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第十七話「宝石箱と三つ巴の救助作戦について」
迎撃戦
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ミッドウェー島を上から見て北の海岸では、テロリストと謎の組織による戦闘が繰り広げられていた。
オーケアノス、ステュクス、ドーリスが操る三機の水陸両用AMWに、一個小隊四機のペーチルを加えた、合計七機のAMWと、夜空に伸びるライフル弾の火線を嘲笑うかのように避ける、鈍い虹色の五機の西洋鎧が、闇の中で動き回っている。
数で勝るテロリスト側と性能で勝るOFM側の戦闘は、まだ決着が付く様子がない。お互いに、一筋縄ではいかない相手に手をこまねいているようだった。
オーケアノスは光線を避けながら舌打ちする。ステュクス、ドーリスはともかく、ペーチルの小隊は基地の守備隊の中でも、即座に状況に対応して出て来た優秀そうな者を連れてきた。それでもいかんせん。圧倒的なまでの兵器としての性能差を覆すのは、容易いことではなかった。
相手もそこまで高空を飛べるわけではなく、一方的に攻撃されるという最悪の状況にはなっていないが、それでも浮遊しているというのは、地形に捉われないというアドバンテージを持っている。それは沖縄などの森林地帯だけでなく、この海岸でも大きな効果を発揮していた。
(乗っているのは新兵のようだが……)
オーケアノスの乗機の右腕に搭載された機関砲が火を吹き、攻撃することに気を取られていた一機の西洋鎧の胴体に命中させた。しかし、直撃したかのように見えた射撃は、装甲に砲弾を弾かれ、致命傷どころか損傷を与えることすら叶わなかった。
攻撃を食らった西洋鎧は慌てて距離を取り、反撃しようとオーケアノスの方へと銃剣を構える。その動きも緩慢としたもので、少し横に動いて見せるだけで回避できる程度のものであった。
(……気に入らんな)
射撃が通用しないとなれば、近接攻撃に移るまでだが、ペーチルに有効打を与えられる程の近接武器は装備されていない。面倒だが、ペーチル隊には援護に回らせて、自分の機体で直接やるしかないだろう。
そう思案したところで、同じく攻撃を回避しつつ牽制程度の反撃をしていたドーリスが通信を送って来た。
『隊長、格納庫にいた友軍から攻撃を受けたとの報告が』
「どっちからだ」
『自衛隊からです』
仕掛けてきたか、オーケアノスは内心で自衛隊の指揮官の狡猾さと幸運に再び舌打ちした。どうにも、自分たちはついてない。目の前のこいつらさえいなければ、今すぐにでも自分が直接出向いて、侵入者を排除してやれるというのに――なんとも、もどかしい。
オーケアノスはペーチル隊に「スモーク」とだけ短く指示を飛ばす。四機のペーチルが即座にそれに従い、スモークディスチャージャーを辺りにばら撒くと、一面は真っ白な煙幕に包まれた。
普通の相手ならば、大した時間稼ぎにもならなかっただろうが、視界皆無の中を突っ込んでくる度胸は、この敵にはないと踏んだ。その目論見は的を得ていて、西洋鎧の一段は突然の煙幕に戸惑い、攻撃をするでもなく、辺りを飛び回って様子を窺うことに徹していた。相手がどんな手に出るか判らず、警戒している様子である。
そうして時間を稼げている間に、オーケアノスは僚機であるステュクスとドーリスの機体にマニピュレータを当てて、接触回線で指示を出した。万が一、通信の痕跡で攻撃されたら厄介だからだ。
「全く、ままならないものだな……ステュクス、お前は目標の警護に戻れ、今すぐだ。ドーリスはペーチル隊と連携して、特に動きが鈍い奴を叩け」
『え、先生、私も……』
何か言いたそうにする少女を遮って、オーケアノスは静かな声で、しかし有無を言わさない声で続ける。
「いいから行け。すでに自衛隊の奴らが目標を奪還している可能性もある。それを妨害しろ……ただし、無理だと思ったすぐに引き返してこい、これは命令だ」
『……はーい』
ステュクスの機体はやや不服そうにしながらも、跳躍し、島の南東方向へと向かって行った。それを見送るオーケアノス機に、今度はドーリスが『隊長、良かったのですか』と問う。オーケアノスは「何がだ」と、聞き返す。
