれだけ手中に収めようとして失敗したんだ。入手困難な予備鍵など、不要だろうな」
「ええ、そういうことです。彼があの男の元に渡っていなければ、まだ使い道はあったのですがね」
フードの女性が「あの男」の部分で語気を強めたのを、オーケアノスは聞き逃さなかった。あの男、どこまで知り合いが多いのだ。その知り合いの一人である彼は、呆れすら感じた。
「ともあれ、アルゴスからの報告によれば、その予備鍵と仲間たちがここに攻めてくるのは確実だ。全力で潰して良いという確証が得られれば十分だ」
「結構。それでは各自、用意を整えてください。我々が理想郷に至るまであと一歩。それを、これから滅ぶ世界に邪魔させるわけにはいきません」
その言葉には返事を返さず、オーケアノスは資料を机の上に放る。そして、ステュクスとドーリスを引き連れて、司令センターから去っていった。
机の上に広がった紙。そこに添付されていた写真に写っていたのは、黒い短髪に中性的な、まだ幼さを残す顔をした、今は自衛官をしている少年だった。
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】勇者学園の異端児は強者ムーブをかましたい
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
※アルファポリスでは『オスカーの帰郷編』まで公開し、完結表記にしています。
魔術師のロボット~最凶と呼ばれたパイロットによる世界変革記~
MS
SF
これは戦争に巻き込まれた少年が世界を変えるために戦う物語。
戦歴2234年、人型ロボット兵器キャスター、それは魔術師と呼ばれる一部の人しか扱えない兵器であった。
そのパイロットになるためアルバート・デグレアは軍の幼年学校に通っていて卒業まであと少しの時だった。
親友が起こしたキャスター強奪事件。
そして大きく変化する時代に巻き込まれていく。
それぞれの正義がぶつかり合うなかで徐々にその才能を開花させていき次々と大きな戦果を挙げていくが……。
新たな歴史が始まる。
************************************************
小説家になろう様、カクヨム様でも連載しております。
投降は当分の間毎日22時ごろを予定しています。
水の失われた神々
主道 学
キャラ文芸
竜宮城は実在していた。
そう宇宙にあったのだ。
浦島太郎は海にではなく。遥か彼方の惑星にある竜宮城へと行ったのだった。
水のなくなった惑星
滅亡の危機と浦島太郎への情愛を感じていた乙姫の決断は、龍神の住まう竜宮城での地球への侵略だった。
一方、日本では日本全土が沈没してきた頃に、大人顔負けの的中率の占い師の高取 里奈は山門 武に不吉な運命を言い渡した。
存在しないはずの神社の巫女の社までいかなければ、世界は滅びる。
幼馴染の麻生 弥生を残しての未知なる旅が始まった。
果たして、宇宙にある大海の龍神の住まう竜宮城の侵略を武は阻止できるのか?
竜宮城伝説の悲恋の物語。
❤️レムールアーナ人の遺産❤️
apusuking
SF
アランは、神代記の伝説〈宇宙が誕生してから40億年後に始めての知性体が誕生し、更に20億年の時を経てから知性体は宇宙に進出を始める。
神々の申し子で有るレムルアーナ人は、数億年を掛けて宇宙の至る所にレムルアーナ人の文明を築き上げて宇宙は人々で溢れ平和で共存共栄で発展を続ける。
時を経てレムルアーナ文明は予知せぬ謎の種族の襲来を受け、宇宙を二分する戦いとなる。戦争終焉頃にはレムルアーナ人は誕生星系を除いて衰退し滅亡するが、レムルアーナ人は後世の為に科学的資産と数々の奇跡的な遺産を残した。
レムールアーナ人に代わり3大種族が台頭して、やがてレムルアーナ人は伝説となり宇宙に蔓延する。
宇宙の彼方の隠蔽された星系に、レムルアーナ文明の輝かしい遺産が眠る。其の遺産を手にした者は宇宙を征するで有ろ。但し、辿り付くには3つの鍵と7つの試練を乗り越えねばならない。
3つの鍵は心の中に眠り、開けるには心の目を開いて真実を見よ。心の鍵は3つ有り、3つの鍵を開けて真実の鍵が開く〉を知り、其の神代記時代のレムールアーナ人が残した遺産を残した場所が暗示されていると悟るが、闇の勢力の陰謀に巻き込まれゴーストリアンが破壊さ
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる