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第三十五話「極寒の地での任務について」
自己紹介と警戒
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誰も喋ろうとしない、堅苦しい雰囲気のドライブを続けること数時間。途中で何箇所かの市街地を経由して向かったのは、港から北西へ行った所にある山岳地帯だった。
丁度、街と街の間くらいの辺りで、大通りから外れた車は山奥へと進んで行き、木々が少し開けた所で停車した。
「ん、ついたか」
移動中、ずっと窓の外を観察していた大関が言うのと同時に、車のドアが開いた。前席に座っていた黒服の男が短く英語で「降りろ」と言われ、比乃達は言われるがまま車外に出る。
そこは広く切り開かれてはいるものの、四方全てが背の高い木々に覆われた広場だった。曇りの気候と相まって、薄暗い印象を受ける。サバイバル経験無しに森の奥に踏み入ったら遭難でもしそうな場所であった。
開けた広場の奥には、少し大きいが簡素なプレハブ小屋と、その隣に大型のコンテナが数個、並んでいた。その中身が何なのかは、AMW乗りの経験と知識から簡単に察せられる。
その証拠に、比乃と同じ機士である大貫がコンテナ群を見てすぐに、
「大きさ的にペーチルクラスが三か、装備が別置きなら四ってとこだな。比乃達に合わせてきたわけだ」
そう断言する。比乃も同意見だった。そうして、コンテナやプレハブ小屋を観察していると、大関がぶるりと身を震わせた。流石に寒くなったのかな、と比乃は思ったが、
「うう……駄目だ、ちょっとしょんべん行ってくるわ」
全然違った。がくりとする比乃を置いて、その場から足早に離れようとする。
プレハブ小屋の脇に簡易トイレがあるのだが、それを言うと「俺は野生派だからな!」と意味不明なことを言い、車から降りて来た黒服が英語で「勝手に動き回るな」という叱責も、同じく英語で「大自然トイレだ!」と叫んでスルーし、森の中へと消えて行った。
「あの人は本当に……何と言えばいいのか……」
流石に上官をストレートに馬鹿だと言うわけにはいかず、では他になんて表現したらいいか迷っていると、黒服が今度はこちらに来て、英語でがなり立ててきた。
要点を抜き出して直訳すると「お前達は規律を重んじる民族じゃないのか?! 段取りが台無しになる!」とのことだった。
比乃はなんだか申し訳なくなって英語で「すいません、本当にすいません」と謝罪しながらぺこぺこ頭を下げた。
横にいる大自然筋肉馬鹿の同僚はそっぽを向いて口笛を吹いている。志度と心視がその様子を遠巻きに見て、気の毒そうな目を向けているのを含めて、側から見てかなり惨めに見えた。
一応の謝罪に溜飲を下げたのか「この後はここにいる士官の指示通り動くように」と念を押すように、ついでに不愉快そうな態度で五人に告げてから、黒服はライトバンに戻り、そのまま荒い走りで去って行った。
そうしている間に、入れ替わりですっきりした顔の大関が戻って来た。手にはどこから取り出したのかウェットティッシュを持っており、それで両手を拭って尻ポケットに突っ込み。
「いやぁすっきりした。やっぱり開放感が違うわ」
「おう大関、お前が開放感を得る代償に、うちの小さい後輩が無駄に謝罪してたぞ」
「なぬ、それは悪かったな比乃。今度プロテインドリンクでも奢ろう」
「いえ……もういいです……」
少しげんなりした様子の比乃の返事を軽く流して、ちっとも申し訳なさそうではない三尉二人はプレハブ小屋の方からやってくる人影に気付いた。
「それよりほれ、お相手さんが出てきたぞ」
「え?」
言われ、比乃がそちらを見ると、丁度、プレハブ小屋から四人、カーキ色の軍服姿の人物が出てきた所だった。
男性が三人に女性が一人。その内、男性の一人に比乃と志度、心視は見覚えがあった。向こうも、もはや隠そうともせず、軽く手を挙げて会釈してから、口を開いた。
「久しぶりだな、child1。それにそっちの二人は、どちらがchild2で、どちらがchild3かな?」
「child2は俺だぜ、観光客だったおっちゃん」
「child3は私……お久しぶり?」
「二人とも馴れ馴れしくし過ぎだよ。お久しぶりです。改めて、child1、日比野 比乃三等陸曹です。この二人は同三等陸曹、白間 志度と浅野 心視です」
仰々しく自己紹介をしてから「どうぞ、よろしくお願いします」と敬礼する、まだ年若い少年少女にしか見えない軍曹達を前に、アバルキン少佐は返礼して、目元を柔和に曲げて対応する。
「こちらは初めて名乗るな。ケサーリ・アダーモヴィチ・アバルキン少佐だ。ここに居るのは日本で君達に世話になった連中でな。こうして正式に名乗れる機会が出来たことを、嬉しく思う」
そう言って差し出した少佐の右手を、比乃が握り返す、その握手は力が篭ったものだった。
「こちらのメンバーを紹介しよう。右から……」
「あ、少佐殿、自分から挨拶させてくださいよ」
そう言って一歩前に出たのは、薄色の金髪を後ろに流した若い男性だった。その目元と口元には薄い笑みを貼り付けている。どこか浮ついた雰囲気の男だった。
「リューリク・マルコヴィチ・カラシン中尉だ。伏木港では色々世話になったな、日比野軍曹……それにしても、さっきの頭の下げっぷりはなんだったんだ? 後で教えてくれよな」
そう言ってからから笑って下がると、隣にいた短い黒髪にソバカスが目立つ、更に若く見える青年の背中を叩いて「ほれ、次はお前行け」と押し出した。
押された若い青年は少しつんのめって、カラシンを少し睨んでから、襟を正すように手を忙しなく動かして、辿々しく喋り出した。
「ヴェニアミン・ルキーチ・グレコフ少尉……です。よ、よろしくお願い、します」
それだけ言うと、そそくさと列に戻って行ってしまった。戻って来たグレコフの脇腹をカラシンが「何あがってんだよお前」と笑いながら突付いて「うるさいですね……!」とうざがられている。
最後、一番外側に居た背の高い、端正な顔立ちをした女性士官が前に出ると、ぎろりと比乃達三人……と言うよりも比乃を睨みつけて、
「ミラナ・アントノーヴナ・エリツィナ中尉だ。貴官ら自衛隊と馴れ合うつもりは毛頭ない。演習も全力で挑ませてもらう。精々、恥をかかんように気をつけることだ」
淡々とした口調でそう言って、アバルキンの後ろに戻った。少佐は少し気まずそうに首の後ろに手をやる。
「ま、まぁこの通り、一癖も二癖もある連中だが、腕は確かだ。今回の演習でお互いに得られる物があることを期待する」
「では、細かい話は中でしよう、ここでは冷えるのでな」と、アバルキンに先導され、三人が続こうとして、比乃が大関と大貫が来ないことに気付いた。
「どうしました。お二人とも?」
「や、俺達はここで整備連中がくるまで待ってるから」
「比乃達は気にせず、その少佐殿達とミーティングやっててくれ」
「はぁ……了解しました」
不可解そうに首を傾げたが、二人がそう言うなら、と先に行った志度と心視の方へと小走りして行った。
そうして二人だけになった広場。大貫が大関に「で、どうだった」と、一応の用心として日本語で問いかけた。
「対人トラップが離れた所にいくつか、恐らくはここを中心に設置されてる」
「一気に胡散臭さが倍増しになったな。目的は生身、徒歩での逃亡阻止か」
「てぇなると狙いは機体じゃないな、パイロットだ。俺達は狙われる筋合いないし、三人狙いだろうな」
「いやはや、しかしうっかり掛かったら向こうさんなんて言い訳するんだ?」
「そりゃあ、言い訳の代わりにこうだろ」
大関が親指を下に向けて首元で横に動かして見せて、大貫が「おお、おそロシア」などと戯けた。
「さてはて、整備連中にもそれとなく伝えておくとして、三人には言っておくか?」
「あー、いや、いいだろ。変に警戒させて相手に動かれても困る」
「まぁ、どっかで勘付きそうだけどな。変な所で鋭いし、比乃」
