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第二章 異世界生活
召喚祭
しおりを挟む「凄いな。人の数が」
「シンさまのことは我々がお守りします」
「え、そんなに物騒なのか?」
「祭に紛れてという不届きな輩もおりますので」
目立たないようにとスーツの上にローブを着せられ、エドとベルに連れられて人を避けながら噴水広場に向かう。
「そんな物騒なら二人とも待ってた方が良かったんじゃ」
「ご安心ください。私もベルも闘えます」
「へー。この世界の使用人ってハイスペック」
世話もできるし闘いもできる。
たしかに漫画だとそんなハイスペックの執事やメイドも出てきたりするけど。
「シンさまこちらへ」
「え?ベルぶつか……」
一歩前を歩いていたベルが入ったのは路地裏。
行き止まりになった壁にベルがスタスタ歩いて行って壁の中に消えた。
「お通りください。教会に繋がっておりますので」
「…うん。理解できないけど異世界凄えってことは伝わった」
トンネルを抜けたら雪国ならぬバルコニー。
下にはもう既に人が集まっている。
「アイツらは?」
「勇者さまは後ほど国王陛下とあちらから」
あちらと指された先は一段上にあるバルコニー。
なるほど。時間になったら出て来て国王直々にアイツらを紹介するんだろう。
「俺はここに座ってて良いのか?」
「はい。教会には障壁魔法がかけられておりますが、念のため私とベルはこのまま警戒を続けます。ローブはルイスさまとミリーさまがおいでになるまで着ていてください」
うわー……物騒。
日本に居てここまでピリピリした雰囲気は味わったことがないから、不謹慎だけどちょっと異世界に来た実感が出てきた。
少し前のめりになって下を見ると人、人、人。
これはアレの出番がやって来た。
見ろ!人がゴミのよ
「ルイスさま、こちらへ」
邪魔された!
今ほどアレがピッタリな状況はないのに!
ルイスってことは……第一王子か。
一応失礼にならないように立とう。
厳つい騎士の後に入って来た子供。
ちいせぇぇぇぇ!王子まだ子供ぉぉぉぉ!
「あちらの御方が第一王子のルイス殿下です」
「何歳?」
「五歳です」
既に成人年齢の第一王女が次期国王候補なのも納得。
随分と年の離れた姉弟だったようだ。
「ミリーは?」
「もうおいでになるかと」
坊ちゃんと騎士がそんな話をしてると入って来た女性。
……まさか。
「第二王女のミリー姫殿下です」
「もしかして……腕の中の子?とか?」
「はい。生後七ヶ月です」
赤ちゃぁぁああん!
こんな物騒な所に五歳と七ヶ月を引っ張り出すなぁぁ!
「揃われましたのでお目通りを」
「待て。俺は正しい礼儀なんて知らない」
「問題ありません。普段のシンさまのままで」
「失礼じゃないか?王家だぞ?」
「国王陛下も王家ですが?」
……たしかに。
むしろ国のトップをおっさん扱いした俺に礼儀なんてないことはみんな百も承知だろう。
「ローブは?もう脱いで良いのか?」
「はい。お預かりします」
二人が来るまで脱ぐなと言われていたローブを脱いだ途端に下から地響きのような声が響く。
「な、なんだ?」
「シンさまのお姿に歓声が」
「は?俺は勇者じゃないのに?」
「シンさまの髪と瞳の色を持つ者は存在しませんので」
「ああ、だから異世界人だって気付いて喜んでんのか」
ただの〝遊び人〟なのに。
本当の勇者たちが現れるまで少し待ってろ。
「お初にお目にかかります。ルイスさま、ミリーさま」
「貴方がシンさまですね?お会いできて光栄です!」
え?なんか王子さまフランク。
目線に合わせてしゃがんだ俺の手を取りブンブン上下させる。
「お姉さまからとても綺麗な御方だと伺っておりましたが、本当にお綺麗ですね!」
随分口が達者なガ……いや、王子さまだ。
王家だけあっていい教育を受けているんだろう。
「光栄です。どうぞよろしくお願いします」
「こちらこそ!是非ミリーを抱いてあげてください!」
「ミリーさまを……ですか?」
不敬罪で首が飛ぶのは勘弁なんだけど。
赤ちゃんでも第二王女には違いない。
「姫殿下のナニーをしておりますアリスと申します。是非に」
「じゃあ……少しだけ」
七ヶ月の赤ちゃん抱くとか怖ぇぇ!
