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第四章 動き出した歯車
責任
しおりを挟む「なんて顔をしているのだ」
西区北側の教会の敷地にある小屋。
今は司祭さまが不在だからフードを外して椅子に座り項垂れていると、ドアを開けて入って来た師団長は呆れた顔をする。
「もういい加減にキレそう」
師団長が手を貸してくれるようになって早数ヶ月。
俺が異世界に召喚されてから半年以上が経ち、教会と孤児院の建築も大きなトラブルなく進んで完成も近いというのに、西区全体に関わる大きな問題がまだ解決されていない。
「その様子ではまたも成果ナシか」
「俺とは考えが違いすぎる」
「向こうからすれば問題ばかりの西区に余計な手間を割きたくないのだろうな。前領主の父親がそうして来たのだから」
大きな問題というのはもう一人の領主との話し合い。
向こうは西区以外にも領地を持っているとあって現領主も父親の時と同じくお手上げ放置を前提としていて、国からの打診は一応受けているものの返事をするのが遅く、警備団の準備は出来ているのにまだ許可がおりていない状況。
俺も何度か足を運んでいるけど姿勢は変わらず。
例え国からの援助を受けられるとしても自分の資産を西区に割くこと自体が乗り気ではなく、改善策についてはのんびりやんわりと躱され続けている。
「やはり領主が二人というのがネックになったか」
「俺の領地だけじゃなくて西区全体を改善しなきゃ状況は良くならないって何度も言ってるんだけど、もう本音では今まで放置してた場所に力を入れるのが面倒って思ってるんだろうな」
収入源のほぼない地区に資金を使いたくない。
西区に使うくらいなら他の領地に使う。
あの息子の本音は恐らくそんな感じ。
「やる気がないならいっそ西区を手放してくれって心境」
「手放さんだろう。領地には違いないのでな」
「領地面積でマウントとってどうするんだ。何もしないのに土地だけは必要とか、領民にとってはただのクソ領主だろ」
領民にとっては大迷惑な話。
俺にとっても大迷惑だけど。
こちらがすぐに行動しても向こうは何かと理由をつけて先延ばしにしてるから、さすがに文句も言いたくなる。
「あーあ。もっとササっと進む方法があれば良いのに」
「あるにはある」
「どんな!?」
話を聞いて項垂れていた体をパッと起こす。
何度足を運んでも駄目、どう訴えても話半分。
このままでは西区の清浄化どころか俺が貰った領地さえも活かせないから、そんな方法があるのなら是非聞かせて欲しい。
「国で領地を買い取る」
「そんなことが出来るのか?」
「公共事業などで一帯の土地を買い取ることもある」
「そっか。言われてみれば俺が居た世界でもあったな」
俺は経験したことがないからピンとこなかったけど、線路を通すとか道路を作るとか、計画の場所を遮る家や店には補償を払って立ち退きをして貰うような話を聞いたことがある。
「ただ、そうした場合の問題もある」
「問題?」
「西区は現状で危険地域であるがゆえに国営施設を建てることができない。つまり、買い取ったところで活用法もなく管理費だけが嵩むために国で保有し続けることができない」
ああ、それもそうか。
国の施設を建てる場所は安全じゃないといけない。
清浄化が成功してからならまだしも、現状で収入の少ない土地を買い取っても国はマイナスが膨らむだけ。
「国の政策と俺の方針は方向性が同じだからそれが出来るなら円滑に進むと思ったんだけど……駄目だな。国民が納めた血税を無駄遣いするはめになるのは駄目だ」
