どうせパッとしないなら異世界転生なんて必要ない!

桜田紅葉

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第四章「消えていく戦友たち」

レイトの勘

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「そうなんですか。ありがとうございます。」
その後も数分話をすると、その店を後にした。
「とにかにやっぱ近いうちにスクイーは来る。」
「間違いないですね。でもあの店に来るとは限りませんよね?どうやって特定するんですか?」
バルがガルドにそう聞くと、ガルドは答えた。
「とりあえずレイトの方を聞くしかないな。もし同じようなものがあったなら、どこにやってくるか分からない。つまり分担して備えるしかないんだよなぁ。」
「そうですね。」

~アルカレイト組~
アルカとレイトも同じようなことをしていた。
色んな所を歩き魔族魔法の近い方へと進んでいくことしかできることはなかった。
「にしても全然わからないわよ。あなたはなんか感じ取ってるの?」
アルカはお手上げのような態度を取りながらレイトにそう聞くと、レイトは答えた。
「なんか。なんか不気味な空気がする。あっちからかな?」
「あれ?私の話聞いてるの?」
「え?ごめんごめん。」
「完全になんかに取り憑かれたかようだったわよ。ほんとに。」
アルカは少しレイトを心配しながらそう言うと、レイトはある考えを提示した。
「やっぱりあっちの方から不気味なくうきがする。魔族魔法なのかは良くんからないけど、ゲインレとかと同じような空気が漂ってる気がする。」
「え?」
アルカはレイトの仮説に驚くと、質問をした。
「じゃぁあそこまで行くの?店はないわよ?」
「あぁ。でもあそこら辺だな。もしかして巣みたいなものでもあるのか?」
「なんか気持ち悪いわね。」
「まぁ行くしかないよ。」
レイトはゴットマシンガンを取り出すと、その弾丸の色を赤く変えた。
そしてレイト達はそこへと歩いていくと、確かに不気味な空気が漂っていた。どんどん空気が寒くなり、体がだるくなるような重さを感じた。
「ピストルセレクト、レッド。」
そう躊躇いなくレイトがゴットマシンガンを目の前に打ち込むと、化け物の吠えるような声が聞こえた。
「やっぱりか!?」
「スクイーってこんな姿だったの?!」
「知るかよ!」
その暗かった目の前は明るくなり、スクイーが現れた。
そこには何人かの街の人だと思われる人の無残な姿が垣間見えた。
「ひどい。」
「アルカはガルド達を呼んでくれ!」
「そんな。レイト1人になっちゃうわよ!」
「いいから早く!」
「わかったわよ!」
アルカは街の逆側に走り込み、レイトは腕の周りに赤いオーラに包まれ始めた。
「ピストルセレクト。オールレッド。チャージ。」
レイトの全身が赤く染まり始めた。
「フルハウス!」
その赤いオーラがゴットマシンガンに全て圧縮され弾丸となり、スクイーに放たれた。


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