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…ありがとう…(R18要素表現含まれてます BL?)

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「ほぉ…」

黒井はにやけながら聞いていた。

「だから…全部…言ったろ」

顔を赤らめ背ける葵に黒井はニヤリと笑った。

「要するに続きをしてほしいと?」

「なんでそうなる?」

「まぁ、入ってたバイブは抜いてやったが結構絵にっていたよな」

黒井と小山はまだ立てずにいる葵を連れてマンションを出ていった。車に乗せられた葵はまた別のやつらに連れ去られる気分になっていた。

 朝になり目を覚ますと二人が床で寝ていた。あのまま車に乗って前住んでいた黒井達との家に戻り、散々な目に遭った。ソファーから起き上がるが足に力が入らず立てないことに気づいた葵はぐったりと背凭れに背中を預けた。

「朝か…」

やっと黒井が起きだし、目を開け天井を見ている葵を見た。何かを思いついたように立ち上がりキッチンへ向かった。

 「佳代子はどこにいるんだろ?」

朝食を持てきた黒井に葵は上を見たまま聞いた。

「わからねぇな。お前も散々だな。式の日に花嫁が連れ去られちまうんだから」

「できれば今ここでぶっ飛ばしたいけどね」

「見つけたらやってやりゃいいがね。亮介を」

「…お前らもね」

首を起こし睨みつける葵の視線を避け「あ、そうだ」と黒井はキッチンへ逃げ込んだ。やがて小山も起きだし三人の朝が始まる。

 朝食を終え、テーブルが片付いた頃小山は「一つ候補がある」と言いだした。

タブレットで地図を開き、一つの建物を示す。そこはかなり遠くに離れた場所で昨日と同様車で行くような場所だった。駅からもかなり離れた山の中に立つ建物は洋館だった。

「なんだこの建物?」

黒井はタブレットを手に取り首を傾げた。。。

「昨日あの後調べたんだ。お前らが寝ちまった夜にな。まぁ朝に近いけど…」葵は黙って黒井の手元のタブレットを覗き込んでいる。

「知ってるか?眞瀬の別荘だ」

「別荘!?」小山の言葉に黒井が大きな声で聞いた。

「まだあったんだ」小さく呟く葵に小山は頷き

「ここにもしかしたらいるのかもしれない。確信は持てないが、可能性はあると思う」その言葉を聞くや否や葵は立ち上がった。

「ちょ…お前何処に行く?」

黒井の声を背中に「車借りる」と言って鍵を持って玄関を飛び出した。
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