それは良くない。
国税の無駄遣いとか真面目に納めてる人たちに失礼だ。
「そこで提案だ。西区の領主になる気はないか?」
「……西区全部のってことか!?」
「ああ。そうすれば国も君の許可だけで政策を進められる。ただし今の貴族爵では西区全ての領地を与えるのは厳しい。国王陛下より改めて正しく爵位を賜る必要がある」
「…………やだ( ˙-˙ )スンッ」
使い捨て上等な下級爵位の男爵でさえ面倒なのに、それ以上になったら国から『働け稼げ納税納税』とケツを叩かれることになる。
「もう一人の領主が使えないのだから諦めろ!」
「無理無理!師団長さま直々にケツ叩いて来いよ!」
「国仕えというのは肩身の狭いものなのだ!」
「知るか!無知の俺が西区全部なんて管理できるか!」
「管理は私がすればよい話だろう!」
「ヤダヤダ広すぎて怖い!」
ただ異世界から来たってだけの元ホストに国王が住む首都を地区ごと与える(無理やり)とかイカレてる。
そういう規模のデカい物は討伐を終えて帰って来た後の勇者たちにでも与えてくれ。
「英雄称号の所為か!反射的に行動しただけで貰った栄誉勲章ってヤツの所為か!燃えないゴミに棄ててやる!」
「やめろ!勲章は名誉な物なのだぞ!?」
「俺は栄誉も名誉も爵位も興味ないし!ただここの土地が欲しかっただけだし!」
勲章など授与式で国王のおっさんから付けられた後は箱にしまったままで出してもいない。
たまに箱から引っ張り出してドヤ顔で磨いている可愛いエドとベルの姿が見れるアイテムって喜びくらいしかない。
「そうか。では君は欲しかったこの土地に教会と孤児院を建てればもう満足なのだな?孤児院を建てただ神に祈るだけでは犯罪率も捨てられる赤子の数も減らないと言うのに。貴族が気紛れに物乞いへ飴をやるのと変わらんな」
師団長はそう話して溜息をつくと部屋を出て行った。
「……そんなの分かってる」
教会を建て直せば犯罪が減る訳じゃない。
孤児院を作れば捨てられる子が居なくなる訳じゃない。
だから、倒壊の危険はもちろん犯罪者や犯罪行為の隠れ蓑になる廃墟を取り壊すことも、犯罪を未然に防げるよう警備団を置くことも、その警備団の施設を建てることも、破壊されて無用の長物になっている街灯の建て直しをすることも、国と互いに案を出しながら計画を進めてるんじゃないか。
「……はぁ」
清浄化計画を提案した師団の長であり、知識の浅い俺の会計士や代理もやってくれてる師団長は当然そんなこと知っている。
俺が爵位のことでごねたから言っただけ。
「なんだこれ」
師団長がテーブルに置いて行った書類の束。
それに目を通す。
「……まだこの段階なのかよ」
現時点で決定している工事の内容が書かれている書類。
そのあまりの差に現実を突きつけられる。
建物の解体一つにしても俺が許可を出している北側の解体箇所は既に幾つも決定してるのに、南側の工事箇所には返事待ちの文字が並んでいる。
解体工事は国の援助を多く受けられる。
それでも南側の領主は資金を出し渋っているということ。
書類関係や申請や手続きなどは師団長がしてくれてるから何処か他人事のように危機感が薄かったけど、国政としての対応もしている師団長の方が俺よりも余程『やる気がないなら手放してくれ』と思ってたことだろう。
「ほんと俺がやってることも無責任な施しと変わらねえな」
爵位が上がり領地が広がれば俺の自由は減り責任は増える。
