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一章
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しおりを挟む昨晩は屋敷の部屋で眠りについたロラ。
ぐっすりと眠っているロラの耳に乱暴に扉を開けた大きな音が聞こえた。
「ここでなにをやってるの!」
大層な剣幕で怒鳴るのは屋敷のメイド。
バタンと開いた騒音と怒鳴り声のコンボで目覚めたロラはゆっくりと起き上がる。
「誰がこの部屋に入っていいって言ったのよ!」
「あら。私の部屋に入るのに許可が必要でして?」
ふわぁと欠伸をしたロラはメイドに答えて背伸びをする。
「その態度は、きゃあ!」
下品な足音をたてベッドに来たメイドがロラに両手を伸ばすと見えない何かに弾かれて尻もちをつく。
「見えてますわよ?スカートの中」
「なっ!」
「まだドロワーズですの?ごわごわして不便ではなくて?」
ロラの居たテネブルだとドロワーズは幼い子が履くもの。
大切な我が子がお腹を冷やさないよう親が履かせるもので、ある程度の年齢になればショーツを用意するようになる。
「どうしたの!?」
部屋の出入口に姿を見せたのはまたメイド。
二人で来たメイドは尻もちから起き上がろうとしていた最初のメイドを見てすぐに室内へと飛び込んできた。
「ちょっと!どうして貴女がここに居るの!?」
「私の寝室ですもの。居て何の問題がありますの?」
「なり損ないの癖に偉、きゃ!」
防壁に跳ね飛ばされた二人目のメイド。
今度のメイドは尻もちではなく盛大に弾け飛んだ。
「な、なんなのよこれ!こんなも、きゃあ!」
「ふふ。喜劇かしら。少し面白かったですわ」
三人目のメイドはそっと手を伸ばすと見えない防壁に阻まれ、それで辞めれば良かったのに叩いて弾かれる。
尻もちをついたメイドと盛大に弾き飛ばされたメイドを見てロラは口元を指先で隠してくすくすと笑う。
「楽しかったわ。でももう遊びの時間は終わりよ。入浴の支度と食事の支度をして頂戴」
そう話して長い後髪をかきあげた。
「き、急に態度を変えてなんなの」
「本性を隠してたの?」
「言葉が理解できないのかしら。お喋りはもう結構よ」
いつもの気弱なシャルロットじゃない。
三人はそのことに驚きを隠せない。
「誰もなり損ないの世話なんてしないんだから!」
「では解雇ね。屋敷から出て行きなさい」
「は!自分にそんな権利があると思うの?」
鼻で笑ったメイドにロラはくすくす笑う。
「ありましてよ?伴侶となる事を誓う成婚証にサインをして正式に受理された私はアレニエ公爵家の公爵夫人で、夫が所有するこの本邸の歴とした女主人ですもの。貴女たちが認めるか認めないかは関係なく書類上は私が公爵夫人だと言うことが真実なの。女主人の私は雇い主の立場。貴女たちは雇われている側の立場。勤めを果たさない者は解雇して当然でしょう?」
伴侶となる誓約を交わして国もそれを受理した。
例え夫不在の中でサインをさせられた成婚証であっても国が認め受理したのだから、シャルロットは紛れもない公爵夫人。
メイドがどう思うかなど関係がない。
「自分の立場を理解したなら言われた通り支度をして頂戴。私はもう少し横になるから支度が済んだら起こしてね」
眠った時間が遅かったとあってまだ眠気が残っているロラはメイド三人に命じると再びベッドに身を委ねて瞼を閉じた。
それからまた時間が経って。
「ふわぁ……。あの三人、役に立ちませんわね」
二度寝をして目覚めた室内は静まり返っている。
メイドたちも居ないけれど入浴や食事の支度もできていない。
「強情ですこと。口先だけで何も出来ないとお考えかしら」
防壁を解いたロラはベッドから降りてまた背伸びをする。
二度寝をしたお蔭で魔力はほぼ回復した。
「まあ今回だけはよろしくてよ。まだ何も知らない間の可愛らしい反抗くらいでしたら許しますわ」
指先をくるりと回転させてバスタブの蛇口を捻る。
わざわざバスルームまで行かずともその場で魔法を使って蛇口を捻れてしまうことがロラの恐ろしいところ。
それでもまだ元のロラには到底及ばない。
「シャルロット嬢、今朝の入浴に使うオイルと香料は赤薔薇にしますわね。昨晩使った黒薔薇は傷を癒す効果のある薔薇ですけれど、赤薔薇は肌に潤いを与える効果がありますのよ?」
昨晩の入浴で黒薔薇オイルを使ったことで傷は消えた。
何度か使うことで残っている古傷や痣も消えてくれる。
だから今朝の入浴では栄養が足らずカサついている肌に潤いを与えるために赤薔薇オイルを選んだ。
お湯を溜めている間に昨晩と同じく髪と体を丁寧に丁寧に洗ってからバスタブに浸かる。
「ふぅ……ゆっくり入浴ができて幸せですわ」
赤薔薇の花弁が美しいバスタブで優雅に寛ぐロラ。
テネブルに居た時には時間や場所を問わず現れる兄の襲撃に備えなくてはならなかったけれど、もうそんな警戒をする必要がないのだから思いきり入浴時間を満喫している。
「一人、二人、三人、四人」
寛いだままロラが数えたそれは廊下を歩いている人の数。
ロラの居る寝室に向かって来ている。
「食事……ではなさそうね。食事を運んで来たにしては手ぶらですし、用意できて呼びに来たのなら四人は多いですもの」
まともな訪問ではないと察したロラは指をパチンと鳴らして扉が開かないよう結界をかける。
せっかくのバスタイムを邪魔されたくはない。
「ごめんなさいね、シャルロット嬢。元の私の力があれば今すぐに古傷や痣を消して愛らしいシャルロット嬢に相応しい完全美ボディにして差し上げましたのに。貴女の肉体と私の魂が馴染んで同調するまでは使える能力にも制限があるようなの」
扉を叩く音や声は無視してお湯をかけた腕を撫でる。
「貴女は魂だけでなく全てが美しいわ。今はまだ元の私が魔法で作ったオイルや香料で治療することしかできませんけれど、同調して力が戻った時には貴女の肉体を誰もが羨む美ボディにして差し上げますから待っていてね」
丁寧に洗いあげて汚れの落ちた肌は白く美しい。
目も大きくまつ毛も長く、鼻もスラッと高く唇の形もいい。
過酷な環境で痩せ細っているから良い部分が隠れてしまっているだけで、シャルロットは愛らしい容姿の美少女。
「……喧しいですわぁ。男性も居ますのに最弱になっている私の結界を破る力すらないくらい孅いんですの?そんなにひよわではミニョンちゃんに鍛えさせても光速で潰されますわね」
最初はトントン叩いていた音が今はドンドンに変わっている。
怒鳴り声も「早く開けなさい」や「さっさと出て来い」などと命令口調で、公爵夫人を相手に使うような言葉ではない。
「愛妾にどっぷりハマる甲斐性なしの夫に自分の立場が理解できない無能な使用人。そんな者たちが公爵や公爵家の使用人だと言うのですから、この国はよく成り立っておりますわね」
バスタブから出たロラは黒いバスローブを着ると扉ではなく鏡の前に行って顔を映す。
「良かった。クマは綺麗に消えましたわね」
温かいお湯にゆっくり浸かって血行が良くなったことと、治癒効果のある黒薔薇オイルをたっぷりと使ってマッサージしたことと、ぐっすりと眠り肉体を休めたことでクマは消えている。
「せっかくの愛らしいお顔を隠す長い前髪も要りませんわ」
この屋敷に来てから一度も切って貰ったことがなかったのだろう長い前髪を魔法で切り、傷んでいた毛先も切って整える。
「ツリ目がちになってしまう自分の性格が憎たらしいですわ」
とは言え大部分は愛らしいシャルロットの顔のまま。
インベントリからメイクボックスを出してシャルロットの顔に似合う淡くふんわりとした化粧を施す。
「髪も少しだけ巻きましょうね」
化粧もヘアセットも全て魔法を使って。
