僕の義姉妹の本性日記

桜田紅葉

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第2章「可愛い笑顔は裏がある?」

夫婦かよ

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二人は準備をし、出掛けることにした。
「荷物どうするか。」
「置いてけば?」
「そうだね。」
そうして二人は外に出た。
「今日は少し寒めだね。」
「まだ4月だからな。」
少し寒い4月の日。二人はあそこに着いた。
「服とかもおおよそあるし、ゲーセンもあるし、ね?」
「初めて来たー。」
夏奈弥は目をキラキラさせて辺りを見渡した。
「でも、ほかのところにもあっただろ?」
「そんな大都会じゃなかったけど、これより小さいのはあったんだけど、大きいじゃん?」
大きめのショッピングモールに来て驚く夏奈弥を見て、時也はふーんと思った。そして二人は前睦月が買った服のところに行った。
「少し無難な方がいいのかなぁ?」
「夏奈弥はあれだからね。」
「あれって?」
「大根。」
「あんたねぇ。」
「野獣が怒ったー。」
「殺すぞ。」
「さーせん。まぁ、そんな冗談は置いといて、初めは冒険には出ない方がいいかもな。」
「なるほどね。じゃぁこんなのは?」
高校生にしては、普通にオシャレなコーディネートを選んでいた。
「お、いいんじゃない?」
「なるほど、じゃぁこれにしよう。」
「早いな。」
「え?こんなもんじゃないの?」
「いやもっとさぁ。どっちにしよーかなーとかあるじゃん?」
「うーん...ない。」
「ないんかい。」
そうして夏奈弥は早々と会計を済ませ、店を出た。
続いて二人はゲーセンターへとやってきた。
「このぬいぐるみ、とれるかな?」
「三本アームの確率機か。数をこなせばできるが、運次第だな。」
「え?そーなの?こーゆーのってすぐとれそうだけど。」
「そんなにこういうのは甘くないよ。まぁ、お前ならいで1発ってのみあるかもな。ってもつやってるし。」
既に夏奈弥は100円を入れ、アームを動かしていた。
「うーむ。ここはどういくべきか。」
夏奈弥が取ろうとしているのは、犬のふわふわなぬいぐるみである。
「なんかお前なら簡単に取りそうだけど。」
夏奈弥はボタンを押し、ぬいぐるみを狙った。
アームはガッツリとぬいぐるみに食らいついた。
「お?」
しかし、動いた瞬間ドタンとぬいぐるみを落とした。
「あー。」
残念そうな顔をした夏奈弥は時也の方をちらっと見た。
「俺にやれって?」
「とってよー。あ、な、た?」
「気持ち悪。」
「は?」
「分かったよやればいいんでしょ?」
「そうだよ。ワンちゃん救出作戦!」
「勝手にやるな。」
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