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第五話「長期的出張と長期的逃亡生活の始まりについて」
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「……僕達が東京に行くのは解りましたけど、それで、どうしてそこに学校なんて出てくるんです?」
比乃が、床に落ちたパンフレットを拾い上げる。その内容を改めて読みながら言った。
私立歓天喜地高等学校――生徒数六百名を超える、俗に言うマンモス校と呼ばれる規模の学校で、偏差値は並。部活動は質より量。校風は今時珍しい自由奔放、生徒の自主性をそれなりに重んじる。
パンフレットの頭に大文字で書かれた、理事長の一言『人に迷惑をかけず、極限まで楽しめ!』
「……履歴書に書き難そうな名前の学校ですね、それにこの理事長の名前って……本名?」
「勿論、本名だぞ。有頂天(ウチョウテン) 愛豊太(メデタイ)。俺の古い友人でな、こいつがいるだけでアホみたいに賭け事で稼げるもんで、若い頃は良く連れ回したもんだ」
きっとその時の資金で学校なんて作ったんだろうなぁ、などと懐かしそうにちょび髭を撫でている部隊長を「はぁ」と興味なさそうに見やって、パンフレットを横目に眺めて黙っている同僚二人にそれを押し付けた。
「この学校に通ってる生徒にな、俺の友達の娘がいてな。知ってるか? 森羅グループ」
「そりゃあ知ってますよ。テレビ付けたらしょっちゅうCMやってるじゃないですか」
森羅グループ、今では“七大グループ”に数えられ、過去に“十六大財閥”の中に入り『森羅財閥』と呼ばれていたそれは、哺乳瓶から軍事製品まで手をかける世界的大企業である。
なぜ今、その話題が出たのだろうかと比乃が疑問符を浮かべる。
「その社長令嬢が最近、妙な連中に付けられてるって、そこの財閥のトップに相談されてな。ちなみに、そいつとは飲み仲間だ……ここまで言えば後は解るな?」
今しがた浮かべた疑問の答えを聞いて、比乃は諦めたように頭を振った。要するに、どちらも部隊長の友人の子供を守ってほしいという、個人的な依頼なのだ。自衛官としてどうかとは思うが、任務は任務である。
「部隊長の、自衛隊とはほとんど関係ない個人的人脈による任務であることはよくわかりました。引き受けさせていただきます」
「まぁ、あれだ。どっちもAMWで切った張ったするような案件じゃないし、休暇でも兼ねてると思ってくれていいぞ」
しかし、人手不足だと言うのに優秀な戦力であるこの三人を東京に送るのは何故か……それには比乃が言ったのとは別の、部隊長の“私情”もあった。
端的に言えば、部隊長は比乃の社会復帰を諦めきれなかったのである。任務という言い訳を付けつつ、無理やり学校に通わせ、あわよくばそちらに順応させてしまおうというのだ。
それに、沖縄の戦闘が激化しているのもあって、まだテロ活動が少ない東京へ回した方が安全だろうという判断もあった。
心視と志度を付けたのは、二人とも十八歳ということで、比乃だけ特別視しておくのもどうだろう、という理由があった……が、それよりも、比乃が不在の間この二人の落ち着き用の無さが、自衛隊という組織として大問題があった。
待機時間はうろうろし続けて落ち着きがない。作戦中に使用するコールサインを、三人編成用のchildと間違える。隙あらば訓練から抜け出して比乃の元へ向かおうとする。主治医である医官を質問攻めにする。などなど……。
はっきり言って、比乃がいないこの二人は、かなりのポンコツなのだ。であるならば、いっその事、介護役とでも言い訳をつけて一緒に東京に送りつけてしまった方がいい。
駐屯地の幹部が集まって行われた緊急会議で、即座に可決されたそれに従って、部隊長はデスクにしまっていた書類を取り出す。
「それだけ判れば一先ず十分だ。東京での住居の手配、書類とかの偽装……ゲフンゲフン、まぁ細かい都合はこっちですでに付けておいた」
「あの、今偽装って」「さてそれじゃあ!」
比乃の言葉を遮って部隊長は三枚の書類を取り出すと、扇の様に広げて、
「転入届を書くぞ!」
* * *
それから数時間後。部隊長は有無を言わさず書かせた転入届と、その他必要そうな手荷物を持たせて、比乃、心視、志度の三名を送り出した。
今は、人通りが少ない、いつもの喫煙所で煙草を吹かしている。その横では、緑色の制服に白衣を羽織った自衛官、軍医の白崎もいて、こちらも煙草を咥えて、手元の二枚の資料を眺めていた。
