223 / 344
第三十一話「英国の決戦について」
闇夜の空挺降下
しおりを挟む
「作戦時間だ」
狭いTkー7改二のコクピットの中、小声で呟いた比乃は、閉じていた目を開いた。目の前のスクリーン上には、輸送機から送られてきている地上の情報が映し出されていた。真夜中、街灯も付いていない都市部が眼下を通り過ぎ、次第に木々が多くなっていく。
目的地である敵の野営地が僅かに見え、比乃は「よしっ」と小さく気合いを入れた。作戦目標は敵戦力の撃滅。時間制限がある以外は、それほど困難なミッションではない。
例の化け物とやらがどれほどの物かは知らないが、今回は、用意できる限りで一番、強力な装備を持ち込んで来ている。不安など無かった。
『child3、お先に……』
『guest1、続くよ』
輸送機のカーゴベイがゆっくりと開き、大口を開ける。大型のライフルを抱えたTkー7改と、ライフルを持つ、シルバーの塗装がなされたカーテナが、目標地点の数キロ前でその口から吐き出され、降下した。
これで二回目の空挺降下とは思えないほど、慣れた手付きで落下していく心視と、自動制御に身を任せながら、悲鳴を上げないように懸命に堪えているアイヴィーの二機が、空中で落下傘を開き、それからゆっくりと地面に降り立った。
敵からの対空砲火は無かった。迎撃準備が整っていないのか、まだこちらに気付いていないのか、それとも――
(誘い込まれている?)
まさかね、と今浮かんだ考えを自身で否定するように首を降って、自分の番に備えた。三分後。
『child1、knight1の降下ポイントに接近。降下タイミングは任せる』
機長から入った通信に、比乃は機体を固定している装置解除に連動しているスティックを、強く握り直した。
「了解……child1、行きます、カウント!」
『knight1、child1に続く……行くぞ、少年!』
開きっぱなしだったカーゴベイに、外部から吹き込んで来る乱気流が荒れ狂う。そんな中、比乃はカウントダウンを始める。
「三、二、一、ゴー!」
比乃がスティックのボタンを握りこむと、機体を輸送機と固定していた電磁ロックが解除された。レールの上を滑り落ちていくTkー7改二。そして次の瞬間、機体は空中へと放り出された。レールと接続していた中継装置が外れ、闇夜に消える。
一瞬の浮遊感、直後、重力に捕まった機体はみるみる内に、地表へ向かって落下し始めた。落下の衝撃と乱気流が、コクピットに激しい振動を与える。
「……!」
比乃はしかし慌てず、冷静に念じる。機体はその状況下でも正しく動いた。四肢を広げ、錐揉み回転しかけた全身を制御すると、機体が安定する。
やはり、敵からの対空砲火は無かった。妙な静けさすら感じさせる中、機体は降下していく。
地表から数百メートルの地点で、背中に装着していた落下傘が開く。一瞬の衝撃の後、落下速度が激減する。そして腰のスラスターが逆噴射を掛け、機体は地表すれすれで落下の衝撃を殺しきり、静かに着地。
「こちらchild1、着地成功、周辺警戒に移る」
比乃はすぐさまセンサーを起動し、周囲を警戒する。センサーに感あり。敵AMW、機種――コンカラーⅡ。見える範囲で五機、こちらに向かって来ていた。
(気付かれてないわけじゃなかったのか……?)