空中に浮いた化粧品もカーラーも別々に動いている。
能力が制限されて弱くなっていようとロラにとってこのくらいのことはお手のもの。
「これでよろしいでしょう。衣装はどれにしようかしら」
髪はゆるふわに巻かれ明るめの色を使った化粧も完璧。
使用人が着古したくちゃくちゃのワンピースを着るつもりは当然なく、少し考えてインベントリの一覧から一着選ぶ。
「これはどうかしら。兄さまの贈り物なのだけれど。魔法で小さくすればシャルロット嬢に似合うのではないかしら」
淡い桜色のワンピースとストラップシューズ。
黒と赤の衣装しか着ないロラに何の嫌がらせかと数回メテオを落としたのに笑いながら避けられてしまったといういわく付き(ロラにとっては)のワンピース。
「元の私には全く似合いませんでしたけれど、愛らしいシャルロット嬢にはやはりこのような可愛らしい色と形の衣装が似合いますわ。兄さまでもたまには役に立つことがあるのですね」
決して豪華ではないけれど柔らかく質の良い生地。
袖や裾に上品なレースがあしらわれた可愛らしいデザイン。
膝丈のスカートは動くだけでふわりと揺れる。
ストラップシューズもワンピースに合わせた淡い桜色のローヒールで可愛らしい。
「今思えば私ではなく他の女性に贈る予定の物を間違って渡したのでしょうね。何番目のお嬢さま用か存じませんが」
そう結論付けたロラはやれやれと溜息をつく。
他の女性への贈り物と間違えたなら何故ロラの体や足にピッタリのサイズだったのかと気付いても良さそうなものだけれど、残念ながらロラにとってジルは悪戯好きな襲撃犯。
隙あらば自分の命を狙いにくる義兄。
「まあ兄さまのことはどうでもいいですわ。それよりお腹が空きましたわね。お食事にしましょう」
散らかしたバスルームも指先一本で一瞬にして綺麗に。
能力の高い者が集まるヴァンピール公爵家の中でもロラとジルは特に『あの二人に出来ないことなどないのではないか』と他種族からまことしやかに囁かれていた優秀なヴァンピール。
バスルームを出て指先を鳴らし結界を解く。
さすがに諦めたようで扉の外には誰も居なくなっている。
「食堂はどこかしら。シャルロット嬢の記憶にないわ」
つまりシャルロットは屋敷の食堂で食事をしたことがない。
嫁いで半月ほどは屋敷の主人が不在でも部屋に朝昼夕の食事やティータイムのお菓子が運ばれてきたけれど、屋敷の主人がシャルロットに全く興味がないことを悟ってからは食事はもちろん衣装や扱いまでが粗末になっていった。
「ふぅ」
溜息をついたロラは踵を返してバルコニーに向かうとカーテンと扉を開けてバルコニーに出た。
「まあ!泥棒さんですの!?」
バルコニーの手摺りにかかっているハシゴ。
手摺りから体を乗り出して声をかけると、ハシゴを登り途中の男性使用人二人と下で見上げていたメイドたちと目が合う。
「お前!」
「きゃあ怖い!私の部屋に盗む物はなくてよ!?」
感情の一切こもっていない『きゃあ怖い』のあと魔法でハシゴを浮かせて直角に立てる。
「危ない!」
「た、助けてくれ!」
メイドたちの悲鳴と直角のハシゴにしがみつく男性使用人。
ロラそんな使用人たちの様子をのんびり見ながらわざと魔法で軽くハシゴを揺らして脅かす。
「大変よ!このままでは泥棒さんが地面にグシャリと落ちて肉塊になってしまいますわ!どなたか助けて差し上げて!」
口ではそんなことを言いながらハシゴをユラユラ。
騒ぎを聞きつけた使用人たちも集まってきて、落ちた時に自分まで巻き込まれないよう遠巻きに声だけかける者もいれば、きゃあきゃあと騒ぐだけで何の役にも立たない者も居る。
「醜いですわぁ……。これほど人が居ても誰一人正しさを持つ美しい魂が居ないなんて、この公爵家は終わってますわね」
ロラがこの公爵家ですることは審判。