『彼女に目標の死守を命じなくても、大事な補充要員なのでしょう?』
そう言われ、オーケアノスは自嘲するように笑みを浮かべた。その意味が解っているのか、ドーリスは無言で隊長の言葉を待っていた。数秒して、オーケアノスが口を開いて、淡々とした口調で言った。
「この状況でそこまで欲張れる物か、精々、運が良ければ、あわよくば、と言った所だ。その可能性にあいつを浪費するほどの価値はない」
更に「こいつらの攻撃と救出作戦を被せられた時点で、我々が一負けだ」そう言うオーケアノスの口調は、悔しそうでもなんでもなく、むしろ楽しそうだった。
「なぁドーリス、お前は幸運と不運のバランス論を信じるか?」
唐突に聞かれた場違いの質問に、少女は「……質問の意味が判りかねますが」とだけ答える。オーケアノスはそれを無視するかのように続けた。
「実はな、俺は意外と信じているんだ。不運が続いた後には幸運が来るとな」
『……隊長らしくない考えです』
冗談らしいそれに、くすりともしないドーリスに、オーケアノスも真顔になる。
こいつにも、ステュクスくらいのユーモアがあれば。今度こそ場違いな考えが頭に浮かび、熟練兵は思わずため息をついた。相手が弱すぎるからか、集中が途切れそうだ。
「そうだな――そろそろ煙が晴れる。動きがいい奴が指揮官だろう、そいつは俺が殺る」
言いながら、オーケアノスは機体に課せられていたリミッターを解除する。見た目は鈍重そうな機体だが、これを外すことで、自重をある程度無視した機動が取れるようになる。言わば近接格闘戦モード、とでも言ったところか。
「お前が近接戦をやる必要はない、あくまで牽制に勤めろ」
『了解』
そして煙が晴れ初め、周囲を囲むように展開していた西洋鎧が一斉に銃剣を構えた、次の瞬間。猛烈な速度で突進し、低く跳躍したオーケアノスの機体のクローアームが、真正面にいた一機の胴体を正面から貫いた。一瞬の内に絶命した虹色の西洋鎧を興味無さげに放り捨てると、再度構えて、跳躍――
「こいつらを瞬殺して合流できれば、まだ勝ちの目はある」
独り言のように呟きながら、さらにもう一機の胴体に、長い爪を突き立てた。
オーケアノス、ステュクス、ドーリスが操る三機の水陸両用AMWに、一個小隊四機のペーチルを加えた、合計七機のAMWと、夜空に伸びるライフル弾の火線を嘲笑うかのように避ける、鈍い虹色の五機の西洋鎧が、闇の中で動き回っている。
数で勝るテロリスト側と性能で勝るOFM側の戦闘は、まだ決着が付く様子がない。お互いに、一筋縄ではいかない相手に手をこまねいているようだった。
オーケアノスは光線を避けながら舌打ちする。ステュクス、ドーリスはともかく、ペーチルの小隊は基地の守備隊の中でも、即座に状況に対応して出て来た優秀そうな者を連れてきた。それでもいかんせん。圧倒的なまでの兵器としての性能差を覆すのは、容易いことではなかった。
相手もそこまで高空を飛べるわけではなく、一方的に攻撃されるという最悪の状況にはなっていないが、それでも浮遊しているというのは、地形に捉われないというアドバンテージを持っている。それは沖縄などの森林地帯だけでなく、この海岸でも大きな効果を発揮していた。
(乗っているのは新兵のようだが……)
オーケアノスの乗機の右腕に搭載された機関砲が火を吹き、攻撃することに気を取られていた一機の西洋鎧の胴体に命中させた。しかし、直撃したかのように見えた射撃は、装甲に砲弾を弾かれ、致命傷どころか損傷を与えることすら叶わなかった。
攻撃を食らった西洋鎧は慌てて距離を取り、反撃しようとオーケアノスの方へと銃剣を構える。その動きも緩慢としたもので、少し横に動いて見せるだけで回避できる程度のものであった。
(……気に入らんな)
射撃が通用しないとなれば、近接攻撃に移るまでだが、ペーチルに有効打を与えられる程の近接武器は装備されていない。面倒だが、ペーチル隊には援護に回らせて、自分の機体で直接やるしかないだろう。
そう思案したところで、同じく攻撃を回避しつつ牽制程度の反撃をしていたドーリスが通信を送って来た。