二人は胸元に収めている得物の感触を確かめ、部隊長の言った万が一が起きそうな予感を覚えながら、整備班が到着するのをマッスルポーズで身体を温めながら待ったのだった。
丁度、街と街の間くらいの辺りで、大通りから外れた車は山奥へと進んで行き、木々が少し開けた所で停車した。
「ん、ついたか」
移動中、ずっと窓の外を観察していた大関が言うのと同時に、車のドアが開いた。前席に座っていた黒服の男が短く英語で「降りろ」と言われ、比乃達は言われるがまま車外に出る。
そこは広く切り開かれてはいるものの、四方全てが背の高い木々に覆われた広場だった。曇りの気候と相まって、薄暗い印象を受ける。サバイバル経験無しに森の奥に踏み入ったら遭難でもしそうな場所であった。
開けた広場の奥には、少し大きいが簡素なプレハブ小屋と、その隣に大型のコンテナが数個、並んでいた。その中身が何なのかは、AMW乗りの経験と知識から簡単に察せられる。
その証拠に、比乃と同じ機士である大貫がコンテナ群を見てすぐに、
「大きさ的にペーチルクラスが三か、装備が別置きなら四ってとこだな。比乃達に合わせてきたわけだ」
そう断言する。比乃も同意見だった。そうして、コンテナやプレハブ小屋を観察していると、大関がぶるりと身を震わせた。流石に寒くなったのかな、と比乃は思ったが、
「うう……駄目だ、ちょっとしょんべん行ってくるわ」
全然違った。がくりとする比乃を置いて、その場から足早に離れようとする。
プレハブ小屋の脇に簡易トイレがあるのだが、それを言うと「俺は野生派だからな!」と意味不明なことを言い、車から降りて来た黒服が英語で「勝手に動き回るな」という叱責も、同じく英語で「大自然トイレだ!」と叫んでスルーし、森の中へと消えて行った。
「あの人は本当に……何と言えばいいのか……」
流石に上官をストレートに馬鹿だと言うわけにはいかず、では他になんて表現したらいいか迷っていると、黒服が今度はこちらに来て、英語でがなり立ててきた。
要点を抜き出して直訳すると「お前達は規律を重んじる民族じゃないのか?! 段取りが台無しになる!」とのことだった。
比乃はなんだか申し訳なくなって英語で「すいません、本当にすいません」と謝罪しながらぺこぺこ頭を下げた。
横にいる大自然筋肉馬鹿の同僚はそっぽを向いて口笛を吹いている。志度と心視がその様子を遠巻きに見て、気の毒そうな目を向けているのを含めて、側から見てかなり惨めに見えた。
一応の謝罪に溜飲を下げたのか「この後はここにいる士官の指示通り動くように」と念を押すように、ついでに不愉快そうな態度で五人に告げてから、黒服はライトバンに戻り、そのまま荒い走りで去って行った。
そうしている間に、入れ替わりですっきりした顔の大関が戻って来た。手にはどこから取り出したのかウェットティッシュを持っており、それで両手を拭って尻ポケットに突っ込み。
「いやぁすっきりした。やっぱり開放感が違うわ」
「おう大関、お前が開放感を得る代償に、うちの小さい後輩が無駄に謝罪してたぞ」
「なぬ、それは悪かったな比乃。今度プロテインドリンクでも奢ろう」
「いえ……もういいです……」
少しげんなりした様子の比乃の返事を軽く流して、ちっとも申し訳なさそうではない三尉二人はプレハブ小屋の方からやってくる人影に気付いた。
「それよりほれ、お相手さんが出てきたぞ」
「え?」
言われ、比乃がそちらを見ると、丁度、プレハブ小屋から四人、カーキ色の軍服姿の人物が出てきた所だった。
男性が三人に女性が一人。その内、男性の一人に比乃と志度、心視は見覚えがあった。向こうも、もはや隠そうともせず、軽く手を挙げて会釈してから、口を開いた。
「久しぶりだな、child1。それにそっちの二人は、どちらがchild2で、どちらがchild3かな?」
「child2は俺だぜ、観光客だったおっちゃん」
「child3は私……お久しぶり?」