そこには、去年の戦闘でTk-9一番機から収集された様々なデータ……機士の心拍数、脳波、活性率、そして送受信指数が記録されていた。
もう片方の書類には、義足制御用の受信機の調子を見るためという理由で行った、脳の精密検査の結果が書かれている。
「日野部は行かなくて良かったのか、見送り。卒業するまでは帰さないつもりなんだろ」
「任務や仕事では戻らせる、別に今生の別れというわけでもないさ」
煙を吹いて「それに、まだ後ろめたさもある」という部隊長に、白崎は「はーっ」と呆れたように、息を吐いた。けれども、何と声をかければいいか解らず、後頭部をがりがり掻いた。そして、話題を変えることにした。
「CT(コンピュータ断層診断装置)の結果だが、予想通り、比乃の頭の中の何かが、着実に脳に根付いてる。AMWの操縦中に異音が鳴る幻聴がある原因は間違いなくこれだ。しかし、去年の防衛戦の土壇場、受信指数の制限を解除したら、その異音はしなくなったと本人から報告が本人からあった。“あれ”が比乃の送受信指数の数値に影響を与えているのは、ほぼ確実だな」
比乃の脳、臓器として脳味噌の大脳には、何者かの手によって……一体どうやって、何の目的があってかは不明だが、超小型のマイクロチップらしき物が埋め込まれている。
これが初めて発覚したのは六年前、比乃がこの駐屯地に来て精密検査を受けた時である。
当初は脳腫瘍かと疑われ、外科治療で焼いてしまおうかという話にもなった。
しかし、検査を進める内に、それが人工物であること、また、比乃の頭部に過去外科手術を行った跡があることが解り、下手に破壊するとどう影響するか解らないということで、放置されていたのだ。
今現在わかっているのは、そのマイクロチップから極細の端子が伸びて大脳に接触していること、そして、それが比乃のAMW操縦技術に深く関わっているということだけであった。これを知っているのは、ここにいる部隊長と主治医である白崎、一部の幹部だけである。比乃本人には知らされていない。
「……去年の襲撃と、ここ半年でテロリストが倍増したの、比乃の頭にあるやつと関係あると思うか?」
「まさか、ないだろ」
「だよなぁ……」
部隊長は気にし過ぎか、と「ふぅ」っと煙を吐き出す。それから、快晴の空を見上げて、ぼやいた。
「比乃が戻って来た時、食事にでも誘ってみるか」
「仮にも父親気取ってるのに、息子と飯食ったこともないのかよ」
「実はそうなんだよ。中々時間が合わなくてな」
言って、頬を掻きながら部隊長は苦笑した。
比乃が、床に落ちたパンフレットを拾い上げる。その内容を改めて読みながら言った。
私立歓天喜地高等学校――生徒数六百名を超える、俗に言うマンモス校と呼ばれる規模の学校で、偏差値は並。部活動は質より量。校風は今時珍しい自由奔放、生徒の自主性をそれなりに重んじる。
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「……履歴書に書き難そうな名前の学校ですね、それにこの理事長の名前って……本名?」
「勿論、本名だぞ。有頂天(ウチョウテン) 愛豊太(メデタイ)。俺の古い友人でな、こいつがいるだけでアホみたいに賭け事で稼げるもんで、若い頃は良く連れ回したもんだ」
きっとその時の資金で学校なんて作ったんだろうなぁ、などと懐かしそうにちょび髭を撫でている部隊長を「はぁ」と興味なさそうに見やって、パンフレットを横目に眺めて黙っている同僚二人にそれを押し付けた。
「この学校に通ってる生徒にな、俺の友達の娘がいてな。知ってるか? 森羅グループ」
「そりゃあ知ってますよ。テレビ付けたらしょっちゅうCMやってるじゃないですか」
森羅グループ、今では“七大グループ”に数えられ、過去に“十六大財閥”の中に入り『森羅財閥』と呼ばれていたそれは、哺乳瓶から軍事製品まで手をかける世界的大企業である。
なぜ今、その話題が出たのだろうかと比乃が疑問符を浮かべる。
「その社長令嬢が最近、妙な連中に付けられてるって、そこの財閥のトップに相談されてな。ちなみに、そいつとは飲み仲間だ……ここまで言えば後は解るな?」
今しがた浮かべた疑問の答えを聞いて、比乃は諦めたように頭を振った。要するに、どちらも部隊長の友人の子供を守ってほしいという、個人的な依頼なのだ。自衛官としてどうかとは思うが、任務は任務である。
「部隊長の、自衛隊とはほとんど関係ない個人的人脈による任務であることはよくわかりました。引き受けさせていただきます」
「まぁ、あれだ。どっちもAMWで切った張ったするような案件じゃないし、休暇でも兼ねてると思ってくれていいぞ」
