どうせパッとしないなら異世界転生なんて必要ない!

桜田紅葉

文字の大きさ
上 下
41 / 56
第四章「消えていく戦友たち」

神族魔法

しおりを挟む
「神族魔法??」
レイトは誰のことを言っているのかと思いながらガルドにそう返した。
「レイト。お前の事だよ。お前が今まで使ってた魔法は普通の魔法じゃなかったってことだ。」
「え?」
やっとレイトは自分のことを言われているのだと気づいた。
「ほんとか?」
「あぁ。ゴットマシンガンに使うにはある条件が必要だった。それが神族魔法だ。さっきの男がゴットマシンガンを使おうとしたが使えなかった。それは魔力不足でもなんでもない。神族魔法ではないからだ。それを証明するためにちょっと貸してみろ。」
「え?あ、あぁ。」
レイトはゴットマシンガンを取り出すと、それをガルドに渡した。
そしてガルドがゴットマシンガンに魔族魔法を込めた。しかしゴットマシンガンはビクともしない。
「次にフレデリカ。こいつに魔力を注いでみろ。」
「え?あぁ。うん。」
ガルドがフレデリカにゴットマシンガンを渡すと、フレデリカはゴットマシンガンに魔力を注いだが、そうしてもゴットマシンガンは動くことはなかった。
「ほらな。つまり、こいは選ばれし人。つまりは神族魔法が使える奴にしか使うことが出来ないんだよ。」
レイトはガルドに質問する。
「でも、なんで今まで俺がその、神族?神族魔法を使ってるってのがわからなかったんだ?」
「それはこれといった神族魔法の特徴が見られなかったからだ。けど、今のスクイーにやった技とか見たらなんとなく。な。」
「なるほどな。選ばれし人。か。なんかよくわかんないな。」
「今はそんなもんだよ。そのうち分かるさ。」
「そうかもな。」
するとアルカが入る。
「とりあえず。ギルドに帰りましょ。」
「そうだな。」
全員が合意すると、そのままギルドへと戻って行った。


「おめでとうございます。皆様のランクが一段階上がりましたので、ご確認をお願い致します。」
このことによって、レイトはA、ガルドはS、フレデリカはB、アルカはCになった。
「私がBか。今まで大した活躍してないのに、なんか字面だけって感じがするわ。」
フレデリカはカードを見ながらそうため息をした。
「いいんだよ。お前の技がそのランクに値するってのは俺が知ってるから。」
ガルドはフレデリカの肩を後ろからポンと乗せながらそう言った。
「もう。」
フレデリカはそのセリフに更に謎に落ち込んでいた。茶化されていると思っているらしい。
「バルさんはここでお別れですか?」
レイトはバルにそう聞くと、バルは答えた。
「えぇ。まぁそのうちまた会いますよ。」
「そうですね。ありがとうございます。」
「はい。では。」









レイト達は再び4人になり、会議が始まっていた。
「さぁ。これからどうするか。」
「んー。いいクエストは今のところはないな。」
するとある人物が声をかけてきた。
「あら、いい所にいるじゃない。」
「ケイナさん?」
彼女はケイナであった。
「どうしたんだ?」
「あるクエストに手伝って欲しいの。」
「いいですけど、どんなクエストなんですか?」
「魔王軍幹部との対決よ。」
「え!?」
その言葉を聞き、ガルド以外の3人は声を合わせてそう叫んだ。





次回第5章「上の上」

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

現代ダンジョンで成り上がり!

カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる! 現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。 舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。 四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅

聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

異世界転生漫遊記

しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は 体を壊し亡くなってしまった。 それを哀れんだ神の手によって 主人公は異世界に転生することに 前世の失敗を繰り返さないように 今度は自由に楽しく生きていこうと 決める 主人公が転生した世界は 魔物が闊歩する世界! それを知った主人公は幼い頃から 努力し続け、剣と魔法を習得する! 初めての作品です! よろしくお願いします! 感想よろしくお願いします!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。

ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。 それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。 これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ) よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m hotランキング23位(18日11時時点) 本当にありがとうございます 誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

処理中です...