授かり婚した元プレイヤーの子供を抱いた以来、赤ん坊なんて関わることもなかったのに……。
ぐっすり寝ている赤ちゃんを緊張しながらそっと受けとるとほんのりミルクの香りがする。
「うわ、なんか起きた……けど笑ってる」
良かった、機嫌が良いらしい。
さすが王家。
赤ちゃんでも愛想がいいとか。
「……可愛い」
プニプニほっぺにプヨプヨな手。
愛想がいいのも合わせて可愛さ炸裂。
「シンさま。ミリーは可愛いですか?」
「可愛いですね」
「良かったあ」
ん?なにが?
妹が可愛くないって言われなくて良かったってこと?
さすがに赤ちゃんを見て可愛くないとは思わないだろ。
「シンさまそろそろ。お時間ですので」
「わかった。アリスさん、ミリーさまを」
「はい」
エドに耳打ちされてアリスさんにそっと赤ちゃんを渡す。
可愛いけど抱くにはやっぱり少し怖かったから無事に渡せてホッとした。
「これでミリーも祝福を受けられました」
「祝福?」
「お姉さまがシンさまは神さまだと」
「え!?いや、え!?」
なんでそんな嘘を言った。
神どころか勇者でもない〝遊び人〟なのに。
「シンさま。お席へ」
「う、うん。ルイスさま、ミリーさま、後ほど」
「はい!」
神さまってなんでだぁぁああ!
あの娘っ子、純粋な五歳児になんて嘘をぉぉぉ!
エドにまた耳打ちされて席に戻り項垂れる。
「エド……俺はどうやってあの純粋無垢な五歳児の心を傷つけずに誤解を解けば良いんだ。あのキラッキラした目……完全に俺を神だと勘違いしてるぞ?」
違うってバレたらそれこそ不敬罪でお陀仏になりそう。
あの娘っ子、次に会ったらお尻百叩きしてやろうか。
「解く必要はございません。魔王と闘う術のないこの世界の者にとって異世界から召喚されて来た方は神にも近い存在です。ましてシンさまはその神々しいお姿ですからルナさまが神と崇めるのも理解できます」
なんかうっとりしてるけど神に近くても神じゃない。
しかも俺は勇者じゃないのに手違いで召喚された遊び人。
遊び人を神とか言ったら本物の神にぬっ〇ろされるぞ。
俺は人のステで遊ぶ神をぬっ〇ろそうと思ってるけど。
【ピコン(音)!ステータスが更新されました】
「い、今?」
「はい?」
「いや……嫌な予感しかしないけど……ステータスオープン」
【シン・ユウナギのステータスを更新。新たな特殊恩恵〝カミサマかっこ笑い〟を手に入れました】
「…………」
《特殊恩恵》
病みに愛されし遊び人
不屈の情緒不安定
カミサマ(笑) new!
……神ぬっ〇ろす!!!!!!
(笑)って舐めてんのかぁぁぁぁあ!
変な恩恵つけて遊んでないで生まれたての赤ちゃん以下のパラを上げやがれぇぇぇぇえ!
「いかがなさいましたか?」
「い、いや。なんでも」
クソぉぉぉぉぉぉ!
キレたいけどキレられねぇぇぇぇぇ!
五歳児と七ヶ月の前ではキレられねぇぇぇぇ!
大人としてそれだけは出来ねぇぇぇ!
「……よし、ログアウトしよ( ˙-˙ )スンッ」
「シンさま?」
「暫く精神と〇の部屋にこもるから( ˙-˙ )スンッ」
「え、えっと」
気配を殺して精神を殺してログアウト中。
気分的にログアウト中。
「シンさま。国王陛下と勇者さまが」
また歓声が大きくなってログインする。
おっさんはどうでも良いけどアイツらの勇姿は見たい。
「陛下ー!」
「勇者さまー!」
等々、国民はまるでジャ〇ーズのコンサートを見に来たファンのような熱狂ぶりだ。
「勇者さまー!」
いや、違うし。
勇者は引きこもり二年ニート君だし。
まだ俺を勇者や一行と勘違いしてるらしく、こちらを見ての勇者コールをスルーする。
おっさんが演説を始めると漸く歓声が静まる。
俺にとってはお手当てをくれるおっさんでしかないけど、国民にとっては立派な国王なんだろう。
『……であるからして』
あ、これは寝そう。
静かになったはいいけどおっさんの話が長い。
今回に関しては国民の目的は勇者だろうに。
お偉いさんの話がクソつまらなくてクソ長いのは異世界でも変わらないらしい。
『この世界を救ってくれる勇者たちを……』
やっとか。
待ちに待たされた後の勇者紹介で国民は一斉にテンションが上がり、どうやって遠くまで響かせてるか知らないおっさんの声もかき消されがち。
まずはリクの紹介から。
特殊恩恵が騎士だけあってリクの衣装は鎧。
剣の訓練もしてないのに立派な剣を腰に携えている。
次はリサの紹介。
回復系聖女とあって白いローブ姿。
今のリサにできる回復はまだ救急セットを使って擦り傷の消毒をするくらいだろうけど。
次はサクラ。
呪いを行いそうな黒魔術士の印象通りの黒いローブ姿。
俺たちを召喚した王宮魔導師と似たようなローブなことが若干気になる。
そんな三人への歓声は大きい。
数百年以上経って勇者が召喚されたんだから、新たな救世主の存在に国民が喜ぶのは仕方がないのかも知れない。
そして国民が一番その時を待ってただろう勇者ヒカル。
リクとは少し違う鎧の上に赤いマント。
アイツ……吃驚するほど鎧が似合わないな。
紹介の後に一瞬間があったものの少し遅れて歓声があがった。
これで国民が待ちに待った勇者の紹介は終わり。
この後アイツらはパレードがあるらしいけど、参加しない俺は先に帰って良いんだろうか。
「シンさま!」
帰って昼寝でもするかなと欠伸を噛み殺しているとエドの声と同時に目の前の透明な何かが大きな音でガシャンと割れる。
割れた何かが頬を掠めてそれがさっき言っていた障壁というものだと気づいた時には、エドが俺の前に立ってローブの男の剣を受け止めていた。
「ルイスさま!ミリーさま!」
「シンさま!」
赤ちゃんの泣き声でハッとして騎士の後ろでしゃがんでいるマリアさんと五歳児と七ヶ月の所に走る。
「早く三人を安全な場所へ!」
「はい!」
走って来た別の騎士たちに三人を任せてエドや騎士が闘ってる後ろを振り返る。
「シンさまご無事ですか!?」
「俺よりエドを!」
細い剣を片手にバルコニーの手すりに乗っているベル。
教会の下で警護をしてたはずなのにどうやってそこに?
「お顔に傷が……。蛮族ども。貴様らの罪、万死に値する」
ぇぇぇぇええ!?
なんかベルかっこいいぃぃ!
目が据わってて病み子ちゃんの香りがプンプンするけどかっこいいぃぃ!
「シンさまは早くお逃げください!」
「それは無理( ˙-˙ )スンッ」
エドに逃げるよう言われたけど無理。
五歳児と七ヶ月の赤ちゃんを怖がらせた馬鹿は許すまじ。
「いい加減にしろ!子供をビビらせるような大人は許さん!」
怒鳴ると全員の動きがピタと止まる。
怒鳴られて止まるとかお豆腐メンタルか。
うちの新人プレイヤーの方が断然ふてぶてしいぞ。
「エド!ベル!」
「「はいっ!」」
呼ぶと二人は動き出して剣でローブの奴らを斬る。
平和な日本人にこの光景は辛い。
でも魔物や魔王がいるこの異世界ではそんな甘いことを言ってられないんだろう。
この世界の人にとっては生きるか死ぬか。
今ここで峰打ちで……なんて甘ったれた考えの奴は俺だけ。
「あぁぁぁぁぁ!トラウマになったらお前のせいだからなぁぁああ!俺たちを選んだ神ぬっ〇ろす!」
そう心から神に叫んだ後のことは覚えてない。
ハッと気付いた時には自分の足元にローブ姿の奴らが転がって唸っていた。
「シン!大丈夫か!」
「え、うん。お前らは?っていうかいつ来た?」
『は!?』
いつの間にか居たヒカルとサクラとリクとリサ。
後ろから呼ばれて振り返ると、いつ上の階のバルコニーから降りて来たのか四人が唖然として立っていた。
「「シンさまご無事で」」
「大丈夫。二人は怪我してないか?」
「はい。私たちはシンさまのお力でどこも」
「すぐに回復をおかけします」
「この世界も回復って名前なのか。ありがとう」
忍者のようにスっと現れて俺の前に跪いたエドとベル。
エドはすぐに立ち上がると 回復をかけてくれた。
「リサは白魔術だから回復覚えるんじゃないか?」
「え?多分。それより覚えてないの?」
「なにを?」
「自分が今なにをしたか」
「……状況見るに……殴った?」
騎士たちが回収しているローブの奴らの姿を見て疑問形で問うと四人から大きく頷かれる。
「やっぱり?プチっとするとつい手が」
『…………』
「いや!さすがに大怪我させたことはないぞ!?」
顔を見合わせる四人に慌ててフォローする。
地面に転がって唸るほどに殴ってしまったんだから信憑性がないけど本当に今まではなかった。
「殴ったことをどうこう言うつもりはない。この世界ではやらなきゃやられるからな。勇者になった俺たちもこの先は殴るよりも残酷な命のやり取りを繰り返してくんだろうし」
ああ……そっか。
勇者として戦うことを求められている四人はこの先、自分が死なないためにも敵に勝たないといけない。
ヒカルの言う通り生きるか死ぬかの命のやり取りを繰り返す。
「逆に俺たちが敵の命を奪ったらシンは軽蔑するか?」
「しない。そりゃ死なさずに済むならそれが一番だけど、自分の命を優先して欲しい。お前たちに死んで欲しくない」
生きるか死ぬかの状況なら戦って生きて欲しい。
日本に居たらそんなことは思わなかっただろうけど、この異世界でもし躊躇すればヒカルたちの方が死ぬだろう。
「そう思ってるなら人の顔色を伺うなよ。俺たちはお前が人を殴ったことに驚いたんじゃなくて力に驚いたんだ」
力とは?
