196 / 344
第二十七話「唐突な再会と長距離出張について」
奪還作戦
しおりを挟む
そうして二人で話していると、そこにまた新しい人影がやってきた。小柄な白髪と金髪の二人。志度と心視だった。二人は「おーい、比乃ー」と声を張り上げながら、暑さも何のそのと言わんばかりに、元気よく駆けて来る。
比乃はそこで携帯端末の時計を見て、彼らの用件を察した。隣のリアも腕時計を見て「あっ」と声をあげる。
「そろそろブリーフィングやるから集まれってよ! ブラッドバーン伍長も一緒にな!」
「二人きりで、何、してたの?」
そして、比乃の予想通りの用件を伝えた志度と、何がそんなに気になるのか、詰問してくる心視。彼女からすれば、自分たとが荷物の積み込みをしている間に、比乃が女と二人きりになっているなど言語道断なのである。比乃の隣にいるリアを睨み付けると、リアはふんと鼻を鳴らしてその視線を真っ向から受け止める。
比乃は何してるんだと思いながら、心視に「ただの世間話だよ」と軽く答えて、二人の方へ歩き始めた。リアはその後ろから、少し遅れて着いて来て「せっかく二人きりだったのに……」と呟いたが、比乃の耳には届かなかった。
基地の施設の一つであるブリーフィングルームには、すでに米陸軍の隊員と、安久、宇佐美が揃って座っていた。比乃たちは室内に向けて軽く会釈をしてから、空いてる席に座った。
「それでは、全員揃った所でブリーフィングを始めるわよ」
部屋の一番前、スクリーンの前に立ったメイヴィスがそう宣言すると、雑談していたり、比乃達自衛官の方をちらりと見て、何事か話していた米兵は、大体が静かになった。
それでもひそひそ話しをしていた数人を、メイヴィスの隣に立っていた副官、ホリス・アッカー大尉が無言で睨み付けると、部屋は完全に静かになった。
この部屋に集められた戦闘要員、AMWパイロットは総勢三十五名。三十人、十個小隊分のアメリカ陸軍AMWパイロットと、五人の自衛隊の機士である。その中には、先日、比乃と模擬戦を行ったコールター少尉の姿もあった。
米兵はどれもこれもラフな野戦服姿で、自衛官勢はいつものオリーブグリーンの制服姿である。比乃だけ、膝に麦わら帽子を乗せている。これはリアからの借り物である。返すタイミングを損ねてしまった。
そんな面子の前で、全員に配られている作戦資料と同じ物を持ったメイヴィスが「さて」と話し始める。
「今回の作戦だけど、これまでにないくらいハードでスピーディな作戦になるわ。足の遅いシュワルツコフで、のんびりお散歩するのとは訳が違う、覚悟しておいて頂戴」
言いながら、メイヴィスは部屋に集まった人員に、普段は見せないような、険しい顔で睨みを効かせる。だが、集まった米兵達は誰も不平も不満も漏らさず、その表情は決意に引き締まっていた。
作戦について、まだ何も聞いていない、部外者である自衛隊組だけが、その言葉に疑問符を浮かべていた。それでも、彼ら米軍の立場と状況を考えれば、その表情の意味も、すぐにわかることではある。
今回で数度目のハワイ奪還作戦。もし失敗すれば、もう一度準備を整えて、再攻撃を行う前に、敵が態勢を立て直してしまう。そのことをよく知っている米軍は、誰しもが余裕がないのである。自衛隊組も、その意味を理解して表情を硬くする。ただ、最後尾の席の宇佐美だけは「余裕余裕」と笑みを浮かべていたが。
メイヴィスは部下達の顔を一人一人見つめて、満足気に頷いた。
「よろしい、みんな覚悟は出来てるようね……それじゃあ作戦を改めて説明するわ。ホリス、スクリーンの電源をお願い」
指揮官に言われ、ホリスが投影機の電源を入れると、ハワイ島の衛星写真が映し出された。彼に「ありがとう」と資料に視線を落としながら言って、メイヴィスは前置きもそこそこに、作戦について切り出した。
「事前に資料を見た人は知ってるだろうけど、ハワイ島並びに軍事施設、ホノルル国際空港を占拠しているテロリストの一団……いえ、一軍に対して、再び一斉攻勢を仕掛けることが決定したのは、みんな知っての通りよね。作戦目的は各施設の奪還、そしてテロリストの殲滅」
彼女がそこまで言うと、ホリスが再度投影機を操作する。すると、スクリーンに映し出されたハワイ島に赤い点や線、円形が映し出された。敵戦力の予想される展開規模が表しているそれらを指差して、メイヴィスは話を続ける。
「私たちの役目は、ずばり攻撃の先遣隊。橋頭堡を築きつつ、同時に空港に展開しているであろう敵航空戦力の破壊が目的よ」
先遣隊、つまりは一番最初に敵陣に突っ込むのが、ここに集めらたパイロットたちである。技量は勿論、一級品のはずである。比乃に模擬戦で負けたと言っても、並大抵の操縦兵よりも優れている。
