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第五章「上の上」
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「行くぞ。」
シドがものすごい速さで手下の方へと移動していく。続いてケイナも光をまといながら向かっていく。そしてその後に残りの四人も続く。
「ガルド!貴様はフレアナ様の本命狙いだぞ!」
つまりメインの狙いはケイナでもシドでもなくガルドであった。
それも当たり前。魔王軍幹部となると、魔王直々に息子の始末を命令されれば、そちらにターゲットが行く。
「そりゃ光栄だな!」
ガルドは魔族魔法を発動させると、技を使い攻撃をしていく。
「レクリエム。」
その攻撃で同時に数人を戦闘不能にすると、次々と手下が倒れていく。
シドも次々と片付けていく。
「フリーズ!」
相手の手足を氷で拘束すると、氷の剣で再び技を出す。
「ナダレ!」
辺りを一回転すると、周りにいた手下が次々倒れる。
そのうちその手下たちはほとんど戦闘不能になっていた。
しかし、一人まだ立っている手下がいる。
「来たか。シド。」
「ネロイ。ちっ。」
「お前はいつも俺から逃げてばかりだったよな。どうだ?今なら見逃してやるぞ。」
「黙れ。」
「あの、あの人は?」
レイトがケイナに聞く。
「シドがまだSランクにも到達してない時の同僚みたいなやつよ。その時にもうネロイはSになっていたし、凄く性格悪いから、結構不仲でね。フレアナに捕まったとはいえ、彼は結構しぶといし強い。」
「なぁ。ケイナ。ここは俺がやつとタイマンする。」
「そうするんじゃないかと思っていたわ。どうぞ。ほら、下がるわよ。」
ケイナは他のメンバーと共に後ろへと下がっていった。
「シド。久しぶりにまたボコボコにされたいのか?女の前だからってイキったことしてると痛い目に逢うぜ?」
「それはお前の方だよ。フレアナにいいとこ見せようと張り切ってんだろ?あんなやつのどこがいいんだよ?」
「バカにするな!!!」
その一言に腹を立て、シド一直線に襲いかかるネロイ。シドも攻撃態勢をとり、戦闘が始まる。
シドの技は色んなものがある。ケイナやレイトのような属性のようなものを色々と扱う。氷や炎、雷、剣や弓を魔力で生成して攻撃する。いわばユーティリティだ。
「お前の手札は全部知ってんだよ!!」
「しばらく会わないうちに何と増えてないと思うなよ。」
そうして二人の一騎打ちはしばらく続いた。
基本的にネロイの攻撃はシドがガードするが、シドの攻撃をネロイは受けている。しかしケイナの言った通り、なかなか怯む様子はない。
「お前の攻撃には慣れているからな。こんなの痛くも痒くもないぜ。オラ!」
ネロイがシドの腕を攻撃しようとした時、シドが動く。
シドは氷の剣を一瞬で創り出しその攻撃をガードすると、一言言う。
「ざまぁ。タイムラグエンド」
するとネロイの胴体が切れる。が、ネロイはまだ生きている。
「どういうことだ!?なんだ!?」
「あと数分で終わるから。それまで回想でもしてるんだな。」
「おい!待て!?!早く!!早く終わらせろ!?」
「あれは?」
ケイナが聞く。
「一瞬でやるのが惜しい時にって編み出した。今は俺の回復魔法を混ぜた剣で攻撃したからあれを保ってるが、それが切れれば。」
「随分とゲスな技ね。」
「あれくらいしないと、過去の俺が報われないさ。」
「そうね。」
「ああああああああああああああ!?!?????」
「効果が切れた。その時が来たんだな。じゃぁな。」
今までチャラチャラとしていたシドだったが、この時だけは凛とした表情をしていた。
「そろそろ本当の戦いが来るぞ。準備はいいか?」
シドがレイトに聞くと。
「もちろん。」
とレイトもキリッとした表情をして返した。
シドがものすごい速さで手下の方へと移動していく。続いてケイナも光をまといながら向かっていく。そしてその後に残りの四人も続く。
「ガルド!貴様はフレアナ様の本命狙いだぞ!」
つまりメインの狙いはケイナでもシドでもなくガルドであった。
それも当たり前。魔王軍幹部となると、魔王直々に息子の始末を命令されれば、そちらにターゲットが行く。
「そりゃ光栄だな!」
ガルドは魔族魔法を発動させると、技を使い攻撃をしていく。
「レクリエム。」
その攻撃で同時に数人を戦闘不能にすると、次々と手下が倒れていく。
シドも次々と片付けていく。
「フリーズ!」
相手の手足を氷で拘束すると、氷の剣で再び技を出す。
「ナダレ!」
辺りを一回転すると、周りにいた手下が次々倒れる。
そのうちその手下たちはほとんど戦闘不能になっていた。
しかし、一人まだ立っている手下がいる。
「来たか。シド。」
「ネロイ。ちっ。」
「お前はいつも俺から逃げてばかりだったよな。どうだ?今なら見逃してやるぞ。」
「黙れ。」
「あの、あの人は?」
レイトがケイナに聞く。
「シドがまだSランクにも到達してない時の同僚みたいなやつよ。その時にもうネロイはSになっていたし、凄く性格悪いから、結構不仲でね。フレアナに捕まったとはいえ、彼は結構しぶといし強い。」
「なぁ。ケイナ。ここは俺がやつとタイマンする。」
「そうするんじゃないかと思っていたわ。どうぞ。ほら、下がるわよ。」
ケイナは他のメンバーと共に後ろへと下がっていった。
「シド。久しぶりにまたボコボコにされたいのか?女の前だからってイキったことしてると痛い目に逢うぜ?」
「それはお前の方だよ。フレアナにいいとこ見せようと張り切ってんだろ?あんなやつのどこがいいんだよ?」
「バカにするな!!!」
その一言に腹を立て、シド一直線に襲いかかるネロイ。シドも攻撃態勢をとり、戦闘が始まる。
シドの技は色んなものがある。ケイナやレイトのような属性のようなものを色々と扱う。氷や炎、雷、剣や弓を魔力で生成して攻撃する。いわばユーティリティだ。
「お前の手札は全部知ってんだよ!!」
「しばらく会わないうちに何と増えてないと思うなよ。」
そうして二人の一騎打ちはしばらく続いた。
基本的にネロイの攻撃はシドがガードするが、シドの攻撃をネロイは受けている。しかしケイナの言った通り、なかなか怯む様子はない。
「お前の攻撃には慣れているからな。こんなの痛くも痒くもないぜ。オラ!」
ネロイがシドの腕を攻撃しようとした時、シドが動く。
シドは氷の剣を一瞬で創り出しその攻撃をガードすると、一言言う。
「ざまぁ。タイムラグエンド」
するとネロイの胴体が切れる。が、ネロイはまだ生きている。
「どういうことだ!?なんだ!?」
「あと数分で終わるから。それまで回想でもしてるんだな。」
「おい!待て!?!早く!!早く終わらせろ!?」
「あれは?」
ケイナが聞く。
「一瞬でやるのが惜しい時にって編み出した。今は俺の回復魔法を混ぜた剣で攻撃したからあれを保ってるが、それが切れれば。」
「随分とゲスな技ね。」
「あれくらいしないと、過去の俺が報われないさ。」
「そうね。」
「ああああああああああああああ!?!?????」
「効果が切れた。その時が来たんだな。じゃぁな。」
今までチャラチャラとしていたシドだったが、この時だけは凛とした表情をしていた。
「そろそろ本当の戦いが来るぞ。準備はいいか?」
シドがレイトに聞くと。
「もちろん。」
とレイトもキリッとした表情をして返した。
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