殴った時の力の話?
「っと……後で話そう。パレードだから行かないと」
「この状況でもやるのか」
「らしい。こんなことでは中止に出来ないくらい、この世界の人には魔王を討伐する人間が必要だったんだろうな」
否が応なく求められてしまった存在。
異世界系の主人公はすんなり運命を受けいれるのが鉄板だけど実際は人間がそんな簡単に受けいれられるはずもない。
「今日は夜まで召喚祭の予定だから明日以降に」
「わかった。警戒は強まってるだろうけど気をつけろ」
「お前もな」
今は勇者の存在で国民に安心を。
開会の儀は襲撃で騒ぎになったけど、勇者が居ればそんなことがあってもほら大丈夫……と、そんな目論見もあるんだろう。
「……シンさま」
「うん。この後の予定は?」
「国王陛下との謁見の予定だったんですが」
「それはさすがに中止だろうな。警戒を強めるだろうし」
「はい」
訓練もしていない魔法も使えない勇者たちを護るため警備に力を入れるだろうから、何のための謁見か知らないけどおっさんと俺の謁見にまで騎士を同席させる余裕はないだろうし。
「とりあえず帰ろう。用があれば呼ばれるだろ」
「「はい」」
騒ぎになる前は少しパレードを見学しようかとも思ってたけどそんな気分じゃなくなった。
「シンさまー!」
「ルイスさま」
ローブを着てバルコニーから教会に入ると、騎士に連れて行かせた五歳児がマリアさんと七ヶ月児と一緒に待っていた。
「先程はありがとうございました」
「お怪我はありませんか?」
「はい。私もミリーもマリアも怪我はありません」
「良かった。突然のことで怖かったですね」
「王家の者は怖がってはいけないのです。民に怖がる姿は見せられません」
怖かった癖に健気か。
しゃがんだ俺の手をとり礼を言う五歳児の手は震えている。
「今ここに居るのは国に仕える者と異世界人だけで国民はいません。怖かったなら怖かったと言って大丈夫ですよ」
居るのは騎士たちとマリアさんと妹とエドとベル。
この国の一員ではあるけど国に仕える人間。
そして俺は召喚されてきた異世界人。
「こ、……怖かったです」
「妹とマリアさんを守ろうとしていて立派でした」
抱きついて泣く姿は五歳児。
でもあの時は七ヶ月の妹とその妹を抱くマリアさんをこの小さな身体で守ろうとしていた立派な男だった。
「シンさま。またお話ししてくださいますか?」
「喜んで」
「約束ですよ!」
「はい」
少し泣いて涙を拭いた後はまた笑顔。
将来の国王候補は優秀だ。
騎士たちから向けられる敬礼。
たしか胸(心臓)に手を当てれば良かったはずと記憶を辿りつつもその仕草と軽い会釈をして通り過ぎた。
あんなにいた教会の前の噴水広場にはもう人も疎ら。
騒ぎになったから国民たちは避難させたんだろうけど、もう次の勇者パレードに胸を躍らせてる人も居るんだろう。
この国の人にとって召喚祭は束の間の幸せ。
どんな形で魔王を討伐するのか勇者じゃない俺には分からないけど、もし勇者が負けることがあればこの国の人も平穏無事では居られないだろうから、不安を抱える国民のためにも召喚祭を中止にしなかったのも分からなくない。
平和な日本に暮らしていた俺たちよりこの世界の人は死に慣れてると思う。
それでも死にたくないから文献に書かれた勇者が必要だった。
召喚は生贄を呼ぶ儀式。
魔王に勇者という生贄を与える。
強くならなければ勇者はただの生贄でしかない。
この世界を救う力を持つ勇者たち。
逃げられない重圧がアイツらの重い楔になるのは間違いない。
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