僕の義姉妹の本性日記

桜田紅葉

文字の大きさ
上 下
5 / 135
第1章「スタートラインは不平等」

幼馴染は家族より不利です

しおりを挟む
次の日、俺は朝9時ぐらいに起きた。すると俺のケータイには既に一通のメールが来ていた。内容はこんな感じだ。
「今日午後一緒に遊べるー?ちょっと行きたい場所があるんだけど、1人だけじゃぁちょっとってとこなのー。」
まぁどうせスイーツ系の何か何かなんだろうなぁと思いながら俺は
「リョーカイ。」
と送った。
すると数分後に、
「お昼に駅集合でよろしくー(*´ω`*)」
と送ってきた。
既に可憐と睦月は起きていてリビングにいたので、俺はリビングに入り、
「おはよー、俺、午後出かけるわー。」
と言いながら入っていった。
すると可憐が
「おーそうかそうか。昼はいるー?」
「うーん。いらないや。」
土日だとしても母と父は同じ会社で働いているいわゆる共働き。大抵土曜日も仕事である。なので家事は母親が休日。平日は三人で分担して行っている。
すると可憐はわかったと言い。テーブルの上に俺と睦月の朝食を並べた。
「おぉ、今日はフレンチ的なやつですか。」
睦月がそう言うと、
「えぇ。休日はたまにはこんなのもいいかなーって。」
「そーだねぇ。フレンチトースト。いいんじゃない?」
「俺もいいと思うぞ。平日でもいけるなこれは。」
「そう?じゃぁもっと練習しないとなぁ。」
可憐がそう呟いた。
何気ない会話が進むリビングで、睦月がこんなことをを言い出した。
「ねぇねぇお兄ちゃん。今日の夜、あのパーティーゲームやろーよ。休日なんだし。」
睦月がゲームの提案をしてきたので、
「あぁ、いいぞ。姉貴もやるか?」
「え?あぁ。今日は課題もないし、いいわよ。」
「じゃぁ決まり!久々の3人でのゲームたね!」
睦月のテンションがあがったところで、「じゃぁそろそろ俺は上に行くぞ。」
「ええ。」
「おっけー。」
二人がそう返すと、俺は二階の俺の部屋へと行った。
「さて、俺は支度するかぁ。」
俺はいつも通りの準備をした。







~秋宅~
秋は時也との久しぶりの二人での出掛けだったので、充分気合が入っていた。いつもはすぐ決まる服も、この日はだいぶ時間がかかっていた。そして苦労して選んだ服を見回した。
「よし、これで完璧だ!なんかデートみたいだなぁ、」
そう笑いながら家を出た秋はいつもより笑顔だった。




~橋本宅、時也部屋~
時也はいつも通りの特に変わりない服装で、バックに特にないが、多少の荷物を入れた。
そして時也は部屋を出で、リビングに顔を出した、
「じゃぁ行ってくるー。」
そう俺が言うと、
「はーい。」
と、二人が返した。
俺は時間通りに駅に行った。すると秋は既に着いていたらしく、携帯をいじりながら待っていた。
「秋ー、待ったー?」
「うんうん。今来たとこだよー。」
多分嘘だろうなぁと思いながら、二人で駅の電車に乗り込んだ。











~橋本家~
可憐は家事に覆われるなか、睦月はリビングでテレビゲームをやりながら
 呟いた。
「お兄ちゃん、早くかえって来ないかなぁ、早くゲーム、一緒にしたいなぁ。」










その頃秋は、、、
[このチャンスは逃さないなぁ、まぁ付き合うまでは行かないけど、爪跡を残さないと…頑張れ!私!]
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

妹の妊娠と未来への絆

アソビのココロ
恋愛
「私のお腹の中にはフレディ様の赤ちゃんがいるんです!」 オードリー・グリーンスパン侯爵令嬢は、美貌の貴公子として知られる侯爵令息フレディ・ヴァンデグリフトと婚約寸前だった。しかしオードリーの妹ビヴァリーがフレディと一夜をともにし、妊娠してしまう。よくできた令嬢と評価されているオードリーの下した裁定とは?

クラスメイトに死ねコールをされたので飛び降りた

ああああ
恋愛
クラスメイトに死ねコールをされたので飛び降りた

ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました

宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。 ーーそれではお幸せに。 以前書いていたお話です。 投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと… 十話完結で既に書き終えてます。

十年目の離婚

杉本凪咲
恋愛
結婚十年目。 夫は離婚を切り出しました。 愛人と、その子供と、一緒に暮らしたいからと。

王妃から夜伽を命じられたメイドのささやかな復讐

当麻月菜
恋愛
没落した貴族令嬢という過去を隠して、ロッタは王宮でメイドとして日々業務に勤しむ毎日。 でもある日、子宝に恵まれない王妃のマルガリータから国王との夜伽を命じられてしまう。 その理由は、ロッタとマルガリータの髪と目の色が同じという至極単純なもの。 ただし、夜伽を務めてもらうが側室として召し上げることは無い。所謂、使い捨ての世継ぎ製造機になれと言われたのだ。 馬鹿馬鹿しい話であるが、これは王命─── 断れば即、極刑。逃げても、極刑。 途方に暮れたロッタだけれど、そこに友人のアサギが現れて、この危機を切り抜けるとんでもない策を教えてくれるのだが……。

愛する人が妊娠させたのは、私の親友だった。

杉本凪咲
恋愛
愛する人が妊娠させたのは、私の親友だった。 驚き悲しみに暮れる……そう演技をした私はこっそりと微笑を浮かべる。

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

処理中です...