ならば何故、無防備な降下時を狙ってこなかったのか、一瞬だけ頭に疑念が過ぎるが、それを考えるのは後にして、すぐさま戦闘に頭を切り替える。
続けて降下してきたジャックの金色のカーテナが後方に着地したのを確認し、腰から短筒を引き抜く。続いて、左腕に装着された小型の盾の具合を確かめる。システムオンライン、機能に異常無し。空挺降下による影響は、装備にまでは及んでいなかった。
比乃が正面、木々の向こう側からこちらを半包囲する形で向かってくる敵機を睨みつけて、ジャックに指示と提案を飛ばす。
「knight1、teacher1と2、child2が降下する前の梅雨払いをやるよ……どっちが突っ込む?」
『knight1了解。無論、私が行く――さぁ、我が剣技をとくと見るが良い!』
「了解、援護するよ!」
日本製第三世代AMWと、英国製第四世代AMWが、それぞれの得物を片手に、迫ってくる敵集団に向けて木々の間を突き抜けるようにして飛び込んで行った。
一方、クーデター軍の将校らが集まっているプレハブ小屋の中は、虚しい喧騒に包まれていた。一人の士官が、通信機越しに自分たちの持つ戦力、コンカラーⅡへ着陸した敵への迎撃命令を飛ばしているその横で、別の通信機を片手に喚いている将校が居た。
「な、何故空挺部隊を迎撃しないのです、これでは易々と敵に攻撃のチャンスを与えているような物ではないですか!」
口角から泡を飛ばしながら無線機越しに怒鳴る将兵に、しかし通信の相手は無情にも『まぁまぁ、これも作戦ですから』としか返さない。取り合うつもりなどまったくない様子だった。
対空迎撃用の対空車両などは、そのほとんどがテロリストが配備した物だ。彼らがそれを用いなければ、空挺降下してくる敵部隊を迎え撃つことができない。しかし、その肝心の対空車両は、無人のまま放置されていたのだ。
この事実を知った将校らは、テロリストの幹部、即ちヒュペリオンに抗議の連絡を入れたのだが、相手は何を考えているのか、抗議を聞き流すばかりで、空中の無防備な相手を積極的に迎撃することをしなかった。ただ、敵が降りてくるのを待っているだけであった。
将校は縋るように通信機を握りしめ、ヒュペリオンに懇願する。
「このままではここまで敵がやってきてしまいます……なんとかしてくれ!」
もはや、テロリストに頼ることしか出来ない将校たちに、通信相手、ヒュペリオンは、押し殺した笑いを漏らし、嘲るような口調で返した。
『そんなに慌てなくても、降りて来た敵はちゃんと掃除してあげますよ。そんなに慌てていると、いざという時に動けませんよ?』
「そ、そもそも、そちらが迎撃を行なっていれば、こんな事態には……!」
『ですから、責任を持って掃除して差し上げると言っているのです。おっと、それと、貴方方はそこから動かないようにお願い致します。流れ弾に当たって死ぬなど、貴方方も嫌でしょう?』
それだけ言って『それでは、掃除がありますので』通信を一方的に切られた将校たちは、顔を見合わせた。
あの得体の知れない男の言うことを信じて、ここで待つか、自分たちの判断でここを離れるべきかの二者択一。クーデター軍が選択したのは――
狭いTkー7改二のコクピットの中、小声で呟いた比乃は、閉じていた目を開いた。目の前のスクリーン上には、輸送機から送られてきている地上の情報が映し出されていた。真夜中、街灯も付いていない都市部が眼下を通り過ぎ、次第に木々が多くなっていく。
目的地である敵の野営地が僅かに見え、比乃は「よしっ」と小さく気合いを入れた。作戦目標は敵戦力の撃滅。時間制限がある以外は、それほど困難なミッションではない。
例の化け物とやらがどれほどの物かは知らないが、今回は、用意できる限りで一番、強力な装備を持ち込んで来ている。不安など無かった。
『child3、お先に……』
『guest1、続くよ』
輸送機のカーゴベイがゆっくりと開き、大口を開ける。大型のライフルを抱えたTkー7改と、ライフルを持つ、シルバーの塗装がなされたカーテナが、目標地点の数キロ前でその口から吐き出され、降下した。
これで二回目の空挺降下とは思えないほど、慣れた手付きで落下していく心視と、自動制御に身を任せながら、悲鳴を上げないように懸命に堪えているアイヴィーの二機が、空中で落下傘を開き、それからゆっくりと地面に降り立った。
敵からの対空砲火は無かった。迎撃準備が整っていないのか、まだこちらに気付いていないのか、それとも――
(誘い込まれている?)
