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第4章「寒くなると温もりが欲しい」
いざ、全国へ
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次の日。岩田は橋本を心配していた。
しかし1番心配していたのはあの3人に過ぎない。
なぜそれを知ったかと言うと、負けたあと相手のチームの仲間が冷やかしに行ったからである。
しかし次の日には時也はまるでなかったかのようなテンションだった。
その時俺はなぜが尊敬してしまった。鋼のメンタル。なのか?
しかし、学校の応援の時に事件は起きたから、クラスの目線はいつもと変わらない。まるで何も無かったことになっていたみたいだ。
しかし、たかが退場と言ってしまえばそうかもしれない。プロだったらよくあることだし、主犯は彼と言ってしまうのは惜しい所がある。
すると、橋本が俺の元へとやってきた。
「決勝までの調子はどう?」
そんなことかと少し思ったが、俺は素直なことを言った。
「問題ない。たとえお前がいなくても俺らは全国へ行けると思う。全国ではお前の退場はごめんだけどな。」
初心者から見れば1人ぐらいいつもと違くても大丈夫であろうと思うかもしれないが、チームの主力メンバーが欠けるのは大変痛いことだ。
特に橋本のようなもうメインメンバーの1人は欠けたらかなりの崩れにはなるだろう。
しかし、橋本の顔には「俺がいなくて大丈夫か?」などの心配の顔は一切無かった。俺の心の中では二つの状況が、浮かんできた。
1つ目は自分がいなくてもかけるだろうという仲間に対する強い信頼。そしてもうひとつは自分が出ない試合なんでどうでもいいという捨てた心。
~そして当日~
対戦相手の生徒がスタンドで熱い応援がアップから始まっていた。
そして俺らのスタンドからは橋本の姿があった。もちろん1番前の席。スタジアムはプロの試合も行われる程の立派なスタンドであった。
相手選手生徒の考えていることは同じ。
「橋本が出ないからワンチャン勝てるよ!」
出場もひないやつが良くもそんなことを言えるなぁと思いながらもキックオフを待っていた。
そして前半。
岩田から良いパスがくると、俺はボレーで決めた。
後半こそ快進撃だった。
俺のハットトリック。岩田のトーナメント初ゴールがあり、4-0で優勝した。相手のシュートは全部で三本。驚く程の安定感だった。
そして俺はスタンドに駆けつけ、橋本に問いかけた。
「自信があったのか?俺たちの勝ちに。」
そう聞くと
「いつもパスしてるだけの俺がいないだけさ。それ以外はなんも変わらない。」
そう言って座った。
次は全国。俺達は絶対優勝してみせる。地域大会はかってこの県は関東大会だとかはない。何故かは知らないが。
しかし、その隣にいた秋が1番嬉しがっていたような気がした。
なんにせよ。お気に入りの橋本が出るんだからな。ファンも増えそうだ。
そんな時。俺に見えたのは、一般席で嬉しがっている彼の義姉であった。こいつはやれやれと、他人ながらも思った。
しかし1番心配していたのはあの3人に過ぎない。
なぜそれを知ったかと言うと、負けたあと相手のチームの仲間が冷やかしに行ったからである。
しかし次の日には時也はまるでなかったかのようなテンションだった。
その時俺はなぜが尊敬してしまった。鋼のメンタル。なのか?
しかし、学校の応援の時に事件は起きたから、クラスの目線はいつもと変わらない。まるで何も無かったことになっていたみたいだ。
しかし、たかが退場と言ってしまえばそうかもしれない。プロだったらよくあることだし、主犯は彼と言ってしまうのは惜しい所がある。
すると、橋本が俺の元へとやってきた。
「決勝までの調子はどう?」
そんなことかと少し思ったが、俺は素直なことを言った。
「問題ない。たとえお前がいなくても俺らは全国へ行けると思う。全国ではお前の退場はごめんだけどな。」
初心者から見れば1人ぐらいいつもと違くても大丈夫であろうと思うかもしれないが、チームの主力メンバーが欠けるのは大変痛いことだ。
特に橋本のようなもうメインメンバーの1人は欠けたらかなりの崩れにはなるだろう。
しかし、橋本の顔には「俺がいなくて大丈夫か?」などの心配の顔は一切無かった。俺の心の中では二つの状況が、浮かんできた。
1つ目は自分がいなくてもかけるだろうという仲間に対する強い信頼。そしてもうひとつは自分が出ない試合なんでどうでもいいという捨てた心。
~そして当日~
対戦相手の生徒がスタンドで熱い応援がアップから始まっていた。
そして俺らのスタンドからは橋本の姿があった。もちろん1番前の席。スタジアムはプロの試合も行われる程の立派なスタンドであった。
相手選手生徒の考えていることは同じ。
「橋本が出ないからワンチャン勝てるよ!」
出場もひないやつが良くもそんなことを言えるなぁと思いながらもキックオフを待っていた。
そして前半。
岩田から良いパスがくると、俺はボレーで決めた。
後半こそ快進撃だった。
俺のハットトリック。岩田のトーナメント初ゴールがあり、4-0で優勝した。相手のシュートは全部で三本。驚く程の安定感だった。
そして俺はスタンドに駆けつけ、橋本に問いかけた。
「自信があったのか?俺たちの勝ちに。」
そう聞くと
「いつもパスしてるだけの俺がいないだけさ。それ以外はなんも変わらない。」
そう言って座った。
次は全国。俺達は絶対優勝してみせる。地域大会はかってこの県は関東大会だとかはない。何故かは知らないが。
しかし、その隣にいた秋が1番嬉しがっていたような気がした。
なんにせよ。お気に入りの橋本が出るんだからな。ファンも増えそうだ。
そんな時。俺に見えたのは、一般席で嬉しがっている彼の義姉であった。こいつはやれやれと、他人ながらも思った。
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