僕の義姉妹の本性日記

桜田紅葉

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第4章「寒くなると温もりが欲しい」

楽しみの前の試練。

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夏奈弥はどうしようどうしようと悩み続けていた。なんでかって?それはと言うと、彼女が嫌いなテスト当日の朝であるからだ。しかし、それが終われば文化祭。楽しみの前の大きな壁である。
「テストなんて嫌だぁー。」
そう言いながら靴箱にいると、奴が来た。
「そんなに自信ないのか?」
誰かって??それは、あの時也さんに決まってるじゃありませんか。
「だって、補習したくないもん。」
「俺にいい方法がある。一つだけな。」
「え?!なになになに?」
夏奈弥は目を光らせて聞くと。
「取らない。」
「殺すぞ。」
即答した時也に即答で冷めた夏奈弥の2人組は他人から見ればただの懐っこい2人だか。カップル(仮)だということは知らない。しかし、堕天使時也には一つ楽しみがあった。
もちろん夏奈弥にとってはいい意味でも悪い意味でもある。
















~橋本家近所~
時也の家の近くに1人の少年の姿があった。
「ここって時也の家か?」
チラッと表札を見てみると案の定「橋本」も書いてあった。
「あぁ。多分そうだな。懐かしいなぁ。」
それは平日の朝。
その少年はそう言いながらその場を去った。
その時、学校に行こうとしていた勝がその少年を見かけると
勝はもしやと言う気持ちになった。
「大司?」
「勝?おぉ!久しぶり!」
「やっぱそうか!」
勝らは再会に浸った。









~教室~
教室では
「もういいやぁー.......」
とわめく人や
「ここって、出そうじゃね?」
「確か出るとか言ってたような?..............」
ギリギリまで勉強や復習し点数を狙うものがいた。
時也と夏奈弥はと言うと.......
時也は
「秋。それは違うよ。ここは正弦定理で.......」
秋にレクチャーしている時也。そして夏奈弥はひたすら
「夏奈弥ちゃん。ほとんど合ってるよ!」
「っしゃぁ!」
「テニス選手か。」
先生から貰ったテスト対策プリントをひたすら暗記していた。
果たして効果があるかは別だか。






そして西はただただぼーっとしてた。
「珍しいな獣也。いつもなら暗記祭りなのに。」
「なんかほらもう模試やらなんやらと。こんがらがってるわ。」
2年の西は謎の勉強との倦怠期に入ってしまった。
舞らはいつも通り友達と確認していた。














そしてテストは終わった。それと共に夏奈弥はパラダイスモードになった。
「今回は絶対赤点ない!」
「それが基準なのかよ。」
そう靴箱で話していた。
そうすると走ってきた勝があることを伝えた。
「おい時。朝俺大司に会ったぞ!」
「おぉ。マジか!なんて?」
「えぇと。近いうちにまた同窓会的なのしようって。参加者募集らしいよ。」
「いいね。」
「大司って?」
「あぁ。俺らの中学の部活の友達。」
時也と大司のエピソードもまた深いものだった。
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