まさかね、と今浮かんだ考えを自身で否定するように首を降って、自分の番に備えた。三分後。
『child1、knight1の降下ポイントに接近。降下タイミングは任せる』
機長から入った通信に、比乃は機体を固定している装置解除に連動しているスティックを、強く握り直した。
「了解……child1、行きます、カウント!」
『knight1、child1に続く……行くぞ、少年!』
開きっぱなしだったカーゴベイに、外部から吹き込んで来る乱気流が荒れ狂う。そんな中、比乃はカウントダウンを始める。
「三、二、一、ゴー!」
比乃がスティックのボタンを握りこむと、機体を輸送機と固定していた電磁ロックが解除された。レールの上を滑り落ちていくTkー7改二。そして次の瞬間、機体は空中へと放り出された。レールと接続していた中継装置が外れ、闇夜に消える。
一瞬の浮遊感、直後、重力に捕まった機体はみるみる内に、地表へ向かって落下し始めた。落下の衝撃と乱気流が、コクピットに激しい振動を与える。
「……!」
比乃はしかし慌てず、冷静に念じる。機体はその状況下でも正しく動いた。四肢を広げ、錐揉み回転しかけた全身を制御すると、機体が安定する。
やはり、敵からの対空砲火は無かった。妙な静けさすら感じさせる中、機体は降下していく。
地表から数百メートルの地点で、背中に装着していた落下傘が開く。一瞬の衝撃の後、落下速度が激減する。そして腰のスラスターが逆噴射を掛け、機体は地表すれすれで落下の衝撃を殺しきり、静かに着地。
「こちらchild1、着地成功、周辺警戒に移る」
比乃はすぐさまセンサーを起動し、周囲を警戒する。センサーに感あり。敵AMW、機種――コンカラーⅡ。見える範囲で五機、こちらに向かって来ていた。
(気付かれてないわけじゃなかったのか……?)
ならば何故、無防備な降下時を狙ってこなかったのか、一瞬だけ頭に疑念が過ぎるが、それを考えるのは後にして、すぐさま戦闘に頭を切り替える。
続けて降下してきたジャックの金色のカーテナが後方に着地したのを確認し、腰から短筒を引き抜く。続いて、左腕に装着された小型の盾の具合を確かめる。システムオンライン、機能に異常無し。空挺降下による影響は、装備にまでは及んでいなかった。
比乃が正面、木々の向こう側からこちらを半包囲する形で向かってくる敵機を睨みつけて、ジャックに指示と提案を飛ばす。
「knight1、teacher1と2、child2が降下する前の梅雨払いをやるよ……どっちが突っ込む?」
『knight1了解。無論、私が行く――さぁ、我が剣技をとくと見るが良い!』
「了解、援護するよ!」
日本製第三世代AMWと、英国製第四世代AMWが、それぞれの得物を片手に、迫ってくる敵集団に向けて木々の間を突き抜けるようにして飛び込んで行った。
一方、クーデター軍の将校らが集まっているプレハブ小屋の中は、虚しい喧騒に包まれていた。一人の士官が、通信機越しに自分たちの持つ戦力、コンカラーⅡへ着陸した敵への迎撃命令を飛ばしているその横で、別の通信機を片手に喚いている将校が居た。
「な、何故空挺部隊を迎撃しないのです、これでは易々と敵に攻撃のチャンスを与えているような物ではないですか!」
口角から泡を飛ばしながら無線機越しに怒鳴る将兵に、しかし通信の相手は無情にも『まぁまぁ、これも作戦ですから』としか返さない。取り合うつもりなどまったくない様子だった。
対空迎撃用の対空車両などは、そのほとんどがテロリストが配備した物だ。彼らがそれを用いなければ、空挺降下してくる敵部隊を迎え撃つことができない。しかし、その肝心の対空車両は、無人のまま放置されていたのだ。
この事実を知った将校らは、テロリストの幹部、即ちヒュペリオンに抗議の連絡を入れたのだが、相手は何を考えているのか、抗議を聞き流すばかりで、空中の無防備な相手を積極的に迎撃することをしなかった。ただ、敵が降りてくるのを待っているだけであった。
将校は縋るように通信機を握りしめ、ヒュペリオンに懇願する。
「このままではここまで敵がやってきてしまいます……なんとかしてくれ!」
もはや、テロリストに頼ることしか出来ない将校たちに、通信相手、ヒュペリオンは、押し殺した笑いを漏らし、嘲るような口調で返した。