「フォード級航空母艦を足にして、前回の作戦と同じく、ハワイ島南のママラ湾から、敵戦力が展開されている空港へ直接乗り込む。湾口に到達するまでは、私達の出番はないわね。空軍と海軍に期待しましょう」
スクリーンのハワイ島の南部。下向きに突き出た、金槌のような形をしたホノルル国際空港に、南の湾口部分から矢印が伸びて、空港の広大な滑走路に止まる。おおよその予定距離が示されているが、とてもAMW単機で進む距離ではない。
普通なら、大型輸送ヘリを使ったヘリボーンか、水中推進装置などを装備した海中移動で乗り込むべきだが、メイヴィスはそれらを否定した。
「これまでと違う点は、私たち先遣隊の突入方法は、のろのろしたヘリボーンでも、ゆったりとした海中水泳でもないってこと」
更にスクリーンの画面が切替り、今度は何かの装備の詳細図が表示された。それは一本の円筒だった。左右にウイング、前方にジョイント、後部に噴射口らしき物が見える、比乃は初めて見る代物だった。書かれている説明から、M6用の補助装備であることはすぐわかる。
しかし、説明を受けなくとも、比乃はそれが何なのか、なんとなくだが検討がついた。それで何をしようというのかも、理解できた。それは、比乃は思わず内心で「マジかよ」と思ってしまう、大胆な手だった。
比乃はそこで携帯端末の時計を見て、彼らの用件を察した。隣のリアも腕時計を見て「あっ」と声をあげる。
「そろそろブリーフィングやるから集まれってよ! ブラッドバーン伍長も一緒にな!」
「二人きりで、何、してたの?」
そして、比乃の予想通りの用件を伝えた志度と、何がそんなに気になるのか、詰問してくる心視。彼女からすれば、自分たとが荷物の積み込みをしている間に、比乃が女と二人きりになっているなど言語道断なのである。比乃の隣にいるリアを睨み付けると、リアはふんと鼻を鳴らしてその視線を真っ向から受け止める。
比乃は何してるんだと思いながら、心視に「ただの世間話だよ」と軽く答えて、二人の方へ歩き始めた。リアはその後ろから、少し遅れて着いて来て「せっかく二人きりだったのに……」と呟いたが、比乃の耳には届かなかった。
基地の施設の一つであるブリーフィングルームには、すでに米陸軍の隊員と、安久、宇佐美が揃って座っていた。比乃たちは室内に向けて軽く会釈をしてから、空いてる席に座った。
「それでは、全員揃った所でブリーフィングを始めるわよ」
部屋の一番前、スクリーンの前に立ったメイヴィスがそう宣言すると、雑談していたり、比乃達自衛官の方をちらりと見て、何事か話していた米兵は、大体が静かになった。
それでもひそひそ話しをしていた数人を、メイヴィスの隣に立っていた副官、ホリス・アッカー大尉が無言で睨み付けると、部屋は完全に静かになった。
この部屋に集められた戦闘要員、AMWパイロットは総勢三十五名。三十人、十個小隊分のアメリカ陸軍AMWパイロットと、五人の自衛隊の機士である。その中には、先日、比乃と模擬戦を行ったコールター少尉の姿もあった。
米兵はどれもこれもラフな野戦服姿で、自衛官勢はいつものオリーブグリーンの制服姿である。比乃だけ、膝に麦わら帽子を乗せている。これはリアからの借り物である。返すタイミングを損ねてしまった。
そんな面子の前で、全員に配られている作戦資料と同じ物を持ったメイヴィスが「さて」と話し始める。
「今回の作戦だけど、これまでにないくらいハードでスピーディな作戦になるわ。足の遅いシュワルツコフで、のんびりお散歩するのとは訳が違う、覚悟しておいて頂戴」
言いながら、メイヴィスは部屋に集まった人員に、普段は見せないような、険しい顔で睨みを効かせる。だが、集まった米兵達は誰も不平も不満も漏らさず、その表情は決意に引き締まっていた。
作戦について、まだ何も聞いていない、部外者である自衛隊組だけが、その言葉に疑問符を浮かべていた。それでも、彼ら米軍の立場と状況を考えれば、その表情の意味も、すぐにわかることではある。
今回で数度目のハワイ奪還作戦。もし失敗すれば、もう一度準備を整えて、再攻撃を行う前に、敵が態勢を立て直してしまう。そのことをよく知っている米軍は、誰しもが余裕がないのである。自衛隊組も、その意味を理解して表情を硬くする。ただ、最後尾の席の宇佐美だけは「余裕余裕」と笑みを浮かべていたが。
メイヴィスは部下達の顔を一人一人見つめて、満足気に頷いた。
「よろしい、みんな覚悟は出来てるようね……それじゃあ作戦を改めて説明するわ。ホリス、スクリーンの電源をお願い」
指揮官に言われ、ホリスが投影機の電源を入れると、ハワイ島の衛星写真が映し出された。彼に「ありがとう」と資料に視線を落としながら言って、メイヴィスは前置きもそこそこに、作戦について切り出した。
「事前に資料を見た人は知ってるだろうけど、ハワイ島並びに軍事施設、ホノルル国際空港を占拠しているテロリストの一団……いえ、一軍に対して、再び一斉攻勢を仕掛けることが決定したのは、みんな知っての通りよね。作戦目的は各施設の奪還、そしてテロリストの殲滅」
彼女がそこまで言うと、ホリスが再度投影機を操作する。すると、スクリーンに映し出されたハワイ島に赤い点や線、円形が映し出された。敵戦力の予想される展開規模が表しているそれらを指差して、メイヴィスは話を続ける。
「私たちの役目は、ずばり攻撃の先遣隊。橋頭堡を築きつつ、同時に空港に展開しているであろう敵航空戦力の破壊が目的よ」
先遣隊、つまりは一番最初に敵陣に突っ込むのが、ここに集めらたパイロットたちである。技量は勿論、一級品のはずである。比乃に模擬戦で負けたと言っても、並大抵の操縦兵よりも優れている。
「フォード級航空母艦を足にして、前回の作戦と同じく、ハワイ島南のママラ湾から、敵戦力が展開されている空港へ直接乗り込む。湾口に到達するまでは、私達の出番はないわね。空軍と海軍に期待しましょう」
スクリーンのハワイ島の南部。下向きに突き出た、金槌のような形をしたホノルル国際空港に、南の湾口部分から矢印が伸びて、空港の広大な滑走路に止まる。おおよその予定距離が示されているが、とてもAMW単機で進む距離ではない。
普通なら、大型輸送ヘリを使ったヘリボーンか、水中推進装置などを装備した海中移動で乗り込むべきだが、メイヴィスはそれらを否定した。
「これまでと違う点は、私たち先遣隊の突入方法は、のろのろしたヘリボーンでも、ゆったりとした海中水泳でもないってこと」
更にスクリーンの画面が切替り、今度は何かの装備の詳細図が表示された。それは一本の円筒だった。左右にウイング、前方にジョイント、後部に噴射口らしき物が見える、比乃は初めて見る代物だった。書かれている説明から、M6用の補助装備であることはすぐわかる。
しかし、説明を受けなくとも、比乃はそれが何なのか、なんとなくだが検討がついた。それで何をしようというのかも、理解できた。それは、比乃は思わず内心で「マジかよ」と思ってしまう、大胆な手だった。
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
異世界災派 ~1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す~
ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一年。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。
対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。
これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。
防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。
損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。
派遣を任されたのは、陸上自衛隊のプロフェッショナル集団、陸上総隊の隷下に入る中央即応連隊。彼等は、国際平和協力活動等に尽力する為、先遣部隊等として主力部隊到着迄活動基盤を準備する事等を主任務とし、日々訓練に励んでいる。
其の第一中隊長を任されているのは、暗い過去を持つ新渡戸愛桜。彼女は、この派遣に於て、指揮官としての特殊な苦悩を味い、高みを目指す。
海上自衛隊版、出しました
→https://ncode.syosetu.com/n3744fn/
※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈り申し上げます。
「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。
→https://ncode.syosetu.com/n3570fj/
「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054889229369
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる