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第四十二話「自衛官の反撃について」
機士、夜空に舞う
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同じ頃、市街地に躍り出た市民団体のAMWは、ばらばらにまとまりなく、一箇所に向けて足を進めていた。それは比乃らが宿泊しているホテルである。
彼らは作戦の趣旨と目的は聞かされていたので、とりあえず、そこに戦力を集めようということになったのである。
AMWに乗った彼らを囮としか認識していないテロリスト側からしたら、かなり迷惑な行動であった。だが、本人たちは自分こそが、対自衛隊の最高戦力であると信じて疑っていない。そのため、作戦成功のためにテロリストを援護するのが役目だと認識したのだ。
しかし、どの機体の操縦者もAMWの操縦など少しレクチャーを受けただけの素人であるため、足取りは遅い。その上、市街地の住居を出来るだけ破壊しないように動いているので、尚更、動きは緩慢であった(なお、避けようと努力しているだけで、住居の屋根に手をついて破壊したり、塀を蹴飛ばして崩したりなどしている)。
そんな騒ぎを起こしても住民たちが外に出たりして騒がないのは、AMWによるテロが突発的に発生した時、建物の外に出ることがどれだけ危険かよくわかっているからである。
無論、戦闘で家屋が倒壊でもしたら大変危険あるが、それでも、自分たちから身を晒してテロリストの標的にされる危険性や、鉄の巨人に踏み潰される可能性を考えれば、そちらの方がリスクが低い。
そして、住民たちが外に出ない最大の理由が、今、光を瞬かせて上空に飛んできた。
『ん? なんだあれ、流れ星か――』
そう操縦者が呟いた直後、超音速で飛来した弾頭が、ペーチルの胴体に着弾。それは貫通することなく機体の内側をぐしゃぐしゃに破壊し尽くし、機体は機能を停止させた。
『て、敵だ! 敵だ!』
『ど、どこから撃たれたんだよ?!』
そう言ってる合間にも、市街地から離れた大通りにいたトレーヴォが、真上から何かに貫かれ、脳天から火を噴いて小爆発を起こした。
錯乱した一機がライフルを上空に向けて発砲するが、それが何かを捉えることはなかった。次の瞬間、爆音と共にライフルが真二つに割れる。
夜空の星々に紛れるように、二点の光がいくつも動いた。
市街地上空。流れ星こと、フォトンスラスターを輝かせるニ個小隊のTkー7改が、足元を睥睨していた。
「おーおー、数だけはいやがるぜ。全部で十……いやもっといるか」
『どこから調達したのやら……市街地で爆発させるなよ』
「わぁってるよ」
言いながら、陸尉が乗ったTkー7改が、上空で狙撃用の滑腔砲を構えた。腰に備わった二対のフォトンスラスターと下半身の動きだけで器用に姿勢を維持しながら、発砲。
今し方武器を破壊されたペーチルが、胴体に穴を空けて倒れた。市街地戦用に開発されたストッピング効果の高い弾頭は、AMWを貫通することなく、敵を破壊する。
「こちらRallidae4。市街地にいた奴を半分平らげた。残りは三機ってとこだな」
Rallidae、日本語で「クイナ」を意味する名前を持つその小隊は、上空から敵AMWを一方的に攻撃しながら高度を落として行く。
『Rallidae1了解。Rallidae3はそのまま敵を殲滅せよ。各機、状況報告』
『Rallidae2、廃墟群に四機補足。これより降下する』
『Rallidae3、件のホテル近くに機影を五つ確認』
『3は2の支援にまわれ、ホテル近隣の敵機はkomadori隊に任せる。よろしいか』
『komadori1了解。一分で終わらせる。小隊続け』
それぞれ沖縄固有生物に由来するネームをつけられた自衛隊機が、スラスターの噴射を止めて、自由落下に入った。敵機との距離が急速に近くなっていく。
その距離になって、やっと明確に上空から攻撃を受けていることを理解した市民団体のAMWが、上へ向けてライフルを発砲した。闇夜に曳光弾の火線が走り、いくつかはTkー7改のすぐ脇を通った。
しかし、元々人型を模し、二本の腕で武器を保持するAMWにとって、上というのはかなり狙いづらい。対して、真下というのは、比較的狙い易かった。
「そんなへっぴり腰の弾が当たるかよ!」
すぐ横を銃弾の雨が通り過ぎても、軽口を叩いて陸尉は降下を続ける。上半身を丸めて、滑腔砲を両脚の間に入れて射線を確保。発砲。トレーヴォの右肩が吹き飛び、アスファルトの上にライフルを持った腕が転がった。誘爆させないための配慮だった。
『上手いなRallidae4』
その腕前に思わず賞賛の声を述べたリーダー機に、陸尉は当然だろ、と返す。
「誰があの浅野に狙撃教えたと思ってんだよ」
今は自身を越えて、狙撃のおばけになってしまった元教え子を思い出しながら、陸尉はもう一発撃つ。今度は左腕を撃ち抜かれ、尻餅をついたトレーヴォから、搭乗者が大慌てで逃げ出した。流石に逃げる生身の人間を撃つのは気分が悪い、その上弾の無駄なので見逃す。
そして、大きく音を立ててTkー7が着地。各関節から衝撃吸収材の圧縮音が鳴り響いた。頭部のブレードアンテナががしゃりと稼働して、
《六時方向 敵機接近》
AIが告げる。背後からペーチルがナイフを構えて突進してきていた。着地の隙を狙う辺り、多少は知恵が回る素人らしい。だが、
「しゃらくせぇ!」
言い放って、陸尉はTkー7に思考を送る。操縦者の思考を読み取った機体が、背後に向かって素早い蹴りを放ち、敵の腕から高振動ナイフを叩き落とした。
その勢いのまま、軸にしていた脚で更に二段蹴りを放つ。足裏から突起した鉄杭が、ペーチルの複眼を持つ頭部を貫いてもぎ取った。
攻撃していたはずが、一瞬で視界と武器を失って硬直する敵機に、陸尉は無慈悲に滑腔砲を胸部装甲に突き付けた。
「あばよ」
大型弾頭が、至近距離でペーチルの重装甲を穿いた。
どうっと道路に倒れる敵機。その向こうに、こちらに背を見せて逃げる敵が一機。
どこに逃げるつもりなのか、道路に沿って一直線に走るその機体を見て、一瞬、陸尉はどうするか考えた。一秒も時間をかけて考えた結果。
「悪いが、俺は敵の背中を撃つのに躊躇いがない狙撃手でな」
言って、陸尉は滑腔砲を適当に構えて、躊躇なく逃げる背中に弾頭を撃ち込んだ。
これで、市街地にいた敵機は全滅した。
「こちらRallidae4、着地と制圧を完了。どうぞ」
彼らは作戦の趣旨と目的は聞かされていたので、とりあえず、そこに戦力を集めようということになったのである。
AMWに乗った彼らを囮としか認識していないテロリスト側からしたら、かなり迷惑な行動であった。だが、本人たちは自分こそが、対自衛隊の最高戦力であると信じて疑っていない。そのため、作戦成功のためにテロリストを援護するのが役目だと認識したのだ。
しかし、どの機体の操縦者もAMWの操縦など少しレクチャーを受けただけの素人であるため、足取りは遅い。その上、市街地の住居を出来るだけ破壊しないように動いているので、尚更、動きは緩慢であった(なお、避けようと努力しているだけで、住居の屋根に手をついて破壊したり、塀を蹴飛ばして崩したりなどしている)。
そんな騒ぎを起こしても住民たちが外に出たりして騒がないのは、AMWによるテロが突発的に発生した時、建物の外に出ることがどれだけ危険かよくわかっているからである。
無論、戦闘で家屋が倒壊でもしたら大変危険あるが、それでも、自分たちから身を晒してテロリストの標的にされる危険性や、鉄の巨人に踏み潰される可能性を考えれば、そちらの方がリスクが低い。
そして、住民たちが外に出ない最大の理由が、今、光を瞬かせて上空に飛んできた。
『ん? なんだあれ、流れ星か――』
そう操縦者が呟いた直後、超音速で飛来した弾頭が、ペーチルの胴体に着弾。それは貫通することなく機体の内側をぐしゃぐしゃに破壊し尽くし、機体は機能を停止させた。
『て、敵だ! 敵だ!』
『ど、どこから撃たれたんだよ?!』
そう言ってる合間にも、市街地から離れた大通りにいたトレーヴォが、真上から何かに貫かれ、脳天から火を噴いて小爆発を起こした。
錯乱した一機がライフルを上空に向けて発砲するが、それが何かを捉えることはなかった。次の瞬間、爆音と共にライフルが真二つに割れる。