『隊長、格納庫にいた友軍から攻撃を受けたとの報告が』
「どっちからだ」
『自衛隊からです』
仕掛けてきたか、オーケアノスは内心で自衛隊の指揮官の狡猾さと幸運に再び舌打ちした。どうにも、自分たちはついてない。目の前のこいつらさえいなければ、今すぐにでも自分が直接出向いて、侵入者を排除してやれるというのに――なんとも、もどかしい。
オーケアノスはペーチル隊に「スモーク」とだけ短く指示を飛ばす。四機のペーチルが即座にそれに従い、スモークディスチャージャーを辺りにばら撒くと、一面は真っ白な煙幕に包まれた。
普通の相手ならば、大した時間稼ぎにもならなかっただろうが、視界皆無の中を突っ込んでくる度胸は、この敵にはないと踏んだ。その目論見は的を得ていて、西洋鎧の一段は突然の煙幕に戸惑い、攻撃をするでもなく、辺りを飛び回って様子を窺うことに徹していた。相手がどんな手に出るか判らず、警戒している様子である。
そうして時間を稼げている間に、オーケアノスは僚機であるステュクスとドーリスの機体にマニピュレータを当てて、接触回線で指示を出した。万が一、通信の痕跡で攻撃されたら厄介だからだ。
「全く、ままならないものだな……ステュクス、お前は目標の警護に戻れ、今すぐだ。ドーリスはペーチル隊と連携して、特に動きが鈍い奴を叩け」
『え、先生、私も……』
何か言いたそうにする少女を遮って、オーケアノスは静かな声で、しかし有無を言わさない声で続ける。
「いいから行け。すでに自衛隊の奴らが目標を奪還している可能性もある。それを妨害しろ……ただし、無理だと思ったすぐに引き返してこい、これは命令だ」
『……はーい』
ステュクスの機体はやや不服そうにしながらも、跳躍し、島の南東方向へと向かって行った。それを見送るオーケアノス機に、今度はドーリスが『隊長、良かったのですか』と問う。オーケアノスは「何がだ」と、聞き返す。
『彼女に目標の死守を命じなくても、大事な補充要員なのでしょう?』
そう言われ、オーケアノスは自嘲するように笑みを浮かべた。その意味が解っているのか、ドーリスは無言で隊長の言葉を待っていた。数秒して、オーケアノスが口を開いて、淡々とした口調で言った。
「この状況でそこまで欲張れる物か、精々、運が良ければ、あわよくば、と言った所だ。その可能性にあいつを浪費するほどの価値はない」
更に「こいつらの攻撃と救出作戦を被せられた時点で、我々が一負けだ」そう言うオーケアノスの口調は、悔しそうでもなんでもなく、むしろ楽しそうだった。
「なぁドーリス、お前は幸運と不運のバランス論を信じるか?」
唐突に聞かれた場違いの質問に、少女は「……質問の意味が判りかねますが」とだけ答える。オーケアノスはそれを無視するかのように続けた。
「実はな、俺は意外と信じているんだ。不運が続いた後には幸運が来るとな」
『……隊長らしくない考えです』
冗談らしいそれに、くすりともしないドーリスに、オーケアノスも真顔になる。
こいつにも、ステュクスくらいのユーモアがあれば。今度こそ場違いな考えが頭に浮かび、熟練兵は思わずため息をついた。相手が弱すぎるからか、集中が途切れそうだ。
「そうだな――そろそろ煙が晴れる。動きがいい奴が指揮官だろう、そいつは俺が殺る」
言いながら、オーケアノスは機体に課せられていたリミッターを解除する。見た目は鈍重そうな機体だが、これを外すことで、自重をある程度無視した機動が取れるようになる。言わば近接格闘戦モード、とでも言ったところか。
「お前が近接戦をやる必要はない、あくまで牽制に勤めろ」
『了解』
そして煙が晴れ初め、周囲を囲むように展開していた西洋鎧が一斉に銃剣を構えた、次の瞬間。猛烈な速度で突進し、低く跳躍したオーケアノスの機体のクローアームが、真正面にいた一機の胴体を正面から貫いた。一瞬の内に絶命した虹色の西洋鎧を興味無さげに放り捨てると、再度構えて、跳躍――
「こいつらを瞬殺して合流できれば、まだ勝ちの目はある」
独り言のように呟きながら、さらにもう一機の胴体に、長い爪を突き立てた。
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