しかし、人手不足だと言うのに優秀な戦力であるこの三人を東京に送るのは何故か……それには比乃が言ったのとは別の、部隊長の“私情”もあった。
端的に言えば、部隊長は比乃の社会復帰を諦めきれなかったのである。任務という言い訳を付けつつ、無理やり学校に通わせ、あわよくばそちらに順応させてしまおうというのだ。
それに、沖縄の戦闘が激化しているのもあって、まだテロ活動が少ない東京へ回した方が安全だろうという判断もあった。
心視と志度を付けたのは、二人とも十八歳ということで、比乃だけ特別視しておくのもどうだろう、という理由があった……が、それよりも、比乃が不在の間この二人の落ち着き用の無さが、自衛隊という組織として大問題があった。
待機時間はうろうろし続けて落ち着きがない。作戦中に使用するコールサインを、三人編成用のchildと間違える。隙あらば訓練から抜け出して比乃の元へ向かおうとする。主治医である医官を質問攻めにする。などなど……。
はっきり言って、比乃がいないこの二人は、かなりのポンコツなのだ。であるならば、いっその事、介護役とでも言い訳をつけて一緒に東京に送りつけてしまった方がいい。
駐屯地の幹部が集まって行われた緊急会議で、即座に可決されたそれに従って、部隊長はデスクにしまっていた書類を取り出す。
「それだけ判れば一先ず十分だ。東京での住居の手配、書類とかの偽装……ゲフンゲフン、まぁ細かい都合はこっちですでに付けておいた」
「あの、今偽装って」「さてそれじゃあ!」
比乃の言葉を遮って部隊長は三枚の書類を取り出すと、扇の様に広げて、
「転入届を書くぞ!」
* * *
それから数時間後。部隊長は有無を言わさず書かせた転入届と、その他必要そうな手荷物を持たせて、比乃、心視、志度の三名を送り出した。
今は、人通りが少ない、いつもの喫煙所で煙草を吹かしている。その横では、緑色の制服に白衣を羽織った自衛官、軍医の白崎もいて、こちらも煙草を咥えて、手元の二枚の資料を眺めていた。
そこには、去年の戦闘でTk-9一番機から収集された様々なデータ……機士の心拍数、脳波、活性率、そして送受信指数が記録されていた。
もう片方の書類には、義足制御用の受信機の調子を見るためという理由で行った、脳の精密検査の結果が書かれている。
「日野部は行かなくて良かったのか、見送り。卒業するまでは帰さないつもりなんだろ」
「任務や仕事では戻らせる、別に今生の別れというわけでもないさ」
煙を吹いて「それに、まだ後ろめたさもある」という部隊長に、白崎は「はーっ」と呆れたように、息を吐いた。けれども、何と声をかければいいか解らず、後頭部をがりがり掻いた。そして、話題を変えることにした。
「CT(コンピュータ断層診断装置)の結果だが、予想通り、比乃の頭の中の何かが、着実に脳に根付いてる。AMWの操縦中に異音が鳴る幻聴がある原因は間違いなくこれだ。しかし、去年の防衛戦の土壇場、受信指数の制限を解除したら、その異音はしなくなったと本人から報告が本人からあった。“あれ”が比乃の送受信指数の数値に影響を与えているのは、ほぼ確実だな」
比乃の脳、臓器として脳味噌の大脳には、何者かの手によって……一体どうやって、何の目的があってかは不明だが、超小型のマイクロチップらしき物が埋め込まれている。
これが初めて発覚したのは六年前、比乃がこの駐屯地に来て精密検査を受けた時である。
当初は脳腫瘍かと疑われ、外科治療で焼いてしまおうかという話にもなった。
しかし、検査を進める内に、それが人工物であること、また、比乃の頭部に過去外科手術を行った跡があることが解り、下手に破壊するとどう影響するか解らないということで、放置されていたのだ。
今現在わかっているのは、そのマイクロチップから極細の端子が伸びて大脳に接触していること、そして、それが比乃のAMW操縦技術に深く関わっているということだけであった。これを知っているのは、ここにいる部隊長と主治医である白崎、一部の幹部だけである。比乃本人には知らされていない。
「……去年の襲撃と、ここ半年でテロリストが倍増したの、比乃の頭にあるやつと関係あると思うか?」
「まさか、ないだろ」
「だよなぁ……」
部隊長は気にし過ぎか、と「ふぅ」っと煙を吐き出す。それから、快晴の空を見上げて、ぼやいた。
「比乃が戻って来た時、食事にでも誘ってみるか」
「仮にも父親気取ってるのに、息子と飯食ったこともないのかよ」
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