夜空の星々に紛れるように、二点の光がいくつも動いた。
市街地上空。流れ星こと、フォトンスラスターを輝かせるニ個小隊のTkー7改が、足元を睥睨していた。
「おーおー、数だけはいやがるぜ。全部で十……いやもっといるか」
『どこから調達したのやら……市街地で爆発させるなよ』
「わぁってるよ」
言いながら、陸尉が乗ったTkー7改が、上空で狙撃用の滑腔砲を構えた。腰に備わった二対のフォトンスラスターと下半身の動きだけで器用に姿勢を維持しながら、発砲。
今し方武器を破壊されたペーチルが、胴体に穴を空けて倒れた。市街地戦用に開発されたストッピング効果の高い弾頭は、AMWを貫通することなく、敵を破壊する。
「こちらRallidae4。市街地にいた奴を半分平らげた。残りは三機ってとこだな」
Rallidae、日本語で「クイナ」を意味する名前を持つその小隊は、上空から敵AMWを一方的に攻撃しながら高度を落として行く。
『Rallidae1了解。Rallidae3はそのまま敵を殲滅せよ。各機、状況報告』
『Rallidae2、廃墟群に四機補足。これより降下する』
『Rallidae3、件のホテル近くに機影を五つ確認』
『3は2の支援にまわれ、ホテル近隣の敵機はkomadori隊に任せる。よろしいか』
『komadori1了解。一分で終わらせる。小隊続け』
それぞれ沖縄固有生物に由来するネームをつけられた自衛隊機が、スラスターの噴射を止めて、自由落下に入った。敵機との距離が急速に近くなっていく。
その距離になって、やっと明確に上空から攻撃を受けていることを理解した市民団体のAMWが、上へ向けてライフルを発砲した。闇夜に曳光弾の火線が走り、いくつかはTkー7改のすぐ脇を通った。
しかし、元々人型を模し、二本の腕で武器を保持するAMWにとって、上というのはかなり狙いづらい。対して、真下というのは、比較的狙い易かった。
「そんなへっぴり腰の弾が当たるかよ!」
すぐ横を銃弾の雨が通り過ぎても、軽口を叩いて陸尉は降下を続ける。上半身を丸めて、滑腔砲を両脚の間に入れて射線を確保。発砲。トレーヴォの右肩が吹き飛び、アスファルトの上にライフルを持った腕が転がった。誘爆させないための配慮だった。
『上手いなRallidae4』
その腕前に思わず賞賛の声を述べたリーダー機に、陸尉は当然だろ、と返す。
「誰があの浅野に狙撃教えたと思ってんだよ」
今は自身を越えて、狙撃のおばけになってしまった元教え子を思い出しながら、陸尉はもう一発撃つ。今度は左腕を撃ち抜かれ、尻餅をついたトレーヴォから、搭乗者が大慌てで逃げ出した。流石に逃げる生身の人間を撃つのは気分が悪い、その上弾の無駄なので見逃す。
そして、大きく音を立ててTkー7が着地。各関節から衝撃吸収材の圧縮音が鳴り響いた。頭部のブレードアンテナががしゃりと稼働して、
《六時方向 敵機接近》
AIが告げる。背後からペーチルがナイフを構えて突進してきていた。着地の隙を狙う辺り、多少は知恵が回る素人らしい。だが、
「しゃらくせぇ!」
言い放って、陸尉はTkー7に思考を送る。操縦者の思考を読み取った機体が、背後に向かって素早い蹴りを放ち、敵の腕から高振動ナイフを叩き落とした。
その勢いのまま、軸にしていた脚で更に二段蹴りを放つ。足裏から突起した鉄杭が、ペーチルの複眼を持つ頭部を貫いてもぎ取った。
攻撃していたはずが、一瞬で視界と武器を失って硬直する敵機に、陸尉は無慈悲に滑腔砲を胸部装甲に突き付けた。
「あばよ」
大型弾頭が、至近距離でペーチルの重装甲を穿いた。
どうっと道路に倒れる敵機。その向こうに、こちらに背を見せて逃げる敵が一機。
どこに逃げるつもりなのか、道路に沿って一直線に走るその機体を見て、一瞬、陸尉はどうするか考えた。一秒も時間をかけて考えた結果。
「悪いが、俺は敵の背中を撃つのに躊躇いがない狙撃手でな」
言って、陸尉は滑腔砲を適当に構えて、躊躇なく逃げる背中に弾頭を撃ち込んだ。
これで、市街地にいた敵機は全滅した。
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