シャルロットの肉体と同調するまでまだ時間がかかるだろうからそれまで善と悪を見極め審判をくだす予定だったけれど、今この場で全滅させてもいいのではと思うほど醜い者ばかり。
「清らかで美しい魂のシャルロット嬢が自ら命を絶つ決断をするほど苦しめた貴方たちに私が即死という慈悲を与えることはないわ。じわじわと苦しめながら滅ぼしてあげる」
ヴァンピールの始祖が授かった力は救済(無罪)と破滅(有罪)。
竜の始祖が授かった力は堅牢(防御)と破壊(攻撃)。
生命が増えたことで起こる問題とはつまり命の選定。
これから生まれくる生命を選別するのではなく、既に存在している生命の善悪を判断して生かすか殺すかを決める。
「お腹が空きましたわぁ。料理人に言えば作るかしら」
既にロラの興味の対象は食事に。
今までまともに食事をさせて貰えなかったシャルロットの肉体が美味しい料理を食べて満足できるよう用意をさせないと。
ハシゴをゆらゆらして数分。
遂に後から登った方の男性使用人が力尽きて地面に落ちる。
「きゃあああ!」
バルコニーの下は阿鼻叫喚。
まだ必死にハシゴにしがみついている男性使用人も何が起きているのか分からず恐怖と死の恐怖から汗と涙でぐっしょり。
落下するのも時間の問題だろう。
「大変ですわ!すぐに随行医をお呼びして!」
下に居る使用人たちに声をかけると男性使用人が走って行く。
「そちらの泥棒さんは大丈夫ですの!?」
「ロ、ロープを!」
「私の寝室にロープはありませんの!どうしましょう!」
心配している様子は続けつつハシゴを揺らす。
「シャルロット嬢。貴女も怖かったわよね?助けて欲しかったわよね?でもあの人は救いの手を差し伸べてくれなかった」
シャルロットがこの屋敷で経験したこと。
キッチンメイドの役目のはずの水汲みをさせられていたシャルロットの背中を突き飛ばしたのはこの男。
井戸に落ちたシャルロットは辛うじて井戸の縁を掴み助けを求めたけれど、この男や一緒に居たメイドはゲラゲラと下品に笑うだけで助けもせず去った。
食事をしていないシャルロットが自力で上がれたのは奇跡。
シャルロットをずっと見守っていた妖精が起こした奇跡。
代わりに自分の命を代償にしてシャルロットを救った妖精は消滅してしまった。
「ここに来た時から気付いてましたわ。大自然が怒っていることに。森や水を浄化してくださる大切な妖精が消滅したのですもの、怒って当然ですわ。それでも彼女が救ったシャルロット嬢のことは責めずに居てくださることに感謝いたしますわ」
この場所の空気は淀んでいる。
大切な妖精が消滅する原因をつくった者たちへの怒りで。
「安心なさって。私は破滅のヴァンピールですけれど、救済のヴァンピールでもありますの。消滅した彼女が宿ることのできる生命力の高い枝を用意してくだされば再生させますわ。シャルロット嬢を救ってくださったお礼をさせてくださいませ」
そう約束するとふわりと爽やかな風が吹く。
「なり損ない!見てないで早く俺を助けろ!」
男性使用人が必死の形相でロラに助けを求めると突風が吹いてハシゴがぐらりと大きく傾く。
「うわあああああ!」
叫び声のあと地面に叩きつけられる鈍い音が聞こえてきた。
「いやあああ!」
見なくとも分かる。
後から落下した男の方は死んだ。
数多くの制裁を繰り返してきたロラには聞き慣れた音。
「よろしくてよ。審判をくだすのは私でも制裁をするのは私である必要はないのですから。私たちヴァンピール一族は誰もが嫌がる制裁の部分も請け負っていると言うだけ。今回は妖精の命を奪った愚か者が大自然から裁きを受けただけですわ」
下から聞こえる声などロラには興味がないこと。
「気持ちのいい風ね、シャルロット嬢」
ロラは風に靡く柔らかな髪を押さえて微笑むと、ふわりと空に昇って行くシャルロットの美しい魂の欠片を見送った。
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