「二人とも馴れ馴れしくし過ぎだよ。お久しぶりです。改めて、child1、日比野 比乃三等陸曹です。この二人は同三等陸曹、白間 志度と浅野 心視です」
仰々しく自己紹介をしてから「どうぞ、よろしくお願いします」と敬礼する、まだ年若い少年少女にしか見えない軍曹達を前に、アバルキン少佐は返礼して、目元を柔和に曲げて対応する。
「こちらは初めて名乗るな。ケサーリ・アダーモヴィチ・アバルキン少佐だ。ここに居るのは日本で君達に世話になった連中でな。こうして正式に名乗れる機会が出来たことを、嬉しく思う」
そう言って差し出した少佐の右手を、比乃が握り返す、その握手は力が篭ったものだった。
「こちらのメンバーを紹介しよう。右から……」
「あ、少佐殿、自分から挨拶させてくださいよ」
そう言って一歩前に出たのは、薄色の金髪を後ろに流した若い男性だった。その目元と口元には薄い笑みを貼り付けている。どこか浮ついた雰囲気の男だった。
「リューリク・マルコヴィチ・カラシン中尉だ。伏木港では色々世話になったな、日比野軍曹……それにしても、さっきの頭の下げっぷりはなんだったんだ? 後で教えてくれよな」
そう言ってからから笑って下がると、隣にいた短い黒髪にソバカスが目立つ、更に若く見える青年の背中を叩いて「ほれ、次はお前行け」と押し出した。
押された若い青年は少しつんのめって、カラシンを少し睨んでから、襟を正すように手を忙しなく動かして、辿々しく喋り出した。
「ヴェニアミン・ルキーチ・グレコフ少尉……です。よ、よろしくお願い、します」
それだけ言うと、そそくさと列に戻って行ってしまった。戻って来たグレコフの脇腹をカラシンが「何あがってんだよお前」と笑いながら突付いて「うるさいですね……!」とうざがられている。
最後、一番外側に居た背の高い、端正な顔立ちをした女性士官が前に出ると、ぎろりと比乃達三人……と言うよりも比乃を睨みつけて、
「ミラナ・アントノーヴナ・エリツィナ中尉だ。貴官ら自衛隊と馴れ合うつもりは毛頭ない。演習も全力で挑ませてもらう。精々、恥をかかんように気をつけることだ」
淡々とした口調でそう言って、アバルキンの後ろに戻った。少佐は少し気まずそうに首の後ろに手をやる。
「ま、まぁこの通り、一癖も二癖もある連中だが、腕は確かだ。今回の演習でお互いに得られる物があることを期待する」
「では、細かい話は中でしよう、ここでは冷えるのでな」と、アバルキンに先導され、三人が続こうとして、比乃が大関と大貫が来ないことに気付いた。
「どうしました。お二人とも?」
「や、俺達はここで整備連中がくるまで待ってるから」
「比乃達は気にせず、その少佐殿達とミーティングやっててくれ」
「はぁ……了解しました」
不可解そうに首を傾げたが、二人がそう言うなら、と先に行った志度と心視の方へと小走りして行った。
そうして二人だけになった広場。大貫が大関に「で、どうだった」と、一応の用心として日本語で問いかけた。
「対人トラップが離れた所にいくつか、恐らくはここを中心に設置されてる」
「一気に胡散臭さが倍増しになったな。目的は生身、徒歩での逃亡阻止か」
「てぇなると狙いは機体じゃないな、パイロットだ。俺達は狙われる筋合いないし、三人狙いだろうな」
「いやはや、しかしうっかり掛かったら向こうさんなんて言い訳するんだ?」
「そりゃあ、言い訳の代わりにこうだろ」
大関が親指を下に向けて首元で横に動かして見せて、大貫が「おお、おそロシア」などと戯けた。
「さてはて、整備連中にもそれとなく伝えておくとして、三人には言っておくか?」
「あー、いや、いいだろ。変に警戒させて相手に動かれても困る」
「まぁ、どっかで勘付きそうだけどな。変な所で鋭いし、比乃」
二人は胸元に収めている得物の感触を確かめ、部隊長の言った万が一が起きそうな予感を覚えながら、整備班が到着するのをマッスルポーズで身体を温めながら待ったのだった。
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