子供たちが安全に暮らせる場所を作ると言いつつ自分が不自由になるのも嫌だとか……その場限りでなんの解決策にもならない炊き出しをしているのと変わらない。
『夕凪真』
頭を抱えて溜息をつくと名前を呼ぶ声が聞こえて振り返る。
「フラウエル。アミュ」
『ピィ!』
水晶を使っての通信(俺命名)してきたのは魔王。
腕にはアミュが抱かれていた。
『すまない。昼の時間に』
「大丈夫。誰も居ない時にしてくれたんだろ?」
魔界層の件があったあと魔王は約束通り魔祖を使った移動を教えてくれて(正確には魔祖+魔空属性)、今ではエドとベルが帰った後に俺の方から魔人界に行く時もある。
『アミュが水晶の前で仕切りに鳴いていたからお前に何かあったのではないかと気になってな』
「そっか。俺の感情を感じとったのかも」
祖龍の主従契約は凄くて、離れていても契約を結んだ主の感情を感じとることができる。
魂の契約を結んでいる魔王も俺の気配(魔力)は感じとれるらしいけど、祖龍はそれプラスで主の心の揺れ(喜怒哀楽)まで感じとることができるんだから凄い。
『頭を抱えていたが何かあったのか?』
「何かって言うか……自分が情けなかっただけ」
『改革が上手くいってないのか』
「改革じゃなくて改善」
『変わらないだろ。お前がしてることはその地域の改革だ』
「そんな大それた話じゃないって」
アミュの体を撫でながら話す魔王に苦笑いする。
『ピィー』
「アミュ。最近行けてなくてごめんな?」
『ピィ!ピィ!』
「フラウエルもアミュを任せたままでごめん」
教会と孤児院の完成が間近に迫ってきたこともあり連日深夜までやることが詰まっていて、ここ一週間くらいはアミュの世話を魔王に任せてしまっている。
『気に病むことはない。暫く時間がとれなくなることは先に聞かされていた。しっかり食事もさせているから安心しろ』
「うん。ありがとう」
ちゃんと世話をしてくれてることはアミュを見れば分かる。
それに俺の立場を考えて誰も居ない時を見計らって声をかける気遣いもしてくれてるんだから有難い。
『それで自分の何が情けないんだ?』
「色々あるけど、一番は覚悟のなさかな」
考えの甘さもだけど、一番は覚悟のなさ。
そうした方がいいと頭では分かっているのになかなか踏ん切りがつかない。
「フラウエルは地上よりも遥かにデカい魔界全部をおさめてるんだもんな。俺なんて王都の一部だけでも怖いのに」
『怖い?』
溜息混じりに洩らした言葉に魔王は首を傾げる。
「誰が領主になるかでその領地に暮らす人の生活も変わる。俺は異世界から来た人間なのに、一般常識すらも違うこの世界の人たちの生活に責任を負うのが怖い」
自分が正しいことをしている自信がない。
いや、西区の人にとって正しいかの自信がない。
中には生活を変えたくない人も居るだろう。
それを思うとこれ以上の領地を受け持つ覚悟が持てない。
『もし俺が人族であればお前の領地に暮らしたいがな』
「俺の?」
『面白そうだろ。他にない奇天烈なことをしてくれそうだ』
「やっぱり面白そうなのか」
ブレない奴だ。
面白そうかつまらなそうかで判断するところは。
『お前は何がしたいんだ?』
「ん?」
『最終的にどのような領地にしたいと考えているんだ』
「子供たちが安心して暮らせる場所にしたい」
どのような領地にしたいと聞かれたら答えはそれ。
そのためにも安全な地区に改善する必要がある。
『俺は人族の機微に詳しくないが、その目標は人を不幸にするものではないように思う。この世界の一般常識を知らないのであれば知る者から教わればいい。一人で人々の生活に責任を負うなど考えず、同じ志を持つ者と協力して作りあげればいい』
そう言った魔王に苦笑が浮かぶ。
「時々人族みたいなこと言うよな。魔族で敵のはずなのに」
『人族の敵ではあってもお前の敵ではない。思い悩んでいれば声をかけたくなるし、どうにかしてやりたいとも思う』
意外と心配性。
魔族は魂の半身を大切にする種族ってことは聞いていたけど、魔王と会う時間が増えて少しずつ実感している。
「そうだよな。うん。領地を悪くしようとしてるんじゃないんだから、目標を達成できるようやれることから頑張ってみる」
『ああ。やらずに後悔するよりいいだろう』
「話を聞いてくれてありがとう」
顔も性格も似ているハルと魔王。
日本ではハルが。
この世界では魔王が。
俺の話を聞いて背中を押してくれる存在。
「アミュ。ちゃんとフラウエルの言うこと聞くんだぞ」
『ピィ!』
「必ず会いに行くからもう少しだけ待っててくれ」
『ピィー!』
膝の上で飛び跳ね落ちそうになったアミュを魔王が慌てて掴み直すのを見て久々に自然と笑い声が洩れた。
「師団長」
「なんだ」
通信を終えた後いつものように髪や瞳を隠すためフードを被り外に出て、建築の様子を見ていた師団長に声をかける。
「さっきの話だけど進めてくれ」
「……腹が決まったか」
「やってやるよ。それが西区のためになるのなら」
俺の目標は子供たちが安心して暮らせる場所を作ること。
そのために西区全ての領地権が必要だというなら、成り上がりの爵位だろうと何だろうと受けてやる。
「承知した。それでは私も全力を尽くそう」
「よろしく」
同じ方向性を持つ者同士で握手を交わす。
師団長以上に敵にすれば厄介で味方にすれば心強い人は居ないだろう。
「早速私は王城に戻り国王陛下へ報告する」
「早いな。決めたら即行動」
「今は僅かな時間も惜しいのでな」
それもそうか。
国王のおっさんに報告したあとにも陞爵関連の手続きや領地の買い取り手続きと、国仕えの師団長としての仕事が詰まってるんだから。
「君も式の準備をしておけ」
「前に作った衣装で良いんだよな?」
「ああ。決まり次第報告する」
「了解。俺は俺の仕事をしとく」
国王から爵位を貰う時に行う式。
初めて爵位を与えられた叙爵式で着たアレを着る日はもうないと思ってたのに、予想を裏切ってたった数ヶ月で再び着ることになるとは。
「エド、ベル」
「はい。如何なさいました?」
「それを運んだらちょっと来てくれ」
「「?」」
魔法で木材の移動をしていたエドとベルを呼ぶと二人は少し首を傾げ、運んでいた木材を置き場に重ねてから歩いて来た。
「白の軍服が必要になった。準備しておいてくれ」
「……お受けになるんですか!?」
「シーっ!」
驚いて大声を出したエドの口をパッと手で塞ぐと、何も言っていないベルも自分の口を両手で塞ぐ。
可愛いかよ。
「師団長と話して領主が一人の方がいいって判断した」
「国で領地を買い取るのですね」
「うん。国が国政のために買い取った領地を俺が貰って管理することになる。そのためにも男爵以上の爵位が必要になった」
表には出ない部隊といっても国に仕える軍人。
領主が一人の方がと話しただけでエドはすぐ言い当てる。
「私は大賛成です。爵位も領地も父親のお下がりを引き継いだだけの無能でありながら偉そうなあの七光り息子がおかした、シンさまへの数々の無礼を忘れておりませんので」
「いや別に戦う訳じゃないから」
ブラックなベルの顔がはみ出してるから!
散々待たされたのに結局会って貰えなかったこととか、待たせた理由が男爵の俺と違って自分は子爵だから忙しいと言われたこととか、どこか俺を小馬鹿にしている現領主の姿を見てきたベルはひっそりと不快指数を募らせていたようだ。
「師団長も言ってたけど簡単には手放さないと思う」
「貴族にとって領地の広さは権力の証明ですからね」
「うん。でも多少強引なやり方だろうと手に入れる。今のままじゃ子供たちに安全な場所を作るなんて夢のまた夢だから」
もちろん法に触れない範囲でだけど。
みんなを巻き込む訳にはいかないから。
「我々はシンさまに忠誠を誓う身。お供いたします」
「シンさまの御心のままに」
「ありがとう」
俺が異世界に来て半年。
エドとベルはずっと俺を信じて仕えてくれた。
自分を信じてくれる人は裏切りたくない。
「爵位の件はまだ司祭さまにも黙っててくれ」
「承知しました」
「式の準備は私どもにお任せください」
「頼んだ」
式の準備をするだけでも時間がかかる。
数ヶ月前にもやったから衣装一式は既に揃ってるとはいえ、一番問題の式の作法をもう一度復習し直さないと。
「工事の方は順調か?俺が手伝うことはあるか?」
「滞りなく。シンさまはご自分のお仕事を」
「分かった。何かあればすぐ呼んでくれ」
「承知しました」
エドとベルに外は任せて小屋に戻る。
ここ最近は書類に追われてる時間が多い。
許可を出すにも調べもせず判を押す訳にはいかないから。
「あ、シン兄ちゃん」
「カルロ。どうした?」
「おやつの時間」
「ああ、もうそんな時間になってたのか」
俺が外に出てる間に子供たちと従業員の休憩を兼ねたおやつの時間になってたらしく、孤児院の方の手伝いに行っていたカルロと数人の子供が小屋に戻って来ていた。
「どうだ?色塗りは進んだか?」
「うん!みんなでやってるから早いよ!」
「アベル兄ちゃんとジャン兄ちゃんの絵も殆ど完成だって!」
「そっか。完成が楽しみだな」
わらわら集まって来た子供たちと話しながら頭を撫でる。
この子たちの笑顔を守るためなら自由の足枷になる爵位も受け入れよう。
「シンさん。お仕事の邪魔をしてすみません」
「大丈夫。今まで工事の様子を見に行ってたから」
おんぶや抱っこを強請る子供たちを構っていると修道女や女性従業員も小屋に来て、みんなの飲み物の準備を始める。
「今日のお菓子も変わっていますね」
「フィナンシェって言うんだ。元々は修道女って意味のヴィジタンディーヌって菓子らしいけど。今回は多めに焼いたからみんなの子供たちにもお土産で持って帰ってくれ」
「よろしいんですか?ありがとうございます」
砂糖を使う菓子はこの世界では高級品。
だから菓子自体の種類が少ない。
簡単なホットケーキでさえも喜ばれるレベルに。
今回はアルの両親の店で小麦粉とアーモンド(どちらも風)を安く買えたから、家で待っている子供たちの分も焼いてきた。
「エメの子供は体調どうだ?」
「シンさんのお蔭ですっかり元気になりました」
「じゃあ良かった。風邪もバカにできないからな」
「本当にありがとうございました」
「俺も仕事して貰ってるんだからお互いさま」
以前スープが欲しいと言った女性従業員。
俺は回復をかけて栄養のある物を食べさせただけで、泣く子供に寄り添って看病していたのは母親のエメ。
「ねえねえ、次はいつ炊き出しやるの?」
「教会と孤児院が完成してからだな」
「またみんな来るかなぁ。一緒に遊んでもいい?」
「ああ。ちゃんと食べた後なら遊んでいいぞ」
『やったー!』
教会の隣にある広い敷地でやっている炊き出しには北側に暮らす子供はもちろん南側に暮らす子供も来るから、普段は大人たちに囲まれて生活している子供たちには良いコミュニケーションの場になっている。
「シンさんが領主さまになってくださってから子供たちが明るくなりました。外で元気に走り回る子供たちの笑い声を聞いていると私も幸せな気持ちになります」
修道女は茶葉をポットに入れながら言って笑みを零す。
「大人もですよ?ここで働いている男性たちも表情が明るくなりましたし、今では一緒にお話もするようになりました」
「そうでしたね」
それを言うなら修道女と女性従業員たちもよく会話をするようになったし笑顔も増えた。
「ここはシン兄ちゃんが領主だからな!」
「カルロが自慢するの?最初お尻ペンペンされたのに」
「余計なこと言うな!」
「ホントのことなのに」
大人も子供も会話を交わして笑い声があがる。
俺のしたことが役にたったなら、これほど嬉しいことはない。
自分が選んだ道は間違いじゃなかったと少しだけ思えた。
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