『そんなに慌てなくても、降りて来た敵はちゃんと掃除してあげますよ。そんなに慌てていると、いざという時に動けませんよ?』
「そ、そもそも、そちらが迎撃を行なっていれば、こんな事態には……!」
『ですから、責任を持って掃除して差し上げると言っているのです。おっと、それと、貴方方はそこから動かないようにお願い致します。流れ弾に当たって死ぬなど、貴方方も嫌でしょう?』
それだけ言って『それでは、掃除がありますので』通信を一方的に切られた将校たちは、顔を見合わせた。
あの得体の知れない男の言うことを信じて、ここで待つか、自分たちの判断でここを離れるべきかの二者択一。クーデター軍が選択したのは――
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】勇者学園の異端児は強者ムーブをかましたい
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
※アルファポリスでは『オスカーの帰郷編』まで公開し、完結表記にしています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/sf.png?id=74527b25be1223de4b35)
魔術師のロボット~最凶と呼ばれたパイロットによる世界変革記~
MS
SF
これは戦争に巻き込まれた少年が世界を変えるために戦う物語。
戦歴2234年、人型ロボット兵器キャスター、それは魔術師と呼ばれる一部の人しか扱えない兵器であった。
そのパイロットになるためアルバート・デグレアは軍の幼年学校に通っていて卒業まであと少しの時だった。
親友が起こしたキャスター強奪事件。
そして大きく変化する時代に巻き込まれていく。
それぞれの正義がぶつかり合うなかで徐々にその才能を開花させていき次々と大きな戦果を挙げていくが……。
新たな歴史が始まる。
************************************************
小説家になろう様、カクヨム様でも連載しております。
投降は当分の間毎日22時ごろを予定しています。
水の失われた神々
主道 学
キャラ文芸
竜宮城は実在していた。
そう宇宙にあったのだ。
浦島太郎は海にではなく。遥か彼方の惑星にある竜宮城へと行ったのだった。
水のなくなった惑星
滅亡の危機と浦島太郎への情愛を感じていた乙姫の決断は、龍神の住まう竜宮城での地球への侵略だった。
一方、日本では日本全土が沈没してきた頃に、大人顔負けの的中率の占い師の高取 里奈は山門 武に不吉な運命を言い渡した。
存在しないはずの神社の巫女の社までいかなければ、世界は滅びる。
幼馴染の麻生 弥生を残しての未知なる旅が始まった。
果たして、宇宙にある大海の龍神の住まう竜宮城の侵略を武は阻止できるのか?
竜宮城伝説の悲恋の物語。
❤️レムールアーナ人の遺産❤️
apusuking
SF
アランは、神代記の伝説〈宇宙が誕生してから40億年後に始めての知性体が誕生し、更に20億年の時を経てから知性体は宇宙に進出を始める。
神々の申し子で有るレムルアーナ人は、数億年を掛けて宇宙の至る所にレムルアーナ人の文明を築き上げて宇宙は人々で溢れ平和で共存共栄で発展を続ける。
時を経てレムルアーナ文明は予知せぬ謎の種族の襲来を受け、宇宙を二分する戦いとなる。戦争終焉頃にはレムルアーナ人は誕生星系を除いて衰退し滅亡するが、レムルアーナ人は後世の為に科学的資産と数々の奇跡的な遺産を残した。
レムールアーナ人に代わり3大種族が台頭して、やがてレムルアーナ人は伝説となり宇宙に蔓延する。
宇宙の彼方の隠蔽された星系に、レムルアーナ文明の輝かしい遺産が眠る。其の遺産を手にした者は宇宙を征するで有ろ。但し、辿り付くには3つの鍵と7つの試練を乗り越えねばならない。
3つの鍵は心の中に眠り、開けるには心の目を開いて真実を見よ。心の鍵は3つ有り、3つの鍵を開けて真実の鍵が開く〉を知り、其の神代記時代のレムールアーナ人が残した遺産を残した場所が暗示されていると悟るが、闇の勢力の陰謀に巻き込まれゴーストリアンが破壊さ
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる